オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

2021年05月

こんにちは!オーストラリア薬剤師のマギーです

ドクターにかかる前にまず薬剤師に相談に来るオーストラリア人。求められるOTC医薬品とマイナー疾患の知識は、ここオーストラリアでは日本よりも高いように思います。

それに加えて、日本ではあまり扱わない薬もあります。例えばコレ↓
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経口駆虫薬。
こちらではWorming tabletsと言われています。

日本ではほとんど無いのだろうけど、こっちって本当にオーガニック。自然の中で育つしのもあって、特に小さい子供に多いです。

大人も治療することがあるので錠剤もありますが、子供が嫌がらないようにチョコレートバーになっているバージョンも。
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食べてみると、本当に市販のミルクチョコレートと変わりません!

イラストは.....原虫? (笑)

もちろん薬局では、服用方法と量、そしてその他日常で気をつけること等をきちんと説明します。

日本の薬局ではあまり見かけないケース。
でも海外だとそれが当たり前だったりすることもあります。

あなただったら、英語でどうやって説明しますか?

そういうマイナートピックも学んでいただけるよう、薬剤師のためのOTC攻略講座で取り入れていく予定です。

薬剤師のためのOET攻略講座はこちら↓




いつも読んでいただきありがとうございます

以前投稿した『フリーランス薬剤師って?』の記事↓
 
多くの方に読んでいただき、嬉しいです。

さてさて、この『フリーランス薬剤師』とは一体何なの??と気になっている方、ここで発表します (ここで発表するのは、自分自身へのコミットメントでもあるのです。)

それは❝Accredited Pharmacist❞になること。

Accredited Pharmacistとは?
HMR pharmacist とも呼ばれている薬剤師のこと。HMRはHome Medication Reviewの略で、薬剤師が患者さんの家や介護施設に訪問し、実際に薬と症状を確認する等のメディケーションレビューをするサービス。訪問後、ドクターに変えたほうが良い薬や今後の治療方針のアドバイスなどをレポートとして書き、ディスカッションしていくという患者中心のケア。

このAccredited Pharmacistは、❝コンサルタント薬剤師❞とも呼ばれています。

このAccredited Pharmacistになるためには、課題をこなし、試験を受けなければなりません。そして、毎年更新制。3年ごとの更新試験もあります。CPDも毎年40ポイントが課せられているのですが、このAccredited Pharmacistになるとさらに20増えて、毎年60ポイントをクリアしなければなりません。

多くの臨床薬剤師は、普段の業務で十分じゃんと思う人も多いため、このAccredited Pharmacistの資格まで手を付ける人はあまりいません。試験のためのお金も時間はもちろん、勉強としてやる事も多くなるため、今まで出会った薬剤師からはあまり勧められず、私には縁が無いと思っていました。

それが2021年早々、メディカルクリニックでのお仕事をお手伝いする機会を頂いてから変わりました。
メディケーションレビューが必要な人が、結構いるじゃないの 

基本的にHMRは、薬を増やすのではなく(もちろん症状のマネージメントが不十分であれば別ですが)、患者さんがマネージメントしやすいように不要な薬を排除していくことも大事なミッションの1つなのです。サプリメントもちゃんと見ていく必要がありますし、ガイドラインそのままを当てはめるのではなく、その患者さんのライフスタイルに一番合った方法に近づけていきます。

これって、薬剤師のコアな部分だと思うのです。
私達は常に調剤マシーン的な所があるのですが、本来であればメディケーションレビューができるからこそ価値がある。でも普通に薬局や病院で働いているのでは、なかなかこの本来の仕事までたどり着くことが難しい。それが多くの薬剤師の葛藤ではないでしょうか。

このAccredited Pharmacistの資格が得られれば、普段薬局で働きながらもHMRができるし、むしろ他の薬局から『うちの患者さんもお願いします!』と頼まれることもあります。そして、自分で会社を設立することも可能になります。

これが、私が目指そうと決めたコンサルタント薬剤師です。




おはようございます。オーストラリア薬剤師のマギーです。

先週、一足先にGPから教えてもらい、一足先に予約をしました↓


どうやって予約すればいいの??って聞かれたので、現地の方は電話予約の時の参考になれば嬉しいです。

予約当日、早朝にPfizer社のワクチンを受けてきましたIMG_20210518_081027


Monash Medical Centreに行き・・・ 
以前行ったのは、COVID前!!なのでちょっと工事中でびっくり。

中で色々スクリーニングを受け(1人目は口頭スクリーニング、2人目は空港の税関にもあるような大きいモニターを通してのサーモスクリーニング)

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目的地へ進みます

メディケアと運転免許証を見せ、医療従事者であることを確認したら、待ち時間もなくそのまま個室へ案内してもらいました。

そこで過去のアナフィラキシーの有無や、現在の症状、そして他のワクチン接種の有無をスクリーニングチェックし、可能性のある副作用の説明を終えて、インフォームドコンセントが終了。

私はもう前々から受けると決めていたし、迷いは無かったので。

写真は撮れませんでしたが、ワクチンはもうすでにシリンジにプレフィルドされ、患者情報のラベルまで貼ってありました。

1回目の感想は
『Flu shot(インフルエンザワクチン)よりも薬が入った感覚が無いほど、痛みを感じなかった』です。

終わったら別の待合室に通され、15分間待ちます。(接種待ちの人の待合室とは別になっています)IMG_20210518_101619

着いた時は『私だけ?』って思ったのですが、待合室はほぼ満席
仕事の前に、朝一に受けに来た人が多かったようです。

15分経ったら、係りのナースさんから名前が呼ばれ、受付に通されて2回目の接種を予約します。
最低3週間は間を空けるのですが、早めに接種したからか次の予約も割と空きがあり、希望の日時に予約することができました。

これが証明書となるカードです↓

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現在のオーストラリアは本当に恵まれすぎていて、今の他国のシビアな状態をニュースで見ると本当に痛々しいし、自分達も去年は7カ月のロックダウンで悲惨だったことも忘れて、なんだか申し訳なく思ってしまいます。毎日何百人も感染者が出ていれば、きっと薬剤師も駆り出されて❝ワクチン接種に協力!❞という感じなのでしょうが、今年はこのまま行けば、そこまで緊急性も無さそうです。

リラックスしすぎなオーストラリア。必要性を感じない人も多く、対象になっているのに接種をためらう人が多いのです。ナースも『インフルエンザはまだ蔓延していないから、とにかく先にコロナワクチンを受けるように勧めてるわ』と言っていました。

ただしこのCOVIDワクチンは今年だけでなく、おそらくon goingのはずなので、近い将来的には薬剤師も参入して、薬局で打つことになるのだと思います。

1回目の副反応も、2日後~が一般的なようなので、自分の体の変化を観察したいと思います。

現在オーストラリアで認められているのは、PfizerとAstraZenecaのふたつです。

3月からワクチン接種が段階的に開始され、医療従事者は早めに打つことが出来るはずでした。
私は4月にGPでの接種(この場合AZ)予約をしていたのですが、その日の前日に、規制が変更 Blood clot(血栓)リスクのために、50歳以下は受けられなくなりました。

なんとこの事態を全く予期していなかったオーストラリア政府。仕入れたワクチンの大半はAZで、Pfizerは少ししかなかったんです。元々、AZのワクチンをメインに国民に接種予定だったために、大誤算でした。
なので、Pfizerを待つことになり・・・
その時、GPも『いつ入ってくるかわからない』と言っていたので、しばらく放置。

先日、違う事がきっかけでGPにかかった所、
GP:『マギー、ワクチン打った?』
私:『いいえ、だってPfizer待ってるんですもん』
GP:『もうPfizerあるよー!(病院)行っておいで!電話番号教えてあげるから』

という話になったのです。

なんで?そんな情報私には入って来てないけど!!とは思いましたが、まぁ当然。その次の日に、ニュースでPfizerワクチンが受けられることが報道されました。(ちょうど予約を取った後に報道!)

GPにかからなかったら、ニュースで報告される時に知ることになったでしょう。その場合、予約取りにくくなっていた可能性もあるので、ラッキーでした

【Pfizerワクチン接種の予約】
とりあえず、GPから教えてもらった電話番号にかけてみました。
Pfizerワクチンがある病院で、家から一番近い所を予約。当日持ってくる必要があるもの(ID,メディケアカード、医療従事者であることを証明するもの等)の説明と、私のパーソナルdetail を伝えて完了。
色々質問したのですが、ちゃんと答えてくれた、気さくな?お兄さん(だと思うw)でした。

『確認メッセージが行くけど、届かない人もいるから、その時は無くても構わないから!』と言われたのですが、本当に確認メッセージ届いてないんですよね 電話越しに複数の人の声も聞こえてかなり忙しそうだったので、仕方ないかもしれませんが。
とりあえず、週明け早々受けに行ってきます

臨床薬剤師の多くは、薬局病院に所属していると思います。

薬局でもそれぞれに特徴があり、例えば在宅に強いとか、門前薬局の場合は○○科に関しての知識は誰にも負けない!という場合など、働く環境によって学べることが違ってくると思います。

派遣薬剤師という形で、一つの場所に限らず様々な職場を転々とし、色々な経験を積むという働き方もアリ。これはオーストラリアでも同じです。

派遣薬剤師はローカム薬剤師と呼ばれていて、一つの所に属さず、シフトを自分で求めていく働き方です。
もちろんフルタイムやパートタイムで一つの薬局で働く場合は、常連の患者さんにより深いケアを提供できますし、

ローカム薬剤師は日々新しい環境で働くというトレーニングを自然に経ているので、臨機応変に対応できるスキルも身につくでしょう。あとは働くのも働かない日をつくるのも、自分の自由。フレキシブルな働き方ができます。ただし、自分から仕事を求めていないといけないため、そういうことが負担に思わない人に向いているかもしれません。

ローカム薬剤師を『フリーランス』と呼ぶのかは疑問ですが、一定の場所に属さないという意味では、きっとフリーランスに入るのでしょう。

ローカム薬剤師以外に、薬局・病院に属さずに薬剤師として患者さんにケアを提供する方法を見つけました

それには資格が必要なのですが・・・。

またこれについては書きますね。

私は現在薬局勤務ですが、ローカム薬剤師以外の方法で、フリーランス薬剤師になるための勉強を始めました。

道は長いですが、やってみようと思います。

いつもこのブログを読んで下さりありがとうございます 

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