オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

2019年04月

ルームメイトがうるさくて、眠れない時・・・

カフェで集中して勉強したり、本を読みたい時・・・

静かに瞑想して、自分のゾーンに入りたい時・・・

私が愛用している耳栓がありますそれはこちら↓
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普通の耳栓って、やっぱり隙間があるので音が漏れたり、途中で落ちてきてしまって余計に神経がキイィィーってなりませんか?

これは粘土のように形を変えることができるので、耳の穴にフィットするんです
だから、そのまま寝ても、朝まで耳の穴に収まったまま

洗えば粘着力が戻るので繰り返し使用できますよ


日本は今週末から長い連休ですねー
オーストラリアも先週はイースター、今週はAnzac Dayと祝日が続いています(終わってしまうと悲しいですが

イースタ―には欠かせない、Hot Cross Buns
スパイスが効いた生地にたくさんのドライフルーツが混ざっていて、さらに十字架をイメージしたアイシングがかかっています。
関連画像
でもこれ、高FODMAPなのでガスを発生させやすく、過敏性腸症候群の方にはNG。お腹の調子が悪くなる可能性がありますなので私は毎年Hot Cross Bunsは食べられないので寂しいんです~
買う程でもないしなぁ、今年は作ろうかなぁ・・・と思っていたのですが、忙しくて断念しました。

でも昨日、どうしても夜にスーパーに行きたくなったんです。そしたらコレ、見つけちゃいました
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低FODMAPのHot Cross Bunsがなんとセールで$1無性に行かなきゃいけない気がしてたのは、これを買うためだったのでしょう。

低フォドで有名なAlpine Breadsのものです☆
Spelt Hot Cross Buns左上にはTummy Friendlyの文字&FODMAP Friendlyのロゴ入り

これをトーストして、オーガニックバターと共にいただきました
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低フォドマップということでドライフルーツは無しですが、むしろドライフルーツないほうがスパイスの香りが際立ち、美味しいです💛スペルト小麦ってすごく風味があり、しかもグルテン量が少なくお腹に優しいのでおススメです。

先週の土曜日はメルボルンCBDにあるCollins Place Pharmacyで働きました

その薬局は2時に終わりのため、ランチが遅くなる分朝食はしっかり食べます

今回行ったのはThe League of Honest Coffee
3年ほど前に、メルボルンランゲージセンターで出会ったドクターの友人と一緒にお茶して以来の訪問。
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こちらのアボカドトーストの評価が高く、最近色々なブログで書かれているのを見てから気になってたんですアボカドディップにはディルとフェタチーズが入っていて、他とは一味違ったおいしさ
私は少しだけ頂きました
(アボカドは高FODMAPのカテゴリーに分類されていますので、低フォドマッパーの方は量にはご注意ください)
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カフェの内装も、私の大好きな緑色で気分が上がりました
先週も薬局が忙しくて、この日も朝から体がダル重(だるおも)だったのでカフェイン注入 最近、美味しさにはまり、コーヒーはロングブラックです。

薬局での仕事はまず昨日オーダーした商品をチェックして、棚に入れる作業から始まり、
患者さんから来た処方箋を調剤しつつ、
フロアでの接客
そして足りない医薬品を発注して薬局を閉めます。
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最近Pricelineという薬局に変わったのですが、やっと内装工事も終わってとてもきれいになりましたよ~
モダンな感じになりました

この日働いていたのは、日本人フロアスタッフのMさんと私の2人だけ‌ ずっと一緒に働きたいっていう、一年越しに叶った夢です‌ 

私が患者さんの応対で調剤カウンターを離れているうちに、別の患者さんが処方箋持ってきて、でもMさんはレジで忙しくてレジから離れられない・・・なんていうことも、忙しくなるとよくあります小さい薬局を走り回り、結構大変ですが、忙しいと時間が過ぎるのがあっという間です。

IBSの患者さんとマネージメント方について話す機会もあり、患者さんからとっても喜ばれました。こういうことの積み重ねがあるから、薬剤師やっててよかったなぁと思います。でも気づいたら調剤カウンターに列が出来てて焦りましたぁ

2時過ぎに薬局を閉めて、Mさんと近くの「新橋そば」さんで遅めの蕎麦ランチ‌ 
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メルボルンで本格的なお蕎麦を食べるならここがおすすめ!Cityは土曜日の2時過ぎにランチができるところが限られているので、とてもありがたいです。

3時には出て、Emporiumでお茶をして帰宅。

その日はCityがものすごく混んでいて、車が動かない状態
家に着いたのが6時前

荷物を家に置いた直後に近くの広東レストランに行き、薬剤師友人ご夫婦とディナー‌ 

フェイスブックを通して知り合った日本人薬剤師のNさんとその旦那様。お二人ともタスマニアの薬学部を出られていて、現在はメルボルンで薬剤師として働かれています‌ 

新鮮なシーフードが食べられるのが広東レストランの良いところ!うちの旦那(Alan)はシーフードにうるさいので、いつもお魚タンクから新鮮な魚やカニを注文してくれます。
今回はバラマンディというオーストラリアではよく知られている魚。
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この料理の仕方が一番好きですあと、写真撮り忘れましたがロブスターも。BYOで持ち込んだシャンパンとすごく合いますこうやってBYOができるのも広東レストランの良いところです。

今回Nさんの旦那様とお会いしたのは初めてでしたが、旦那同士意気投合したらしく、ディナー後はお家に来てもらってさらにワインを飲んでいました〜

とっても充実した土曜日でした

オーストラリアでスギ花粉と草に反応する私

昨年からアレルギーの脱感作療法を始め、一年目から劇的な効果を実感したのです
なので今年もやります!(以前の記事:花粉症の症状が出る前に はこちら

この脱感作療法は2、3年継続し、それ以降は10年ごとに行えば良いそうです
保険はききませんが、私にとってこれは人生を楽しむための『投資』なのです

季節が逆のオーストラリアでは、スギ花粉が飛ぶのが9月~12月、草は10、11月~1月まで。
オーストラリアの花粉を甘くみてはいけません日本のものとはレベルも量も違います

9月~のスギ花粉対策として、スタローラルという液を4月下旬~舌下投与し始めます。

徐々に花粉を体に入れていき、花粉のシーズンになる前に体を慣らせておくのです。

この液、フランスから取り寄せているみたいです
クリニックから「届いたよ~」というお知らせを待って、かれこれ2か月
全く連絡が無いので、また検疫で引っかかっているのかな?と思っていたのですが(去年そういう状態で1か月以上遅れました)ちょっと心配になって、クリニックに電話して確認しました。

すると長ーいHoldの後に「ちょっと冷蔵庫の奥まで確認するわ。あとで連絡してもいい?」と受付の女性から言われ、さらに電話を待ったところ、、、

受付の女性:「あったわよ~!」

・・・あったんかーい!!!!!!

早速取りに行きました
それがこちら
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これにスギ花粉が入っています。
冷蔵庫保存です。

1年目はカウンセリングやモニタリングの必要があったので何回か通わないといけなかったクリニックも、
2年目は薬をとりに行くだけなので通わなくてもOK。自宅でできるので仕事休まなくてもいいので助かります

日本でも花粉症の脱感作療法は受けられます。抗アレルギー薬を使っても症状が辛い場合は、これも選択肢の一つに入れてみてくださいね

日本と違うのでとても理解しにくいオーストラリアの医療制度。
今回は医療費について書いてみます

医療費削減のために、日本同様、オーストラリア政府はジェネリック医薬品を勧めています。
私の印象ですが、日本人を含むアジア系、そしてインド系の人は先発品(オリジナルブランド、いわゆる高いもの)を選ぶ傾向があります。正直な話、有効成分は全く一緒でも、確かに添加物などの微妙な違いはありますので、効果が全く同じとは個人的には思いません。
てんかんや精神系の薬で安定している方が、急にブランドを変えると不安というケースはもちろんあるので、その場合はすでに使用しているブランドを勧めることがあります。でもそれ以外の痛み止めなどの薬はジェネリックでも構わないと思います。価格も安いです。私は自分の薬は自分で調剤しますが、安いジェネリックを選びます。
ジェネリックの方が色々改良されている場合もあります。でも、選択は人それぞれです


日本では医者にかかる時も、薬局で処方箋医薬品を買う時も、全体の価格の3割のみ支払います。(3割負担の場合)

かなり簡単にすると
(薬代+調剤費もろもろ)×0.3=支払う金額

なので、薬は安いものだと当然のように思いがち3割負担なので、ジェネリックでも先発品でも、払う金額には大して差が無いように思うこともあります。
薬局で3000円も払うことがあれば、「すごく高い」と思ってしまうぐらいでもそれは日本の医療システムならではのことなんです

オーストラリアではメディケア(国民保険みたいなもの)を持っている人は、一定の価格以上の医薬品は政府がカバーしてくれます。
一般の人はGeneral Patient、低収入家庭や年金暮らしの方はConcessionというカテゴリーに分けられます。General Patientの場合は、2019年は患者が払う医薬品の最高額が$40.30です。Concessionカードを所持している場合は、$6.50です。

例えばこのSeretideという薬。
喘息の予防薬、ステロイド&β刺激薬の混合吸入薬です。(※英語では予防薬はpreventerと言います。)
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日本では薬の価格+調剤費用などなど含めた料金の3割を支払います。
このSeretide、薬の価格自体が$60を超えるほど高い薬です‌ 

メディケアを持っていない人(旅行者や留学生など)は実費になります。
メディケアありのGeneral Patientは、$40.30支払います。(患者が支払う最高額が$40.30なので、それ以上の分は政府がカバーしてくれます。)
Concessionの方は$6.30支払います。

$60以上もする薬が、Concessionの人はたったの$6.30!
一方、それ以外のGeneral Patientは吸入薬に毎月40ドル以上も支払わなければならないとなると、患者さんの負担は大きく違ってきます。

逆に、薬の価格が支払い最高額よりも安い場合(仮に薬代が$20ドル、調剤費が7ドルとします。)
General Patient・・・薬代+調剤費の総額=$27。これは最高支払額の$40.30よりも安いので、全額支払うことになります。(患者さんは薬局で$27払います。)

Concession Patient・・・薬代+調剤費の総額=$27。これは最高支払額の$6.50よりも高いので、それ以上の料金($27-$6.50=$20.50)は政府がカバーしてくれます。ですので、患者さんがお財布から薬局に出すのは$6.50ということになります。

さらに加えると、以上は保険でカバされる薬の場合です。ちなみに抗インフルエンザ薬のタミフルは保険で元々カバーされません。その場合、General patient でもConcessionでも全額負担で$60ほどの出費になります

オーストラリアではジェネリックを選ばずに先発品を選ぶと、Brand Premiumという価格が上乗せされてしまいます。 以前に書いたBrand Premiumの記事はこちら

Brand Premiumが$3の先発品だとすると、General Patientの場合、最高支払額+Brand Premium=$43.30支払うことになります。 Concessionの場合は最高支払額+Brand Premium=$9.50支払うことになります。
もともと高額支払わなければならないGeneral Patientの場合は「たったの3ドル」になるか、「もともと高いのにさらに3ドル払わないといけないの?」になるか、思うことは人それぞれです。(私は後者です。)ジェネリックにすると薬の価格が半額かそれ以下になる薬も多いので、結果いつも支払い額が30-40ドルだったのが、ジェネリックにすることで10-20ドルくらいになったりします。薬の価格がダイレクトに支払額に影響します。

でもConcessionの場合は、Brand Premiumの薬を選ぶと「いつも$6.50なのに$9以上も払うの?高すぎる!」ということになります。

こういう仕組みなので、オーストラリアではジェネリックにすることで出費をかなり抑えることができます。保険の仕組みが違うと、薬の出費に対する考え方もずいぶん違ってきます。

日本にいた時はあまり薬代について考えたことがありませんでしたが、オーストラリアに来てからは薬代が非常に高価に思ってしまいました薬の価格は日本と変わらないと思うのですが、保険の仕組みが異なるのでそう思ってしまうのでした。




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