オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、子育てなどについて綴っています♪

2019年03月

3月13日~20日までの一週間はCoeliac Awareness Weekセリアック病について知りましょう、考えましょうという週です。

Screenshot_20190313_101246


Coeliac(以下セリアック病)は小麦に含まれるグルテン(たんぱく質)によって腸が炎症を起こしてしまう自己免疫疾患です。症状は激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱など人によって様々です。腸は免疫システムの原点ともいえるほど重要な器官。グルテンは元々消化吸収されにくいたんぱく質なので、腸にたどり着いたグルテンが異物として認識されてしまい、自分の腸をも攻撃してしまうのです。よって腸が炎症を起こし、最終的には腸から栄養が吸収できにくくなってしまう場合もあります。

セリアック病の症状と、過敏性腸症候群の症状は似ていることがあります。過敏性腸症候群を改善する食事療法「低フォドマップ食」を行う前に、セリアック病でないかどうか確認することは必須です。

セリアック病の方にとって、グルテンは完全排除する必要があります。少量でもダメなのです。
それが、唯一の治療法なのです。これこそ、「グルテンフリー」にしなければなりません。

セリアック病は世界で現在、100人に1人の割合だと言われています。オーストラリアでは70人に1人。患者さんで「セリアックだからグルテンフリーの薬しか飲めません。」という方も良く見かけます。そんなオーストラリアでもセリアックだと知らないまま過ごしている人も多く、その割合はなんと80%!

日本では、もっと発見しにくいと思います。
ですので症状に心当たりのる方は、まず血液検査をお勧めします

グルテン除去食品は一般的に高価ですし、外食時に完全にグルテンを抜いた食事を摂取するのは非常に難しいところがあります。(コンタミの危険性は常にあります。)食事は毎日のことです。だから患者さんが感じる負担は非常に大きいです。「グルテンを抜く」ということは、単に食事に気をつけるだけではありません。(それだけでも精神的に非常に大きな負担です。)その人の日々の生活、友人づきあいをガラリと変えてしまうことなのです。

オーストラリアでは大きい「セリアック アウェアネス WEEK」。
日本でレストランやカフェを経営の方、是非本当の「グルテンフリー」の意味について考慮していただけると助かる方が大勢いると思います。そして周囲の方のご理解も、とても大切になってくると思います。

精神的な負担がとても大きい食事制限。
ご相談受け付けています。

以前、PCOSが無くなったという記事を書きました。こちら


世の中に出回っている様々な健康・ダイエット情報・・・。

ここで言いたいのは「××をやめれば◇◇は良くなる」とか「〇〇をすれば治る」、「△△を食べれば痩せる」なんていう方法は存在しないということ。西洋医学を学び、東洋医学を学び、近い将来中医学をもっと深めたいと思っている自分ですが、決して西洋医学を批判したり、東洋医学のほうが良いと言っているわけではありません。(中医学の記事はこちら)


だって、西洋の薬ほど精製されていてピュアなものはないし、天然と名の付くものほど実は色々混じっていて怖いこともあります。ウコンだってあれは刺激物。アルコールよりも強い刺激物を入れることによって、アルコールを排除させて「解毒」としているわけです。結局、毒を毒で制しているわけです。肝臓には毒+毒で疲弊してしまうわけです。だから、原因不明の急性肝不全の蓋を開けてみるとウコンが原因だったということも多いのが現状。そんなことを知らずに、一つの情報のみを鵜呑みにして宣伝しているから、メディアは危ないと思います。


一方、生薬の組み合わせでそれぞれが持っている欠点を打ち消してくれることもあります。それを利用したのが、生薬の混合剤(日本で言う、漢方薬)なのです。でも漢方薬にだってもちろん副作用はあります。


「薬を飲むと肝臓に悪いから飲みたくない」という患者さんも多いですが、そのお気持ちはわかります。でもそれは肝臓が利き目を終えた薬物を代謝して、体の外に出すために一生懸命働いているのです。肝臓は、それと同じことを日々口にする食べ物に対してもしています。薬に限らず、肝臓や腎臓は常に働いているのです。


「あれが悪い、これは間違っている」・・・それは物事をある一方からしか見ていないからです。どちらも良いところがあリ、欠点もあります。


だったら両方のいいとこどりをすればいいんじゃないかな?というのが私の考えです。


同じ疾患でも人体の中はブラックボックス。A=Bなんていう公式は成り立ちません。だって、土台が一人一人違うのですからね。


投薬するなら、まずは土台を整えてあげないといけません。
「薬は体に悪そうだから」とか、「副作用が・・・」とか、 投薬する・しない等をディスカッションする人は沢山います。でもそれはあまり意味のないことだと思います。


まずはそれ以前の土台を整えてあげることが大前提。土台がしっかりしていれば、それで多少改善するかもしれないし、薬物治療する事になっても効き目が上がるわけで、結果として体に一番負担が少なく済むのです。


その土台作りは、色々あります。

今後、そんなこともお伝えしていけるようにしたいです。

以前書いた貧血と婦人科系疾患(こちら

私はその記事にあげた症状とは逆で、経血量も少ないし、不規則でした。

それは長年悩んでいた『多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS、ピコース)』。

卵巣に多数の嚢胞ができ、ホルモン値はバラバラ、排卵は起きず、不妊症の原因第一位を占めるこの疾患。
妊娠できないことをきっかけに発覚することも多いのですが、中にはPMS(月経前症候群)が酷くて検査をし発覚することもあります。

私は後者。
20歳の頃には(違う疾患が原因で)体重が減り、生理はすでに7か月間止まり、不規則もいいところ。

毎年春になるとトリプタン系の薬でも効かないほどの酷い片頭痛で、病院実習前に「大学も顔があるから…」と大学教授からは留年を勧められるほど。

そして吐き気で夜中~明け方に起きてしまうような生活でした。

婦人科系は検査をしても臓器に異常は見つけられず、「体重が減ってしまったから」、「介護と家のこと、勉強でストレスがないわけではなかったため、仕方がないことだ」と思っていました。

PCOSが発覚したのは結婚して間もない26歳の時。
やっぱり体調が悪いのでGPに「PCOSの可能性があるから」ということで紹介状をもらい、オーストラリアの婦人科専門の検査技師さんにエコーしてもらうことになりました。
(今思えば、GPの的確な判断に感謝です)

エコーで小さな卵巣に、左右40個以上も映し出された嚢胞。

まず頭をよぎったのは、旦那、旦那の両親・親せきがどう思うのか。子供は考えていなかったけど、PCOS=不妊の宣言。結婚して間もなく、仕事もない、こんな嫁をもらってしまったことに対してどう思われてしまうのか…。
これをすればいい、なんていう治療法もありません。

同時に、病名がわかってホッとした冷静な自分もいました。
自分の体調不良は、私が精神的に弱いからとか、怠けているからとかではなかった。やっと自分に「ごめんね」と言いました。
どうせストレスが原因だと安易に考え過ぎていて、自分の体が悲鳴をあげているのに気づかないふりをし、鞭をうちつづけてきたことに

ホルモン療法も1年以上やったけど、副作用でやめることを決意。
中医学も生薬もやりました。
低フォドマップ食で制限がある上に、さらに食事を見直し、独自の方法で食事管理を行いました。

結局、『できることからやってみる!』という考え方に落ち着きました。私の場合は、土台を作ることと薬の両方です。

どんな病気でも、絶対初めはどん底に突き落とされたような気分になると思います。でもそれは当然、それが普通です。後はそこから、前を向き始めるステージに来たら、とにかくできることから何でもやってみればいいと思うんです。ここでホルモン療法の副作用とありますが、私は西洋医学を否定しているわけではありません。(別記事参照)

GPからは、もう治らないから検査しても仕方ないと言われ続けて来ました。その上で意を決しての再検査。結果、40個以上もあった嚢胞は消えていました。信じられなくて、本当ですか?と何回も聞きました。

不調は何か大事なことを訴えているサインです体の声を聞いてあげてください。
私のように、ストレスや忙しさを理由に、気づかぬふりをしないでください






旦那がシンガポールに出張していたので、メルボルンに帰る時のトランジットの際にシンガポールに一晩滞在しました。

マーライオンもこんな感じを予想していたのですが、

Screenshot_20190305_153643

工事中でした〜

 IMG_20190301_100412

まあ、そんなこともありますよね‌それはそれでよし!笑

とにかく暑かったのですが(日本6度→SG34度)、メルボルン以上にインターナショナルで驚きました皆すごく寛大で、より良い感じに、無理なく溶け込んでいてとても居心地が良かったです。(でも暑かった‌)

たしかに小さい国ですが、とにかく人も街も経済の驚くべきほど潤って発展していました。

IMG_20190228_215318
IMG_20190228_204832
色々な国籍、宗教、バックグラウンドの人達が集まる場所。

それぞれの違いを否定していては住みにくく、争いが多くなってしまう。

みんな違って当たり前。
様々な食文化があって当たり前。

周囲と、多数派と、足並みを合わせるのもハーモニーかもしれない。
『違いを当たり前に受け入れる』
わたしはそれが本当のハーモニー(調和)だと思うのです。

シンガポールで地元民が行くフードコート。

IMG_20190301_112942

そこにあったベジタリアンのお店。看板に玉ねぎ&ニンニクが入っていないことが堂々と書かれています

IMG_20190301_112634

野菜も、「◎◎は抜いてください」と言えば抜いてくれるのでカスタマイズ可能です。色んな食生活している人が集まる国は、それだけオプションが無ければ窮屈でやっていけないのです。

多国籍な国だからこその風景かもしれませんが、シンガポールは色んな意味で発展していました。

メルボルンでも最近のレストランでは、洋食・中華問わず「アレルギーや食べられないものはありませんか?」と聞いてくれますし、更には「アレルギーですか?それとも不耐性ですか?」と詳しく聞いてくれるところもあります。違いを理解しているのがすごいです。

日本滞在中、私はリクエストできるところではきちんと伝えました。家族や友人と一緒に、楽しみたいですから‌全部は難しいけど、許容範囲までならok! と自分でしています😊リクエストに応えてくれる所には本当に感謝です。

日本でもこういうお店が増えると良いですね。

貧血の症状はめまい、立ちくらみだけではありません。酸素不足になるため、とにかく体がだるかったり、疲れやすいのも特徴です慢性的な頭痛として表れることもあります

ベジタリアンの食事は鉄不足になりやすく、サプリメントで補う必要があります。また女性は特に月経で鉄不足になりやすい傾向があります。

ただ、そのサプリメントが結構厄介者
鉄剤は多くの場合、 胃もたれや便秘を引き起こしてしまいます。吸収が元々悪いため、錠剤で大量に入れないとダメなのです。鉄剤は3ヶ月ほど継続しないと体の中にたまりません。GPから飲むように言われたけど、続けることが難しいのが現状です

シロップ剤のほうが、消化器への負担が少ないとは言われています。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収が上がることはよく知られているため、鉄剤にすでにビタミンCが混ざっている商品が多いです。

鉄不足は血液検査でわかります。
鉄不足と診断されたら、鉄剤を飲むのと同時に、原因を探らなければなりません食事なのか、多月経なのか、その他の理由なのか。
放置すると、案外厄介なのです〜

女性にやっていただきたいのは、多月経かどうかのチェックです。

昼でも夜用のナプキンを使う日が3日以上ある
普通のナプキンでは1時間もたない
経血にレバーのような大きな塊が混じっている
以前より経血量が増え、日数も長くなった

一つでも当てはまると、過多月経かもしれません。
少しくらい経血量が多くても月経だから仕方ないと思ってはいけません。
子宮筋腫や子宮腺筋症は、経血量が多いのが特徴です。子宮内膜症は過多月経を起こす疾患ではありませんが、子宮筋腫や子宮腺筋症を併発するケースが見られます。

ストレスは簡単に月経異常を引き起こします。ストレスは肝に直接影響し、ホルモンバランスが乱れてしまいます。(春は肝が影響を受けやすい時期ですので、今日本にいる皆さんはしっかり休息をとることが重要です!)私の実体験は別の記事で書きますが、仕事が忙しいから、とかストレスがあるのは分かっていて仕方がないから、と私のように安易に考えていてはいけないということをお伝えしたいです。

婦人科系の検査は少し勇気がいりますが、それはみんな一緒です。子宮頸がん検査も含めて、絶対定期的に検査することをお勧めします




↑このページのトップヘ