いつもブログを読んでくださりありがとうございますオーストラリア薬剤師のマギーです。

先日、遠方のメディケーションレビューが2件入っていたので、そのことについて綴ろうと思います。

訪問の一日

1人目はCarltonエリアの患者さん宅を訪問しました。家から片道1時間ちょっとのドライブ。平日だったので車も問題なく停めることができました。

実はこの患者さん、2年前に私が妊娠後期だった頃に一度訪問していた方なんです。


当時は妊娠のことなんて特に話していなかったのですが(お腹が大きいので明らかですが)、
思っていた以上によく覚えていてくださって、今回の再会はとてもあたたかいものでした。


患者さんご本人とケアラーさんのお二人。
初回の訪問ではまだお互い距離感があったけれど、今回はすっかり打ち解けて、たくさんお話しできました。

私が去ろうとすると「次はいつ来てくれるの?」なんて言ってもらえて、
ああ、この仕事をしていて良かったなぁ…と、心がじんわりしました。

メディケーションレビューを理由に、いつもカフェ巡りする私。

本当はCarlton周辺に気になるカフェがいくつかあったのですが、今回は次のアポまであまり時間が無かったのでスルー。このあたりの開拓は次回のお楽しみに取っておこうと思います。

次の訪問先に向かう途中、Brunswickエリアでちょっと寄り道。
今回は「Kobiカフェ」でちょっと休憩。

お目当ては、イタリア・シチリア発祥の伝統菓子cartocci。揚げた筒状のパン生地の中にカスタードやリコッタクリームを詰めたスイーツです。

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カスタードが詰まったcartocciと、デカフェのロングブラックを注文。


テーブルもソファー席も広くて、パソコン作業にぴったりなカフェだなぁと思いました。

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最近は雨続きだったけど、この日は久しぶりに晴れていて、窓から差し込む日差しが心地よく、しばし癒しのひとときでした。

cartocciのクリームは甘すぎず、軽やか。
美味しかったけれど、私はやっぱり日本の濃厚なカスタードクリームが恋しくなりました。

さっき訪問した患者さんの記録をまとめながら、カフェでは30分ほど滞在。
次の患者さんと情報がMixしないように書き留めました。

それから2件目の患者さん宅へ移動。
1時間ほど訪問して、帰路へ。

…と思いきや、ここからが長かった!

このエリア、運転には慣れておらず、何度か車を止めてGPSを確認しました夕方だったので交通量も多く、中々進まない

ちょっと迷ったけど無事帰宅。

結局、家に着いたのは出発から約7時間後。
一日中、椅子に座っていただけなのに、頭はフル回転した感じです

この夜はお嬢が風邪気味で寝かしつけも一苦労…。
なんとか寝た後にレポート作成に取りかかったのですが、眼精疲労が限界でギブアップしました

レポート作成日

翌朝は頭痛で4時に目が覚めました。首の後ろもガチガチなので、緊張性頭痛かな。久々に痛かったですパナドールを飲んだけど眠れそうにないので、首肩のストレッチでごまかしながら、娘が起きる前にレポート作成を再開。

7時にお嬢が起き、やっぱり少し風邪気味。でも元気そうだったのでチャイルドケアへ送りました。

この日は前日とは異なりずっと雨、そしてヒョウまで降ってきました
空は灰色で、日中は電気をつけていても暗く感じました。

メルボルンの冬の天気には本当に心が折れそうになります

日が当たらないので、育てたハーブ達ももう助からない状況です(泣)

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湯たんぽ片手に、家ではひたすらレポート作成。段々と頭痛も楽になってきたので良かった。気圧のせいもあるかも?

お嬢がチャイルドケアに行ってくれたので、他にもやりたいことはあったのですが、気がつけばパソコン作業で一日が終わっていました。

今月はありがたいことにメディケーションレビューの紹介状が多く、同時にパソコン作業が多くなるので肩こりもMAXしかもジムも中止しているので運動量ゼロです。頭と体のバランスを取るのが難しい

特にレビューが2件以上重なると、準備・訪問・書類作成…と本当にフル稼働になります。

でも、今回の患者さんのケースも色々と学びがあり、自分のスキルをアップデートするいい機会にもなりました。

メディケーションレビューの実際


メディケーションレビューは近所もありますが基本的に移動が多いので、これをメインに仕事している薬剤師は「一日訪問して、一日レポートを仕上げる」パターンが多いんじゃないかな。田舎に行く人は、片道2時間なんて当たり前、2-3日かけてその地域の患者さん数名を訪問すると聞いたこともあります。


私は基本的に市内近郊ですが、それでも時間はかかるもの。

でも患者さんとお話しして問題点を探したり、薬を色々な方向から考えることはやっぱり楽しいです。

本当はもう一件同じエリアで紹介状をもらっていたのですが、初めてお断りをしました。
紹介状もらった時点で、『できれば一人ではいかないほうがいい』と言われており、患者さんのケアラーさんにメディケーションレビューに同行してくれるか聞いてみたのですが、『行けない』と一点張り。どうしようか考えて、一人で行けるかな?と一瞬思いましたが、初めて電話した時に電話越しに怒鳴ってきたことを思い出して(その後ちゃんとお話しできましたが)、今回は悩んだけどお断りしました。

まぁ、稀ですがこういうケースもあります。

そんなこんなの、私のリアルなメディケーションレビューの一日でした。