オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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2018年12月

私には関係ない…と思っている方がわりと多いこのトピックなのですが、こちらで働いていると「性感染症」って結構多いんだなぁ、と思ったので書いてみます✏️

 

 「性病って一度なったら治らないんでしょ?」と思ってる人がいるのですがそれはきっと

ウイルスによるHIVやヘルペスによる感染のことを言っているのだと思います☝️HIVは今回省きます。)

痛みを伴う水ぶくれができたりしたら病院へ行ってください🏥

これは残念ながら、一度感染すると治ることはありません💦症状をくり返すことがあるので、抗ウイルス薬でウイルスを抑える必要があります。だからこそコンドームを使うのが大切です❣️

 

今回ここで話題にしたいのは、細菌感染の「クラミジア」「淋菌」「梅毒」❣️

だって、すぐに治せるのに、皆さんためらって病院に行かないんですから😠💢

 

「クラミジア」

✅若い人に多い(AUSでは15-29歳が最多!)

✅ほとんど自覚症状がない!

✅感染したらまた繰り返す

✅ほおっておくと不妊症になる可能性あり

✅妊娠中だと胎児に影響する可能性あり

 

「淋菌」

✅男性は自覚症状あり

✅女性は自覚症状ない

 

🏥こんな症状ありませんか?🏥

今までとは違う感じのおりもの、排尿しづらい、不正出血、下腹部痛、性交痛…


クラミジアと淋菌は症状が似ているので、精密な検査が必要です!(膀胱炎と間違えて、治療が遅れることも…。)

クラミジアはテトラサイクリン系抗生剤、淋菌はセファロスポリン系抗生剤を使います💊

どちらかわからないまま治療する場合は、両方の抗生剤を用いるドクターもいます。

 

「梅毒」

熱っぽい、だるい、湿疹が体にできる、痛みのない潰瘍が性器や周辺にできたら病院へ💨

✅感染力が高い

✅妊娠中だと胎児に影響する可能性あり

✅ほおっておくと神経系にダメージを起こす可能性あり

 

なので早めにドクターへ。これはペニシリン系抗生剤で治療できます💊

 

特に海外で暮らしている方は、病院に行くのもためらってしまうため、症状について知っているのと知らないのとでは、対処の仕方なども含めて違いが出てくるはずです。

ついついお酒を飲まされて・・・なんてこと、本当にあるの?と思うかもしれませんが、本当にあります。そうならないためにも、まずは自分の体を大切にして、守ることが大切✨✨


⚠️ちなみに、ピル(経口避妊薬)を服用していても、性感染症は予防できません!

バリアメソッドのコンドームしか予防できませんのでそこは要注意です‼️


 

日本では医薬品は処方箋医薬品、1類~3類などと分類されていますよね。オーストラリアでは、医薬品の分類がscheduleとしてschedule1-9まで分類されています!

 

日本の処方箋医薬品に値するのがschedule 48で、薬剤師の間ではそれぞれS4,S8と呼ばれています。ほとんどの処方箋医薬品はS4に当てはまるのですが、オピオイド系やベンゾジアゼピン系で依存しやすいものはS8として金庫内で厳密に管理されています。

 

一般医薬品にはS2S3があります。

S2OTC医薬品で、薬局の棚に置いてあるものですので、自由に買うことができます。

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抗炎症薬や湿布薬、目薬や下剤など、日本にあるOTCはほとんどこの分類です。おもしろいことに、オーストラリアではPPIのエソメプラゾールや下痢止めのロペラミドもS2なので普通に購入が可能です。


S3は一般医薬品の中でも、薬剤師に相談しないと買えない薬たちのことです。pharmacist only medicationと記載されています。

例えば、

弱ステロイドのヒドロコルチゾンクリーム

緊急避妊薬であるモーニングアフターピル

口唇ヘルペスのファムシクロビル錠

カンジダ用のフルコナゾール錠

なども処方箋なしで買うことができます。ですので薬剤師は患者さんの症状を診て、医者に送るべきなのか?それともS3の医薬品で対処可能なのか?を考えなければなりません。

 

日本と少し違う医薬品の分類の話でした✨

前回、カンジダについての投稿に続き、今回は原虫による「トリコモナス膣炎」について書こうと思います✏️


前回のカンジダは

☑️白いカッテージチーズ用のおりもの

☑️におわない

☑️とにかくかゆい!

 

がキーワードで、原因は真菌によるものでした。

 

今回のトリコモナス膣炎はかゆいのですが

☑️黄色―緑色のおりもの

☑️においがきつい

 

がキーワード。


これは原虫が原因なので、抗真菌薬を使っても効きません💦病院で処方箋をもらい、メトロニダゾールやチニダゾールで治療します。


トリコモナス膣炎が怖いのは、妊娠中だと早産や低体重ベイビーの可能性が出てくることです。

早めに治療することが肝心です❣️カンジダとは異なり、パートナーも治療する必要があります。

デリケートゾーンが痒い時、皆さんはどうしていますか?
原因は様々なので、続くようなら病院に行くのがおススメですが、以下の症状があれば薬剤師にご相談を!
☑️強い痒み
☑️白い、カッテージチーズ様のおりものがある
☑️臭いはなし

以上の症状に当てはまれば、カンジダ感染の可能性があります。
オーストラリアでは、カンジダ用のクリームが処方箋なしでも買えます。
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カンジダは抗生物質飲んだり、寝不足だと菌のバランスが崩れてなることが多いです。繰り返すようなら予防策も必要です。なので、恥ずかしがらずにご相談くださいね✨





辛ーいアトピーでお悩みの方、本当に多いんですよね。お子さんにも多い症状で、痒みで夜寝られないなんて事もしばしば💦

アトピーとは、繰り返す皮膚の慢性的な炎症です☝️小さなお子さんのアトピーのほとんどは、ティーンエージャーになる前に治りますのでご安心を❣️

ここオーストラリアは空気も乾燥している&紫外線も強いので、アトピーっ子にはかなり厳しい環境なのです🌪(理由は後ほど説明します)
だからといって諦めないでください❣️
だからこそ、しっかりケアしていきましょう❣️

まず、見落としやすいのが乾燥肌です❄️
皮膚が乾燥していると、バリア機能が失われてしまい、外敵が侵入しやすい状態に😈神経も敏感になり、少しの刺激でも痒みを感じてしまうようになってしまいます。
☑️お風呂やシャワーは熱くしないこと
☑️お風呂あがりに必ず保湿
☑️石鹸は使わずにsoap-free washを使う
ことが大切です。汚れが少ない時は水で汚れを流すだけでも十分。

おすすめ保湿剤はQVやcetaphilシリーズ
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保湿剤にはクリームと軟膏(ointment)がありますが、軟膏がおススメ✨ベタつきはありますが、その分しっかり皮膚に蓋をしてくれます。

保湿は毎日、気づいた時もしてくださいね!

そして、痒みが酷い時期はきちんと薬も使ってあげましょう❣️これです
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そう、外用ステロイド。一番弱いものならオーストラリアでは処方箋なしでも薬剤師に相談すれば購入可能です。

ステロイドって聞くと、患者さんは「使いたくない!怖い!」って言うんですが、その思い込みを変えたいのでこうやってブログ書いています。

皮膚に塗るステロイドは、正しく使えば安全で効果的なんです。ポイントは
☑️1日1〜2回、部位を薄く&きちんとカバーできるぐらいの量を使用すること
☑️塗ったら手を洗うこと。薬を塗った手で目など他の部位を触らないようにすること
☑️症状が良くなるまで使うこと
が大切です。

量が少なすぎたり、途中でやめてしまったりすると、一時期良くなってもすく症状が悪化することもあります。

「人差し指の先から第一関節までクリームを出したら、その量で両手合わせた面積をカバーできる」というのが量の目安。なので、小さい部位ならそんなに使わなくてもオーケーです。

アトピーを放っておくと、皮膚を搔きすぎて感染症おこしたり、色素沈着が起こったりします。子供はイライラ、眠れない&集中できないし、悪循環🌀
ステロイドは必要な時に適切に使ってあげましょう。外用のステロイドでも副作用を心配する方もいますが、ほとんどは大丈夫です。

「皮膚が薄くなる」という人もいますが、最近の研究では長期で使用した場合でもその心配はないと証明されています。

汗かいたらこまめに拭いてあげてくださいね!汗も刺激になってしまいます。




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