オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

過敏性腸症候群

日本の消化器内科ドクター主催のオンラインクラスにて、今回ゲストスピーカーとして「IBS&LOW FODMAP」についてプレゼンさせていただきました

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参加者は17名

医療従事者さんもいらっしゃれば、自分のサロンを持ちセラピストとして活動されていらっしゃる方も。


どんな内容にしようか?

どういう構成にしようか?

すごく考えてスライドを作りました。

というのも、私にとってこんなに大勢の前で、しかも知識を持った方たちを対象に、

 Low FODMAPについて詳しくプレゼンさせてもらえるこんな貴重な機会は初めてだったからです。

私の実際の過去の話も入れました。実体験は、まさにケーススタディーですからね(笑)何も隠す必要はありません。

どうしても日本に根付いてしまっている『腸活』の間違ったコンセプト、

『過敏性腸症候群』に対するネガティブなイメージとスティグマ、

インターネットに書いてある『偏ったLow FODMAPの情報』・・・

これらをどうやったら、参加してくださる方たちに上手く伝えられることができるか?

試行錯誤を重ねて、前日の夜まで訂正を繰り返しました。

直感ですが
これで、今後が決まるかもしれない・・・

と思ったからです。

『へー、難しすぎる。無理。わからない。』で終わるのか、日本が今後変わるきっかけになってくれるのか。

ドキドキの中、お話しさせていただきました。

参加者全員とはお話しできませんでしたが、興味を持って下さった方もいらっしゃってとっても嬉しかったです。主催してくださったドクターからは、もっと知りたいという嬉しいコメントを頂きました。

私が本当に伝えたいことが、きちんとシェアできたのかな、と思います

実際に患者さんと関わっている方に、『そんな事実があったんだ!』とまず知っていただくこと。

今後より多くの方に知っていただくことで、将来ブレイクスルーが起きるのかな。

ブレイクスルーになるといいな。

そんな期待を持ちながら、今回の日本帰国の際に日本の食やLow FODMAP事情を視察するのも楽しみです。


IBSだから旅行に行けない・・・
バスにも飛行機にも乗れない・・・
旅行を楽しめない・・・

という声を良く耳にします。

その方が感じられている『辛さ』はとてもわかります。

でもきちんとしたマネージメント方法を見つけることができれば、IBSでも旅行に行けるようになる‌と証明したいんです

旅行先では1日3食、ずっと外食続きになるので、必ず高フォドマップ食材は入ってきてしまい、100%避けることは正直難しいです。

でもここでのゴールは「なるべく食事を低フォドに近づけて、旅行をできるだけ楽しむ」こと

私の場合、行きの飛行機から『低フォド食の旅』は始まります。

通常、機内では座りっぱなしなので 摂取カロリー>>消費カロリー   になります
しかも気圧の関係で、空の旅では私たちの味覚が鈍感になるため、機内食はかなり味付けが濃くなっています

なので私はもったいなくて申し訳ないですが、機内食にはあまり手をつけません
その代わり、低フォド食材を非常食として機内に持ち込みます
今回持って行ったのはこちら↓
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そして飲み物はお水or紅茶。

他にもIBSのための旅行Tipsは色々あります
non-IBSの旅行者と比較してしまうと楽しみは少ない(かも?)しれませんが、慣れない土地に行くと健康な人でも体調を崩すことはよくあることです。
現地到着後の体調を考えると、IBSでは『行きの飛行機から計画を立てて行く』この方法が一番良いかと思います

ラウンジ利用の方は、そこで機内で食べる用に調達できるものがあると良いですね。
今回利用したカンタス航空のラウンジでは、グルテンフリーのカウンターがありました。
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グルテンフリー=低フォド だとは限りませんが、低フォドである確率は通常の小麦製品よりも高くなります
ラウンジ利用を考えていらっしゃる方はカンタスを選んでみては?(ちなみにカンタスはオーストラリアの航空会社です。)

さぁここからは現地の低フォド食レポです
もし低フォドマッパーがシンガポールやマレーシアに行く際に、参考になるといいなぁと思います。

シンガポールでお世話になったのは海南鶏飯(ハイナンジーファン)
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蒸し鶏と、鶏のスープで炊いたご飯の組み合わせです。(上記のものはマラッカ名物のライスボールです
このチキンライスにはネギが使用されている可能性はありますが、他の食べ物と比較するとかなりセーフだと思います(今回何度お世話になったことか。w)チリソースやガーリックソースをたっぷりディップして食べられる方も多いですが、チキンに塩味が付いているので、個人的にはソース無しの方が本来の鶏のうまみ&コラーゲン部分のテュルテュル感が味わえて好きです

シンガポールでは広東系の本格的な飲茶も試すことができます。
飲茶というと、肉まんやシュウマイなどが頭に浮かぶかもしれませんが、お米ベースのものを選択するのが正解
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腸粉(cheung fan)は米粉の薄っぺらいクレープの中に、豚肉やエビが入っています。

あとは米粉の皮の蒸し物系や
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(このほうれん草&海老ダンプリングは皮がもっちもち、海老はプリプリでした

大根もちもお腹に優しいです。
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旅行中にもしも体調を崩してしまったら・・・
チャイナタウンにお世話になりましょう

おススメはお粥
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マレーシア(KL)で食べたこのお店のおかゆが絶品でした(今までいろいろチャイニーズ系のお粥を食べてきましたが、一番の美味しさでした
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おそらく日本のガイドブックにも載っている超有名店だと思うので是非チェックしてみてください。

マラッカでは、マレーシアで有名なアッサムラクサ&ラクサを食べ比べ (もちろん高フォドでも味見だけ

チェンドルというかき氷も味見↓
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このチェンドルは、ベトナムのデザートのチェーをかき氷にした感じです。
かき氷+ココナッツミルク+パンダンリーフの白玉(形は細長いです)、小豆や煮豆がトッピングされています。このチェンドルの特徴は、上にかかっているシロップ。
これ、ココナッツパームシュガーを煮溶かした、マレーシア伝統的なシロップだそうです。
やはり常夏の国ではココナッツですね。

このシロップは、ココナッツシュガーなので高フォドのはずです。
甘さは黒糖に近いですが、ちょっとクセのある黒糖という感じ。
ガツガツ食べると危ないですが、味見すれば「なるほどね~」と納得して、少量で心が満足

こちらのOndeh Ondeh(オンデ オンデ)という地元のスイーツも一度は食べてみたい一品。
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皮は白玉粉、口に入れると中に入っているパームシュガーのシロップがぷちゅっ!と出てきますこの感覚は是非味わっていただきたいです。(でも食べすぎは注意です

マラッカは「プラナカン」という独特な文化・歴史があり、非常にユニークなグルメもあります。今回どうしても試してみたかったのがこのニョニャちまき↓
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私の大好きなブルー
お花の色を使っているんです
中身は豚肉や冬瓜、場合によってはシイタケも入っている場合がありますが、このフィリング(中身)は少量です。ちまきはラードが使われているので、かなりお腹いっぱいになります。



マレーシアと言えば、肉骨茶(バクテー)。
もちろんガーリックが入っているので、スープは一口だけしか飲んでいません。笑
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シンガポールのバクテーと異なるところは、様々な生薬が入っているところです。
生薬の味がして、私はシンガポールの物よりも好みでした

ナシレマはココナッツミルクで炊いたご飯にキュウリ、小魚、ゆで卵、ピーナッツ+フライドチキンなどの肉系をサンバルソースと混ぜて食べるというマレーシアの代表的な料理。
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もちろんサンバルソースは高フォドなので避けるべきですが、別皿で来るのでコンタミせず安心です
私は小魚+ゆで卵+ピーナッツ+ココナッツミルクライスで十分お腹も心も満足できましたよこれならカルシウムもたんぱく質も取れる良い組み合わせだと思います。

ストリートフードが食べたくなったら、こんなシーフードのグリル系を選んでみては?
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これは牡蛎のオムレツ
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もしも麺類が食べたかったら、Bee Hoon(ビーフン)やKway teow(米粉の平たい麺)を注文しましょう

スマホをホテルに置き忘れたので写真はお借りしましたが、
こちらのような、香港風あんかけライスヌードルはお腹にも優しいです
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Char Kway Teowも低フォドメニューの王道。
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まだまだ米粉ベースのグルメレポートは続きます。
Kueh(クエ)というスイーツもSoutheast Asiaでは人気でストリートでもよく地元民が購入しているのを見かけます。(メルボルンにもありますが、やっぱり本場は種類も豊富!)
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米粉ベースで、味は甘いのですが、風味がすべて異なります。名古屋名物☆ういろうよりもテクスチャーはやわらかめ、もっちもちです。緑はパンダンリーフ、白はココナッツミルクなど、自然のもので色付けされています。とにかくSoutheast Asiaのものは何でもVIVID(鮮やか)ですね このお菓子はお茶受けに良さそうです

シンガポールのストリートで見つけた地元のオフィスワーカーが朝食に集まるお店では、
多くの人達がオーダーしていたChee Cheong Funという米粉のライスヌードルがくるくる巻かれ、短く切られた物をオーダー。(写真 上)
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右下の鮮やかなピンクの物は、ライス・クエというもの。

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中身は中華ちまきの中身のような味の蒸し米が入っており、食べ応えある一品。スイーツとは違ってほんのり醤油味です。

左のSoon Kuehというものは、もっちもちの米粉の皮の中に、切り干し大根風のものが入っていて、非常に美味しかったです。
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皆、ソースをどばぁーっとかけていましたが、もうすでにいい味がついているのにもったいないー!!!と思ったくらいです。

「Gluten Free」という言葉はチラホラ見かけましたが、まだまだそこまで浸透していない様子でした。
やっぱりお米ベースのお料理が一番安心かと思います

おまけ
シンガポールは皆さん英語話せるのでOKですが、もし通じない所だったらこれを紙に書いて見せると便利かもしれません↓
请不要加洋葱和大蒜 (qing buyao jia yangcong he dasuan)」
中国語で「玉ねぎとガーリックを入れないでください。」という意味です。Kway Teowなどの麺類は注文があってから炒めるので、オーダーする時にリクエストすると安心です。

Camberwellにあるカフェ、Foddiesに行ってきました

Foddiesはアレルギーや食物不耐症に対応した、まさに時代の最先端を行くカフェ。(私個人的にはインスタ映えする流行りのカフェ飯や、何百ドルもする予約の取れない高級レストランよりも、これこそが真の最先端だと思っています。) 
オーナーがIBS(過敏性腸症候群)で始められたカフェなので、もちろん低フォド対応の神カフェなのです

私とFoddiesとの出会いは2015年、私が様々な検査をオーストラリアで受け、IBS(過敏性腸症候群)と診断された頃。
(私とIBSについてはこちらの記事を参照ください。)

ボロボロの体調で心身共に参っていたのに加え、いきなりの食事制限で、さらに心が沈んで暗くなっていた頃

カフェ文化が根強いメルボルンで暮らすには、『カフェで食べられるものが無い!』のはかなりの致命傷。友人とのキャッチアップも、ビジネスのミーティングも、すべてカフェで行われます。それがここの習慣なんです。
そんな私を救ってくれたのがこのFoddiesなんです。

ちょっと不便なところにあるのが難点。でもいつもお客さんでいっぱいなんです

食物アレルギーや不耐症なんて少数派、、、だと思っていませんか?実はそう思われているだけです。

実際は結構多くの方が悩んでいます

Foddiesが人気のその理由は、アレルギーや不耐症の人だけでなく、普通に問題のないお客さんも楽しめるお料理がたくさんあるから。メルボルンはとても健康志向の方が多い傾向。健康のためにグルテンや乳製品を控えたりしている人も多いので、こういうカフェは人気なんです

大抵、カフェに入るとメニューを渡されると同時に聞かれるのは
「Would you like a coffee to start with? (コーヒーはいかがですが?)」

でもFoddiesではその前に
「Do you have any allergies?(アレルギーはありますか?)」と聞いてくれます。
そして、その人が食べられる料理をメニューの中からパッと教えてくれます。
場合によっては「これは○○が入っているけど、抜くこともできますよ。」という柔軟なアドバイスも!

木曜日はハンバーガーの日(Burger Thursday)らしいです。
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Classic Hamburgerにチップスとガーデンサラダをサイドで注文しました。
ちなみにビーフパティの横に書かれているmonterey jackというのはカリフォルニア州のモントレー発祥のチーズのことです。
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こちらのハンバーガー、バンズはグルテンフリー&高フォド食品は一切使われていません
ハンバーガーってアレルギーのある人はたぶん一生口にできないと思われる食べ物の一つ。でもこちらは大丈夫です

ビーフパティにはつなぎが使われていないので、お肉の味がしっかりします
さらに、中に入っているのはクミンだろうな。クミンが牛肉のうまみを引き出してくれています。ジューシーで美味!!

大抵サラダにかかっているドレッシングはニンニクや玉ねぎが入っていますが、こちらもクリア


キッチンも徹底されているから、コンタミとかも心配せずに食事を楽しめます。

こちらのハンバーガーは木曜限定ですが、その他にも具がたっぷり入った豪華版バーガーも沢山あるみたいです。次は試してみたいな。

こちらはBudda Bowl‌ 
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ベジタリアンだからブッダなのかしら?(笑)

このメニューの主役は何といっても米粉パンのパン粉で揚げられたナスジューシーで美味しい
これだけで野菜だけのボウルが豪華な一品になっちゃうからすごい。きっとその秘訣はたっぷり目の衣。米粉だとさらにサックサクに仕上がるんですよね。グルテンフリーの方は米粉のパン粉を使っていることを堂々と周りに言ってください(笑) 
米粉使ってる私って最先端行ってるのよ‌と言わぬばかりに。

あとはローストされたかぼちゃ&ズッキーニ、
ロケットリーフとモロッコ風スパイスで味付けられたひよこ豆。
ピンク色はビートルートのフムスとスイートポテトフライ、ブロッコリー

ひよこ豆は私の場合結構ガスがたまるからあまり食べてなかったのですが、久しぶりに食べるとやっぱり美味しいですね~‌コツは、缶詰に入っているひよこ豆を使う事。フォドマップ成分がかなり抑えられます。
そしてスイートポテトフライも久しぶりどちらもホクホク感が最高でした

このBudda Bowlは、「低フォドマップは、あれダメ、これダメ、全部ダメの制限ばっかりの食事療法じゃないんだよ」ということを象徴している一品。
ビートルートも、ひよこ豆も、サツマイモも、低フォドマップ食として最大限まで一応食べられる(と考えられる)量までストレッチされています。
もしあなたが「これは完全に私の体に合わないわぁ・・・」と事前に分かっているなら、店員さんに「〇〇は抜いてください」とか「少なめにしてください」とリクエストすればいいんです◎

IBSってそれだけ個人差が大きいのですから。
自分に合わなかったからと言ってそれが他人もそうかというと違うし、
そのことを他人に押し付けるのも本来の低フォドマップとは少しずれていると思います。


メープルシロップで甘みをつけたディジョンマスタードソースはかなり美味
これは勉強になる‌ 犬並みの嗅覚と、なぜか人並み以上の感覚&分析力を活かして、こういう良いレシピをどんどん盗ませてもらっています。

ちなみにロースト野菜は、低フォドマップやる人には超おススメしています。こういうソースがあるとレパートリーが豊かになりますね☆


ちなみにFoddiesのドーナッツはグルテンフリー、ラクトースフリー、ナッツフリーでメルボルンでも超有名
毎日は焼かれてないみたいなので、前回チャンスを逃して食べられなかったのですが、今回はやっと出会えました

ルバーブ・クランブルというドーナッツを注文してみました。
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こちらのドーナッツは、ふわっふわ、もちもち!ちょっと塩気が強めかな?でも甘さが引き立ちます。
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小麦を使った通常のドーナッツは沢山世の中に出回っていますが、食感や口どけも含めた上でそれよりもおいしいと思います

さらに別の日にこちらも試してみました
レモン・メレンゲ☆ドーナッツ
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ふわっふわのメレンゲの下には、甘酸っぱいレモンカードが
この酸味と甘さの駆け引きは最強試す価値アリです◎

そしてお土産にTake Awayしたのは塩キャラメル&ヌテラ☆ドーナッツ
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ネーミングと見た目から、これは間違いないでしょう

ふわっふわ感を味わいたい人はルバーブ・クランブルのようなシンプルなドーナッツがおススメ。

私個人的に、グルテンフリーのドーナッツは「塩気」がやや強めに感じます。塩気って甘味を上手に引き出してくれるので、甘ーいものが食べたい時には塩キャラメル&ヌテラのようなコッテコテの甘めがっつり系ドーナッツを選ぶとおススメ

日本にも本人は知らないだけで、隠れ食物アレルギーや不耐性の人は絶対います。しかも数人とかの話じゃない。多いはず‌しかし国民全体の知識が薄く、理解されていないのが現状です。まずは、アレルギーや不耐性という言葉から広めていく必要があります。

日本が将来早く、食生活に悩んでいる人にとっても住みやすい国になることを願って。

以上、食レポでした

前回の記事1記事2 でアレルギーや食物不耐症を対象にしたイベントがメルボルンで行われたことを書きました。

様々な企業が出店していたので、色々なアレルギー対応の食品を実際に手に取り、試食したり、それだけじゃなくて生産者に直接話を聞けるという嬉しいチャンスもありました。

グルテンフリーの中華の冷凍食品もすごく人気でした 
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オージーにも大人気の飲茶ですが、大抵小麦粉が使われているんですよね。春巻きやシュウマイなどの飲茶系、そして豚の甘酢炒めのように小麦粉で肉をコーティングして揚げたりすることが必要な料理もこれならグルテンフリー。確かに玉ねぎやニンニクがソースにすでに入っているために低フォドマップではない物もありますが、お店の人は知識も豊富なのでどれなら食べられるかちゃんと教えてくれます。こういう冷凍食品があるなんて知りませんでした。

今回の戦利品は以下に紹介します
竹からできた絆創膏
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普通の絆創膏は粘着テープによって皮膚炎を起こす場合があります
これはその心配がないという肌に優しい絆創膏です。オーストラリア産だし、ナチュラルなデザインのパッケージがオシャレココナッツオイルなどが入っているので、殺菌効果も期待できます。小さいお子さんや皮膚が弱い方に良さそうですね。次にけがをしたら使ってみます。

試飲したこのお茶が凄くて、なんとホットチョコレートの味がするんです
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カフェインフリーなので寝る前に甘いものが欲しくなったらこれを飲むと良さそう‌と思い購入
チョコレート食べるよりもこっちの方が十分満足できるって....皆さん信じられないと思いますが本当です。


こちらはバナナと同じ科のフルーツ『プランテイン』をチップスにしたおやつ。
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バナナ?と思って食べてみると全く甘くないのでびっくりです。ビタミンやミネラルが豊富で、ディップをつけて食べるとGood
珍しいし、こんなのスーパーでも見たこと無いので即購入
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購入した2つのタイプは左が熟れたもので後味がほんのり甘く、右が青い状態のままチップスにしたものなので塩気が合います。バナナで塩気?と思ったのですが、熟れてないと糖分の比率も変わるので面白い。ガーリック風味や唐辛子風味のもありましたが、私が購入したのは塩味なので低フォドマップ対応とのこと。


隣のブースで試食を提供していたのはnogoというディップやソースのお店
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なんと全て低フォドマップで、材料も地元でとれたものを使用しています
パスタに使用できるトマトソースや、ディップやお料理の隠し味として使えるハラペーニョソースやチリソースなど沢山!
サテーソースなどの外で食べるのには絶対にガーリック入っていてダメなものも売っていて嬉しい限りです
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すごく小さいビジネスですが、こういうビジネスこそ応援したくなります

自分でも作れないことはありませんが、やっぱり時間がかかってしまいます。おつまみにそんなに時間かけることもできないし・・・。
お家でディナーにお友達を呼ぶときにはこういうディップがあると華やかになるし、重宝しそうです☆これなら味に物足りなさを全く感じず、他の人にも低フォドであることも気づかれないはず。
どれを選ぼうか迷いに迷って選んだのがこの3点
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左からハラペーニョ、パプリカレリッシュ、スイートチリソース
ハラペーニョソースがあれば、タコスなどのメキシコ料理が作れるし、
パプリカのレリッシュはディップとしてもいいし、サラダのアクセントにもなるし、とにかく万能だと思うスイートチリソースがあればタイ料理やベトナム料理もより本格的になるはず。低フォドメニューを少しグレードアップしたい時に使えそうな3点を購入しました。

ALMOというブランドのアーモンドミルクは超がつくほど美味
オーストラリアはナッツミルク大国で様々な種類のアーモンドミルクが売られているのですが、やっぱり普通の牛乳と比べてしまうと、味が何か物足りないと思うことがあります。特におかし作りやコーヒー・紅茶に入れたりすると、ね
でもこのアーモンドミルクは全く水っぽくなくクリーミーで、濃厚普通の1Lボトルもありますが、私はこちらのアーモンドクリームを購入しました。

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これに水を加えてブレンダーで拡販するとアーモンドミルクが出来上がるんですって
好きな時に好きな量だけ作れるのはありがたいですよね。


試食が無かったので残念だったのがこちらのProNourishというサプリ。IMG_20190719_150900

ネスレがプロデュースしているのは上からNatural Balance Fibre, プロバイオティックスのサプリ、そしてエネルギー補給のためのエナジードリンクです。
たしかに低フォドのエナジードリンクってなかなかありません。低フォドマップって自己流でやると確かに制限しすぎてしまって栄養が偏ってしまう心配もあります。そういう場合や、少し小腹がすいた時にもいいかもしれません。プロバイオティックスはエビデンス的にも??なところが多いので割愛しますが、Natural Balance Fibreは繊維と言っても便の嵩を増やすタイプのサイリウムなどとは全く違うタイプです。フィードバックを聞くと、これを飲んでいるとたまに高フォドを食べてしまっても症状が軽くて済むという方が多いみたいです。
うーん、気になります。もし本当だとしたら、食事をあまりコントロールすることが難しい旅行とか行く時には重宝しますよね。今度機会を作って、自分で人体実験でもしなきゃと思っています。お店の人もIBSだったので、とどうやってマネージメントしているか等色々お話聞けたのはためになりました。

そして忘れちゃいけないのがモナシュ大学のブース
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新しい資料をもらったり、リサーチに携わっている方々と直接お話してきました。
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日本のIBS、低フォドマップ事情を説明してきました。将来日本で苦しんでいる人のために将来できることをしたいという思いもきちんと伝えてきました。欧米では認知されてきているIBSと低フォドマップ食ですが、アジアで少しずつ広まりつつあるそうです。最近はシンガポールでセミナーを開催したそうなので、日本にもそういう動きがあるといいなぁと思います。もしモナッシュ大の先生を読んで講演をしてほしいという団体や企業様、医療関係者がいらっしゃれば私にご連絡ください。

オーストラリアで初のアレルギーイベントとなりましたが、大勢の人が参加していたのを見ると悩んでいる人はすごく多いという事が実感できました。普段はひるんじゃうこともあるんですが、このイベントで大勢の方が私と同じ悩みを抱えていることがわかり、各ブースで毎回「IBSで低フォドしてます」と自分から言うと、回数を重ねるごとに慣れてきて、途中から堂々と言えてる自分に気づきました。お店の人も分かっているからこそ親身にアドバイスしてくれるし、本当にI'm in the right place!という感じで心が温かくなりました。

まずはこういう人たちがいますよ、こういう症状で苦しんでいますよ、
そしてこういう商品がありますよ、
こういう情報交換というか、誰かからとにかく情報を発信しないことには何も進展しない。

だからまず発信します。
日本の現状を私は発信してきました。
私は日本のIBSの皆さんの将来を本気で考えています。

来年もあるかわかりませんが恒例になってほしいです!発信できる場所は必須だと思います。
以上、イベントのレビューでした

前回の記事でメルボルンで開催されたアレルギーのイベントに参加してきたことを書きました。
その続きです。

お昼の時間帯には、楽しみにしていたモナシュ大☆低フォドマップ研究の第一線で活躍されているJaneのセミナーに参加
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「グルテン?フルクタン?どっちがIBSには悪いの?」というテーマでお話されました。

セリアック病の人はグルテンは絶対ダメ。でもIBSの人の場合は、多くの場合グルテンよりもフルクタンの方が悪さをしていることがわかっています。

しかし大抵のグルテンフリーの商品は(オーストラリアの場合)、低フォドマップである場合も多いんです。
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だからレストランでメニューを選ぶときは、グルテンフリーであることをまずは確認します。

低フォドマップダイエットのステップは3つあり、
こちらオーストラリアでは、やっぱり3つ目の「パーソナライズ化」の重要性を強調されています。
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ずっと抜くのではなくて、最終的には食べられる範囲を広げていくという大事なステップです。オーストラリアは低フォドマップに関しては本当に最先端なので、ステップ3を通して通常とより近い食事にして、症状をマネージメントしながら人生を楽しんでいく、そんな感じ。
でもアレルギー&不耐性において発展途上国である日本では、まず低フォドマップというコンセプト自体を広めるのに精いっぱいななので、そのステップ3まで堂々と話せるようになるにはおそらく今後何年もかかることでしょう。

会場内にあったカフェのメニューや、食堂のメニューにも食事制限している人がわかりやすいように表記がされていました。(小さくて読みにくいですが、GF:グルテンフリー、FODMAPなどの表示があります。)
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このイベントならではの特徴です。


ムービー鑑賞には欠かせないポップコーン
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こちらのミューズリーも試食しました。
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グルテンフリーってあまり味気ないものが多いのですが、こちらの緑のミューズリーはクランベリーが入っていて美味しかったです。ミューズリーはお腹が張る人が多いのですが、低フォドの場合は「何を食べるか」よりも「どの量を食べるか」というのもとても大事だし、個人個人で調整する必要があると思うんです。何でもかんでも○○が入っているから駄目だ、じゃなくてね。

こちらは人気のJen&Berryというアイスクリームブランドですが、ビーガンのアイスクリームの試食をしていました。
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やっぱり乳製品を使っていないアイスクリームは、胃にもたれなくていいですね~
口に入れると濃厚なんですが、後味さっぱりでとにかく胃もたれしないんです。

私が「IBSです」というと、「You are in the right place!!」と言われます。それだけで仲間ができたみたいに感じる

10時に会場がオープンして、結局終了30分前の4時半まで会場内にいました

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