先日、祝日を使ってウルルを見に行ってきました。

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ウルルと言えば、オーストラリアの真ん中に位置する、巨大な一枚岩。そしてアボリジニ先住民族と深い繋がりがある場所です。

このブログを読んでくださっている方の中には、オーストラリア在住の方も多いようですので、旅行記を綴る前にオーストラリアの先住民族(特に呼び方)について少し触れさせてください。

現在、彼らのことを【アボリジニ】と呼ぶことは不適切だとされています。

適切な表現は
・Aboriginal peoples
・Indigenous peoples (こちらはより幅広い表現になります)


Torres Strait Islander peoplesはQLD州の一部であるトレス海峡諸島の先住民を指し、上のAboriginal peoplesとは区別されます。

よく‘First Nations’という表現もされますが、これはグローバルな語彙のため実際に使われるときは名刺をプラスします。例えば、Aboriginal First Nations, First Nations of Australia, もしくはFirst Nations peoples from 【場所の名前】など。アボリジナル先住民族の中に、約500種類の言葉も文化も違う民族が存在するからです。

大文字のPeoples, 小文字のpeoples/peoplesどれでも良いですが、ピープルという単語がつくことがとても大切です。

毎年1月26日はオーストラリアDayという建国記念日で祝日&お祝いムードになりますが、同時に大きな問題も起こっています。

1788年のこの日はオーストラリアの植民地支配が始まった日だからです。

以前から住んでいたIndigenous Peoplesにとっては、侵略された日。

現在、オーストラリアで確認されているIndigenous の血を持っている人は約80万人。(2023年)全人口の約3%。
NSW州、WA州、そしてQLD州に多いです。

1788年白人による植民地支配が始まり、感染症で多くのAboriginal Peoplesが命を落とし、さらに虐殺も起こりました。それに加え、1910年-1970年までの間、政府がIndigenous Peoplesの子供たちを家族から放し、白人教育を強制的に受けさせるというCultural Assimilationが行われました。

強制的に白人と結婚し、ピュアなIndigenousの血を無くすという政策。この間に影響を受けた子供たちのことをStolen Generationと呼ぶこともあります。その政策の中でもハーフは酷く差別されていました。

私は住んでいたサバーブの土地柄、頻度は少なかったですが、高校生の時に一人だけIndigenous Personだと思われる女の子がいました。今思えば、おそらくハーフかクオーターだったのではないかと思います。クオーターの人は結構多く、ぱっと見、白人さんなので気づかない場合もあります。

現在は西洋化した暮らしをしているIndigenous People。ですが彼らは糖尿病や心臓病、肺疾患のリスクがその他の人よりも2倍以上高く、平均寿命も10年ほど短いとされています。なのでオーストラリアでは、一般の医療とは別に先住民族の医療を専門とするIndigionous Healthという分野もあります。

彼らは医療費や医薬品の補助が国から出るため、処方箋を受け取って初めてその患者さんがIndigenous Peoplesの血が混ざっていることを知ることも多いです。

私が今まで抱いていたイメージNo.1は、『病気のリスクが高い』それに加え
どうしてあまりオーストラリア(西洋)の生活に馴染めないのだろう?とか
どうしてお酒でトラブル起こしたり、犯罪率が高いのだろう?とか、
言葉にすると差別感が見え見えなのですが、そんな疑問を抱いていました。

でもこの旅行で彼らの文化を知り、彼らのことを様々な視点から深く考えるきっかけとなりました。そして実際に行ってみて、先祖から伝えられてきた【過酷な砂漠で生活するためのスキル】がどれだけすごかったのか、を感じることになりました。

そんな感じで、旅行記を読んでくださると嬉しいです。