OETというのはOcupational English Testと言い、医療従事者のための英語の試験のことです。
日本で取った医療系の免許をオーストラリアで書き換えるには、IELTSでもOETでも良いのですが、一定以上のスコアを満たさなければなりません。
OETの特徴は、その他の試験と比べて英語試験の出題内容が『医療系』に特化しているところなんです
なので、医療系の方は現場で慣れ親しんでいるシチュエーションが多く、「IELTSよりも点が取りやすい」という方もいます。
なので、医療系の方は現場で慣れ親しんでいるシチュエーションが多く、「IELTSよりも点が取りやすい」という方もいます。
英語の試験というと、IELTSやTOEIC、TOEFLなど様々な試験があります。海外の大学・大学院入学のために必要なスコアがそれぞれ決められていたり、就職や仕事で必要な人もいれば、趣味で英語を勉強されていてそのプログレスをはかるために受ける方など、様々です
でも、もし今日本で医療に関わっていらっしゃる方で、仕事や現場で使える英語を学びたい!と思っている方がいたら、私は断然OETをおススメします
実際に試験を受けなくても(本当は受けたほうが良いですが)、OETのための勉強をすると現場で使える英語力が確実にアップすると思います
医療従事者が求められている英語力って、もちろんミスは許されないし、現場のスピードは速いし、ハードルが高いことは確かです
でも実は英語がペラペラだからって、それが医療現場で使える英語力か?と言われたら違うんです。
でも実は英語がペラペラだからって、それが医療現場で使える英語力か?と言われたら違うんです。まず、OETの試験内容について見てみましょう
今回は詳細に書こうと思いますので、是非参考になると嬉しいです

OET試験は、4つの分野(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)に別れていて、内容は医療従事者が日常的な業務の中で取り交わされるシチュエーションを想定されたものになっています。
・リスニング(所要時間 約50分)
これは各職別共通問題です。
PartA(約29分)医療従事者と患者との会話のやり取りを聞きながらノート(メモ)を取り、その後に出題される問題をノートを参考に答える
PartB(約30分) 医療関連の談話や講義を聞き取り、選択肢からの設問に答える
PartAはドクターと患者の診察室での会話かもしれないし、歯医者と患者かもしれません。例えば実際の現場で、自分が初めて会う患者さんと会話する時に、話をしながらメモを取るシチュエーションの設定になっています。
PartBは、自分が海外の大学や大学院で講義を聴きながらノートにメモを取っていく、または学会やセミナーに参加して、レクチャー内容をメモするようなイメージです。そして聞くと同時に質問を読んで、解答を書くというハイレベルなものです。
どんな内容の講義かは本番までわからないのがドキドキしますが、ここでは幅広ーい医療のトピックから選択されるため、自分がどれだけ医療英語だけでなく『医療』に詳しいか、も個人的には重要だと思います。PartBはスピードも速く、メモするスピードも求められるという一番難易度の高い所
かなり練習が必要です
このリスニングは、誰もが一度はその難しさに落ち込む分野でもあります。(大丈夫、あなただけじゃないですよ!)ですが、このリスニング問題は実際の現場で起こり得るシチュエーションを非常にうまくシュミレーションしているなぁと感心するところでもあります。
・リーディング(所要時間 1時間)
こちらも各職別共通問題です。
PartA (約15分)医療関連の記述を読み込み、欠落した単語などを記入して要約を完成させる
PartB (約45分)長文の医療関連の記述を読み、複数の選択肢の設問に答える
日本人は高校や大学受験、海外文献を読むことなどで読解力は優れている方が多いと思います。ですのでPartBは得意な方が多いはずです。
結構難しいのがPartA。同じ意味の文章を違う言葉で書き換えられていたりするので、ものすごく引っかかりやすいんです。しかも欠落した単語が一つの場合もあるし、3単語書かなければならない場合もあります。これこそ、本当の読解力が試されるところだと思います。
・ライティング(所要時間 45分)
こちらは職種によって与えられる課題が違います。各職種における代表的な状況を元に、課題が出題されます。
こちらは職種によって与えられる課題が違います。各職種における代表的な状況を元に、課題が出題されます。
手紙や紹介状、職業によっては特殊な書類(転院通知書や患者や介護者などへの助言)などを時間内に作成します。薬剤師の場合は、ドクターへの手紙、患者への薬の説明等々。状況を理解して、限られた時間に適切な言葉で明確に書く事が求められます。
・スピーキング(所要時間 約20分)
こちらも職種によって課題が異なり、個室に入って2つのロールプレイが実施されます。
相手が患者や顧客、または時には親戚や介護者を演じますので、医療従事者として専門的で適切な応対をすることが求められます。誰もが緊張するスピーキングですが、本当に現場でありうる場面を上手くシュミレーションしていると思います。
個人的に、OETは医療関係者に本当におススメです。
大学時代にTOEICの分厚い参考書を買って勉強している薬学生の子もいましたが、正直スコアをレジュメに書くことができるぐらいの利点しか思い浮かびません!(ごめんなさいっ
)
)私は高校留学中~大学1年の間に何回かTOEICを取りましたが、それも大学入試の際に必要だったから&大学の英語の単位が免除されたからという理由で受けていました
そしてさらに正直な所を言うと、TOEICはスピーキングが無いため、実際の英語力をはかることは難しいと思います。
OETの長所ばかり書いてきましたが、欠点はズバリ、
試験費用が高いこと!それがきついんですよね・・・。
それさえ無かったら状況構わず薬学生&薬剤師の方、医療従事者皆さんにおススメするんだけどなぁ。
薬剤師に特化したOET攻略講座はこちら
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