職場で救急車呼ぶハプニングも

状況説明するとちょっと長くなるのですが・・・
ある患者さんが上半身裸で入ってきて、スタッフに注射やらドクターがどうだとか話しかけていたんです。
しかも両手に、ビニール製のショップ袋が破れそうになるくらいに私物が詰め込まれた大荷物を持って。
直感でわかりましたね、薬(何かはわからないけど、ヘロインとか)やってるなーって。でも見たこと無い人。うちの患者さんではありません。
めちゃくちゃ汗かいているようなのでスタッフが水を差し出し、様子を見ていたのですが、(話している途中で服を着てくれました。)
途中、飲んでいる薬の話になってきたので私が会話に入りました。
薬の話してたのに、急にRAT(Rapid antigen test) の話になり....
私:『(え?薬の質問じゃなくてRATが欲しいの?)...Concession card持ってますか?持っていたら無料になるからconcession card見せてください』
男性:『Ok、財布の中にあるんだけど・・・(ポケットの中を探す)』
取り出したのは、財布ではなくてバイブル
しかも、バイブルを私の目の前で読み始めるっていう(笑)私:『あのー、concession cardは・・・?』
男性:『......ああっ、すみません。私に話しかけています?ソーリー、ソーリー。』
私:(....こりゃダメだ。)
とりあえず落ち着いてもらおうと椅子に座らせる。
座った途端に深い眠りに落ちたその男性。明らかに動揺してたし、overdoseだと大変なので、私が見張っている間、他のスタッフに救急車を呼んでもらいました。
薬やってると本当に会話が成り立たないってこういう事なんだな~と実感。
5分ほど経過した後、本人がガバッ!!と起きる。呼吸苦しい?とかふらつく?とか聞いていると
『大丈夫、大丈夫』の連続。
こんな姿を見せて恥ずかしい
と泣きそうになってるし。私達が救急車を呼んでいるのを知って、慌てたのか『お願い、大丈夫だから、キャンセルして。』と言われたのでキャンセルしましたが・・・
私達:『本当に大丈夫?念のため病院行った方がいいよ。』
男性:『自分の心臓はちゃんと動いてるし、何よりも君たちにはとにかく感動したよ
』これ聞いて私はマスクの裏で笑いそうになりましたけど・・・
笑起きた途端にめちゃくちゃハイになっているし、眼を見ると本当に瞳孔収縮してる
これがピンポイントピューピルかぁ、写真では見てたけど、実際こうなるんだなー。男性は『君たちみたいな優しい人たちには今まであったこと無いよ。God Bless You!』と言って薬局を出ました。
出た後、ちゃんと歩けるかどうかガラスのドア越しに見張っていた私達。
男性は右左を何回も見て、まるで自分がいる場所が分からないかのよう・・・
これをくり返し・・・
・・・
・・・んっ??
・・・男性が後ろ振り返って、薬局内に戻ってきたー






・・・
男性:『エクスキューズミー。なんで僕はここに来たのかわかりますか?』
『処方箋でも待ってました?』
・・・


・・・(いやいや、こっちが聞きたいですよ。全く大丈夫じゃないじゃん


笑)私:『RATをもらいに来たんですよね?』
男性:『そうでした!サンキューベリーマッチ
』(いや、絶対覚えてないと思う。というか、そこまで話がいかなかったし。)
男性が去ったその直後に、パラメディックが到着

到着する前に窓から見えたらしく、『もしかして、このストリートでごみ袋持ってた男性?』って言ってたのでかなり目立ってたんでしょうね

男性の行方は知りませんが、
いやー、焦った。
でも勉強になったわ。異常に汗かいているのも(確かに少し暑い日だったけど)overdoseの反応。
前日にORT(Opioid replacement therapy) のワークショップに参加していたからか、そのタイミングでこれ。引き寄せかしら?習ったら慣れろ!みたいな、課題がすぐ来る。
そんなこともあり、今週末はシフトの前に朝10分だけのカフェタイムでご褒美。

ホッと一息ついたのはこの時間だけ。この後、すごく忙しくなるのをまだ知らない私の一瞬の幸せ時間でした。
忙しかったけど、他のORTの患者さんのサクセスストーリーを聞いてちょっと心が温かくなって、悪くない一日だった。3年前まで刑務所に入ってたけど、今では一流の建築関係の仕事に就いて人生のやりがいを実感しているっていう患者さん。人生いろいろ。様々なストーリーが見れるこんな職種も珍しいのかも、と思いました。日本に居たら、多分ここまで経験できない。
明日も頑張ろう
















カルダモン+コパイバ