オーストラリアで薬剤師

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泌尿・生殖器

こんにちは!オーストラリア薬剤師のマギーです。

過去に書いたブログ記事のうち、かなりの方に読んでいただいているのがこちらの記事↓



(記事内の添付リンクをアップデートしました!2023年4月現在)

ということは、やっぱり悩んでいる女性の方が多いということなんだと思います。

性感染症と言っても、
全てのケースが性行為で感染するわけではありません。

そして膣に関する感染症=汚い みたいなイメージも、持ってほしくない。

カンジダなんて女性は一生のうちほとんどの人がどこかで経験するだろうし、細菌性膣炎も寝不足など抵抗力が弱っている時にちょっとしたことで感染することも。

なので、『あれっ?いつもと違う?』と思って、
ネットで色々症状を検索して、
性病かも?えっ、どうしよう!!と焦って不安が増す中、GPに行こうかどうしようか悩みに悩む方がほとんどだと思います。

カンジダも細菌性膣炎も、症状が結構強い場合が多いです。

おかしいって、本人は絶対わかると思います。

一番いいのは、スワブしてもらってちゃんと検査してもらうこと。

ちゃんと原因を知って、それに合った薬を出してもらってください。

薬は、使うタイミングも大事です。使うべき時に使う。そうでないとダラダラ長引いてしまいます。


治療を開始しても症状が治まるまで数日かかるので、その間自分でできるセルフケアとしては、

✅コットンのおりもの用パッドを使用し、外出先ではこまめに取り換える
(おりものの量がかなり増えると思うので)

✅専用のデリケートゾーン用のウォッシュを使って、できるだけ陰部を清潔にする(洗いすぎないように。でも洗うときはしっかり洗い流しましょう)

忘れがちだけど大切なことは、
✅下着は下着だけで洗濯機を回して、すすぎも余分に行う
✅繰り返す場合は思い切って下着を新しいのに変える

です。


以前、とても良かったのに廃盤になってしまったデリケートゾーン専用ウォッシュがあったのですが、似ている商品発見!
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何でもそうだけど、薬も上手に使わないと損です。
それを熟知してるのはグーグル先生よりも薬剤師。なので薬剤師からのアドバイスには、耳を傾けて決して損は無いと思いますよ


私には関係ない…と思っている方がわりと多いこのトピックなのですが、こちらで働いていると「性感染症」って結構多いんだなぁ、と思ったので書いてみます✏️

 

 「性病って一度なったら治らないんでしょ?」と思ってる人がいるのですがそれはきっと

ウイルスによるHIVやヘルペスによる感染のことを言っているのだと思います☝️HIVは今回省きます。)

痛みを伴う水ぶくれができたりしたら病院へ行ってください🏥

これは残念ながら、一度感染すると治ることはありません💦症状をくり返すことがあるので、抗ウイルス薬でウイルスを抑える必要があります。だからこそコンドームを使うのが大切です❣️

 

今回ここで話題にしたいのは、細菌感染の「クラミジア」「淋菌」「梅毒」❣️

だって、すぐに治せるのに、皆さんためらって病院に行かないんですから😠💢

 

「クラミジア」

✅若い人に多い(AUSでは15-29歳が最多!)

✅ほとんど自覚症状がない!

✅感染したらまた繰り返す

✅ほおっておくと不妊症になる可能性あり

✅妊娠中だと胎児に影響する可能性あり

 

「淋菌」

✅男性は自覚症状あり

✅女性は自覚症状ない

 

🏥こんな症状ありませんか?🏥

今までとは違う感じのおりもの、排尿しづらい、不正出血、下腹部痛、性交痛…


クラミジアと淋菌は症状が似ているので、精密な検査が必要です!(膀胱炎と間違えて、治療が遅れることも…。)

クラミジアはテトラサイクリン系抗生剤、淋菌はセファロスポリン系抗生剤を使います💊

どちらかわからないまま治療する場合は、両方の抗生剤を用いるドクターもいます。

 

「梅毒」

熱っぽい、だるい、湿疹が体にできる、痛みのない潰瘍が性器や周辺にできたら病院へ💨

✅感染力が高い

✅妊娠中だと胎児に影響する可能性あり

✅ほおっておくと神経系にダメージを起こす可能性あり

 

なので早めにドクターへ。これはペニシリン系抗生剤で治療できます💊

 

特に海外で暮らしている方は、病院に行くのもためらってしまうため、症状について知っているのと知らないのとでは、対処の仕方なども含めて違いが出てくるはずです。

ついついお酒を飲まされて・・・なんてこと、本当にあるの?と思うかもしれませんが、本当にあります。そうならないためにも、まずは自分の体を大切にして、守ることが大切✨✨


⚠️ちなみに、ピル(経口避妊薬)を服用していても、性感染症は予防できません!

バリアメソッドのコンドームしか予防できませんのでそこは要注意です‼️


 

前回、カンジダについての投稿に続き、今回は原虫による「トリコモナス膣炎」について書こうと思います✏️


前回のカンジダは

☑️白いカッテージチーズ用のおりもの

☑️におわない

☑️とにかくかゆい!

 

がキーワードで、原因は真菌によるものでした。

 

今回のトリコモナス膣炎はかゆいのですが

☑️黄色―緑色のおりもの

☑️においがきつい

 

がキーワード。


これは原虫が原因なので、抗真菌薬を使っても効きません💦病院で処方箋をもらい、メトロニダゾールやチニダゾールで治療します。


トリコモナス膣炎が怖いのは、妊娠中だと早産や低体重ベイビーの可能性が出てくることです。

早めに治療することが肝心です❣️カンジダとは異なり、パートナーも治療する必要があります。

デリケートゾーンが痒い時、皆さんはどうしていますか?
原因は様々なので、続くようなら病院に行くのがおススメですが、以下の症状があれば薬剤師にご相談を!
☑️強い痒み
☑️白い、カッテージチーズ様のおりものがある
☑️臭いはなし

以上の症状に当てはまれば、カンジダ感染の可能性があります。
オーストラリアでは、カンジダ用のクリームが処方箋なしでも買えます。
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カンジダは抗生物質飲んだり、寝不足だと菌のバランスが崩れてなることが多いです。繰り返すようなら予防策も必要です。なので、恥ずかしがらずにご相談くださいね✨





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