オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

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2022年05月


パース旅行直前に提出した、最後のケーススタディー。



上記のブログを更新したのは最近ですが、ブログで書いていたことが起きていたのは2か月前。あれから2か月経ってます。早いなー。

そのレポートが、提出7日後に返ってきました。

結果は残念ですが、unsuccessful
(予想はしてましたが・・・)

マーカーのフィードバックを見ると、今回はコメントがかなり少ない(逆に不安)
でも考え方の方向性は合っていそうなので、とりあえず直せるところを直し、メンターに見てもらうことにしました。最後のケーススタディーの主なテーマは「心不全マネージメント」なので、きちんとフィードバックもらって、ちゃんと土台を作りたい

そのメンターも忙しいようで、返信には1週間かかるとのこと。その週はほぼ毎日仕事で、レポートを直す時間もとれないので丁度良いではないですか



そして1週間後にフィードバックがメールで届きました。仕事終わった後に見たのですが、
Well done on your case – it is amongst the best I’ve had the pleasure to read as a mentor.  You’re going to do wonderfully well once you’re Accredited in the HMR/RMMR setting 😊



今まで読んだ中で一番いい!資格取得後、コンサルタント薬剤師として素晴らしい仕事をするでしょう

と書かれていました。


私が書いたレポートの中で、ではなく、メンターとして今まで読んだ中で一番良かったなんて忙しい一日の終わりにこれを読んで、本当に嬉しくなりました


この日は遅かったので、コメントが書かれたレポートを印刷して就寝。このレポート、20枚以上あるので、うちにある古いプリンターが起動➝印刷するまでに時間がかかること!!泣

次の日は他の薬剤師をカバーするために臨時で働いたのですが、いつも来るはずの担当の薬剤師さんの子どもがコロナにかかって自宅隔離になってしまい・・・インフルエンザワクチンの予約も沢山あり、めちゃくちゃカオスな一日となりました いつもこんなこと無いのですが、その日のスタッフ不足と、昨夜から『5歳~9歳のインフルエンザワクチン接種』が薬局でできるようになったという法律改定もあって・・・本当に色々重なって2時過ぎた時点で「今夜は時間以内に家に帰るのは不可能だなー」と思い始め、さらに薬局占める直前までワクチン接種や患者さん対応とドタバタが重なり、結局居残り・・・(臨時で来てくれた薬剤師さんと一緒に夜な夜な作業)お腹空いたので紅茶を淹れて、スタッフルームに置かれていたハニーピーナッツをポリポリ食べながら残っていた仕事を片付けました。

薬局出るのが夜10時近くになり、もうこの時点で頭も回らなくなっており帰宅

いつもと違う患者さんと接することもできたし、他のスタッフとも色々お話しできたし良いことも結構あったな。でも本当は仕事後レポートやろうと思ってたのになー(泣)
なかなか予定通りにはいかないですね。

次の日は(唯一の)お休み。
・・・だったのですが、いつも通りに早起きしてしまいました。寝不足でもずっと行きたかったMasala chai cafeにて美味しいアーモンドチャイを飲みながら2日前にプリントアウトしてあったフィードバックに少し目を通しました。
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このチャイ、スパイスが効いていてとっても温まりました 自分で作ると紅茶が濃くなっちゃったりするのですが、これは全てがちょうど良いバランスで美味しゅうございました

メルボルンはもう朝晩かなり冷え込みますインフルエンザも、コロナも絶賛流行中なので気をつけないとですね。モンキーポックスという新しい感染症も発表されたようで、、、泣


これから頑張って直して提出し直すぞ


最終日はホテルでゆっくり朝食
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特に何もせず、残りの時間をパース南部をドライブして過ごしました。

Dinig AKASHIという日本食レストランで美味しい日本食も頂けてとっても幸せ。
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オーストラリアに来て赤出汁のお味噌汁を頂いたのは初めてで感動‌
お値段もすごくリーズナブルで、メルボルン帰ったらショック受けそうです。


Qantasのビジネスラウンジは人は沢山いましたが、静かめでネットも使えて便利。
搭乗前にこういう空間と時間があると、疲れが軽減される感じがします。

ラウンジには食べ物も色々ありましたが、私はオールミルクラテのみをいただきました。IMG_20220510_164642


メルボルン空港に着くのは夜中なので、ここでホッとしたいし、家に帰って次の日の支度もしたいし・・・ということで午後5時近くでしたがここでカフェイン注入。


帰りのフライトは、3時間半ほどで到着。快適でした。

帰宅が12時過ぎだったのですが、とりあえず荷物を全部出して、片づけてから2時ごろ就寝。
翌日は2時間の時差もあり朝起きるのが辛かったですが、仕事行く前に洗濯物も出来たし、無事に一日を終え、旅行の片付けも終えることができました。
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旅行中はどうしても予定を入れて忙しくなってしまいましたが、旦那ちゃんの体調も良く、こうやってまた一緒に旅行に行けたことが一番嬉しかったです 昨年の今頃は本当に辛かったので、こうやって旅行できたことが本当に幸せでした。今起きていること全てに感謝です。コロナ感染がまだ多いので少し心配もありましたが、お互い気分転換もできて、とても思い出に残る旅となりました。


そしてパースはとても自然豊かで、便利で、とてもきれいな都市であることがわかりました
比較的新しい都市で、アジアとも近くこれからもっと発展しそうな予感のパース
今まで(シドニーやアデレードと比較して)遠い、(ゴールドコーストと比較して) エンターテイメント少なさそうということを理由に行く機会を作りませんでしたが、今回行ってみて、パースを実際に見ることができてとても良かったです。


この旅行記が、どなたかの参考になると嬉しいです


パース4日目。疲れも良い感じに溜まって来たのか、やっと朝はパース時間7時まで寝ることができました。(メルボルン時間だと9時なので、朝寝坊できた

この日はちょっと遠出。

パース市内から2時間ほど車を走らせたところにあるPinnaclesへ。
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砂漠の砂の上に突き出ているものは、石灰石。
でもそれらがここにどうやって形成されたのかは未だによくわかっていないという自然現象ミステリー。
現時点では木の幹が砂の中に残り、その周りに貝殻や砂丘の砂が集まって形成されたのでは?と言われているようです。


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↑車で見て回ることもできますし、車から降りて砂漠ウォークすることもできます。

5月は秋ですが、木陰が無いのでお天気が良い日は20分歩くだけでも結構暑く感じますパースの雲一つない青空。日差しはかなり強く感じます。日焼け止め、サングラスとお水は必須です 私は今回、帽子を持ってくるのを忘れてしまったので、カーディガンで頭を覆いながら歩きました。

360度ピナクルの風景なので所々に立っている❝目印❞を目指して歩く必要があります。そうじゃないと方角がわからなくなります。ここは観光地としてきちんと管理されているため、方角が所々にマークされていて分かりやすいですが、本当の砂漠だったらどっちに行けばいいか分からず炎天下で体力奪われ危険なんだろうなぁ...

続いてやってきたのはThe Lancelinという砂丘。
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ここはPinnaclesに行く途中にありますが、今回はいったん通り越してPinnaclesに行き、パース市内に戻る時に砂丘に寄りました。

砂がきめ細かく、サラッサラなので裸足で歩くのが気持ちいい。
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真っ白で日差しが反射するのでサングラスはここでも必須です
ここではサンドボーディングなどのアクティビティーができるのでチャレンジしたい方は是非。私はボードを借りるチャンスを逃してしまったので、今回は裸足で歩く感覚を十分楽しみました 横になって坂を転げ落ちようと思ったのですが(笑)砂が口に入りそうになって危ないのであきらめました 
風が吹くと細かい砂が目や口に入ってしまいやすいのでご注意を。

The Lancelinを後にし、パース市内へ帰る途中に、郊外の住宅地を見て回りました。どこも海に面しているエリアが多くて、Western Australiaの住宅街はとても素敵だなと思いました。

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↑インド洋はサンゴ礁があるので、海が透き通ってキレイ

見て回った郊外の住宅街は、パース市内からは確かに少し離れてしまいますが、海に面しているのがWestern Australiaの特徴。メルボルン、ビクトリア州とはまた違ったライフスタイルを楽しめそうです。

今回の旅行でWestern Australiaは本当に広いなぁーと感じました。一回の旅行では全て見て回るのは不可能。

今までビーチや山は沢山見てきましたが、PinnaclesとThe Lancelinはそれとは全く違いとってもユニークでしたオーストラリアの自然の美しさを改めて感じた1日となりました。

日が沈む前にパース市内に戻り、ディナーはRockpool Bar & Grillで頂きました。
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左上:ポテトスタック&蟹 右上:シーザーサラダ
左中:ホタテ       右中:ステーキ
左下:付け合わせのスイートポテトとサラダ
右下:デザートのクルーラーとバニラアイス&ルバーブソース

このレストランはメルボルンにもありますが、クオリティーはそのままなのにお値段がとってもリーズナブルで驚きです。


さて、トンネルツアーでこのフリーマントル刑務所のバックグラウンドを知った後は、Behind Barsツアー これは囚人たちの生活を刑務所の中を見学しながら見ていくというもの。トンネルツアーに参加すると、プラス$10でこのBehind Barsツアーか囚人流刑の歴史を探るConvictツアーのどちらかを追加できます。通常、一つのツアーは$22なので、大変お得。
私は今回、Behind Barsツアーを選択しました

最近まで使われていた刑務所の中を見学し、囚人ライフについてガイドさんが説明してくれます。
トンネルツアーに参加すると、もっと他のツアーが面白くなることでしょう。
まずは刑務所に入る時のプロセスを見学。
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刑務所に入るときは、一人ずつ立たされて、凶器を持っていないかをチェックされます。髪の毛(毛と毛の間)に隠してないかどうかもしっかり確認されるそうです。靴や服は刑務所内のワークショップで作られたものを渡されます。


最低限の物は与えられますが、カミソリは他人や自分を傷つけないと確信できる人しか渡されないとか。
シャワーは週3回許されていて、毎週金曜日は必ずシャワーを浴びないといけないというルール。(そうしないとシャワー浴びない人がいるためです。) 
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 シャワーは毎回4分まで。水を出し止めするタイミングも号令で行われ、全て決められているそうです。


一日のほとんどを重労働で過ごし、与えられるお金はほんの少し。一番割のいい仕事はキッチンでの仕事だそうです。

仕事は罪の重さやその人の得意分野で振り分けられます。

仕事をすれば限られた中でもタバコを買うなどの自由が出来、逆に仕事をしない人は、お金がないので自由が無い。

自由時間はヤードで。
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ここでは囚人たちの殴り合いの喧嘩が頻繁に起こったようです。囚人の中でもリーダーや派閥があるんですよね。(アメリカドラマの見過ぎでしょうか)激しい戦いが起こっても、刑務所のオフィサーは何もできずに見張っているだけだそうです。
厳しい世界。

刑務所内での違法ドラッグの売買について聞いてみたところ、テニスボールの中に薬を詰めて早朝に外から投げ込まれ、警備の前に囚人が拾い、持ち込まれることがあったようです

刑務所の建物の中:
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ネットは、自殺を防止するためのもの。
人は落ちないけど、熱湯をかけられたり汚物を流されたりと、ここで働くのも相当過酷だったのが想像できます。

牢屋の中が時代と共にどう変化していったのかも展示されており、昔の囚人生活がどれほど不衛生で厳しいものだったのかも伺えます。gallows (絞首台) がある部屋では死刑執行される日のリアルな話に鳥肌が立ちました。

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死刑執行はこれまで100%成功し、2回目が必要になったことはないとガイドさんが言っていました。15分後に医師が死亡を確認し、遺体は希望によっては家族に引き取られるそうです。

フリーマントル刑務所は、囚人へ本の供給があったりと中での教育も行われていたという特徴があります。アボリジニ囚人が壁にアボリジニアートを描いた牢屋の展示も:
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実際はどうだったのかは解りませんが、可能な限りそれぞれのスキルを尊重していた刑務所なのかもしれません。

1時間15分のツアーもあっという間に終わり、刑務所見学が終了。
トンネルツアーも含めて盛り沢山で私は大満足

フリーマントル刑務所を出て街中に出ると、朝来た時の静けさとは真逆で人でごった返していました
特に週末だということもあり、フリーマントルマーケットは人混みで歩くのも大変。
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写真は朝到着した時に撮ったもの。午後は写真撮るのに立ち止まれないほどの人混みでした。

シティーステイしていた時にメルボルンよりも❝静かで人がいない❞印象だったので、パースに住んでる人は一体みんなどこに行くんだろう?と思っていたのですが、みんなここに来ていたんですね〜(笑) マーケットにも食べるところは色々あったみたいですが、人の多さに耐えられずに外へ出て、港近くに避難
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パースで一番フィッシュ&チップスが美味しいと有名なフリーマントル。
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どのお店もめちゃくちゃ混んでいて20分待ちましたが、噂の通り美味しかったです。

電車に乗ってパース市内に戻り、ディナーはチャイニーズ。
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この日も良く歩きました。


パース3日目は、パース駅から朝7時30分の電車に乗って、港街であるFremantleへお出かけ。

パース駅から25-30分。終点Fremantleに近づいてくると、窓からはインド洋が見えます。IMG_20220508_075459
メルボルンからは見ることができない海。

ここFremantleは、大きな港。ここからオーストラリアの鉄が世界各国に輸出されます↓IMG_20220508_075751
(電車の窓からの景色)


早朝の電車は空いていて、非常に快適な電車旅でした。
到着したのは朝8時で街はガラガラ。朝食はMr Chapple というカフェにて頂きました。
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エッグベネディクトはスモークサーモンたっぷり。Gesha coffeeを試してみたくてこのカフェに決めたのですが、頼んだオートミルクフラットホワイトは好みの味よりも少し薄めでした。

Fremantleの今回のお目当ては、PRISON(フリーマントル刑務所) IMG_20220508_090718

こう書くと変に思われるかもしれませんが、実は私、刑務所見学にとても興味があるのです 特に興味を持ち始めたのは、薬局でオピオイドプログラムに携わるようになってからでしょうか。刑務所に出入りする人もいて、中での話を耳にすることもあり、知らない世界に少し興味があるのです。
タスマニアに行った時も、ポートアーサー囚人流刑地をしっかり見てきました。


刑務所で使われていたものなどの展示はゲートの前にあるのでどなたでも無料で見れますが、実際の刑務所はゲートの奥。刑務所自体を見学するにはツアーに申し込むことが必要です。

フリーマントル刑務所は、イギリスからの流刑囚人達によって7年かけて建てられた南半球で一番大きな刑務所。石灰石の白い壁が特徴です。
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今回はまずトンネルツアー$65に参加。これは現地の人にもあまり知られていないツアー。フリーマントル刑務所の下には、囚人たちによって掘られた地下20mにある長いトンネルがあるのです。そのトンネルに階段で降りていき、トンネル内を散策するというツアー。

電話で予約した時に、
✔身体的にフィットじゃないといけない、
✔長い髪は結ぶように
✔靴下を履くこと
✔ズボンを履くこと
・・・等々、このツアーに参加する条件がいくつかあり、ネットにあまり情報が載っていないこともあり、よくわからないまま参加。

ツアー参加前にコンセントフォームにサインする必要があります(安全対策は注意事項についてのコンセントフォームです)↓
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ガイドさんが大きなゲートを開けてくれます。このツアーは刑務所(写真上)の裏に特別に案内され、まずは歴史を知るためのVideoを見ます↓IMG_20220508_100116

ここでなぜトンネルが掘られたのか?どんな歴史があるのか?が分かります。

このトンネルが掘られた理由は、是非このツアーに参加して発見してほしいので、ここでは書きません。‌でもトンネルは決して脱獄するために掘られたのではありません


このツアーは、ここから携帯電話なども全て持ち込み禁止。ということもあり、ツアー詳細情報がネットに載っていないのです。ビデオを見た後、私物をロッカーに入れ、長靴(サイズも選べます)を履いて準備
アルコールテストもあり、機械に息を吹きこんでチェックされます。

Okが出たら、安全ギア(ヘルメット、ライフジャケット、ハーネス) を装着して垂直に地下20m階段を降りていきます。下を見ると怖いですが、安全ギア付けており落ちることは無いのでそこは安心。ただし垂直なので、腕の力が結構必要です。


階段を無事に降りたら、あとはリラックスしながらのトンネル散策トンネルの歴史や当時の囚人生活のストーリーを聞きながら、暗闇の中を散策。長靴を履くのは、トンネル内に水があるから。
水が多い所は、当時発見されたボートのレプリカに乗って、トンネル内を漕いでいきます。トンネルの中でボートに乗って移動するのは他には無いかなりユニークな体験。トンネルは大きくないので、小柄な私でも腰を少し曲げないと頭が当たってしまうところもありますが、だからこそ限られた空間で、シーンとした中を散策するのは非常に癒し効果があるように思います。新鮮な空気が入るようになっているので息苦しいことも全くなく、神秘的な体験ができました。

一通りトンネルを散策したら、また行きに降りた20mの階段を上っていきます。私は降りるよりも、上る方がスイスイ行けました(翌日は、腕の裏が程よく筋肉痛になりました

ロッカーに戻り身支度を整えたら、トンネルがある施設の扉を開けて、外へ出ます。
2時間半のツアーは、本当にあっという間に感じました2時間も暗闇の中にいたので(ヘッドライトはつけていますが)、いきなり日光をあびるのは刺激が強いのでかならずサングラスをかけて外に出てくださいね。

その後、15分の休憩を経て別のツアーである❝Behind Barsツアー❞に参加します。
刑務所ライフにご興味ある方は是非、次の記事へ 

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