オーストラリア薬剤師のマギーです。前回の記事からしばらく経ってしまいましたが、FESS(内視鏡下副鼻腔手術)を受けてから、最初の1週間のレポです。
手術そのものは全身麻酔で、気づいたら終わっていたのですが、大変だったのはむしろその後でした。
「ものすごく痛い」というより、
鼻が詰まる。鼻の奥の鈍痛。頭が重い。眠れない。口が乾く。
そして、何となくずっと不快。
そんな数日間でした。
この日の夜は何度も目が覚めてしまい、寝ているのか寝ていないのか分からないような状態。
そして今日から、生理食塩水を使った鼻洗浄が始まりました。
術後の鼻に水を入れるなんて怖すぎる……。
恐る恐るやってみましたが、最初は鼻の中に詰め物も入っているので、
「これ、本当に洗えてる?」
というくらい、全く通っている感じがありません。
それなのに、洗面器は真っ赤。
なかなか衝撃的な光景です。
何度か続けているうちに、ゲル状になった詰め物のようなものが少しずつ排出されてきました。
それが出ると、ほんの少しだけ鼻に空気が通る感じが。
「おお、ちょっと息ができる!」
ただ、右側からの出血はまだ多め。
鼻の下につけているガーゼを何度も交換しなければならず、とにかく落ち着きません。
鼻洗浄をするたびに刺激されて、痛みもより感じます。
術後2日目は、そんな一日でした。
少し鼻から息ができるようになったので、口の乾きは昨日よりマシになりました。
出血も少しずつ落ち着いてきています。
一方で、鼻の奥のヒリヒリ感はむしろ強くなってきました。
そして頭が重い。
目の奥や歯茎にも鈍い痛みがあります。
なんだか、ひどい副鼻腔炎だった時の前兆?感覚に似ています。
さらに、味がよく分からない。
鼻が詰まっているので当然なのかもしれませんが、食べても美味しさがよく分からず、食事が全然楽しくありません。
それでも鼻うがいには少しずつ慣れてきました。
優しく鼻をかむのも、昨日より少し楽です。
きっと回復に向かっているのでしょうが、そんな実感があまり湧かない1日でした。
この日はさらに鼻が通るようになり、夜はかなり寝やすくなりました。
これは嬉しい。
……のですが、頭痛、目の奥、耳の奥、歯茎の鈍痛。
これが地味につらい。
激痛ではないのです。
でも、ずーっと頭の周りが重い。
そのせいか、とにかく何もする気が起きません。
「仕事を1週間休んでください」と言われた意味が、この日はよくわかった気がします。
動こうと思えば動ける。
でも、地味に辛くて仕事には全然集中できない。
そんな感じです。
そして術後5日目。
耳鼻科の専門医のオフィスにての術後診察です。
先生に診てもらうと、
「では、スプリントを取りますね。」
……え?
スプリント入ってたの!?
なんと、鼻の中にプラスチック製のスプリントが入っていたようです。
私はてっきり、溶けるタイプの詰め物だけが入っているのだと思っていました。
まず鼻に麻酔のスプレー。
その後、スプリントを固定していた糸を切ってもらい、左右から引き抜いてもらいました。
緊張したけど、痛いというより、糸をハサミで切るときに粘膜が引っ張られて不快でした。
「何か長いものを鼻の奥から引っ張り出されている……」
という、なんとも不思議な感覚。
取った後には、鼻の中にもう一度スプレーをしてもらいました。
出血を抑えるためのものだったのかな?と思います。
先生によると、これからしばらくは分泌物や血の塊などがさらに出てくるとのこと。
そして今後は、
- 生理食塩水での鼻洗浄を1日2回、2週間
- その後は1日1回へ
- ステロイド点鼻薬を再開
- 次回の診察は2か月後
という指示を受けました。
そして、その日の午後。
鼻が通る。
ものすごく普通のことなのですが、これが嬉しい。
こんなに楽になるの!?
スプリントを抜いてもらう前までは、「まだ術後だからこんなものなのかな」と思っていたのですが、取ってもらったあとは鼻の中の圧迫感がかなり減りました。
ここ数日、ずっと口呼吸をして、口がカラカラになり、夜中に何度も起きていたので、
鼻から普通に息ができることのありがたさ。
身に染みます。
まだ完全に治ったわけではありません。
鼻の詰まり感はあるし、多少の重さも残っています。
それでも、手術直後の「いつまでこれが続くんだろう」という状態からは、確実に一段階抜けた感じがしました。
FESSを受けて分かったのは、手術当日よりも、その後の数日間のほうが意外と大変だったこと。
でも、Day 5のスプリント除去で一気に光が見えた。
そんな術後最初の5日間でした。
次は、ここから嗅覚や味覚がどう戻ってくるのか、そして長く悩まされていた頭痛がどう変わるのか。
もう少し経過を見てみたいと思います。
手術前、FESSを受けた方の体験談やレビューをいろいろ読んでいたのですが、「術後がかなりつらかった」という話も多く、正直ちょっと心配していました。
でも実際に受けてみると、想像していたよりは大丈夫でした。
もちろん、私の施術がそんなに複雑なケースではなかったのもあるかもしれません。
鼻が完全に詰まる不快感、出血、口の渇き、頭や目の奥、歯茎の鈍痛などはあります。特に最初の数日は、「痛い」というよりも「ずっと不快でしんどい」という感じでした。
ただ、痛み自体はパナドールなどの鎮痛薬で十分コントロールできましたし、「痛くて耐えられない」ということはありませんでした。
私の場合、一番つらかったのは激しい痛みではなく、鼻が詰まることによる頭全体の重だるさだったと思います。
寝も浅くて何度も起きるの繰り返しでしたが、これは子供が生まれてからは頻繁なことので、そこまで特別辛いとは思いませんでした。
そしてDay 5にスプリントを外してもらってからは、一気に楽になりました。
もちろん、術式は同じでも、ダメージが大きいケースもありますし、回復の仕方や痛みの感じ方にも個人差があります。
少なくとも私の場合は、
「覚悟していたほど過酷ではなかった」
というのが、術後1週間を振り返っての率直な感想です。
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