皆さんは、日々食べるものに気をつけていますか??
「あなたの体は食べるものでできている」=You are what you eat. という文を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません
確かに当たっていますが、私はむしろ「あなたの体は、体が入ってきた栄養素をどのように消化吸収し、機能するかによる」=You are how you digest and absorbのほうが正しいと思います。
ずっと前に酵素学のセミナーで聞いた時に、「私が言いたかったのはコレよ、コレ!!」
頭の中で散らばっていたものがすべて1ピースになりました✨
そして友人から貸してもらったこちらの本↓
『いま、栄養学が変わる』
ホリスティック栄養学について詳しく書かれています。
これを読んで、私の理論というか確信してることはホリスティックの考えに近かったんだな、と実感したのです。
これに私の解釈と意見も入れてシェアできたらと思います
以前にも書いたように、体の中はブラックボックスです。一人一人、消化吸収能力が違います。
だから、「健康にいいから〇〇を食べましょう」なんて、実は全員に当てはまるわけではありません。100食べても、半分しか消化されなかったら、50は栄養になるけど残り50は体に老廃物として溜まってしまいます。同じものを食べても、それがどのように体に影響するかは人それぞれなのです。
まずは、自分の胃腸の声を聴くことが第一です。
たまに、「ケーキが食べたい!」とか
「ジャンクフードが食べたい!」とか、急に衝動に駆られることがありませんか?
私も以前はそうでしたケーキバイキングとかすごく心躍ったし、全部試さないと気が済まない!ストレス溜まるとすぐ甘いものに手が伸びてしまい、、、
でもこの「食べたい!」という感情は、多くの場合私たちの「脳」が暴走している証拠。
本来ならば、胃腸の声を聴くべきなのに、私たちは頭で「食べたい」と思ってしまい、それに伴って行動します。(気づいたら手が出ている感じ。)甘い物は別腹というのは、甘い物を見ると「食べたい!」と脳が反応→胃に信号が行き、ケーキを入れる準備をするために、胃を空にしようとします。脳と胃は繋がっていますが、脳でまず欲が出てしまうのですね
本来、「欲求」ならば、食べたいものを1口か2口食べれば心が満足するんです。
それなら、心を満たすために食べて全然問題ないと思います。
でもそれが「craving」になると話は別。
自分が納得いくまで食べないと満足できないのです。それは脳(マインド)の仕業です。むしろ、食べても食べても、心が満たされないこともあります。(どんどん空しくなってしまうことも。)
逆に、健康オタクなのも問題になることがあります
ヘルシーという言葉にガチガチに固まっている、「体に良い物しか食べない」人たち。本当に体の声を聴いてそうされているなら全然問題なしです。むしろ素晴らしい。
でも問題は、「体にいいからと自分にそう言い聞かせて仕方なく食べている」ケース。
言い聞かせているから、本人は我慢しているとか全く意識の中にありません。そういう方、結構多いんです。
続ける事で問題になってくる理由は2つ。
1.栄養が偏る
体にいい物を食べたって、実は体調が良くなるとは限らないのですね〜
2.心が消化吸収に影響する
私が重要視するのは特に2番目の「心が及ぼす影響」です。
女性ホルモンを気にして、豆腐や豆乳ばっかり選ぶ
カルシウムをとるために、牛乳ガバガバ飲む
お通じを良くしたいからといって、繊維質のものばかり食べる・・・
私たちの心が「おいしい、食べたい」と同時に思わなければ、口に入れたものは十分に消化されません。「○○は体に良くて、心から食べたいと思っている」状態でなければ、素材の力は活かされないと思うのです。
砂糖を控えてるのに
ダイエットしているのに
「甘い物食べちゃった!」
ここで「体の底から食べたい」と思わず、「脳」のとっさの勘違いに従ってしまった場合は、満足できないはずなのです。だから、本当に自分の体と対話するってすごく重要です。そうすると本当に体が欲している物を食べたいと思うようになります。
さらに、食べた後「罪悪感」を感じると消化は行われにくく、エネルギーになるはずの甘い物が老廃物になってしまいます。すると、大腸にたまるわけですが、異常発酵してしまい、ガスが発生。お腹は張るし、腸の動きが鈍くなるので更なる消化機能低下を起こし、悪循環
上記の本では、「酵素をとるために生のものを食べましょう」「発酵食品を食べましょう」
という話になるのですが、、、
中医学の観点からみると、生ものばかり食べていると体を冷やしますし、
過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などの腸に疾患がある方の場合、発酵食品を多くとると逆に症状が悪化してしまうこともありますので、一概には言えないと思います。
ただ、大事なのは「食べる時の心の持ち方が栄養を大きく左右する」ということ
食べる時の感謝の気持ち、みんなで食べると楽しいという感情が、体に何倍にもプラスに働いてくれるのです。
逆に、「これ食べたくないけど・・・」とか「食べたらダメなのに・・・」という感情は、直に体にマイナスの影響をもたらします
そして、自分の消化能力を知ること(『いま、栄養学がかわる』一部抜粋。興味深いのでシェアさせて頂きます。)
①炭水化物が大好きなタイプーPara Body Type
・腰回りに肉が付きやすく、体重増加が体全体に現れるタイプ。
→実は炭水化物(でんぷん、果物、野菜全般)の消化が苦手。
ずっとこの嗜好パターンを続けると、甲状腺・副甲状腺を刺激するため不調が現れる可能性も。
②こってり系、エスニック系(スパイス)が大好きなタイプーEstro Body Type
・下半身太りに多い
→実は油の消化が苦手。生殖腺を刺激するので、不調が現れる可能性も。
③肉・卵・ベーコン・ハムなどのたんぱく質大好きなタイプーSupra Body Type
・上半身太りに多い
→実はたんぱく質の消化が苦手。副腎を刺激し、不調が現れる可能性も。
④乳製品を含む(乳糖不耐症の人は除く)、クリーミーなものが大好きなタイプーNeutro Body Type
・体系が若い時と変わらない
・何を食べても体調が良くならない
→実は乳製品&でんぷん全般の消化が苦手。下垂体、内分泌腺を刺激し、不調が現れる可能性も。
実は好きなものが、消化が苦手な食べ物だったりするんですね~。
上記①~④のいくつかを併せ持っている場合も多いそうです。
しかしこれは体質。生まれ持った体の設計図。落ち込むことはありません。
普段の食生活や心の持ち方、そして過ごす環境によって私たちの細胞は変えられるのです。環境による影響は、私たちが想像する以上にものすごく大きいのです。
まずは土台を知り、食生活を見直すことはとても大切です。それが大きな初めの一歩。
自分を知り、
「こうしなきゃダメ」「ああしなきゃダメ」
ではなく、食べすぎずに満足し、
体に負担をかけずに楽しむという上手な付き合い方を探す感覚でいくのがきっとベストなのではないかと思っています。
患者さんやクライアントさんにもそのようにアドバイスしています