オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

コロナ

皆さんは占星術を信じますか?

私はそればかりに頼ることは全くありませんが、信じる信じないということ以前に、心も体も宇宙の動きに非常に影響されやすいとは思っています。

今週は166年ぶりに木星と海王星が魚座で重なったそうで・・・(これは後から知ったのですが)

非常にキツイ一週間となりました

以前書いたバルトリン腺膿瘍はおかげさまで良くなりましたそれが治まりかけると、次は身体がドーンと重く、ベッドから起きられないほど辛い日がでもある時を境に一気に元気になるという謎の現象。

(仕事には問題なく復帰できて良かった

誕生日の日は、本当は半日シフトで終わるところをイースター休暇前で忙しいので、午後からもう一つの薬局にヘルプに行きました誕生日は休みを取る人も多いですが、私は特別にどうすると言うことはなく、いつも通りに過ごすのが一番良いという自分の選択です旦那も検査でその日の夜は絶食だったので、何もすること無いですし。

で、初めは全然良かったのですが・・・

なんとこの日は私に試練が待っていました

それはキッズのコロナワクチン。一番最初にやってきた6歳の女の子がものすごい『イヤイヤ』を発揮一回目をハブで受けているので、今回は2回目接種に来局。薬局に入った瞬間顔がこわばっていましたが、いざimmunisation roomに入った途端に鼓膜が破れるかと思ったぐらい叫ぶ、わめく、そしてものに当たる飴を選ばせたりぬいぐるみで気を紛らわせたりと色々と試行錯誤するのですが、もうコントロール不可能。しまいには近づくな!の連呼で(もう罵声でしたw)、可愛いバンドエイドを詰めていた箱(キッズには好きな柄を選んでもらいます)をひっくり返し、床中にものが散乱する事態に。
これでは無理なので(動くと危険ですしね)付き添いのお母さんに外に出てもらうようにオファーしたのですが、『明日から旅行に行くから今日打たないとダメ』の一点張り。『今日受けないとダメだから!!』と女の子に必死で説得していましたが・・・声はどんどん大きくなるばかり。かれこれ30分格闘し、お母さんがギブアップ。父親を連れてまた薬局が閉まる前にもう一度来る、とのことで一旦終了

その後立て続けにキッズが来て、運が悪く(?)ほとんどの子がイヤイヤ連れてこられるパターンでした。男の子もワンワン泣き、お母さんが腕を固定しても必死で動くので私は針刺し事故が起きないかどうかヒヤヒヤでした。(部屋に入る前から泣いてました そうなると、怖さが取れない限り、心を開いてくれることはありません。)ラポートを築くのに時間かけてあげたいけど、薬局だとそうはいきません。他の大人の予約も入っているので時間配分のプレッシャーもあるし、大きい声を立て続けにぶつけられたというショックもあります。(子供を育てるって大変なんだろうな)

初めはショックだけで大丈夫だったのですが、何だか気持ちが抑えられず初めて職場で泣いてしまいました職場のみんなはとても優しく、奥で座ってていいよ、と言ってくれたり、その日の残りのワクチン接種を変わってくれたりと気を使ってくれてとても感謝しています。普段は我慢強く、絶対そんなこと無いのですが(笑)最近忙しかったし、旦那の検査のこともあるし、レポートの期限も迫っているしで色々重なったのでしょう。実は旦那は1年前に癌になり、発覚した時はステージ4。パンデミックの中、抗がん剤と放射線治療を頑張ってきました。そんな中、私は薬局でワクチンに対して様々な意見を持つ方たちと毎日毎日接してきました。そして、コロナを信じない患者さんやマスク着用を拒否する患者さんの意見にも耳を傾けてきました。(ドクターによっては、ワクチン打っていないと診察しない、と線引を徹底している所もあるようです。)

それぞれに違う理由があるので、それをいい・悪いで判断すべきではないのですが、やっぱり家族に移していけない理由がある私は、どうしてもフィルターを通さずに素直に受け取ることが出来ない時もありました。そんな今までの事が一気にこみ上げてきたのです。

一旦奥で座って、お茶と誕生日ケーキ(貰いました‌)をパクっと食べて気を取り直し再スタート


そして調剤カウンター担当になり調剤をしている時、薬局閉店前に一番初めに来た女の子が再度お父さんと共に来局お父さんは『自分がワクチン受ける前は怖かったけど、受けた後は自分のことを誇りに思ったよ』と女の子を励まし、それを聞いている女の子も『そうなの?』と聞いていていい感じ!でしたが・・・


はい、部屋に入るとまた同じことの繰り返し(笑)
担当をボスに変わってもらいましたが、そのボスも30分格闘その間、ずーっと叫び声と『やりたくない!帰る!コロナになってもいい!針がシャープすぎるから嫌!』などのイヤイヤの声が薬局中に響いていました(苦笑) 

最後はお父さんに動かないように固定されて、この世の終わりかと思うような叫び声と共に強制的に摂取終了。(チーン)部屋から出てきたボスもクタクタでした

帰宅した後も何だか私は涙もろくて、身体も重だるかったので早めにベットで休むことに。

この日はどの子も大変でしたが、特にあの女の子のことを思い出すと、何だか嫌悪感が残っているんですよね~

でもきっとこの嫌悪感は、私の幼少期にあるのだと気づきました。私は彼女と同じ6歳の時、絶対わめくことはありませんでした。でも彼女は私と正反対。とにかく何かしら理由をつけるし、周りに当たるし、終わった瞬間に今までの事はケロッと忘れて、『ダディー見て見て!できたよ!私ってすごいじゃん!』と自分で言ってしまうような、ドラマクイーンタイプ(笑)

どちらを選ぶか、神様に聞かれたら、私は6歳の時の私を選ぶと思います。なので、決して彼女のようなタイプになりたかったわけではありませんが、彼女は正に、私の中でずっと『こうすべきじゃない、こうするとみっともない』と小さい時から思ってきた人物像の反映でした。そう気づくと、なぜか少し楽になりました

何かそう思い込んでしまうイベントが幼少期にあったんじゃない?と思われるかもしれませんが、一般社会的にそういう風潮だし、両親だけでなく色々な大人を見て子どもは育つわけなので、社会的にそういう考えだったらほとんどの人はそうなるのでは?と私は思います。

結局、今回のケースも誰が悪いわけでもないですしね。ただ、私がたまたま当たってしまっただけで。泣き叫んだ女の子に、いい・悪いもない。そう気づかされた日でした。

今回のことでキッズワクチンを営業時間内に行う難しさは薬剤師もスタッフも全員が痛感したし(特に大人ワクチンとインフルエンザワクチンと同時進行なので)、オーナーにも伝わって後から連絡が来たので、今後対策を練ることになると思います。と言う意味でも、このハプニングは良かったのかな。だから公の場で涙が出てしまった自分のことも、非難せずにいられるのかも?


もし皆さんにも心の奥底から揺さぶられるような出来事が起こっていたら、もしかしたらこの166年ぶりの星の動きのパワーかもしれません

イースター休暇前で忙しい日が続いたのもあり、今日は中々眠れないので(現在午前2時40分)、タスマニアで購入したラベンダーティーを飲みながらこの記事を書いています。IMG_20220415_021236



このラベンダーティー、1年前にタスマニアに旅行した時に買ったものなんです。(タスマニアには有名なラベンダー畑があります

その時は旦那の癌はわからなかったなー、

人生何があるかわからないなー、

このラベンダーティーずっと放置であと2日で賞味期限切れるなーなんて考えながら。


明日から4日間連続で休みなので

仕事のことは置いておいて、
・家の掃除
・お菓子作り
・レポートを仕上げる
・新しいアメリカのドラマを見る
・日本語チューターのシラバス見直し

をやろうと思います

Happy Easter


最近、オーストラリアではNovavaxがCOVIDワクチンに仲間入りしました

うちの薬局でも先週入ってきたので、患者さんの予約枠をあけたのですが、結構人気で予約がバンバン入ってきます
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mRNAではなく古くからあるプロテインベースのワクチンなので、安心度も高い。ワクチン反対派の人の中には、これを待ってました!という人も多い。

そしてファイザー社のキッズ用(5~11歳)ワクチンもやり始めて数週間経っているのですが、今回初めて週末シフト時に私が担当しました。というのも扱っているワクチンの種類が多く、現在はCOVIDワクチンだけでもファイザー(大人)、ファイザー(キッズ)、モデルナ、アストラゼネカ、ノババックスと5種類にもなり、全部量も規制も異なるので、ハンドリングするのが大変なのです しかも規制がコロコロ変わるので、その事を知らない患者さんがほとんど。ブースター受けるつもりで予約して来たのに、実は年齢制限があって現時点では受けられない....とか。こういうこともたまにあります。アレルギー歴の他にも接種前に薬剤師が確認することが結構あります。
さらに合間にはdTpaワクチンを打ちに来る人もいる。なのでリスクマネジメントのためにも、キッズと大人は日程を分けて行っています。

5歳のちっちゃい子供に打つのはこっちがドキドキしましたが、みんなやる気満々でびっくりスムーズに終えることができました。
モデルナが6〜11歳に承認されたので、またこれのオンライントレーニングもやらなきゃ


GPクリニックはファイザーだけ、とか1種類しか行っていないクリニックが多いみたいですが、薬局は全種扱っているところが多いと思います。薬局はまだまだ忙しくなるので、いまどこの薬局でも薬剤師&スタッフ募集しているようです。


調剤と情報 2月臨時増刊号【現代未病がわかる本】が出版されましたScreenshot_20220225_123358



そしてこの度、コロナ禍でのオーストラリアの薬局について記事を掲載させて頂きました 


依頼のお話を頂いたのが昨年10月で、原稿を提出したのが12月。今年に入り、状況も変わっていたために一度校正を経てのゴール今まで薬局の日常についてはブログで少し綴っていたものの、改めてこのパンデミックに起こったことを実際に日本語で文章にするのは非常に感慨深いものがありました。この2年間で薬局システムも大きく変わり、まさにChangeMore changeの日々でした。普段こうやって立ち止まって考えるチャンスは自ら与えない限り難しいと思うので、今回は今までの振り返り+オーストラリアの医療システムを言葉にし、客観的に見つめ直す良い機会となりました。


「未病」と言えば、正にLiving with COVIDのテーマです。そして未病と言えば、プライマリーケアの薬局薬剤師が今後さらに大きく関与してくる分野


私が担当させていただいたのは一部ですが、他にも情報が盛り沢山大変有名な先生方が、それぞれ薬局で取り組める「健康相談のヒント」をシェアしてくださっているようです。私の元にはまだ届いていませんが、もう読まれた方がSNSで面白いとコメントされていました。

ご興味ある方は是非、読んでみてください




前回のスナップロックダウンから1か月半経ち、

またまた5日間のロックダウンになったメルボルン

現在は、シドニーがちょっと大変な状態です ハードロックダウンのメルボルンと比べて、一日に100名前後の陽性者がすでに出ているシドニーは、何故かゆるいロックダウン

州ごとに違う対応。

昨年のメルボルンから何も学んでないな・・・と私は思っています。

私事ですが、何故か、ロックダウンの時に何かしら予定が被っていて、キャンセルになるような気がします

今回は、半年以上サボってしまった歯科チェックと、2か月半行けなかった美容院の予約が、完全に被りました。

仕事のスケジュールや他の予定と被らないように、上手く調整して1か月以上前に予約したのに・・・(しかも夜中に眠い目をこすりながらオンラインで予約したのに・・・)


まぁ、仕方ないですね
皆それぞれ色々な事で振り回されているハズ。自分の予定がキャンセルになったことぐらい、何でもありません‌ (ちょっと残念ですが)

特に今回は(というか毎回?)、皆、予想していなかった出来事。

まだまだワクチン接種ロールアウトが予定通り進んでいないオーストラリア

早く収束しますように
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カフェでお茶してた時が懐かしい


今日は、Day-off

そして、予防接種のトレーニング&アセスメントの日

早起きして、昨日作ったBaked Oatsをお腹に詰め込み、IMG_20210128_142155

↑ちなみにLow FODMAP 作り置きしておくと便利です


7時には家を出て、最寄りの駅へ
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前日にGoogleで調べたので、この電車に乗れば、間に合うはず。

今日は、土砂降りで、夏なのにめちゃくちゃ寒いメルボルン

あー、ジャケット着てこれば良かったー (天気が変わりすぎて、感覚がわからなくなるという、メルボルンあるあるです。笑)


この日までに大量のオンライン学習をこなし、やっとやっと迎えたこの日。
シティーに向かう電車の中では、その資料をパラパラ見直し。そうしているうちに、シティーに到着。

シティーの駅を出たら、目の前のトラムに乗り換えて、会場であるメルボルンの薬学部『Monash University Pharmacy Campus』を目指します
(この乗り換えの最中に、傘さしてたのにもかかわらず、ずぶ濡れになるっていう始末

で、トラムに乗っていたところ、
『ん??なんか、全然到着しないんだけど・・・』と心の中で思いつつ、風景はどんどん変わっていき・・・

まずい、乗り過ごした!!!

しかも、4駅!!!

前日調べてたのに、なぜ??

急いで降りて、反対路線に走り、逆戻りのトラムを運よくキャッチ。
(これに乗れてなかったら、遅刻してたかもw)


いやぁ~、朝イチから焦りまくりでしたおばかさん。


実は、調べていたトラムストップの名前が、実際のトラムストップの名前とちょっと違っていたんです。トラムストップの名前ではなく、番号で見ていればよかったと反省。


インターン生の時も、2回ぐらいこのキャンパスに行ったんですけどね・・・


到着したら、キャンパスに入る前に、QRコードで情報を入れ、


完了した画面をスタッフの人に見せると、ドアを開けてくれるという厳重ぶり。


すごいコロナ対策です薬局よりも、かなりしっかりした体制


超広い部屋に、参加者が私を含めて6名。


1人1人に机が配置され、きちんと1.5m以上のソーシャルディスタンスも保たれています。


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目の前には、Immunisation Kitが用意されていて、なんか感動



アナフィラキシーが起こった時のためのアドレナリン調合から、筋注、皮下注、バイアルの混合までみっちり練習しました。(ちょっぴり、大学4年次のOSCEを思い出しました
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『キャッチアップスケジュールのImmunisation』という課題が事前学習としてあったので、その答え合わせとディスカッションも行いました。キャッチアップスケジュールとは、推奨されている予防接種をしていない人のための、個別プランのようなもの。オーストラリアでは、定期的な予防接種は政府が払ってくれていますが、それを受け忘れた人もいます。そして、移民も多い国なので、その国々で行われている予防接種の種類や時期も全然違う場合があります。オーストラリアで推奨されているけれども『受けていない』ワクチンを、時期が過ぎてからキャッチアップとして受けるため、薬剤師も個別プランを作れるようにならないといけないのです。


これがまた、難しいんですね



そして、最後に試験



ペアになって、実際に打ちます。
(打つのはワクチンではなく、生理食塩水ですが)


無事にこの試験を終えて、晴れてVaccinatorとして資格がもらえます


COIVDのワクチンももうすぐそこだし、タイムリーに資格を得ることができて嬉しいです。


すごく疲れたけど、すごく勉強になったし、とても充実した日になりました



明日からも連勤、頑張るぞ


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