オーストラリアには、ORT(Opioid Replacement Program)といって、薬物中毒の患者さんのための治療プログラムがあります。
ヘロインやモルヒネを使用する代わりに、メサドンやブプレノルフィンという少し違うタイプの薬物中毒治療用のオピオイドを使用し、なるべく日常生活を送れるようにするための支援プログラムです。
違法薬物を使用することによって、
・死亡の危険性
・犯罪が増える危険性
・注射による感染症が広がる危険性
もちろん、オーストラリアで違法薬物の保持・使用・売買は禁止されています
ORTに使用する薬は二つ、
・methadone(メサドン)
・buprenorphine(ブプレノルフィン)です。
Methadone(メサドン)
オピオイドアゴニスト。(モルヒネと似ています。)
効き始めるのに多少時間がかかりますが半減期が長いのが特徴。

Buprenorphine(ブプレノルフィン)
オピオイド部分アゴニスト。(=天井効果:ceiling effectがあるため、大量摂取した場合メサドンよりも安全性が高いです。)

それは静脈注射を避けるためです。
フィルムを溶かして静脈注射しようとすると、配合されているナロキソンによってオピオイド受容体がブロックされます。なので静脈注射をすると、効果が得られず気分が悪くなります。ですが舌下投与だとナロキソンはほとんど吸収されないようになっているんです
舌下投与すれば、ブプレノルフィンがだけが効果を発揮してくれます。
ORTでメサドンやブプレノルフィンを投与する際、薬剤師はその患者さんがきちんと飲み込むまで orフィルムが溶けるまで監視しなければなりません。これは、もしもシロップやフィルムをポケットに入れて持ち帰り、ブラックマーケットで売買するような犯罪を防ぐためです。(実際そんなことがありえるのか、どうやったら私たちの目をごまかすことができるのかは正直わかりませんが、現実起こるそうです
)もちろんちゃんとした患者さんもいますよ!一見、ORTやっているなんてわからない方もいます。
ORTの期間は人それぞれ。決まりはありませんが、長ければ長いほど成功率が高いと言われています。
ヘロインやモルヒネを使用する代わりに、メサドンやブプレノルフィンという少し違うタイプの薬物中毒治療用のオピオイドを使用し、なるべく日常生活を送れるようにするための支援プログラムです。
違法薬物を使用することによって、
・死亡の危険性
・犯罪が増える危険性
・注射による感染症が広がる危険性
など様々な影響があります。
もちろん、オーストラリアで違法薬物の保持・使用・売買は禁止されています
このプログラムによって、それらのリスクを下げ、さらに患者さんの健康の向上にもつながります。オーストラリア政府がこのORTを推奨するのにはそのような背景があります。
ORTを行うには・・・
まず専門のドクターが患者さんの状態を把握し、ORTが必要だと判断した場合に行なわれます。
もちろん、street drugと言われる違法薬物によるケースもありますが、術後や慢性痛の痛み止めを長期間服用していたために依存してしまう場合もあります

なので「中毒」という「addiction」ではなく、
「substance use disorder」という言葉を使用しなければなりません。
ORTに使用する薬は二つ、
・methadone(メサドン)
・buprenorphine(ブプレノルフィン)です。
Methadone(メサドン)
オピオイドアゴニスト。(モルヒネと似ています。)
効き始めるのに多少時間がかかりますが半減期が長いのが特徴。
経口吸収が良好なので、シロップ剤が使用されます。
Buprenorphine(ブプレノルフィン)
オピオイド部分アゴニスト。(=天井効果:ceiling effectがあるため、大量摂取した場合メサドンよりも安全性が高いです。)
これは舌下フィルムです。ブプレノルフィンにナロキソン(オピオイドアンタゴニスト)が配合されています。アゴニスト+アンタゴニスト=効果が打ち消される??と思う方もいらっしゃいますが、これには訳があります。
それは静脈注射を避けるためです。
フィルムを溶かして静脈注射しようとすると、配合されているナロキソンによってオピオイド受容体がブロックされます。なので静脈注射をすると、効果が得られず気分が悪くなります。ですが舌下投与だとナロキソンはほとんど吸収されないようになっているんです
舌下投与すれば、ブプレノルフィンがだけが効果を発揮してくれます。ORTでメサドンやブプレノルフィンを投与する際、薬剤師はその患者さんがきちんと飲み込むまで orフィルムが溶けるまで監視しなければなりません。これは、もしもシロップやフィルムをポケットに入れて持ち帰り、ブラックマーケットで売買するような犯罪を防ぐためです。(実際そんなことがありえるのか、どうやったら私たちの目をごまかすことができるのかは正直わかりませんが、現実起こるそうです
)もちろんちゃんとした患者さんもいますよ!一見、ORTやっているなんてわからない方もいます。日本人の感覚では理解できないことも多々ありえるのが海外。私が現在働いている薬局で担当しているORTの患者さんはとても温厚ですが、やはり会話したり投薬する時にはとても緊張します
何ともないと思って使った言葉で、もしかしたら相手を刺激してしまう可能性もありますので・・・。最悪の事態を懸念しての体制をとることは必要ですよね。
何ともないと思って使った言葉で、もしかしたら相手を刺激してしまう可能性もありますので・・・。最悪の事態を懸念しての体制をとることは必要ですよね。ORTの期間は人それぞれ。決まりはありませんが、長ければ長いほど成功率が高いと言われています。



