私の身近な人が、コロナに感染したという報告を受けました。
そう、前の職場で一緒に働いていた薬剤師の1人。
彼が感染して、薬局は閉まり、他のスタッフは隔離。
私の知っている人で感染したケースはこれが初めてということもあり、一気に緊張感が高まりました。
最近うちの薬局では、マスクもしないスタッフが出てきたり、ちょっと気が緩んでるんじゃないかな?って思っていたところでした。
しかもレジにスクリーンプロテクターもつけてくれなかった。
その理由も、私たちは患者さんにコンサルテーションしないといけないし、薬局内を動き回らないといけないし、咳でウイルスは9mも飛ぶので、一部だけスクリーンをつけたところで何にもならないから。
それも良くわかります。
でも、患者さんは全く気にせず一気に何人も入って来てソーシャルディスタンスなんて守っていない。
『症状があったら薬局に入らないでください』という張り紙も無視して、
『熱があるんですけど・・・』って来たり(マスクも手袋も何もしていない)
ゴッホンゴッホン咳して入って来られて『咳止め下さい』って入って来たり・・・
そして普段の調剤や電話の問い合わせ、ウェブスターパックの変更作業などで追われてしまい、患者さんに説明したり、外で待ってもらうように呼びかけるなんていうことまで、もう手が何本あっても足らない!
そして、このままでは私だけじゃなくて他のスタッフも危ないんじゃないかと思ったので、スタッフ全員だけでなく、オーナーにも連絡をしました。
“知り合いの薬剤師が感染しました。今、その薬局は閉めて、スタッフは隔離し、薬局内では洗浄と殺菌、そしてプロテクションを強化するよう取り組んでいるそうです。私たちも、今よりももっと気をつけるべきだと思います。”
そしてオーナーにもはっきり、
“スクリーンプロテクションは必要だと思います”と他のスタッフ全員がみることができるグループでの書き込みをしました。
そしてちょっと緊張掛かった会話が私とオーナーとの間で繰り広げられた後・・・
薬局内で何かが変わりました。
スクリーンプロテクターではなく、もっと効果的なFace shieldをスタッフ一人一人に配布されるよう手配してくれました。さらに、薬局を少し早く閉めて、お客さんや他の作業で中断されること無く、しっかり殺菌消毒する時間をきっちり設けるようにしてもらいました。
確かにウイルスを完全に除去するのは人類の力では無理。だから感染者数のカーブを緩やかにすることしかできない。決してAUS政府は、アメリカのように『皆、感染して免疫を作りましょう』って言っているわけじゃないのです。そして経済はできる限り動き出さないといけない。
今後、一生のうちにいつかはかかるのかもしれない。
そして、そのウイルス感染は肺だけじゃなくて肝臓や腎臓、精液にも影響すると言われています。
もしかしたら、生涯障害を残す可能性も否定できない。
一生のうちに、いつかはかからないといけなくなるのかもしれない。
そして若いうちは、多くの場合はかかっても何ともないのかもしれない。
でもフロントラインで働いている以上、そしておじいちゃんおばあちゃんと接する職業である以上、感染しない&させないための対策はしっかりとるべきなのです。
誰もが言いたくても言えなかったことを、
今回ハッキリ言ってみた。この殻を破るのにはすごく勇気が要りました。
コロナを通して、患者からの暴言&病原菌扱い、時には残業続きで過労が重なり、もう仕事に殺されるんじゃないかと思った時期もありました。
ものすごく辛い思いも沢山してきました。
でもコロナは、私を薬剤師としてだけでなく、人としても強くしてくれたような気がします。
Face shieldが届くのがいつになるのかはわかりませんが、今回、笛を吹いたために、薬局スタッフ内での緊張感をもう一度高めることができました。
めちゃくちゃうるさい薬剤師だと思われているかもしれないけど、やっぱり一緒に働いているスタッフが感染したら、やっぱり悲しい。
そして、今ロックダウンされている難民タワーの住民のように薬の供給が出来なくなるんです。
2週間薬局閉まっちゃったら、薬物依存治療の患者さんは治療がストップする可能性だってある。
だからオープンしないといけない。
もしずっと思っているモヤモヤがあるのであれば、
話した方がいい。それで変わらないかもしれないけど、もしかしたらこのケースのように変わる可能性だって十分あるんだな、と思いました。
今までで一番ピークとなる感染者数が発表された今日。
殻を破る前は怖いんです。でも、この数字を聞いた時、破って良かったって思いました。
やっぱり毎日いる職場が色んな意味で安全なところじゃないと、その不安って知らないうちにすごく大きいストレスとしてのしかかってくるのでね。
もし今、外で働いている方はもう一度見直してみるべきだと思います。
そしてマスクをする・しないは個人の自由です。オーストラリアはマスクを元々しない国ですから、何か言われるかもしれません。私も働いていて、患者さんから『あなた、まだマスクしてるの?』と言われたこともあります。笑
だから、抵抗があるかもしれません。
でも、自分の身を守れるのは、あなたなのですよ。
私の次の課題は・・・
患者さん(お年寄り)にどうやってキャッシュではなく、カード払いをしてもらうか、です

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