オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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過敏性腸症候群

日本は今週末から長い連休ですねー
オーストラリアも先週はイースター、今週はAnzac Dayと祝日が続いています(終わってしまうと悲しいですが

イースタ―には欠かせない、Hot Cross Buns
スパイスが効いた生地にたくさんのドライフルーツが混ざっていて、さらに十字架をイメージしたアイシングがかかっています。
関連画像
でもこれ、高FODMAPなのでガスを発生させやすく、過敏性腸症候群の方にはNG。お腹の調子が悪くなる可能性がありますなので私は毎年Hot Cross Bunsは食べられないので寂しいんです~
買う程でもないしなぁ、今年は作ろうかなぁ・・・と思っていたのですが、忙しくて断念しました。

でも昨日、どうしても夜にスーパーに行きたくなったんです。そしたらコレ、見つけちゃいました
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低FODMAPのHot Cross Bunsがなんとセールで$1無性に行かなきゃいけない気がしてたのは、これを買うためだったのでしょう。

低フォドで有名なAlpine Breadsのものです☆
Spelt Hot Cross Buns左上にはTummy Friendlyの文字&FODMAP Friendlyのロゴ入り

これをトーストして、オーガニックバターと共にいただきました
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低フォドマップということでドライフルーツは無しですが、むしろドライフルーツないほうがスパイスの香りが際立ち、美味しいです💛スペルト小麦ってすごく風味があり、しかもグルテン量が少なくお腹に優しいのでおススメです。

この度、ドクター宇野との共著『The Japanese Low FODMAP Diet Manual』がイギリスから発売されます

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https://cambridgescholars.com/the-japanese-low-fodmap-diet-manual

私の写真のスキルが無いのですが、本物はとてもかっこいいですよ‌笑

論文を英語で書いてジャーナルにのったことがあるというだけのこのド素人が挑戦する翻訳は、正直困難の連続

医学書並みの内容が多く、だれをターゲットにするべきなのか?を考えながら等、打ち合わせも無くすべてが手探りでのスタートでした。

後から今までのプロセスを聞いた知り合いのベテラン・翻訳のプロにはびっくりされたほどこれも、今では良い思い出です。

色々ありましたが、落ち込んだ時や迷った時には周囲のプロの方のアドバイスも伺ったりして、

助けられながらも努力がやっと一冊のすてきな本になりました

新しい年号が発表される明日、4月1日にリリースされます

これも素晴らしいご縁を感じます

宇野コラムによると、ヨーロッパだけでなく、アメリカ、中国、インド、中東でも販売されるそうです‌世界に羽ばたいていくのかと思うと、とても嬉しいです。きっと宇野先生も、推進委員会のメンバーも同じではないでしょうか。

一人でも多くの方に興味を持ってもらい、ゆくゆくは日本できちんとした低フォドマップが導入されるようになることを本気で願っています。

低フォドマップを生活に無理なく取り入れ、毎日心も体もハッピーに過ごすことができるような社会に早くなることを願って...。







3月13日~20日までの一週間はCoeliac Awareness Weekセリアック病について知りましょう、考えましょうという週です。

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Coeliac(以下セリアック病)は小麦に含まれるグルテン(たんぱく質)によって腸が炎症を起こしてしまう自己免疫疾患です。症状は激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱など人によって様々です。腸は免疫システムの原点ともいえるほど重要な器官。グルテンは元々消化吸収されにくいたんぱく質なので、腸にたどり着いたグルテンが異物として認識されてしまい、自分の腸をも攻撃してしまうのです。よって腸が炎症を起こし、最終的には腸から栄養が吸収できにくくなってしまう場合もあります。

セリアック病の症状と、過敏性腸症候群の症状は似ていることがあります。過敏性腸症候群を改善する食事療法「低フォドマップ食」を行う前に、セリアック病でないかどうか確認することは必須です。

セリアック病の方にとって、グルテンは完全排除する必要があります。少量でもダメなのです。
それが、唯一の治療法なのです。これこそ、「グルテンフリー」にしなければなりません。

セリアック病は世界で現在、100人に1人の割合だと言われています。オーストラリアでは70人に1人。患者さんで「セリアックだからグルテンフリーの薬しか飲めません。」という方も良く見かけます。そんなオーストラリアでもセリアックだと知らないまま過ごしている人も多く、その割合はなんと80%!

日本では、もっと発見しにくいと思います。
ですので症状に心当たりのる方は、まず血液検査をお勧めします

グルテン除去食品は一般的に高価ですし、外食時に完全にグルテンを抜いた食事を摂取するのは非常に難しいところがあります。(コンタミの危険性は常にあります。)食事は毎日のことです。だから患者さんが感じる負担は非常に大きいです。「グルテンを抜く」ということは、単に食事に気をつけるだけではありません。(それだけでも精神的に非常に大きな負担です。)その人の日々の生活、友人づきあいをガラリと変えてしまうことなのです。

オーストラリアでは大きい「セリアック アウェアネス WEEK」。
日本でレストランやカフェを経営の方、是非本当の「グルテンフリー」の意味について考慮していただけると助かる方が大勢いると思います。そして周囲の方のご理解も、とても大切になってくると思います。

精神的な負担がとても大きい食事制限。
ご相談受け付けています。

旦那がシンガポールに出張していたので、メルボルンに帰る時のトランジットの際にシンガポールに一晩滞在しました。

マーライオンもこんな感じを予想していたのですが、

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工事中でした〜

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まあ、そんなこともありますよね‌それはそれでよし!笑

とにかく暑かったのですが(日本6度→SG34度)、メルボルン以上にインターナショナルで驚きました皆すごく寛大で、より良い感じに、無理なく溶け込んでいてとても居心地が良かったです。(でも暑かった‌)

たしかに小さい国ですが、とにかく人も街も経済の驚くべきほど潤って発展していました。

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色々な国籍、宗教、バックグラウンドの人達が集まる場所。

それぞれの違いを否定していては住みにくく、争いが多くなってしまう。

みんな違って当たり前。
様々な食文化があって当たり前。

周囲と、多数派と、足並みを合わせるのもハーモニーかもしれない。
『違いを当たり前に受け入れる』
わたしはそれが本当のハーモニー(調和)だと思うのです。

シンガポールで地元民が行くフードコート。

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そこにあったベジタリアンのお店。看板に玉ねぎ&ニンニクが入っていないことが堂々と書かれています

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野菜も、「◎◎は抜いてください」と言えば抜いてくれるのでカスタマイズ可能です。色んな食生活している人が集まる国は、それだけオプションが無ければ窮屈でやっていけないのです。

多国籍な国だからこその風景かもしれませんが、シンガポールは色んな意味で発展していました。

メルボルンでも最近のレストランでは、洋食・中華問わず「アレルギーや食べられないものはありませんか?」と聞いてくれますし、更には「アレルギーですか?それとも不耐性ですか?」と詳しく聞いてくれるところもあります。違いを理解しているのがすごいです。

日本滞在中、私はリクエストできるところではきちんと伝えました。家族や友人と一緒に、楽しみたいですから‌全部は難しいけど、許容範囲までならok! と自分でしています😊リクエストに応えてくれる所には本当に感謝です。

日本でもこういうお店が増えると良いですね。

これまで、いくつかオーストラリアで手に入る低フォドマップ食品についてブログで紹介させていただいています。
過敏性腸症候群はとても複雑です。
いつもと同じものを食べていても、体調によっては症状が出てしまったり、個人差があるため同じものを食べても症状が出ない人や出てしまう人がいます。その事も、オーストラリアの専門家はきちんと患者に伝えていますし、特別なプログラムで患者自身もしっかり勉強します。長期に渡るマネージメント方法ですので、しっかりコントロールしながら、症状を起こさない状態にし、さらに日々のQOLをあげていくという方法です。もちろん、最終的には制限だけではなく、そこに『食べる楽しみ』も加えていく必要があります。お母さんなら子供に誕生日のケーキを食べさせてあげたい、他の子と同じように楽しんでもらいたいと願うと思うのです。自分以外の家族は腸に問題がなく、自分の食べることができない普通の食事も作らなければならない人だっているのです。それをどうやって管理しながら、生活を楽に無理なくやっていくか。それを実現する事が本当のQOLの向上だと思うのです。

もちろん人種による差もありますので、オーストラリアに研究結果が日本人に100 パーセント当てはまる訳ではありません。これは、薬でも、代謝でも、何にでも言えることです。
日本人の腸は長いため、食物繊維にはとても敏感な方が多いと思われます。しかしそれも個人差がありますのでトライ&エラーの繰り返し、最終的には自分の体の反応を見る必要があります。

上記のことも含めた上で、phase1, phase2の後の生活で食の楽しみを広げてくれるものとして紹介をさせていただいています。アレルギーではありませんので食べる/食べないはご本人が選択すれば良いのです。

ですので
決して症状が出ないと保証したり、

安易に勧めたり、

見せびらかしたり、

している訳ではありません。

どうしても、個人差がありますので自分の身体としっかり向き合って行かなければいけません。グルテンがダメなセリアックの方のフォーラムでも、『〇〇を食べて、Aさんは症状出ていないのに、私は出てしまった、、、』という内容も時々聞きます。

低フォドマップの第一の目的は、辛い症状から脱出することこれは人の人生を大きく変えるほど、外せません

しかし私が目指す更なるステージ・・・
それは第一の目的に「ホリスティック」な考え方を取り入れたもの。

低フォドマップは体に、腸に、何を入れるか?そうしたら体がどう反応するか?に焦点を当てています。

それももちろん大事ですが、「心と身体のつながり」を無視してはいけないと思うのです。
食事制限は、食べたいのに食べることができない「悲しさ」が少なからずあります。
低フォドマップ食の人が高フォドマップ食材を目にすると、一瞬たりともネガティブな感情が起こります。
「これは食べちゃいけないやつだ!」
「症状出るかも・・・?」
・・・もうその時点で、自律神経がビビッ!と反応してしまい、消化吸収に影響が出るのは当然です。

『気分が一瞬でも下がる→消化不良おこす→消化機能下がる』の悪循環です。

皆と同じものが食べられない、という感情だけでもうその食べ物は100%吸収されないと思うのです。
しかし、「考え方を変えなさい!」というのはとても酷な話です。

制限があっても、なるべく普通の人と同じように食事をしたい。
皆で楽しみながら食べると、やっぱりちがうのです。栄養・吸収の面でもやっぱり何倍も利点があります。だから、最終的にそうするべきだと思うのです。そうできるような方法を、上手な付き合い方を、探していくほうに指導していくのです。

これは長期に渡るマネージメント方法です。だからこそ、食の楽しみは外してはいけません。食べる時は楽しく、美味しくいただき、食べることに感謝できるようになること。それがもう一歩先を行く、オーストラリア式の低フォドマップだと思うのです。

残念ながら、万人にOK!と言えるものはなく、自分の身体で反応をみるしかないのは事実です。

日本でもう少し低フォドマッパーの方が暮らしやすくなる日が近くなることを強く願って書かせていただいています。

その辺り誤解されませぬよう、よろしくお願いします。

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