メルボルンは、春がやってきました

まだまだ寒暖の差が激しいですが、花も咲き始め、街が華やかになってきました。

春というのは、漢方や中医学でいう『肝』の季節です。(肝臓とは少し異なります。)

季節の変わり目に気をつけないと、

この『肝』がやられやすいんです。

『肝』がやられると、その影響は高血圧、ホルモン異常、そして感情にまで影響します。

だからこの季節、血圧が不安定になったり、ホルモンバランスが乱れたり、心が揺らいだりしやすいんです。

この時期に偏頭痛が多いのも、『肝』と関係しています。

一方、日本は秋ですね

秋は『肺』の季節です。特に肺は、外気のちょっとした寒さや空気の乾燥に影響されやすく、『肺』がとにかく冷え、乾燥しやすい。

だから秋になると呼吸器系の症状が出やすかったりします。

また『肺』は大腸経と関連があるので、

腸へ影響することもあり、IBSの症状が出やすかったりもします。

『肺』を潤すことが大事なのですが、

薬膳として気張らなくても、普段の食事で無理なく「薬膳」の要素を取り入れることはできます。

例えば、普段使っている油を、大腸を潤す効果の高いごま油の割合を多くしてみるとか、

肺・大腸経に効くシソを少し加えたり、

普段は肺から下へ下がるべきの『気』が、肺にパワーが無いために上に逆流する『気逆』になってしまっている時は、黒コショウを少し加えてみたり。

低フォドマップ食を続けている人は、低フォドの食材で薬膳的要素を取り入れることも十分可能です

なんせ秋は何かとイベントの多い季節ですので、

ストレスや忙しさで、夏に体力を失ってしまった体にガツン!と響くことも多いんです。

この時期を上手に乗り越えたいですね。