オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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オーストラリア薬局

2回目のロックダウンになってから2日目。
1日の新感染者数が288人となり、ビクトリア州のダニエル・アンドリュー州首相(今後、Danと呼びます)がやっとやっとやっと!!

マスク着用を国民に推奨しました。
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日本ではマスク着用が当たり前なのですが、こっちは本当にそういう文化じゃないんです。だから、今までも「マスクの着用は、COVIDの症状が無い限りは必要ありません。」とこっちのなんちゃらヘルスエキスパートっていう人がいつも強調していました。(すみません。こっちのドクターです。苦笑)

いつもニュースを見ていると、
レポーター:『この状況で、国民はマスク着用をするべきでしょうか?』
医者   :『いえ、必要ありません。

の繰り返しでした。

きっと裏があるんだろうなあ・・・と思いつつも、やっぱり『着用は不要です』と言ってしまうのはだめでしょう。

どうして他の国から学ばないのか?

中国政府とのいざこざに、このマスク着用推進する・しないが関係しているのか?

マスク付けるか、付けないべきか?なんて、今議論してる場合じゃないし、そんなことが話題に上るなんて日本では考えられないですよね。

そんな、マスクのトピックが出るたびに非常にもどかしい気持ちになったこの2-3週間。

そこまで渋っていた政府が、やっとマスク着用を推奨!
(もちろん条件つき:1.5mのソーシャルディスタンスが保てない場合に、着用を勧めます)

いや、ちょっと待って・・・ソーシャルディスタンスを保ってない人が大勢いるから問題になってるんじゃないのか??

この条件必要??
と思っていますが、まずは進歩。

でもあと1週間早くマスク着用を推奨するべきだったと思います。
政府が推奨したっていう事は、それだけトラッキング不可能な市中感染がすでに広まってしまっており、ホットスポット以外にも広まっちゃっているっていう事なんだと思います。

案の定、薬局にはマスクを買いに来る人が増えました。それを予想して、私たちの薬局には300箱のLevel3マスクが卸から届き・・・

私は薬剤師なのか?
それともマスク売りの人なのか?っていうぐらい、
案の定薬局は忙しくなりました。
でも今まで渋っていた地元民が買ってくれると、ちょっと気分が上がりました。

それでもやっぱり渋る人はまだ多く、
『これって生産国どこ?』と一つ一つ聞いてくるおばちゃんたち・・・。

おばちゃん:『Where are they made?』(生産国どこよ?)
私    :『Thay are made in China.』(中国製です)

おばちゃん:『How about those?』(じゃあこれは?)
私    :『Made in China, too.』(これも中国製です)

おばちゃん:『Why are they all made in China?』(なんで全部中国製なのよ!)
私    :『Becase Australia doesn't produce any masks!!』
        (オーストラリアはマスク製造してないんですもん。)

この会話、多分10本の指におさまらないほど繰り返したぞ!

さらにはマスクの質などの細かいことを1000個ぐらい質問してくる人たちもいました。
客    :What's the difference? (そのマスクとこのマスク、何が違うのよ?)
                      How long can I ware it? (これって何時間もつの?)
                      How good are they?(どれだけ良質なの?)
                      Why are there so much difference in price?(なんでそんなに価格が違うのよ?)
                      How efficient would it be if wearing masks?
               (マスクつけるのとつけないのでは、効果はどう違うのよ?)
                      What kind of material is this? (なんの素材が使われているの?)

これにはスタッフも唖然・・・

オーストラリアのみんな、ちゃんと政府が出してくれている『マスクについてのQ&A』サイトを読んでから買いに行こう!
マスクのことを全く知らないオージーに、優しい言葉で全部説明してくれている、素晴らしいサイト♪


で、結局、好きなだけ質問して、
『I'll have a think about it.』(うーん、考えとくわ。)
って買わずに帰るっていう・・・。

あとは、『I'll discuss with my husband.』(旦那と相談して決めるわ。)とか


そんな・・・
結婚指輪決めるとかじゃないんだからさ・・・
私からしたらたかがマスクなんですが、旦那に聞かないと決められないのか~。笑

本当に着用したことが無い人が多いので、
どうやって着けるの?って聞いてくる人も結構いました。

あとは箱買いにすごく抵抗がある人も多くて、
『I'll just get two of them today.』(うーん、箱じゃなくてバラでとりあえず2枚買って様子見るわ。)とか。

皆さん、言っておきますけどSingle use(一回限りの使い捨て)だからね!

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コロナウイルスの市中感染が広がっているメルボルン 薬局でも緊張感を今までの2レベルぐらい上げて(気持ち的に)仕事をするようにしています。


今回は、このメルボルンの今の状況をざっと書いておこうと思います。

現在感染者が増えている地域は、ロックダウンされています。

どういう地域かというと、割と移民が多い地域。
移民の中でも、イスラム系や金銭的に政府から補助を受けている人が多い地域です。

特に問題になっているのは、その補助を受けている人たちが住んでいるタワー。
こんな感じ↓
Nine public housing estates have been placed into mandatory lockdown

多くの住人は、Refugeeと言われる難民。
中には英語を全く話さない人たちだって沢山いるんです。

問題は、これらの地域にはこのタワーと呼ばれる建物が密集していること。
Map showing location of Melbourne towers in hard lockdown.

そのタワー内で、感染が特に集中しているんです。

なので政府はこのタワーを完全ロックダウンしました。
各フロアに警察官をおき、外に出た人は厳しい罰則が課せられます。これが『牢屋に入れているみたいだ!』という声もありますが、実際は政府は食料を届けたり、薬を届けたりときちんと生活ができるように対応しています。
子どもが遊べるように、おもちゃが入ったBoxを各家庭に届けたりと、心遣いも感じられます。

確かにいきなりの感染者数スパイクだったので、準備もまだ出来ていないうちにこうなっちゃったわけなので、今後の課題は沢山あります。住人の中で障害がある人は?薬物中毒の治療が必要な人はどうするの?英語が分からない人はどうするの?妊婦はどうなるの?

そんな言葉も発せられています。
でも、それはこれからだと思うのです。私から見たら、今現在できることを、国はきちんとやっているように思います。


そう、ここオーストラリアは本当に恵まれていると思います。

だからこそ、甘いと感じることも正直あります。
この地域ごとのロックダウンが始まる時、住所を移したり、運転免許の住所を変えようとしたりする人たちがいたのも、ありえない。

今回の第2波は、以前のロックダウンの時よりも『常識』が通じない人が多い気がします。

では、なぜ今までうまくやっていたAUSで、今回ビクトリア州で感染者数が一気に増えてしまったのか?

私なりの見解を書きます↓
①季節ーオーストラリアは冬です。メルボルンは特に寒い。これはウイルスが増えやすく、感染しやすい季節。

②人口密度ーメルボルンの都市部の密集度は、オーストラリアNo.1

③海外から持ち込まれた感染ー海外からAUSに入国した人は、14日間ホテル隔離。ですが、管理するガードマン達がマスクもせずに働いていたこと。他の州では警察官によって管理されていましたが、メルボルンではプライベートな会社によって管理されていたので、従業員の意識や注意が足りなかった。

④言語の問題ー今問題になっている難民タワーをはじめ、移民はどうしても現地のニュースに疎い人が多いのです。何が起こっているのかも、知らない。そして関心もない。
だからロックダウンになったことも知っているのか?もしかしたら知らないで行動していた人も多いんだと思います。

以上が重なり、さらに非常識な行動をとってしまった国民の一部もあって、広がってしまったのだと思います。


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