オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

2022年12月

こんにちはメルボルンは夏らしく暑いクリスマスとなりました。
みなさんはどのようなクリスマスを過ごされましたか?

クリスマス直前に行ったオンライン交流会&説明会。ご参加くださった方、質問送ってくださった方々、どうもありがとうございました。

皆さんからの質問を通して、いつも気づきがあるのです。

『病院・薬局、製薬会社、研究のほかに、どんな道があるのだろう?』

『語学力を活かして、日本で何ができるんだろう?』

私もかつて、この壁にぶち当たったことを思い出しました。

探してもほしい情報は見つからず、じゃあ薬剤師の資格にこだわることはないと思い全く異なる分野の企業説明に行っても、

そこで言われたことは『薬剤師の資格があるのに、もったいない。』という回答ばかりでした。

その『もったいない』という言葉が、自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出す勇気に、無意識的に歯止めをかけていたことに気づくまで何年もかかりました。

『もったいない』はその人の価値観であり、それがあなたの価値観と一緒とは限りません。
やりたいと思っていることがあるなら、それをやらずに諦めるほうがもったいない、と私は思います。

今だからこそ言えることですが

オーストラリアでは、様々な仕事を経験している人を高く評価する傾向にあります。同じ会社で何年も働いていると、逆に理由を聞かれるほどです。

だから、資格を取ること、就職することがゴールじゃないということなんですよね。
その時その時で、価値観は変わっていきます。だから目標も日々変わっていきます。やってみて違うな、と思ったら軌道修正や微調整する。逆にやってみないと、軌道修正もできませんよね。

一年の締めくくりの今、この場を借りて自分自身にも同じことを言っています。

私は決して海外に行くことを勧めているわけではありませんが、海外に出ると、色々なバックグラウンドを持った方々と接するので視野が広がることは確かだと思います。海外を視野に考えている方は、そうしたいと思った【きっかけ】が絶対あると思うのです。その思いを、見ず知らずの人の『もったいない』に隠されてしまうのではなく、大切にしていってほしいなぁと思うのです。

現地で薬剤師の資格を活かした仕事となると限られますが、医療系というバックグラウンドや知識を活かせる場所はたくさんあると思います。だからこそ、医療英語ができると選択肢が広がります。


一方、日本で語学を活かせるお仕事も(少ないかもしれませんが)あります。私はリクルーターさんから何回かアプローチがありました。私の今の目標とは違ったのでお断りしましたが、医療英語は、将来の選択肢を広げてくれると思います。

私もよく走りすぎて、『何ができるか?』よりも本来大切な『何がやりたいのか?』という質問を自分にしないことがあります。定期的に振り返る時間、大切ですね。これは来年しっかり取り組みたい課題です。

皆様も良いお年をお迎えください


コロナ感染から4週間経過。

12月は一年の中で一番仕事が忙しい時。復帰後当初は立ってるだけで本当辛かったのですが、今では体調も回復してきて支障なく働くことが出来るようになりました

まだ不眠と口渇、多少のだるさは残っていますが、漢方薬(中医)でここまで回復したので一先ず安心しています。やっぱり西洋医学と東洋医学、どちらも使えるようになると最強だなぁ~。

お陰様で、12月に入ってからは予定していたパーティーや友人宅でのディナーにも参加できました。

IMG_20221211_191252

IMG_20221211_202501
お寿司最高。
食べられるようになって本当に嬉しい。


先日、患者さんで3回もコロナ感染した方がいました。かなり辛そうでした。3回は流石にキツイ。

症状についてお伺いすると、本当に個人差が大きいのですが、私なりの統計では
・胃腸障害
・頭痛
・疲労感
・味覚&嗅覚障害
・口渇

がやっぱり目立ちます。
とくに頭痛は、痛み止めもあまり効果がないほどの強い頭痛なのが特徴。

オーストラリアはこのクリスマス&ニューイヤーでまたコロナ感染が増える可能性大!!回復したといえども、まだ100%ではないので、あれも、これも・・・と欲張らず、疲れたら無理せず、健康第一で過ごすぞ!と決めています。本当に会いたい人にしか会わない、です(笑)

話は変わりますが、只今、友人のワンコをこのホリデー中に預かっています。

今回はトイプードル。
IMG20221218161602
かなり体が回復したので、ワンコをお世話しながら、これまでおろそかになっていた家事を少しづつキャッチアップしています

コンサルタント薬剤師のお仕事のほうも、11月、12月と沢山リファーラルを頂き、順調です。
とにかく患者さんと一対一でこんなに時間を取って診ることができるのが嬉しい。毎回毎回、とても勉強になります。

そして最近、ラジオの収録があって自分のことを振り返る機会があったり、日本の薬学関係の方と知り合って日本とオーストラリアの違いを改めて考える機会があったり、日本の薬学ってどう?という同じ質問を別の同僚からされたり・・・自分の原点を振り返るきっかけが周りで沢山起こっている気がします。


さて、現在奮闘中のコロナ後遺症。

中医の先生に調合してもらった薬を飲みながら、少しづつですが回復しています

先週はいきなり30度を超える真夏日もあり、現在体力のない私は頭痛と息苦しさで辛かったですが、

清熱解毒系の生薬を多く入れてもらったおかげか、今は少し舌の状態(舌診でわかることがあります)が改善しました!

まだ熱は残っているのでしょうが、食事も肺の熱を取る食材や寒性のものを取り入れています。

面白いことに、『食べたい』と思うものは現在の体が欲しがっているものなのですね。梨とか寒天とか、大根おろしとか。

一番のヒットは、抹茶寒天!

IMG_20221203_161750

糸寒天4g、抹茶4g、水500ccにお好みで白砂糖を加えて固めます。今回は白砂糖を使うところも薬膳です。

これに冷たいアーモンドミルクをかけて食べたのですが、とても心地よいのです

感染真っ最中の時から、お茶はほうじ茶や紅茶は飲んでも全く美味しいと感じず・・・
何故か緑茶を好んだのも体に熱が籠っているからなのです。

体って不思議!と思っているこの頃、職場の人からフィリピンのデザート『SAGO(サゴ)のココナッツミルク煮』をもらいました。Sagoもはタピオカに似ているのですが、これも熱を取ってくれるもの。今の私にぴったりです。引き寄せ!

さらにそんな中、SBSラジオの方からインタビューの依頼があり、私のこれまでの経緯や現在の活動についてお話しさせて頂きました。前回はコロナ渦での薬局の様子についてお話ししたのが2年前ぐらいかな。自分のことを話すって難しいなぁ、と思いつつ、これまでの振り返りもできた貴重な経験でした


前回の記事から時間が経ってしまいました。先週から仕事復帰しましたが、コロナ後遺症を経験中。

あの激しい咳込みはだいぶ落ち着きましたが、まだ時々咳が出ます。
肺の奥から出る咳っぽいので、肺に熱が溜まっているのでしょう。

熱は下がって平熱なのですが、ずっと微熱がある感じで、体に熱が籠っているのがわかります。

倦怠感も強く、朝も体が鉛のように重くて頑張って起きても、すぐふらついてダメ・・・という日が続きました。コロナの倦怠感は、今までのインフルエンザでは経験したことないレベル。これが続いたら本当に働けないし、日常生活ができないなぁと身をもって経験しました。でも倦怠感は日に日に、ミリ単位で良くなっています。

一番困っているのは胃熱。口渇が強くて、とにかく食欲がありません。食べてもすぐ満腹になり、消化不良で気持ち悪いのが続きます。眠りも浅く、口渇やげっぷで夜中に目が覚めます。逆流性食道炎の症状もコロナでは多いみたいですね。これも自分がなるまで知りませんでした。

味覚・嗅覚障害は日に日に良くなってきました。でも、正直味がわからない時を一度経験してしまうと、味覚・嗅覚が徐々に戻ってきたときの刺激が強すぎて、においが悪臭になるんですね~。
肉や魚を食べた時も、口に入れて鼻に抜けるにおいが強すぎて、正直『ウッ!!』となり、おいしいとは感じません。胃熱で食欲がない上に、においがきついとなると余計に食べることが億劫になります。ニオイが与える影響ってすごいな、と。これもコロナにかかってわかりました。

症状がある中での長時間勤務は結構きつかったですが、少し動けるようになったら(みなさんは無理しない程度に)ルーチンに徐々に戻るのも大事だなと思いました。ベッドに横たわっていると、気もどんどん停滞するので、5分散歩から始める、とか。

私はなかなか回復しない時は焦りが出てきてしまったのですが、確実に良くなっているところもあります。良くなっている部分に目を向けてみるのも大事。

コロナにかかったことで分かったことも沢山ありますし、漢方薬を再び勉強する機会にもなりました。今は漢方薬と養生法で回復に専念します。

↑このページのトップヘ