薬を調剤する事を英語で(動詞) diapenseと言います。
処方箋を受け取り、コンピュータにデータを入力すると、用法用量が書かれたラベルが印刷されます。
黄色の矢印・・・薬の商品名と薬剤名。Noxicidという商品名で、薬はエソメプラゾール。下に用法用量が記載されています。(一日一カプセル)
紫色の矢印・・・値段
緑色の矢印・・・薬局の名前、住所、連絡先
ピンクで消した部分・・・患者さんの名前
ブルーで消した部分・・・処方したドクターの名前
そのラベルを、薬の箱またはボトルに直接貼ります。※白く囲った部分は処方箋に貼ります。
こんな感じです。
こちらでは薬袋(薬が入っている紙袋で、表に名前と用法用量がかかれているも) はありません。
その際、特に注意が必要な薬には特別なラベルを貼ります。※上の写真、緑矢印部分
例えば、
向精神薬には『 眠気を及ぼす可能性があるため、車や機械の運転は避けること』が書かれた赤いラベル(label 1)
睡眠導入薬には、上記のlabel1の内容に追加で「眠気を及ぼすための薬」であることが書かれている 赤いラベル(label 1a)
メトロニダゾール(抗生物質)など、アルコールの作用を強めてしまい、酒さ作用のある薬にはアルコールを避けることが書かれているピンクラベル(label 2)
グレープフルーツと相互作用のある薬には その事が書かれている黄緑色ラベル(label 18)
を貼ります。
その他にも沢山種類があります。薬ごとにどのラベルを貼るか決められており、中でもlabel1とlabel 1aは貼る義務があります。眠気が起こると重大な事故に繋がってしまう可能性があるためです。
上の写真は咳止めシロップのコデイン。
眠気を及ぼすのでlabel 1を貼らなければなりません。
その他のラベルは、貼ったほうがもちろん良いですが、患者さんが同じ薬を長期間服用しており、きちんと理解している場合などは省く場合もあります。
SSRIのシタロプラムはCITALOPRAM(サイターロプラム)と発音します。ラベルがカラフルで注意を引きやすいですね。
左から
Label 12 めまいを引き起こす可能性があるので注意、label 5 市販薬や他の薬を飲む際は薬剤師に相談をしてください、label 9 急に服用をやめないでください
という事が書かれています。