さて、トンネルツアーでこのフリーマントル刑務所のバックグラウンドを知った後は、Behind Barsツアー

私は今回、Behind Barsツアーを選択しました

最近まで使われていた刑務所の中を見学し、囚人ライフについてガイドさんが説明してくれます。
トンネルツアーに参加すると、もっと他のツアーが面白くなることでしょう。
まずは刑務所に入る時のプロセスを見学。

刑務所に入るときは、一人ずつ立たされて、凶器を持っていないかをチェックされます。髪の毛(毛と毛の間)に隠してないかどうかもしっかり確認されるそうです。靴や服は刑務所内のワークショップで作られたものを渡されます。
最低限の物は与えられますが、カミソリは他人や自分を傷つけないと確信できる人しか渡されないとか。
シャワーは週3回許されていて、毎週金曜日は必ずシャワーを浴びないといけないというルール。(そうしないとシャワー浴びない人がいるためです。)

シャワーは毎回4分まで。水を出し止めするタイミングも号令で行われ、全て決められているそうです。
一日のほとんどを重労働で過ごし、与えられるお金はほんの少し。一番割のいい仕事はキッチンでの仕事だそうです。
仕事は罪の重さやその人の得意分野で振り分けられます。
仕事をすれば限られた中でもタバコを買うなどの自由が出来、逆に仕事をしない人は、お金がないので自由が無い。
自由時間はヤードで。

ここでは囚人たちの殴り合いの喧嘩が頻繁に起こったようです。囚人の中でもリーダーや派閥があるんですよね。(アメリカドラマの見過ぎでしょうか

厳しい世界。
刑務所内での違法ドラッグの売買について聞いてみたところ、テニスボールの中に薬を詰めて早朝に外から投げ込まれ、警備の前に囚人が拾い、持ち込まれることがあったようです

刑務所の建物の中:

ネットは、自殺を防止するためのもの。
人は落ちないけど、熱湯をかけられたり汚物を流されたりと、ここで働くのも相当過酷だったのが想像できます。
牢屋の中が時代と共にどう変化していったのかも展示されており、昔の囚人生活がどれほど不衛生で厳しいものだったのかも伺えます。gallows (絞首台) がある部屋では死刑執行される日のリアルな話に鳥肌が立ちました。

死刑執行はこれまで100%成功し、2回目が必要になったことはないとガイドさんが言っていました。15分後に医師が死亡を確認し、遺体は希望によっては家族に引き取られるそうです。
フリーマントル刑務所は、囚人へ本の供給があったりと中での教育も行われていたという特徴があります。アボリジニ囚人が壁にアボリジニアートを描いた牢屋の展示も:

実際はどうだったのかは解りませんが、可能な限りそれぞれのスキルを尊重していた刑務所なのかもしれません。
1時間15分のツアーもあっという間に終わり、刑務所見学が終了。
トンネルツアーも含めて盛り沢山で私は大満足

フリーマントル刑務所を出て街中に出ると、朝来た時の静けさとは真逆で人でごった返していました

特に週末だということもあり、フリーマントルマーケットは人混みで歩くのも大変。

写真は朝到着した時に撮ったもの。午後は写真撮るのに立ち止まれないほどの人混みでした。
シティーステイしていた時にメルボルンよりも❝静かで人がいない❞印象だったので、パースに住んでる人は一体みんなどこに行くんだろう?と思っていたのですが、みんなここに来ていたんですね〜(笑) マーケットにも食べるところは色々あったみたいですが、人の多さに耐えられずに外へ出て、港近くに避難



パースで一番フィッシュ&チップスが美味しいと有名なフリーマントル。

どのお店もめちゃくちゃ混んでいて20分待ちましたが、噂の通り美味しかったです。
電車に乗ってパース市内に戻り、ディナーはチャイニーズ。

この日も良く歩きました。
コメント