オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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いつもブログを読んでくださりありがとうございますオーストラリア薬剤師のマギーです。


手術2日前に、麻酔科医から電話がかかってきました。
事前に質問がないかどうか、そして絶食に関しての確認をしてくれました。

この頃、まだ実感が湧かないものの、副鼻腔炎の手術レポをYouTubeで見てしまい、
予想以上に辛かった・・・
日本では入院も選べる、入院するほうがいい・・・

等のレビューもあり、術後の過酷さにちょっと心配になってしまっていました。。。日帰りだからと甘く見ていたかも?


前日、病院からSMSが届き、「夜中の12時以降は飲食禁止、翌朝7時30分までに来院してください」との連絡。
この日は早朝からメディケーションレビューのレポートを仕上げ、ランチの準備をして家を出て、お嬢のアクティビティーと忙しかった一日。

いよいよか…と少し緊張しながらも疲れ切って就寝しましたが、翌朝朝3時過ぎに目覚めてしまいました

何も食べられないので、ベッドでゴロゴロしながら6時まで過ごすことに。
まぁ、麻酔で寝るので良いんですけどね。
手術当日の流れ

朝7時半に病院へ到着すると、まずは受付。

同意書などの書類にサインをし、自己負担分の支払いを済ませます。

  • Same Day Accommodation Fee:日帰り入院・回復室の利用料 $452.00
  • Functional sinus surgery:手術室(シアター)の使用、手術室スタッフ(器械出し看護師、スクラブナース、リカバリーナースなど)、設備や機器の使用料 $2314.20
  • Surgicel:手術中に使用した吸収性止血材 $98 

  • 合計

    $2,864.20


    これは病院の施設料&手術代です。このうち、私が払うのは$500のみ。残りはプライベート保険でカバーされます。

    ちなみに、この中には麻酔科医の費用と、執刀医の技術料は含まれていません。(後から請求が来ます

    その後は部屋に通してもらって、看護師さんによる問診とバイタルチェック。

    続いて執刀してくださるENTの先生が来られ、手術内容を最終確認。

    私は二番目だったので、手術着に着替えたあとは、初めの人の手術が終わるまで待機。かれこれ一時間半ぐらい待ったかな。

    お腹は空きませんでしたが、水分も摂っていなくて頭があまり働かない状態。

    その間にも麻酔科の看護師さん、そして担当の麻酔科医が順番に来てくださいました。


    私が唯一心配していたのは、「麻酔による吐き気」

    つわりで吐き気だけはトラウマになり、それだけが心配でした。

    さらに、吐き気止めで使われるCyclizineは、つわりの時に使って副作用がかなり辛かったので、それも伝えました。麻酔科ナースにもこの薬の名前を伝えましたが、すぐわかってくれるのはさすが。

    麻酔科医には「術後の吐き気が一番心配なんです」と伝えて、吐き気を予防する方法や、術後に使う痛み止めについて丁寧に説明してくださいました。


    その後すぐに、また同じ麻酔科の看護師さんが迎えに来てくれ、「手術室に行くよ」とのこと。荷物を持って手術室の前に置いて、9時30分頃に眼鏡と靴を脱いで手術室へ入りました。


    気づいたら2時間後


    少しひんやりとした手術室のベッドに横になり、血圧計や心電図モニターを装着。

    眼鏡なしなので、あまりよく見えませんでしたが、ドクター2人、看護師さんが4人ぐらいいたと思います。

    腕には点滴用の静脈カテーテルが入り、「生理食塩水が入るから冷たく感じるよ」と言われ、酸素マスクをつけた直後から先の記憶はありません。


    次に気づいた時には、すべて終わっていて、リカバリールームにいました。


    時計を見ると約2時間後。


    本当に、一瞬でした。


    リカバリールームで感じたこと

    目が覚めると鼻にはガーゼが当てられていて、ヒリヒリする&鼻が詰まったような感覚。

    そして何より…

    とにかくだるい。

    眠い。


    目を開けているのもしんどくて、ずっと目を閉じていたい感じでした。


    幸い、心配していた吐き気はありませんでした。


    鼻の奥はヒリヒリとした鈍い痛み。

    全然耐えられるけど、不快な痛みです。


    軽食も用意してくださいました。
    IMG20260805115002

    サンドイッチはチキン&レタスを選びましたが、食欲は全くなく、全然喉も通らなくて、半分食べるのがやっと。

    飲み物は紅茶にしました。カフェインは脱水状態に良くないけど、温かいものはコーヒーか紅茶しか選択肢がありません。
    あとはクラッカーとクッキーもあったけど、この二つはつわり入院の時に散々いただいたもの・・・

    どの病院でも置いてある定番のものなんですね。

    麻酔の影響で本当に食欲無くて、ぐったり。

    同じリカバリールームには白内障手術を終えた患者さんがたくさんいらっしゃいました。

    皆さん普通に食事をされていて、「私だけこんなにぐったりしている…」と思いながら椅子に座っていました。

    この病院は日帰り手術専門で、白内障や扁桃腺の手術など、比較的短時間で終わる手術を多く扱っているそうです。


    なかなか帰れない・・・

    もともと血圧は低めですが、私の血圧が90mmHgまで下がってしまい、すぐには帰宅許可が出ませんでした。

    麻酔の影響も抜けなくて、しんどい。

    何度か血圧を測り直し、麻酔から覚めて約2時間後、ようやく麻酔科医から帰宅の許可が出ました。

    点滴を抜いてもらい、術後の注意事項を聞いて退院。


    ガーゼの換えと、テープ、処方箋をもらいました。

    パナドール(日本のアセトアミノフェンと一緒)は基本ですが、

    • 追加の痛み止め2種類

    • 抗生物質
    • 吐き気止め

    が処方されました。ただし、薬は病院でもらうのではなく、処方箋を持って地域の薬局で受け取るシステム。
    日本だと「面倒だな」と思ってしまうのかもしれませんが、オーストラリアでは、一般的な薬なら病院でもらうより薬局でもらうほうが安くなるので、私はむしろこのスタイルで良いです。

    リカバリールームで待機中にパナドールが欲しかったのですが、オペ中に静脈注射で入れていたみたいなので、4時間はあける必要があり、我慢。

    帰宅後

    家に帰る頃には、鼻の奥がジンジンしてきて頭痛も出てきました。

    「早くパナドールを飲みたい!」

    そんな気持ちで帰宅。

    薬を飲んで、痛みが引いてくるとそのまま1時間ほどぐっすり眠ってしまいました。

    目が覚める頃には麻酔のだるさはすっかりなくなっていました。


    でも絶食もあって水分不足なのと、口呼吸なのでものすごい喉が渇きます
    ココナッツウォーターで水分補給。本当に効果抜群です。冬だけど、ストックしておいて良かった。

    痛みのほうは、定期的な痛み止めで十分コントロールできていますが、意外にも困ったのは、鼻の奥がむずむずしてくしゃみが頻繁に出そうになること。


    術後は口を大きく開けてくしゃみをすると鼻への圧力が少なくなるそうで、その方法で何とか乗り切っています。

    少し出血はしますが、これも想定内。

    術後1日目

    口呼吸なので、非常に寝辛いです。
    横になるとジンジンするので、枕を3つ使って横になります(これが続くと肩がこりそうです

    横向きで寝るのがわりと呼吸しやすくて良かった。
    仰向けは、苦しくて起きてしまうと思います。

    それでも乾燥から守るためにマスクと加湿器は必須です。

    夜中に起きてしまいましたが、パナドールを飲むと落ち着き、その後またウトウトできました。

    朝起きると、初日よりも鼻づまりがさらに強くなってきました。


    鼻で呼吸できないため、完全に口呼吸。

    とにかく口が乾きます。


    昨日よりも鼻水や血液混じりの分泌物が増え、ガーゼ交換の回数もかなり多くなりました。

    下を向くとポタポタと垂れてくるので、なかなか落ち着きません。

    それでも痛みはコントロールできているので、家のことは普通にできます。

    疲れがたまっていたのか、この日は2時間以上お昼寝。

    仕事も休んでいるので、ちょっと気が緩んだのかも?

    いつもブログを読んでくださりありがとうございますオーストラリア薬剤師のマギーです。

    アジア旅行から戻ってきた後の1か月は、本当に濃い毎日でした。

    5月から2か月以上続いていた副鼻腔炎のため、初めてきちんと検査をして、今回全身麻酔による手術を受けることになりました。

    今回は、ENT(耳鼻咽喉科の専門医)受診から術前準備、そして手術までをまとめて記録したいと思います。

    耳鼻咽喉科受診

    主治医からENTへ紹介をしてもらい、一週間後にようやくENT(耳鼻咽喉科)の専門医を受診。


    診察時間は20分ほど。

    まずはこれまでの経過を詳しく聞いてくださり、そのあと副鼻腔の構造を模型や図を使いながら丁寧に説明してくださいました。


    その後は鼻に麻酔のスプレーをして、細くて長い内視鏡で鼻の中をチェック。

    「痛いのかな…」と少し緊張していました。

    左側はほとんど違和感なく終了。

    でも右側はまだ粘膜の炎症が残っているようで、麻酔スプレーが効いていても少しだけ痛みがありました。


    そのあとCTスキャンを一緒に見ながら説明を受けました。


    「正常な副鼻腔は、このように黒く写ります。」

    そう言われて正常な画像と私の画像を並べて見せてもらったのですが…

    私のCTには、その"黒い部分"がほとんどありませんでした。


    本来は空気で満たされているはずの副鼻腔が、額のあたりまでほぼグレー一色。


    額のほうまで、完全に詰まっている、とのこと。これでは頭痛が続くのも当然ですね。

    「この状態は、おそらくかなり前から続いていたと思います。」


    そう説明を受けました。


    産後、今まで風邪が治る前に新しいウイルスをもらう悪循環でしたからね。1-2年の負債の結果だと思います。

    確かに、この2か月は本当にしんどかった。

    でも、CTを撮るまでは、ここまで悪い状態だとは全く思っていませんでした。


    手術を受けることに

    治療はFESS(Functional Endoscopic Sinus Surgery:機能的内視鏡下副鼻腔手術)。

    全身麻酔で行う手術です。


    初めての診察ですが、その場で

    ・出血のリスク
    ・感染のリスク
    ・嗅覚への影響
    ・全身麻酔のリスク

    など一気に説明を受けました。


    どんな手術でもこういう説明は必ず受けるのですが、リスクが高いケースによっては、患者として気持ちが揺らぐことも絶対あると思います。

    もちろんどんな手術にもリスクが伴います。

    でも、この数か月の経過やCT画像を見る限り、私にとっては「手術を受けない」という選択肢はありませんでした。


    説明を聞いたあと、その場で同意書にサインをして、早速手術日を予約しました。

    専門医の初受診は、とても濃い20分間となりました。


    気になるオーストラリアでの手術費用

    読者の方が一番気になるのは、きっと費用ですよね。

    今回の自己負担額は、

    • ENT(耳鼻科医)の手術費:約$500
    • 麻酔科医:約$500
    • 入院費:約$500

    合計すると約$1,500。日本円だと、20万円弱。

    入院費は本来1泊約$1,000ほどですが、私はプライベート保険に加入しているため自己負担は約$500で済みます。今回は日帰り手術ですが、宿泊しなくてもこの支払は発生します。

    オーストラリアでは公的医療制度(Medicare)はありますが、それでは手術がいつになるかわかりません。専門医の診察や手術では自己負担が発生しますが、早く処置してもらえるのでプライベート保険の存在は非常に大きいです。


    オンラインでの術前登録

    帰宅すると、手術を受ける病院からメールが届いていました。

    「手術までに、オンラインフォームで患者情報を入力してください」とのこと。

    軽い気持ちで始めたのですが…

    これが思った以上に大変。

    既往歴、これまで受けた手術、現在服用している薬、アレルギーなどを一つひとつ入力していきます。

    私は常用している薬はないため、その部分は省略しましたが、それでもすべて終えるのに15分以上かかりました。

    人によっては30分、もしくはそれ以上かかると思います。

    高齢の方や、パソコンでの入力に慣れていない方、多くの薬を服用している方、そして体調が悪い状態でこれを一人で行うのは、かなり大変ではないでしょうか。


    印象的だったのは、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)についてのチェック項目まであったこと。

    これは非常にまれな病気ですが、異常なプリオンというタンパク質が通常の滅菌では完全に除去できないため、手術器具の管理方法が通常とは異なります。そのため、過去に脳や神経の手術歴があるか、家族歴があるかなどを事前に確認する必要があるそうです。


    「ここまで確認するんだ」と、医療者としても興味深く感じました。


    麻酔科医からのメール

    翌日には、今度は担当の麻酔科医から直接メールが届きました。

    自己紹介から始まり、

    「安心して手術を受けていただけるようサポートします」

    という温かいメッセージ。

    そして麻酔費用についての詳細な説明も書かれていました。

    今回の全身麻酔の費用は約$1,125。

    Medicareから約$600が還付されるため、最終的な自己負担は約$500ほどになります。


    オーストラリアでは、手術を担当する外科医だけでなく、麻酔科医とも個別にやり取りをすることが一般的です。


    そしてリスクをすべて理解して同意します、という書類にサインをして送信。

    数日後、全身麻酔するのにジェルネイルしていることにハッとした私。
    急いで麻酔科医に電話して確認しました。日本だったら除去してくださいとなるのかもしれませんが、オーストラリアは麻酔科医によるみたいです。私の場合は除去しなくてもよいということで安心しました。手術の予定があり、ネイルしている方は、事前に必ず確認しましょう。


    仕事は術後1週間ほど休むよう言われました。

    術後は仕事できないほど大変なのか・・・と、思ってしまいました。

    そういわれるとゆっくりすることはできず、それまでに入れられる仕事や用事はなるべく済ませ、当日を迎えました。

    ・・・次回に続く


    熊本の地震についてのニュースを見ました。

    まずは、被害に遭われた方々、そして今も不安な時間を過ごされている皆様がどうか無事でありますように、心からお祈りしています。

    真夏に停電、断水なんて、過酷すぎます。

    海外に住んでいると、日本で災害が起こるたびに、何もできない自分に無力さを感じます。

    いつも罪悪感を感じます。



    離れていても、日本を思う気持ちは変わりません。

    被災地の皆様が一日も早く安心して眠れる日が戻り、必要な支援が速やかに届くことを心から願っています。


    どうかこれ以上被害が広がりませんように。

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