「グルテンフリー」、日本でも流行っているようですね。
でも皆さんなぜグルテンフリーにするのでしょうか?本当に意味を理解している方はどれだけいるのかな?と思うことがあります。
今回は小麦について、IBSの観点から書いてみます


グルテンは小麦に含まれるたんぱく質です。パンの粘り、発酵に欠かせない成分。でもグルテンはアレルギーを引き起こす原因にもなります。最近よく耳にする「グルテンアレルギー」。症状は蕁麻疹、発熱など、アナフィラキシーショックまでいかなくても様々な症状を引き起こす可能性があり、大人になってから急に発症することもあります。小麦アレルギーの中でも「セリアック」というアレルギーは、小麦が腸に入ると免疫物質がグルテンに反応し、腸までも敵だと思い込んで攻撃
激しい腹痛や吐き気、発熱などの症状に苦しみます。結果、腸の表面がツルツルになってしまい、栄養が十分吸収できない体になってしまうのです。

アレルギーではなくても、「グルテン」というたんぱく質は、元々人間の体内では消化吸収しにくい成分ですから、胃腸が過敏な人はグルテンで胃腸の調子が悪くなることがあります。IBS(過敏性腸症候群)で問題なのは「糖質」ですが、このたんぱく質「グルテン」でも症状が悪化するため、グルテンが多い「小麦製品」は避けたほうが良いです。
さらに、グルテンを摂取すると、脳が麻薬のように錯覚し、食欲が止まらなかったり、感情コントロールがしにくくなります。

これは糖質の一つで、IBSの人が吸収しにくい糖質の一種です。
フルクタンは玉ねぎやニンニク、そして小麦にも多く含まれています。吸収されなかった糖質は、大腸で過剰に発酵し、腸から脳へクレイジーなほどの過剰シグナルが送られ、下痢・便秘だけでなく頭痛・吐き気・PMS悪化など様々な辛い症状を引き起こします。
以上より、IBSの人は、「グルテン」と「フルクタン」この2つの成分を含んでいる小麦製品をできるだけ避けたほうがよいという結論になります。(小麦アレルギーの方は100%避けなければなりません
)

じゃあ小麦は一生食べることができないのか…?
いえいえ、すごい小麦があるんです

それは「古代小麦」

古代小麦とは何ぞや??という方もいらっしゃると思いますので簡単に言うと、古代小麦は「普通の小麦よりもグルテンとフルクタン量が少ない、体にいい小麦」です
さらに直球で言うと、「IBSでもおなかの調子を崩さず、小麦アレルギーの人でもアレルギーを引き起こしにくい小麦」なんです
*アレルギーの方は医師の元で相談の上行ってください。


しかし古代小麦を使ってパンを焼くというのは、簡単じゃないのです。
なぜならグルテン量が少ないため、強力粉のように膨らまない等、様々な壁があります。
オーストラリアでも古代小麦(主にスペルト小麦)を使用したパンは売っています。
日本で売られている米粉製品は、膨らませるためにグルテンが加えられている可能性があります。購入する前に必ずチェックしてくださいね
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