徐々に感染者数が減り、1日の新感染者数が100人台にまでになってきているメルボルンです。
なんと、ステージ4のハードロックダウンも、やっと半分となりました!
6か月もロックダウンしており、『もうStay homeも慣れっこ!ステージ3だろうが、ステージ4だろうが、私たちの生活に何も変化はないわ~』という方々もいらっしゃいますが、一方で多くの方が振り回されています。
途中の規制緩和により、6月にたった数週間だけオープンしたレストランやパブ、そしてビューティーサロン関係の方、そして学校関係の方は本当に振り回されたと思います。レストランも食品が全部ダメになってしまったり、そうじやメンテナンスをしていないとすぐに機械が機能しなくなったり・・・またこれをオープンさせようとすると準備が必要ですし、またロックダウンになったらどうしようという警戒心も今度はあるはずです。
だからこそもうあと半分で本当に終わってほしい。
これが皆の願いです。
薬局も、第一回目のロックダウンでかなりの打撃を受けました。
もう一生忘れない、あの3月~5月にかけてのパニック買いと薬の買いだめ。
そして度重なる言葉の暴力と、やってもやっても終わらない仕事量。
今回の2回目のロックダウンでは、このパニック買いは一時で終わり、落ち着きを見せているも、薬局は違う意味での打撃を受けているようです。
それは『経営困難』。
多くの大手チェーンドラッグストアでは、もちろんサプリメントなどの高額商品の購入が激減。さらにショッピングセンター内にあるドラッグストアは、ステージ4ロックダウンでショッピングセンター自体がやっていなかったり、お店が閉店しているために人も集まりません。オフィスが密集しているメルボルン中心部にある薬局では、周りのオフィスが全部閉まっているために、もちろんお客さんは来ません。そして中心部やショッピングセンターでは、家賃が高いんです。ロックダウンで客足が遠のいているために、家賃が払えない薬局が沢山出てきているようです。もちろん、家賃の支払いを延期したり、値段交渉をしている薬局が多いのですが、それに対応するためにスタッフ数を減らすなどの対策も取られているようです。
一方、あまりその影響を受けていないのは、郊外の薬局。郊外は大体地域ごとにショッピングストリートがあり、郵便局や小さなカフェと共に薬局もあります。確かにお客さんは不景気のためにあまりお金を使いたがらないのは事実ですが、散歩がてらに、コーヒーを買うついでに、郵便局に行くついでに・・・という理由で薬局への人の流れは多くなりました。
以下が薬局でのアンケート調査をした結果です↓

こちらは門前薬局というものが日本ほど無いですが、門前薬局の場合はクリニックがテレヘルス化によって処方箋があまり来なくなったりしているようです。
日本でもテレヘルス化が進んだ場合、同じように門前薬局も打撃を受ける可能性があると思います。
時期によって悩みや問題はコロコロ変わりますが、薬局関係者にとっても非常に厳しい年ですね
