「薬剤師でも、他の仕事やってもいいんですね!」
日本の薬剤師の方から、良くこのような言葉を頂きます。
薬剤師でも、二足だって三足だって、何足ものわらじを履いていいんです。
例えば薬剤師をしながらカフェで働いたっていいし、薬剤師をしながら違う勉強したっていい。
もちろん違う医療の分野の知識を深めるのだってありだし、全く別でもいい。
私の薬剤師の友人は、同時にレストラン経営していたり、イベント会社で働いていたり・・・様々です。
全く違う事がやりたくなって、ITの勉強してる人だっています。
海外暮らしが長い私は、こんなこと普通だと思っていましたが、
言われて気づかされました。
多くの人は、「薬剤師だから~」という肩書に縛られているんじゃないかな。
そうならすごく勿体ないです。(私もそういう時期があったからこそ、勿体ないと本気で思います。)
私は日本語教師の勉強をして、現地の学生に教え始めてもう5年以上が経ちます。そこから現地の高校で教える機会までもらえて、今は学校を離れても自分の授業を受けに来てくれている学生さんたちがいます。
もちろん授業をするためには準備もあるし、それぞれのスケジュールに合うように予定を立てたり、試験前はメールでサポートしたりします。
薬局のシフトが無い日も、授業のスケジュールを優先して、自分のことは後回し。
全く一日中休み~💛っていう日はほとんど無かったなぁ・・・。
でも『日本語を教える』ことを通して、様々な事を勉強させてもらいました。
きっかけは、移住してから仕事が無かったから。
何か自分ができることから始めていったんです。その「日本語チューター」が、このキャリアの原点。短期間だけのつもりで始めて、それが気づいたらメインの仕事になって、そして今はそれが副業になっている・・・。
それだけじゃない、薬剤師だけでは関わることが出来なかった人たちとのご縁、そして決してできなかったであろう経験、さらにさらに、自分の母国語への理解をさらに深めさせてくれました。それまで日本語の文法なんて考えたこと無かったし、英語との違いなんて比較したこと無かったし・・・。
そして教員として学校に勤務することになるなんて、それまで考えたことも無かったです。
でも日本語を一から勉強することで、日本語の美しさを知り、そして外国語への理解度がめっちゃ上がりました。
そんなボーナスが得られるなんて、薬剤師一筋のころは全く予想していませんでした。
こんな素敵な世界を経験させてくれたこの日本語教師のお仕事を、今年で一度お休みすることにしました。
理由は・・・次のステージが目の前に来ている気がするからです。
面白いことに、今の学生さん全員が今年で卒業、来年から引っ越しする予定、仕事で日本に行く・・・など色々重なっているんです。ちょうど私が新たに始めたいこともあって・・・
これは変わり目だな、と思っています。
来年からクラスを取りたいと連絡してくれた方もいらっしゃったのですが、悩んだけどお断りしました。
1人、社会人の学生さんがいるのですが、その人が12月の日本語能力試験を受ける予定で今頑張って勉強しています♪
結構何度高いんですよ~w
文法が結構ややこしいのが多いので、今は集中して週に2~3回授業受けてもらっています。
授業が仕事終わってからになっちゃうので、私もちょっと準備で日本語漬け・・・。
授業の準備は、文法を教えるために例文が必要なんです。
文法を教える時に使う例文を考えたり、口頭で練習するための問題を用意したり、リスニング問題を用意したりと1時間半の授業に対して結構時間かけます。大分資料もそろっているので速やかにできるようになりましたが、やっぱり文法教えるっていうのも知識をブラッシュアップしていかないとネイティブはどんどん忘れちゃいます。笑
日本に住んでいる外国人のための日本語の教科書は見つけやすいのですが、それを使おうとすると日本語ばっかりで、日本語の知識がある程度ない人には使いこなせないんです。(私は日本の本屋さんでずーっと1人立ち読みしてこの事実に気づきました。)
逆に英語圏で日本語を学ぼうとすると、逆に英語で説明されている教科書ばかりになっちゃって、ひらがなとかないんですよ。ひらがな・カタカナ・漢字の代わりに、全部ローマ字で書いてある。
こっちの高校生が求めているレベルの、良い教科書とか問題集が無いの!!!
だからあらゆる日本語のワークブックとか読みまくって、オリジナルの文法解説や問題を項目ごとに作っちゃいましたよ!PCにしがみついて、夜な夜な作業もしていたこともあったなぁ・・・
今はそれを、各学生のレベルに応じてちょっと変えてみたり、どんな問題を使うかを考えアレンジしたりします。
この経験とスキルは、今では私の宝物となりました♡
また機会があったら、いつでもteachingに戻ることができます。
試験まであと少しなので、私も精いっぱいサポートしたいと思います
薬剤師という枠から一旦一歩出て、自分を見直してみるのもアリだと思いますよ☆