オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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手続き・試験

この学術試験は、以前の記事:日本の薬剤師免許をオーストラリアで使うには②?で書いた、工程の2番目にでてきたプロセスです。

KAPSはThe Knowledge Assessment of Pharmaceutical Sciencesの略で、薬学部で習った知識が問われます。

Paper 1Peper 2 の2部に分かれており、2つ合格する必要があります。

Paper1
Organic chemistry (有機化学)
Physical and inorganic chemistry(pH, 無機化学)
Analytical chemistry(分析化学:吸光度など)
Biochemistry(生物化学)
Medical chemistry(製剤学、吸収・分布・代謝・排泄など)
Biochemical/systemic Pharmacology(薬理)
Chemotherapy(抗がん剤) 
Toxicology(副作用)
Pathophysiology(病理)
General Physiology(生理学)
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Paper 2
Physical Pharmacy(薬剤学の乳液、けん濁液、ゲル化など)
Biopharmaceutics(薬剤学の吸収・分布・代謝・排泄など。計算も入ります)
Pharmacokinetics and Pharmacodynamics(上記同様)
Pharmaceutical microbiology(抗生剤) 
Formulation(錠剤、粉末、座薬、注射剤など)
Calculation
Dosage determination(薬の適用量)
Medical choice(ケーススタディ)
Surgical dressings(包帯の種類、ドラッグデリバリーシステム)
Adverse reactions to drugs (副作用) 
Drug interactions(相互作用)
Drug information(血液検査の数値など)
Managing Minor Ailments(病態のマネージメント)

こうやって書き出したリストみると圧倒されてしまいそうですが、少々被っている内容もあります。

Paper 1は140分、 お昼を挟んでPaper 2も140分。問題数はそれぞれ100問ぐらいです。

コレに合格しなければ、オーストラリアでインターン薬剤師として働く事ができません。

試験対策はどうすれば良いのか?
私の時は、全くと言っていいほど情報がなかったので、独学になってしまいました

なので現在、KAPS試験対策講座を準備中です KAPS試験準備講座 公開中です!
初めは英語での問題文を読むのも苦労するかもしれませんが、徐々にパターンが掴めてきます!

こちらはAMHという❝オーストラリアの医薬品バイブル❞
AMH
あの時はいっぱいいっぱいでできませんでしたが、結構詳しくまとめてあります! 何回も読めば、この本の細かさが分かるはず。


以前の記事:日本の薬剤師免許をオーストラリアで使うには① で、日本の薬剤師免許をオーストラリアで切り替えるためのステップを簡単に書きました。


一般的には、オーストラリアの薬学部(4年間+1年インターンシップ)を無事に終了すれば、オーストラリアの薬剤師になることができます。日本では「国家試験」がありますが、オーストラリアには「国家試験」がありません。ただし、インターンシップ中に試験があり、その試験方法や内容は、州ごとに違います。
(基本的にインターンシップを受けた州で、薬剤師として認定されます。州によって多少法律が違います。でもオーストラリアは州が違っても、薬剤師としての資格は同じなので、オーストラリア内で働くことができます。)

「オーストラリアで薬学部に行き直さないといけないの?」
…大学に行き直さず、海外薬剤師免許をオーストラリア免許に切り替える方法もあります
 オーストラリアは移民にとても寛大な国なのですそのプロセスを、今回は一つずつ詳しく説明していこうと思います。

①Australian Pharmacy Council(APC)のskills assessmentを受ける
オーストラリアの『医療従事者を統括する機関』に、「海外で薬学部を卒業し、資格を得ていることを申請&認めてもらう」プロセスです。
  skilks assessmentの詳細はこちら↓

 要するに、国によっては薬学部が3-4年のところもあり、薬学の内容として不十分な場合があるからです。その基準を満たしているのかを審査してもらいます。ストリームAとBの判定が出るので、その結果によって今後のプロセスが異なっていきます。(日本の場合はストリームAです。)

日本の薬学部の場合は全く問題はありませんが、書類が多いプロセスです。日本の薬学部のシラバス内容を英語で提出したり、英語の卒業証明書なども提出しなければなりません。

②学科試験ーKAPSを受験する
 ①でのアセスメントが下りると、KAPS受験資格が得られます。KAPSとはThe Knowledge Assessment of Pharmaceutical Sciencesの略で、オーストラリアの薬学部5年間分の知識を問われるコンピューターベースのテストです。有機化学から薬理学、計算なども含まれています。
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↑これは申込書(現在はオンライン化しています)

  KAPS試験の詳細はこちら↓

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既に本公開しています!

③英語の試験ーOETを受験する
 
OETとはOccupational English Testの略で、医療従事者として必要な医療英語&コミュニケーションスキルを問われる試験です。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つに分かれています。すべての項目でB以上でないといけません。IELTSもありますが、現場で使える英語を学べるので、私はOETの方がおすすめです!

        OETについてはこちら↓


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④インターンシップを見つける
 比較的チャンスがあるのは10月あたりです。レジュメを配って、ポジションを探します。多くの薬局はこの時期にインターン薬剤師を探し始めます。それまで薬局でアルバイトをしていたりすれば、中で雇ってもらえる確率も高くなるかもしれません。

⑤インターン薬剤師として登録する
 ②に合格すると、APCから「手紙」が来ます。その手紙は、「これであなたは大学に行き直さなくても、オーストラリアの薬学部を卒業したのと同等レベルであると認めますよ」という証明になります!
その手紙を、さらにPharmacy Board of Australia (PBA)という別の機関に提出し、インターン薬剤師として現場で働けるように番号と名前を登録する必要があります。
これも書類の多いプロセスです。日本の厚生労働省に問い合わせて、薬剤師登録を証明してもらったりしました。
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↑厚生労働省に送った書類。日本で薬剤師であることの証明を厚生労働省から直接、オーストラリアに送付してもらうための申請書です。

⑥インターン薬剤師として一年間、決められた時間をこなす
現場で薬剤師として働きます。調剤してから投薬するまで、指導薬剤師に監査をしてもらわなければ投薬できませんが、薬局のほとんどすべての業務をこなします。この間、インターンプログラムという外部の機関にも所属し、そこから出る課題もこなしていかなければいけません。5-6月には筆記試験、10-11月に口頭試験があります。フルタイムで働き、課題・試験勉強もするという忙しい1年です。

これらを終えると、正式に薬剤師として登録されます。
よく、『オーストラリアで薬学部に行き直そうと考えているのですが・・・』というご相談も頂きます。

ですが、考えてみてください。

皆さんは、すでに薬剤師としてのスキル&知識をお持ちです。
必要なのは、そのスキルがあることを証明することなのです。証明する方法には、大学に行く方法と、大学に行かずにOET&KAPSを受ける方法の二通りあります。そこでわざわざ4-5年かけて大学に行くという選択をするのは、お金も時間も非常に勿体ない選択なのです。

そして何より、皆さんが日本でやってきたことがすべて認められるシステムがオーストラリアにはあります。何も無駄にならないのです

確かにプロセスは短いとは言えませんが、一つずつしっかりやっていけば可能です
少しでも参考になれば嬉しいです。




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こんにちは!
日本で薬剤師免許を取ったのに、オーストラリアでは使えない・・・
あんなに勉強したのに、海外では薬も法律も違うので、認められないのです😭

オーストラリアの薬学部は5年間🏫💦もちろん、大学に行き直す方法もあります。その方が細かく学べるし、ネットワークも広げられるでしょう。
でもお金がかかってしまうので、私は別の方法をとりました!そ・れ・は・・・

試験をいくつか受けて、ローカルの大学卒業と同じレベルだと認めてもらう方法です❣️

簡潔に書くと、プロセスはこんな感じです↓

①日本の卒業証明書を提出し、薬学部卒であることを認めてもらう
②KAPS試験を受ける
③医療英語の試験OETを受ける
④AHPRAに書類提出し、provisional registrationする
⑤インターンシップを受け入れてくれる薬局探し
⑥一年間のインターンシップ
⑦インターンシップ中に筆記試験と口答試験を受ける
筆記試験は三時間で計算、法律、薬についての知識を問われます。資料を見てもオッケーです👌口頭試験は、
パート1 は5つの薬名を与えられ、適応や量、カウンセリングポイントなどを口頭で答える
パート2はOTCのロールプレイ
パート3は法律関係の問題を口頭で答える
パート4は処方箋をみて患者さんとカウンセリングし、問題を発見する。これもロールプレイで、問題解決能力を見られます。パート4だけ資料を見ることを許されます。

これらにパスすれば、オーストラリアで大学行き直さなくても薬剤師になれます❣️

③のOET試験は、医療英語に特化した試験で、薬剤師は薬剤師専用の試験を受けます。(writing, speakingのみ)。

できれば日本にいる時から準備するのがおススメです🌟
次の記事では、一つ一つのステップをさらに詳しく書いていきますね!

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本日、無事にAHPRAからインターンとしてregisterされたという連絡が来ました!
これで来週からインターンが始められます!OETの試験結果を提出してからのプロセスは早かったです。

嬉しい反面、いよいよ始まるんだという緊張も大きいです。

AHPRAから、reviewしたとの返事がメールで来ました!

足りない書類があるから再度提出してくださいとのこと。
要求されたのは以下の3つ
・持っているビザのstatus
・薬学部卒業証明のcertified copy
・OETの試験結果

問題なのはOETの試験結果。これをすべて12月6日までに提出しなければならないとのことです。
でも一昨日受けたOETの結果が来るのは今月末(11月末)。受かっていたらいいけど…。

悩んだ末、保険の意味も込めて12月のOETにも申し込みました。心が非常に痛みます‌でもこうやって何度も何度もチャレンジしたり、チャレンジしている最中にビザが切れてしまったり、仕事が見つからなかったりともっと難しい環境で受ける人たちもたくさんいることを考えたら、ウジウジしていてはいけませんね。

AHPRAのプロセスってとてもややこしいです。12月に受けても結果が来るのは年末なのですが、その場合はAHPRAは提出を延期してくれるのかしら??

とりあえず、英語の試験についてメールを返信しました。
明日はメルボルンカップで祝日なので、もちろん返信は期待しません。笑

インターンもらったのに、ずっと心から喜べないまま一か月以上も鬱々としてしまっているこの状態。明日は心を入れ替えて前を見ようっと。

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