オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

2019年02月

毎回、日本に帰国したらやることの一つに「デンタルチェック」があります。

オーストラリアは歯の治療がとても高額なんですメディケア(日本の保険制度のようなもの)ではカバーされないので、普通の検診でも1万円以上かかります。プライベート保険に加入していれば、検診はカバーされますが、例えプライベートの保険に入っていても、親知らずを抜いたり、歯の神経を抜く根管治療となれば「Major Dental」扱いになり、カバーされません。100%実費だと大体2000~4000ドル(AUD:20-40万)というかなりの出費になってしまいます保険をカバーされるものにアップグレードすることもできますが、適応されるまでに6か月間は待たなければならない「waiting period」があるなどの条件もありますし、カバーされても60%程度です

前にオーストラリアで虫歯の治療をした時、削られたところが知覚過敏になってしまい、それ以降疲れを感じたり何か刺激になると疼くようになってしまいました。向こうは麻酔をバンバン使います。患者さんは痛みがなく快適に治療を受けることができますが、神経に近づいてもわからないという欠点もあります私はどうやら、結構深くまで削られてしまったようで、その日から頭痛、耳の奥の痛み、肩こりと知覚過敏に悩まされてきました知覚過敏は一生続くわけではなく、神経と歯の間にバリアみたいなものが徐々に作られてくるのですが、それができてしまえば痛みは感じません。過去1年は全く問題なかったので、その間にバリアができたみたいです。

知覚過敏になったら、どうすればいいのでしょう?
まずは冷たいものや熱いものを避けます。この冷温刺激が神経を弱らせてしまう原因になるからですなるべく知覚過敏がある方でものを噛まないことも大事。知覚過敏用の歯磨き粉やマウスウォッシュも使ったほうが良いでしょう。
日本ではシュミテクト、オーストラリアではsensodyneです。
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パッケージは一緒、名前が違うだけですね。
さらに、ホワイトニング効果などがついているものもありますが、おすすめはオリジナル
後は時間が経過して、神経と歯の表面の間に壁ができるのを待つのみ…。その間、痛かったら私は痛み止めを飲むよう推奨しています。なぜなら、神経の痛みは我慢して放置すると拡散してしまうからです。拡散してから痛み止めを飲んでも、効果は薄いです。なので、神経の場合は早めに抑えてしまうのがコツです。
痛み止めは日本ではロキソニン、オーストラリアではpanadol。効かなかったらpanadol→nurofen→voltarenの順に試してみてください。薬局で購入できます。

今回も帰国後歯医者に行き、チェックしてもらいました。知覚過敏も収まっていたし、虫歯はなかったのですが、冷たい水を吹きかけられた後に歯が痛み出し…翌日からものすごい頭痛と歯の痛みに襲われました。きっと、今まで頑張って耐えてきてくれた神経も、それが刺激になってしまったのでしょう。

何かと用事があって、歯医者に1週間行けず、その間ロキソニンを飲み続けました。それでも効かなかったので、これはもしかしたら神経が死んでいるかも…と嫌~な予感

日に日に増す痛みに、予感はどんどん確信へと変わっていきます。。。

歯の神経って、死ぬ時が一番痛いんです。死んでしまったら、鋭い痛み(sharp pain)は無くなり、鈍痛(dull pain)になります。※折角なので、英単語も一緒に♪

でも神経が死んだら、腐敗するので、早く対処しなければ感染症の危険があります。歯って三叉神経も近いので、甘く見ていると本当に危険です。なので、痛くなったらオーストラリアでも、例え高額でも、歯医者に行きましょう。

結局、やっと歯医者に行けた日に根管治療(Root canal treatment)を受けることになりました





今朝、低フォドマップ推進委員会 ショコラのネネさんから嬉しい小包が届きました

 中身はこちら↓珍しい「Non(ノン)」というパン

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「ノン」はタンドール窯で焼いた、シルクロードの広範囲(ウズベキスタン、キルギス、アゼルバイジャン、タジキスタン、カザフスタン、トルコなど)で主食として食べられているパンだそう

13食食べられており、生活に欠かせない存在である「ノン」。床に落ちたらKissをして拾い上げるそうです。(それだけ大切にされている食べ物なのですね。)

こちらのノンは埼玉県にあるシルクロードベーカリー シェルのシェルさんと香織さんが作っています。

Facebookこちら。最新情報が掲載されています!

 日本で唯一、タンディール窯を使用し本場と全く同じ方法で一枚一枚丁寧に炭火焼きされているそうです。

詳しいサイトはこちら

本来は強力粉を使用するノンですが、シルクロードベーカリー シェルさんは低フォドマップにご理解のあるパン屋さん!なんと、注文に応じてスペルト小麦を使用したノンを焼いてくださっています

「スペルト小麦」って何?という方はこちら

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 こちらのノンは添加物を一切使わず、こだわりの方法で手間暇かけて作られています。ノンにはクミンが入っており、スパイス好きの私にとってはとてもうれしい異国の味ですが、日本人の舌に合います。食感も味も、やみつきになる人が多いのも納得

↓ノンが結構ボリューミーな事を伝えたくて 、チーズを置いて撮りました

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中は柔らかくて、モチっとして美味しい‌スペルト小麦って、職人さんによって色んな表情を見せてくれるんですね

 本場シルクロードでは、朝ははちみつやジャムをつけて、昼や夜にはスープに浸して食べたりするのですって乾かしてクルトンのようにし、スープの上にトッピングとして使うこともあるそうです。強すぎないのに存在感のあるクミンの良い香りが(何度も強調) どんな料理にも合いそうです

 はちみつは果糖が多く、高FODMAPなので真似はできませんが、手作りジャムならこれもクリアーできるはず

炭火焼きならではの香ばしさと言ったら何もつけずにそのままでも十分美味しい

シルクロードベーカリー シェルさんのスペルト小麦のノンについては、宇野コラムショコラのネネさんのブログで拝見しており、ずっと気になっていました

今回そんな私に、ショコラのネネさんが「ノン」をプレゼントしてくださいました

ショコラのネネさんとはメールで情報交換させていただいており、まだ一度も直接お会いしたことがないのですが、こうやって色々して頂けて…感動ですありがとうございます

 低フォドマップ推進委員会の皆様とこうやって交流させて頂けることがとても嬉しいです‌私の目標は、低フォドマップ食を正しく日本の皆さんに知ってもらい、苦しんでいる人を助けること‌です。

スペルト小麦でノンを焼いてくださったシェルさん&香織さん、そしてプレゼントしてくださったショコラのネネさん、ありがとうございました





 

 

京都のパン職人 ブランジュリ ロワゾーブルーの桂子さんのスペルト小麦パンと、ラクトースフリーの牛乳を使って、久々のフレンチトーストを作りました

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名付けてLoFo French Toast
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桂子さんのパンについてはこちらの記事を
美味しいのにお腹に優しく、身体にいいって最高です。


そして低フォドマップ推進委員会のショコラのネネさんが、同じラクトースフリーの牛乳を使ってクリームシチューを作ってくださいました

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ネネさんはパン作りの資格をお持ちで、お料理がとっても上手様々な低フォドレシピをクックパッドで紹介されていて、とても参考になります‌さらにイタリア留学経験のあるとても才能溢れる方❤️私はすごい方に囲まれています
このシチューも美味しそうです😍

さらに、九州で大活躍されている低フォドマップ推進委員会 九州支部長さんも、ブログにアップしてくださいました

九州支部長さんは観察力と分析力がすごい‌細かいレポートのような記事を書いてくださって感激です。ラクトースフリーの牛乳についてはこちら。

九州支部長さんがこの記事で書いているように、私も乳糖不耐性のこととは関係なく、『大人は牛乳を飲むべきか?』ということに関してはあまり賛成はしていません。さらに言えば、豆乳の推奨もしていません。


しかし、牛乳を使うことで料理の幅が一気に広がるのは事実‌ アレルギーや不耐性の方はただでさえ制限のある日々を送っています。様々な意見がありますが、私は美味しいと心から感じること、心が満足することも日々の生活の中でかなり重要視すべきだと思っています

そこは中医学でいう『バランス』の大切さでもあります。日本の健康情報は、本当に偏りすぎてる‌それを言われたままに信じてしまうのも、日本人の傾向としてあります。それをどうにかして変えたい

注意
過敏性腸症候群は、毎日同じものを食べていても体調によっては症状を起こしてしまったり、人によって個人差があるため、非常に複雑です。ブログで紹介させていただいている海外で売られている低フォドマップ商品は、紹介です。決して絶対に症状が出ないと保証したり、安易に勧めたりしているわけではありません。その辺り誤解されませぬようよろしくお願いします。

日本で代表的な抗炎症薬(痛み止め) といえば、ロキソニン2年前はロキソニンは処方箋がないと買えませんでしたが、今では『要指導医薬品』といって、処方箋がなくても薬剤師から対面での情報提供を受けたうえで購入可能というカテゴリーに分類されています。第一類医薬品との違いは、「ネット販売ができるかどうか」。この要指導医薬品はネット販売ができません。

この要指導医薬品、オーストラリアで言う「S3」というカテゴリーの「Pharmacist Only Medicines」と同じものです。

この要指導医薬品について知ったのは、実は大学の学生さんの発表を聞いたのがきっかけ。

大学にお邪魔した日に、たまたま海外研修の説明会がやっていて、そこにちゃっかり見学してきました。私が薬学6年生の時に薬学部の海外研修が初めて始まり、当初は韓国の薬学部だけだったのですが、私が卒業してからはアメリカの薬学部への研修も始まったようです。グローバル化しているようでとっても嬉しいです。(私はアメリカに行ったことがないので、非常にうらやましい!)なかなか他の国の薬学部について知る機会もないし、外を見て初めて自分を見つめるきっかけにもなるので、学生さんにとって良い刺激になると思います。

その説明会の時に、学生さんが日本の保険システムや薬学部、薬の分類についての発表をしていたんです。普段頭で分かっているつもりでも、いざ他人に説明するとなると出来ないもの。自分で理解してやっと人に教えることができると思うので、こういう『調べる→自分の言葉で伝える』という練習は海外研修前にはとても良い方法だと思います。(これを英語でまた説明するのは簡単ではないんですけどね
そのときに学んだのがこちら↓
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要指導医薬品って何?となった私。

この新しい分類は初耳だったので、勉強になりました(2年以上帰国してないからか完全に浦島太郎状態。アタフタ)

最近、すごく歯が痛くて(オーストラリアで3年前にガリガリ削られたあたりが疼いてます)歯医者の予約が来週まで取れず、痛みに耐えないといけないことになり…

イブプロフェンでは効かないのでロキソニンが必要だと自己判断。

要指導医薬品になったロキソニンが処方箋なしで買えることを知った私は、早速調剤カウンターのあるドラッグストアへ

たまに土曜日は薬剤師を雇っていない薬局もあるのですが、土曜日の昼だったのでまだ大丈夫だろうと甘く考えていた私。

大手ドラッグストアに到着。

私「ロキソニンが欲しいんですけど…」

薬剤師さん?登録販売員さん?らしき人「土曜日は調剤カウンターが開いていないので、ロキソニンは購入いただけません。」

あのぅ、私一応薬剤師なんですけど…
といっても無駄なので撤退。

仕方ないですけど、でも、何だかむなしい

その時、痛みが9 out of 10ぐらいまで来ていたので、粘ることなく即次の薬局を探すことにオーストラリアならボルタレンがOTCで購入できるのにと一瞬思ってしまったのを反省し…

なんと3つ目の薬局でやっと薬剤師さんに会えましたウルウル
 
そこで「3つ種類があるんですが、どれがいいですか?」と聞かれ、
「3つもあるんですか?何が違うんですか?」さらに「成分なんですか?」と質問しまくる私。

結局、
ロキソプロフェンのみ、ロキソプロフェン+酸化マグネシウム、総合感冒薬にロキソプロフェンが入ったもの、のような分類でしたので、普通のロキソプロフェンを購入しました。

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きっと面倒な人だと思われたに違いない

でも薬局は開いているのに、調剤カウンターが開いてないとロキソニンが買えないというシステムは、少々不便だと思いました





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