オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

2019年08月


将来、「海外で医療の資格を活かして働きたい

   「海外で医療英語・医療を学んで、日本で活かしたい」と思っている方、

  医療英語とOET part 2で、『医療英語専門の試験 OET』について書かせていただきましたが、

なんと今回、メルボルン留学・ワーホリ専門のエージェントで有名な Melbo (メルボ)さんとコラボ企画させていただことになりました

OETや医療英語について、

どんな勉強方法が必要かにやり

日本で勉強するには
どんなことをやっていけばいいのかえー?

コースの説明はもちろん、
試験のポインについて等々、

ライブ配信させていただきます



日本にいる方にも、もちろん参加していただけるように計画中です。

本当に様々なご縁があり、今回の企画に至りました。

私の時は、周りに同じ環境の人がいなかったので、(今思えば)一人で暗闇を歩きながら、壁にぶち当たりながらの道のりでした でも自分の経験を通して、

「医療で英語を活かす方法、ちょっと間違っている人が多いな」

「こうやったらもっといいのにな」

と思うことが多い中、私の経験が、これから頑張る人の役に立てたらいいなという気持ちはすごくありました。


せっかく時間を使って勉強するなら、成果を出してほしい。

せっかく海外に来て挑戦するなら、その経験をプラスにしてほしい。

同じ日本人だから、きっとそう思うのです。

そんな単純かもしれないけどw、純粋な自分の思いが、今回このご縁を引き寄せてくれたのだと思います。

様々なエージェントさんがありますが、こちらのMelboさんはメルボルンに特化して、本当に学生の方やワーホリ中の方のことを思ったサポートを提供されているという、珍しいエージェントさんです (私も実際にスタッフの方とお話させていただきました。とっても信頼できる方たちです)私が留学していた時はMelboさんはまだありませんでしたが、自分がもし今、海外に一歩踏み出そうとしているならば、絶対Melboさんにお願いすると思っているくらいです

もしこのイベントにご興味がある方がいらっしゃれば、是非Melboさんに直接お問い合わせをお願い致します。もちろん、まだ日本にいて決めかねているけど興味はある!という方、他のエージェントですでにオーストラリアに来ているけど、もっとOETや医療英語のことについて知りたい!と思っている方も大歓迎です



日本在住の方はこちらのアカウントから、日本オフィスの方と連絡ができます↓
LINE ID: @melbo.japan

メルボルン在住の方はこちらのアカウントから、現地オフィスの方と連絡ができます↓
LINE ID: @melbo


宜しくお願いします

いつも読んでくださりありがとうございます

前回の医療英語とOETの記事、気づいたら色々な方がシェアしてくださっていました
本当にありがとうございます。

明日から1週間ほど、仕事お休みします。

パワーチャージして、ブログにも戻ってきます

どうぞよろしくお願いします。

前回書いた医療英語とOET~保存版~の続きです

私は過去2回、OETを受けました。

1回目は2015年。

そして2回目は2017年。2回目は、1回目の結果の “有効期限” がインターンシップをする前に切れてしまい、合格していたのに受け直さないといけない羽目になったのでした

OETを受ける人はオーストラリアだけでなく世界中にも沢山いますが、やっぱりナースやドクターが多く、薬剤師は本当に“レア”です。笑

OETのコースを受けていた時も、薬剤師には一人も会えませんでした。(タイミングが合わなかったのもあるのでしょうが、全体的に薬剤師の人は非常に少ないそうです。)なので、スピーキングの部分でペアを組んで練習する時も、薬剤師の人がいないので、ナースやドクターに患者の役をやってもらっていました。

とにかく薬剤師の情報が無い

ネットで情報を調べても、ナースさんのためのOET情報はあっても、薬剤師と入れると途端に検索に引っかからないんですよね

以前からOETや英語についての質問も頂くので、

私があの時に「あったらいいな~」と思っていたことを思い出しながら、

今回は前回の医療英語とOETの記事の『薬剤師に特化したバージョン』として、実際に例を出しながらお届けしたいと思います

医療英語を勉強している方や、OETをこれから実際に受けようとしている方に、このブログが少しでも役に立ってくれるといいなぁと思っています

リスニングリーディングは、全職種に共通です。
なので情報は色々出ていると思います

リーディングに関しては、PartBは専門的な用語が多いですが、練習さえすれば 問題ないかと思います
面白いのがPartA。今回は例として『高血圧』を使いますね。
こんな感じで、高血圧に関しての記事(全く関係のない別々の記事)がText AからDまで4つ記載されています。
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Aは「毎日コップ一杯のビートルートジュースが、血圧を下げる」という研究結果の話
Bは「Renal denervation(腎除神経カテーテル術)が血圧を下げる」という話
Cは「高血圧の原因リスト」
Dは「アメリカの食事(塩分)と高血圧の関係」です。

回答用紙にはこんな感じで、A~Dの記事のサマリー(まとめ)が書いてあり、所々に空欄があります。
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こんな感じのサマリーが2ページに渡って書かれています。Text A~Dを読んで、このサマリーの空欄に当てはまる単語を書かなくてはいけません。
このサマリーは、A~Dの内容が順番に要約されているのではなく、ごちゃまぜなんですなので、簡単にコピー&ペーストできる問題ではないんですね

始めのパラグラフは、Text Aから始まると思いきや、いきなりText Dの内容のサマリーです。
Affecting as much as (1) people in the United states alone, high blood pressure , also known as (2) is a serious issue.
(1)に入るのは70million。これはわかりやすいですね。Text Bの第3パラグラフに書いてある内容です。
(2)に入るのはhypertensionです。テキストにはhigh blood pressure or hypertensionと書かれていますし、読まなくても知っていればわかる問題ですが、読んでいる間に4つの記事では「高血圧」を2種類の呼び方で書かれている(high blood pressureとhypertension)ことにも気づかれましたか?

The condition occurs when blood (3) through the arteries and heart too strongly.
これは次の文章で、高血圧の病態を説明しています。
病態が説明されているのも、Bの第3パラグラフ。hypertension - which makes the body pump blood too strongly through the arteries and heart. という文章から(3)に入る単語を考えます。

(3) の答えは " is pumped"です。pump や pumpsはバツになってしまいます。
単語が1つだとは限らないのがこのPart Aのニクい所。
記事では hypertension makes the body pump blood (高血圧によって、体は血液を送り出す)ですが
サマリーではwhen blood (3) through the arteries (血液が動脈を通って送り出される時)となり、「受身形」で答えなければなりません。なので" be pumped " となり、文章に合わせる形にすると”is pumped"になります。

Part Aでは読む速さも必要ですが、必要な情報をパッパッ!とスキャンするように拾っていくスキルが求められます。サマリーでは文章ごとに記事AからC、そしてまたA・・・のようにランダムに飛びます。笑
内容だけでなく、文章の構造までもよーく理解しないと正解が出せないため、本当の読解力が試されるなぁと思います。文章をコピー&ペーストするのではなく、違う言葉で言い換えるという“パラフレーズ” するスキルは、現場に出た後にも役に立ちます


OETのライティングは、手紙です。実際の問題の例を、日本語訳で載せてみますね↓

例)本日、Mrs.Daniels (78歳男性)があなたの薬局に「2-3日前から始まった湿疹」に効く薬を買いに来ました。その湿疹は境界がはっきりしていて、かきむしったところ以外は赤くなく、でも少し隆起しています。その湿疹は主に上半身に集中しており、上腕と足にも少し広がっています。Mrs.Danielsによると、ガーデニングなどはしておらず、湿疹の原因はわからないと言っています。さらに質問したところ、食事の変化もなく、洗たく洗剤や石鹸、香水など肌につけるものは過去数か月一切変えていないという事です。

薬歴によると、Mrs.Danielsは高血圧のためにベラパミルを処方されていましたが、2週間前に副作用が出てから最近ACE-IのDrug-Xを服用し始めました。

Medication history for Mrs.Daniels: (薬歴)
17/02/10 Drug X 5mg 1bd
11/02/10 Indapamide 2.5mg 1d
26/01/10 Verapamil 80mg 1bd
09/01/10 Nitrazepam 5mg 1n

その下に、Drug Xの添付文書的な物が掲載されています。
例えばindication(適応):Hyperhension, cardiac failure(高血圧、心不全)とか
   Adverse reactions(副作用):Hypotension(低血圧)、Rash occurred in 10% of patients(10%の患者に湿疹が起こり得る)とか。その他諸々。
とにかくDrug Xの情報がいっぱい書いてあります。

(ここまでは前置きです。)
で、問題文が書いてあります↓
You suspect an ADR (Adverse drug reaction)to the ACE inhibitor and decide on the following course of action:(あなたはこの湿疹がACE阻害薬による副作用だと疑い、以下の対応をとります。)
・Mrs. Danielsにすぐにドクターにかかるようにアドバイスする。
・ドクターにこのことを伝える。
・かゆみ止めとして0.5%ヒドロコルチゾンクリームを勧める
・今回の副作用を、住所:○○××△△あてに○○機関に報告する

課題:
副作用データバンク(機関の名前)に今回の副作用について報告する手紙を書きなさい。(180-200単語)


どうでしょう?
結構リアルですよね!実際に起こりそうなシチュエーションです。
OETはあくまでも英語の試験なので、例え「湿疹=ACE-Iの副作用」ということがわからなかったとしても、添付文書の中に書いてあります。笑 

これは特殊な例題だと思いますが、
「耳の悪い患者さんに、手紙で副作用について伝えなさい」とか、
「○○という症状が出ている患者さんが病院に行きたがらないので、ドクターにつれていくように患者の家族に手紙を書きなさい」とか
「最近引っ越しして、うちの薬局に新しく来た患者さんの情報を、門前のドクターに伝えるための手紙を書きなさい」とか、実際起こり得る場面が盛りだくさん。

試験ではリーディングタイムが5分間与えられるので、その間にざっと全ての情報に目を通し、残り40分間で手紙を書きます。たくさんの情報の中から、必要な情報を短時間でピックアップして、それを適切な言葉で文章にするっていうのは思ったより難しいと思う人も多いのではないでしょうか。
すごくいい練習になると思います。


おそらく皆さんが一番気になるのが、スピーキングではないでしょうか。
スピーキングはロールプレイを2回行います。それぞれロールプレイ用のカードが渡され、カードには以下のようなことが書かれています。

例)患者さんが目の症状で薬局に来ました。目は赤く、かゆみもあり、ゴロゴロした感じもあり、涙が止まらないと言っています。目ヤニはありません。あなたはこの患者の症状をRed eyeだと判断しました。

課題:
・Red eyeという症状である可能性があるということ、感染症やアレルギーなどの原因があることを患者に伝えなさい。
・患者を安心させ、○○という目薬(薬名:××)を勧めなさい。
・その目薬を使えば、目の赤みやかゆみは治まり、結婚式までには症状は改善するということを伝え安心させなさい。
・その目薬は、1週間以上使用しないこと、そしてもし症状が改善しない場合は医者にかかることを説明しなさい。
・その目薬は心臓に病気を抱えている人には使用してはいけないことを説明しなさい。

ここでは3分間のリーディングタイムが与えられるので、ざっと目を通し、何を聞かなきゃいけないのか、言わなきゃいけないのかを整理します。(その間、鉛筆でメモをとってもOKです)課題のドットポイントを読んでいる時に、「この患者さんは(自分か他人かはわからないけれど)結婚式に出る予定なんだなぁ」とか想像するわけです。

リーディングタイムが終わったら、会話開始
どうやって会話を始めるかは人それぞれですが、例えば
Hi, I am ○○, a pharmacist here. How may I help you today?みたいに始めるわけです。
そうすると患者さんがI have got an itchy, red eyes.というようにに答えてくれます。

患者さんも『患者カード』に書かれているシナリオで演じてくれるので、
一体どういう人なのか、どういった背景なのか、心配なことはないか等、どんどん質問して掘り出していくような、ゲーム感覚
でもこなさないといけない課題は決まっているので、そこは割り切ることも大切。

どんなに専門的なことを説明しても、ここでは点にはならないし、それで時間オーバーしてしまったらもったいないのでそこも注意が必要です。

うーん、難しいですが、これは『慣れ』です。薬学4年生で行うOSCEのロールプレイの英語版みたいな感じです。

ここで見られているのは “英語がどれだけ流暢か” もそうですが、コミュニケーション力も大いに評価されます。課題にあるドットポイントを全てカバーしたいのは山々ですが、それをこなすことだけに集中すると会話が不自然になってしまうのでそれは避けたいところです。

課題として記載されていなくても、
When did it start?(症状はいつ始まりましたか?)とか、Have you tried anything for it? (何か薬を試されましたか?)みたいなことも聞いた方が絶対会話がスムーズになります

これも英語力を見られる試験なので、勧めるOTC薬の名前や効能などは、渡されるカードにすべて書いてあります。
課題には「安心させなさい(Reassure)」とあるので、患者さんは不安を抱えてる設定なのも読み取れます。そこをどうやって安心させるかも、コミュニケーション力として見られています。

シナリオによっては、患者さんが憤慨していたり、あまり話したがらない場合も考えられるので、色んなケースを念頭に練習すると良いと思います。コミュニケーションなので、逆に一方的にベラベラ話して、患者さんが全く話せない状況を作ってしまうのはマイナスです

このロールプレイは、本当に薬局で初めて出会った患者さんに質問する感じです。

薬剤師ってある意味フロントラインなので、日々様々な症状に出くわしますよね。なので、どんな患者さんが来るのか、どんな症状で来るのか・・・すごく範囲が広いんですだからこそできる限り多くのシチュエーションを練習することが求められます。なので医療従事者の中でも、薬剤師がOETで一番難しいとも言われています。

でも、このロールプレイはすごく勉強になりますよ☆

薬学部の英語の授業を、このOETのようなカリキュラムにすべきだと思います。
私が学生だった時の薬学部の医療英語のカリキュラムは、残念ながら現場で全く役に立たない内容でした本気でグローバル化に対応できるような薬剤師を育てたいならば、教育を全面改訂すべきだと思います。


日本にいながらこのOETのプログラムに沿った勉強ができるオンライン講座
【薬剤師のための医療英語 OET攻略講座】はこちら↓





OETというのはOcupational English Testと言い、医療従事者のための英語の試験のことです。

日本で取った医療系の免許をオーストラリアで書き換えるには、IELTSでもOETでも良いのですが、一定以上のスコアを満たさなければなりません。
もちろん、私も受けました‌(以前のOET関係の記事はこちら)


OETの特徴は、その他の試験と比べて英語試験の出題内容が『医療系』に特化しているところなんですなので、医療系の方は現場で慣れ親しんでいるシチュエーションが多く、「IELTSよりも点が取りやすい」という方もいます。

「OET」の画像検索結果


英語の試験というと、IELTSやTOEIC、TOEFLなど様々な試験があります。海外の大学・大学院入学のために必要なスコアがそれぞれ決められていたり、就職や仕事で必要な人もいれば、趣味で英語を勉強されていてそのプログレスをはかるために受ける方など、様々です
でも、もし今日本で医療に関わっていらっしゃる方で、仕事や現場で使える英語を学びたい!と思っている方がいたら、私は断然OETをおススメします‌ 
実際に試験を受けなくても(本当は受けたほうが良いですが)、OETのための勉強をすると現場で使える英語力が確実にアップすると思います

医療従事者が求められている英語力って、もちろんミスは許されないし、現場のスピードは速いし、ハードルが高いことは確かですでも実は英語がペラペラだからって、それが医療現場で使える英語力か?と言われたら違うんです。


まず、OETの試験内容について見てみましょう
今回は詳細に書こうと思いますので、是非参考になると嬉しいです

OET試験は、4つの分野(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)に別れていて、内容は医療従事者が日常的な業務の中で取り交わされるシチュエーションを想定されたものになっています。

リスニング(所要時間 約50分)
これは各職別共通問題です。
PartA(約29分)医療従事者と患者との会話のやり取りを聞きながらノート(メモ)を取り、その後に出題される問題をノートを参考に答える

PartB(約30分) 医療関連の談話や講義を聞き取り、選択肢からの設問に答える

PartAはドクターと患者の診察室での会話かもしれないし、歯医者と患者かもしれません。例えば実際の現場で、自分が初めて会う患者さんと会話する時に、話をしながらメモを取るシチュエーションの設定になっています。 

PartBは、自分が海外の大学や大学院で講義を聴きながらノートにメモを取っていく、または学会やセミナーに参加して、レクチャー内容をメモするようなイメージです。そして聞くと同時に質問を読んで、解答を書くというハイレベルなものです。
どんな内容の講義かは本番までわからないのがドキドキしますが、ここでは幅広ーい医療のトピックから選択されるため、自分がどれだけ医療英語だけでなく『医療』に詳しいか、も個人的には重要だと思います。PartBはスピードも速く、メモするスピードも求められるという一番難易度の高い所
かなり練習が必要です
このリスニングは、誰もが一度はその難しさに落ち込む分野でもあります。(大丈夫、あなただけじゃないですよ!)ですが、このリスニング問題は実際の現場で起こり得るシチュエーションを非常にうまくシュミレーションしているなぁと感心するところでもあります。

リーディング(所要時間 1時間)
こちらも各職別共通問題です。
PartA (約15分)医療関連の記述を読み込み、欠落した単語などを記入して要約を完成させる
PartB (約45分)長文の医療関連の記述を読み、複数の選択肢の設問に答える

日本人は高校や大学受験、海外文献を読むことなどで読解力は優れている方が多いと思います。ですのでPartBは得意な方が多いはずです。
結構難しいのがPartA。同じ意味の文章を違う言葉で書き換えられていたりするので、ものすごく引っかかりやすいんです。しかも欠落した単語が一つの場合もあるし、3単語書かなければならない場合もあります。これこそ、本当の読解力が試されるところだと思います。

ライティング(所要時間 45分)
こちらは職種によって与えられる課題が違います。各職種における代表的な状況を元に、課題が出題されます。

手紙や紹介状、職業によっては特殊な書類(転院通知書や患者や介護者などへの助言)などを時間内に作成します。薬剤師の場合は、ドクターへの手紙、患者への薬の説明等々。状況を理解して、限られた時間に適切な言葉で明確に書く事が求められます。

スピーキング(所要時間 約20分)
こちらも職種によって課題が異なり、個室に入って2つのロールプレイが実施されます。
相手が患者や顧客、または時には親戚や介護者を演じますので、医療従事者として専門的で適切な応対をすることが求められます。誰もが緊張するスピーキングですが、本当に現場でありうる場面を上手くシュミレーションしていると思います。

個人的に、OETは医療関係者に本当におススメです。
大学時代にTOEICの分厚い参考書を買って勉強している薬学生の子もいましたが、正直スコアをレジュメに書くことができるぐらいの利点しか思い浮かびません!(ごめんなさいっ
私は高校留学中~大学1年の間に何回かTOEICを取りましたが、それも大学入試の際に必要だったから&大学の英語の単位が免除されたからという理由で受けていました

そしてさらに正直な所を言うと、TOEICはスピーキングが無いため、実際の英語力をはかることは難しいと思います。

OETの長所ばかり書いてきましたが、欠点はズバリ、
試験費用が高いこと!それがきついんですよね・・・。
それさえ無かったら状況構わず薬学生&薬剤師の方、医療従事者皆さんにおススメするんだけどなぁ。


薬剤師に特化したOET攻略講座はこちら



長ーい前置き(Part 1, Part 2, Part 3, Part 4)を読んでいただきありがとうございました!

実体験を通して、オーストラリアの医療や医療制度について少しでもリアルにお伝えできたらいいなぁと思っています。今回学んだことや気づかされたことも沢山あったので、それも少しシェアできたら嬉しいです。


これまでずっとPCOS(多膿疱性卵巣症候群)だったので、自然妊娠は不可能だと勝手に思い込んでいた私。(ドクターからもそう言われたのもありますしね
いやぁ、『思い込み』って知らないうちに私たちにめっちゃ大きな影響与えてるんですね。多分今までの人生でも、周囲に影響されて作られてしまった『強い思い込み』によって、行くべき道に進めなかったり、自分で勝手に制限をかけてしまっていたことがイロイロあったんだろうなぁ・・・。


だから生理が来なかったことにも疑問を抱かず、妊娠したことも気づかなかったし、今思えば自分の体のことをケアしてあげていなかったなぁと少し反省しています。


そしてせっかく宿った命が、今回お空に行ってしまったことも。

私は今回予想していなかった妊娠だったこともあり、妊娠していたことも知らなかったので、精神的なダメージは少なめだと思います。

これ、もしすごく妊娠を望んでいて、やっと妊娠していることがわかって、赤ちゃんと会える日を待ち望みにしている人だったら、どんなに残酷なんだろう…

膨らんだお腹が、ぺちゃんこになって、それを見て感じて、どう思うのだろう…と。

テレビで赤ちゃんのCMが流れるだけでも、きっと心の奥がキューっとねじれるはず。

私は早期流産でしたが、それでもやっぱりこの急激なホルモンの変化なのか、時々理由もなく涙がこぼれたり、精神的になんだか地に足がついていないようなふわふわした感覚に襲われることが何度かありました。やっぱり痛みは流産後もしばらく続き、感じたことのないほどの疲労感もありました。

これ、男性にはわかりづらいかもしれないけれど、

分かってあげてほしいなぁ。

分からなくても、理解しようとしてくれるその姿勢だけで救われる女性は沢山いると思います。

ただでさえ、女性は自分を責めちゃいます。

私も初めは自分を責めました。

「仕事で重い物持っちゃったからかな?」とか、
「無意識のうちに “子どもはいらない” と思っていたから、赤ちゃんはお空に行っちゃったのかな・・・」とか、
「私はまだ人間として劣ってるからなのかな・・・」とか

特に周りで出産ラッシュが続いている中、

あれがだめだったんじゃないか、これがだめだったんじゃないか・・・なんて思って自分を責めたり。

でもね、違う!
いや、絶対違う!!
ホルモンのせいで自分を見失うところだった(危ない危ない

医学的に言うと、細胞に異常があったから育たなかったという’cell death’であり、terminationとして自然に流れたということ。まぁ専門家はそう言いますよね。

でもスピリチュアル的に言うと、こうです。
スピリチュアルな自分の一面をここで披露する形になってしまいますが、もし似たような状況で落ち込んでいる人がいたら知ってほしいので書きますね。)
・・・と言っても、決して怪しい者ではありませんので誤解しないでくださいね~

赤ちゃんは、その赤ちゃんにとって一番最適なお父さんとお母さんを、自分で選んで決めて来ているんですって。

赤ちゃんは、お空であなたのお腹に入ることを決めて来ているんです。

その子に与えられた、この世での使命を全うするために、最適な親を選んできています。

そして例え、その命が続かなかったとしても、
赤ちゃんはあなたのお腹に入り、そしてすぐまたお空に戻ってくることを、実はもう決めて来ているんです。

どうしてそんなことするのでしょうか?

それは、
何かのメッセージを伝えるために、です。

だから責めなくていいのですよ。

責めてはダメなんです。

どんなメッセージを伝えているのかな?と思って、それを感じてみてください。


今回、私へのメッセージは一体何なのだろう?と考えてみたのです。

それは
「もっと自分の体を観察してあげなさいよ!」なのか

「妊娠できないという思い込みは捨てなさいよ!」なのか

「女性であることを煩わしいと思わず、感謝しなさいよ!」なのか(←女性特有の症状って、あるマインドと深~く関係しているんです。だからこれ、結構大事!)

「もっと多くの人の気持ちを理解できる人になりなさいよ!」なのか

おそらく、もっともっと沢山あると思います。


私は、日本では学生時代から漢方薬の先生(恩師)について学び、中医師から薬膳を教わり、さらに自分の病気を通して、それまで以上に中医学の世界に魅了されました。

今までどうしてこんなに魅了されてきたのか、理由もわからなかったのですが、
今思えば、たぶんこういう人生設計図を持って生まれてきたんでしょうね。

(あっ、西洋医学は否定していませんよ!なのでまだ薬剤師やっています。笑
私はむしろ西洋医学と東洋医学のコラボレーションが一番良いと思っています。)


そして、オーストラリアでは素晴らしい中医の先生に出会い、
さらに太極拳・気功とも出会い、
ジャパニーズニードルセラピーとお灸の資格も取って、

色々自分の体で試した結果、PCOSが消えたのは本当のこと!


私が受け取るべきメッセージの中には、「あなたが頑張ってきた東洋医学を、自分の中に秘めるのではなく、多くの人と共有していきなさいよ」というメッセージもあるのかもしれません。

秘めてきたわけではないんですが、
やっぱり自信がなかったんだと思います。自信をもってアドバイスできるほどの、確信に近いものが無かった。


でもPCOSだった私が、

一生治ることはないと言われた私が、

PCOSが無くなり、

さらに妊娠できていたという事実は、

(子どもを望む・望まないは関係なく)きっと多くの女性に希望を持ってもらえるんじゃないかな、と思うのです。

今回のことで、イロイロな事が線でつながったんです

でも『つながった』だけで終わらせたくない
ちょっと考えてみようと思います。


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