オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

コロナウイルス


おはようございます。オーストラリア薬剤師のマギーです。

先週、一足先にGPから教えてもらい、一足先に予約をしました↓


どうやって予約すればいいの??って聞かれたので、現地の方は電話予約の時の参考になれば嬉しいです。

予約当日、早朝にPfizer社のワクチンを受けてきましたIMG_20210518_081027


Monash Medical Centreに行き・・・ 
以前行ったのは、COVID前!!なのでちょっと工事中でびっくり。

中で色々スクリーニングを受け(1人目は口頭スクリーニング、2人目は空港の税関にもあるような大きいモニターを通してのサーモスクリーニング)

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目的地へ進みます

メディケアと運転免許証を見せ、医療従事者であることを確認したら、待ち時間もなくそのまま個室へ案内してもらいました。

そこで過去のアナフィラキシーの有無や、現在の症状、そして他のワクチン接種の有無をスクリーニングチェックし、可能性のある副作用の説明を終えて、インフォームドコンセントが終了。

私はもう前々から受けると決めていたし、迷いは無かったので。

写真は撮れませんでしたが、ワクチンはもうすでにシリンジにプレフィルドされ、患者情報のラベルまで貼ってありました。

1回目の感想は
『Flu shot(インフルエンザワクチン)よりも薬が入った感覚が無いほど、痛みを感じなかった』です。

終わったら別の待合室に通され、15分間待ちます。(接種待ちの人の待合室とは別になっています)IMG_20210518_101619

着いた時は『私だけ?』って思ったのですが、待合室はほぼ満席
仕事の前に、朝一に受けに来た人が多かったようです。

15分経ったら、係りのナースさんから名前が呼ばれ、受付に通されて2回目の接種を予約します。
最低3週間は間を空けるのですが、早めに接種したからか次の予約も割と空きがあり、希望の日時に予約することができました。

これが証明書となるカードです↓

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現在のオーストラリアは本当に恵まれすぎていて、今の他国のシビアな状態をニュースで見ると本当に痛々しいし、自分達も去年は7カ月のロックダウンで悲惨だったことも忘れて、なんだか申し訳なく思ってしまいます。毎日何百人も感染者が出ていれば、きっと薬剤師も駆り出されて❝ワクチン接種に協力!❞という感じなのでしょうが、今年はこのまま行けば、そこまで緊急性も無さそうです。

リラックスしすぎなオーストラリア。必要性を感じない人も多く、対象になっているのに接種をためらう人が多いのです。ナースも『インフルエンザはまだ蔓延していないから、とにかく先にコロナワクチンを受けるように勧めてるわ』と言っていました。

ただしこのCOVIDワクチンは今年だけでなく、おそらくon goingのはずなので、近い将来的には薬剤師も参入して、薬局で打つことになるのだと思います。

1回目の副反応も、2日後~が一般的なようなので、自分の体の変化を観察したいと思います。

この2020年、コロナで薬局は大騒ぎ
爆買い、薬の在庫切れ、鳴りやまない電話とお客さんからの暴言・・・

今年経験したことは、絶対に忘れないだろうなーと思います

そんなストレス下、多くの薬剤師が陥った❝Energy Crisis❞
これは過度の緊張下で、ずっと休みなく働き続けることで陥る状態。

分かりやすく言えば、走り続けて、走り続けて、ある時糸がプチっと切れてしまう

糸が切れると、何をどう頑張っても、体が重くていう事をきかない。コントロールできない状態。

朝起きるのが辛い・・・

仕事行きたくない・・・

それはみんながそう思ったし、それはEnergy Crisisが起こる前の自然な反応なんですよね。

Energy Crisisはどうして起こるのか?
それは、自分に課されるタスク(Demand)が自分のCapacityを超えてしまった時に起こります。

じゃあ、どうすればいいのか?
このような大変な状況の時に、どうしたら自分のCapacityを上げられるか?を知ることなのです。

まずは自分の時間の使い方を見直してみること
仕事で一日に使える時間が限られている以上、エネルギーの使い方を上手く変えることなんです。

たとえ1日30時間あったとしても、きっと『時間が足りない』と思ってしまうのが現代人。
そう考えると、1日に何十時間余分に時間があったとしても、この問題は解決しません。

その大きな原因は、使うべきことに時間を上手に使えていないからです。

【時間のINVESTMENTを考える方法】
①まずは『どういうことをすると、自分が楽しく感じるか?』を紙に書き出すことから始めましょう。
②今までの自分を振り返り、紙に書き出したことを実際にしているかどうかを考えてみましょう。
③出来ていなかったな・・・と思ったら、今から出来るように変えてみましょう。

これだけです。

要は、限りあるエネルギーを、自分が費やしたいところ以外に費やしているために、エネルギー切れになるわけです。

体だけじゃなくてメンタル的にもエネルギー切れになれば、もちろんやる気なぞ起こるはずはありません。

コロナ第一波のロックダウンの時、私はむしろ毎日をとりあえず終えるためだけに、エネルギーを振り絞っている状況でした。

他の薬剤師と同じく、仕事を、タスクを終えるのに必死だったんです。
やる気に回すほどのエネルギーはあの頃、無かったのです。
エネルギーの飢餓状態だったんですね。

でも今思えば、あのままのスピードで仕事を続けていたら、危険でした。

アドレナリンが出ちゃうから、食べずに飲まずにずっと働いていました。
仕事をとにかく終わらせるために。それでも平気でした。

でも今は、例え忙しくて食べられない時でも、少しだけ口にするように心がけています。
そして働いている時は食事をお腹いっぱいに食べない。むしろ少量で、なるべくよく噛んで食べるようにしています。

そしてトイレに行く時には、同時に軽いストレッチをすることを習慣にしています。

運動も大事ですが、疲れ切っている時に運動は逆効果です。
むしろ、4分でいいので、やりたいなと思うストレッチをやってみるとかがおススメ。

体を動かしているうちに、体がもっとエクササイズを必要としているなら、体が教えてくれます。
気持ちいいと感じると、4分が6分になり、気づいたら10分になっています。

後は薬剤師がしがちな、『マルチタスキング』もエネルギー的には逆効果。
プライベートの時は、なるべく1つのことに集中することがとっても大事になってきます。

なのでスマホ見ながら、メールチェックしながら・・・何か他のことをするのは、脳にもっとノイズを増やしてしまいます。課題は早く終わるかもしれませんが、脳は結構疲れているんですよね。

そして忘れていけないのは、リカバリーする時間をきちんと確保すること。
1日5分でもいいので、『今日のこの疲れをどうやったら回復できるかな?』と考えてみることです。
ロックダウンで家と職場の往復だけだった私にとって、このロックダウン中のリカバリー術の1つはアロマオイルでした。ストレッチでもいいし、好きなドラマを見ることでもいいし。頭のスイッチをオフできる術を見つけることが大切です。

私はロックダウン中、心を改めてSNS時間を制限するようにしました。夜〇時以降は、携帯を見ない。
テクノロジーからあえて離れる時間を作ることが、非常に大切になります。

そして、Gratitudeを鍛える
Gratitudeとは感謝すること。日常の一つ一つに、感謝するように目を向けること。
誰に『ありがとう』と言いたいですか?それを考えてみることです。

このGratitudeは、なんと、訓練で鍛えることが出来ます!
筋肉と同じなんです。
そして小さな感謝の積み重ねが、ゆくゆくは自分の健康と幸せにつながっていくのです。

薬剤師さんの中で多いのは、『職場でその時その時の対応はきちんとやりこなしているのに、背負った荷物をうまくおろすことができない人が多い』のだそうです。

ということは、その荷物を降ろして、きちんと自分をケアしてあげることができれば、もっと楽になるという事なんですね。

緊張しっぱなしの心と体を、きちんと緩めてあげることが大事なのですね。

よりチャレンジングな環境に行けば、それだけ自分をケアする力も求められます。
でも裏を返せば、自分ケアがきちんとできるようになれば、もっと楽に生きれるし、さらにいろんな事にもチャレンジできるCapacityも広がるんですよね。

今後はこういう事にも力を入れて、笑顔で生き生きする薬剤師さんを増やしていきたいと思います

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ここ最近、『薬剤師のメンタルヘルス』というウェビナーに積極的にいくつか参加してきました

オーストラリアではコロナウイルスによって、今まで以上のストレスの中、突っ走ってきた私たち。特にメルボルンは感染がゼロになり規制緩和しましたが、いままで世界最長のロックダウンを経験した州。
規制緩和になる直前に多くの人が限界を越えてしまったり、規制緩和されてから一気に疲れが出てトラウマに苦しんでいる人もいます。

日本は第三波。
ロックダウンではありませんが、薬剤師としてフロントラインで働いている以上、きっと似た経験をされる(もしくはされてきた)可能性はあるのではないでしょうか。


どうやって薬剤師としてこの辛い時期を乗り越えていけばいいのか?

その内容を次の記事でシェアしたいと思います。





先週の日曜日、Dan州首相から今後の方針における重要なアナウンスがありました。


本来であれば、このStage 4のハードロックダウンは今日で終わり・・・のはずでした。しかし、まだまだ感染者数が2桁であるメルボルン。


残念ながら、予定よりも2週間延長して928日までステージ4ロックダウンとなることが発表されました。

https://www.abc.net.au/news/2020-09-06/coronavirus-explainer-melbourne-roadmap-easing-restrictions/12634506

 

https://www.abc.net.au/news/2020-09-06/victoria-roadmap-from-stage-4-coronavirus-restrictions-melbourne/12634546

 

 記録として、このブログに今後のロードマップ(予定)を書きます。

 

【ステップ1】913日~

変化する点:

・門限制度が現在の夜8時~よりも1時間遅れてスタート、夜9時~となります。

・パートナー制度:一人暮らしの人や、18歳以下の子供をもつシングルペアレントは、誰か特定の1人の家への出入りを許可されます。(この際5㎞制限は課されませんが、門限制度は守って下さい)

※その他5㎞圏内の移動のみ、仕事のために出かける際はPermit所持が必須、運動は1時間まで、食料品への買い出しも今と変わらず厳しい規制のままです。

 

【ステップ2】928日~ (もしも2週間以上24hrでの新感染者数が3050人までにおさまっている場合のみ)

変化する点:

・屋外では5人まで(2家族からのみ)集まることが可能。(1歳以下の子供はこの人数に含まれない)

・チャイルドケア‐オープン

・学校:オンラインがベースだが、プレップ~Grade 2VCEVCAL、スペシャリストスクールの学生は段階を経てターム4より通常に戻る

・屋外パーソナルトレーニング:家から5㎞圏内で、トレーナー1人につき2人まで可能

・屋外プール再開の可能性

・宗教的な集まりは屋外のみ、リーダーに加え、参加者5人まで可能

※変わらない点:夜9時~朝5時までの門限制度、5㎞圏内の移動制限、仕事のために出かける際はPermit所持の必須、運動は1時間まで、食料品への買い出しも今と変わらず厳しい規制のままです。

 

【ステップ3】1026日~(もしももしも2週間以上24hrでの新感染者数が5人以下、そしてトラッキング不可能なケースが5人以下におさまっている場合のみ)

変化する点:

・門限制度がなくなる

・家から5㎞圏内の行動制限がなくなる

・食料品の買い出しへの各家庭から外出可能な人数制限がなくなる

・屋外において10名まで集まることができる

・屋内では、特定の1ファミリーのみの家に出入りすることができる(出入りできるのは1家庭の中から5人まで)

・美容院‐オープン(その他のビューティーサロンは閉店のまま)

・カフェ・レストラン・バー等‐制限付きで店内飲食が可能になる

・オーストラリア国内において、州の行き来が再開(制限がある州は除く)

・学校:オンラインベースだが、Grade 310までの学生は徐々に通常学習へ戻る可能性がある(専門家の指示に従う)

・屋外のフィットネス‐10人まで可能、屋外のスケートパークもオープン

・結婚式は10人まで、お葬式は20人まで参列可能。

・屋外での宗教的な集まりは10名まで可能

・不動産関係:プライベートインスペクションは予約制で可能、屋外オークションは人数制限付きで可能

 

【ステップ4】最後のステップ‐1123日~(VIC州内での24hr新感染者数が2週間ゼロだった場合のみ)

変化する点:

・屋外での集まりは50人まで可能

・屋内での集まりは20人まで可能

・ホスピタリティー:屋内では20人まで店内飲食可能(条件によっては~50人まで)

・大学生は大学に戻ることが可能。(しかし可能な限り家から働くこと)

・運動での制限がなくなる‐すべてのスポーツが再開(観客数に制限あり)

・すべてのリテール(お店)が再開‐ビューティーサロンも含む

・不動産関係:再開

・宗教的なイベント‐制限つきで再開可能(mitzvahs, baptismsなど)

・オーストラリア国内での州の行き来が再開

・エンターテイメント‐徐々に再開(密集度や観客への制限付き)

・大きなイベント‐その時の状況によって再開の有無を決定する

・結婚式は50人まで可能、もしプライベートレジデンスで行う場合は20人まで参列可能

・お葬式は50人まで参列可能

 


・・・こんな感じです。

色々な細かいルールがあって、皆混乱しそうですが、一言で言うと

❝まだずっとロックダウンが11月下旬まで続く❞ということです。


前回のように、Stage3からすぐに規制緩和するのではなく、じっくり時間をかけて規制緩和するという方針の様子。感染が増えていても経済をストップさせていない日本とは異なりますね。

しかし、もう多くのビジネスが崖っぷちなのも事実。もう限界のところも多いのに、あと2か月以上も持ちこたえられるのでしょうか??薬局に来る患者さんも、レストランやバーのオーナさんとなるともう『限界』であることがわかります。ヘルプラインはあるものの、直接的なメンタル的なサポートも何もなく、3月からずっと仕事ができない状態なのですから・・・。


本当に、あとちょっとなんだけど、そのちょっとが長くて辛い、そんな時期になりそうです。

今週は、本当に忙しかったです 
マスク購入者だけでなく、なぜか処方箋も大忙し

お昼の時間なんてありませんでした

さてさて、マスクが推奨されてからやっと、やっとやっと!!

・・・マクドナルドの従業員はマスクをするようにルールが変わったそうです(チーン

私がマスクについてうるさく言っているのは、私のこだわりでも何でもありません。
日本にいてはわからないことー

それは、それだけこっちの人って『マスクをつけることに羞恥心がある』のと、それが今回の病院や地域でのクラスターの原因になっていることを、だれも公の場で言っていないからです。

カフェの集結地、ここメルボルンでは、朝のコーヒーは習慣。
カフェで座ってコーヒーを飲むことはロックダウン中、不可能ですが、テイクアウェイならOKということで、朝からものすごい人数の人がカフェのドア近くに立って待っています。

ソーシャルディスタンスも無いし、誰もマスクもつけていません
しかもカフェの店員さんや、バリスタさんも、あんなに狭いキッチンに4人がぎゅうぎゅうで働いていて、マスクもしていません

これは日本だったら衛生面で即ダメ出し食らうでしょう キッチンに立っている人が、マスクをするという概念もないのが欧米。

そしてメルボルンは1日の新感染者数が400人越えをした今週。
誰もがロックダウンのステージ3から、ステージ4へ引き上げられるのではないか?とびくびくしながらDan(州首相)のアナウンスを聞いていたと思います。

ですが、まだステージ4になるとは宣言されず、
まだまだ感染者数が200~300付近を行き来しており、政府も様子を見ているように伺えます。

もう介護施設や病院でクラスター出てるんですけどね・・・。

そしてここでまさかの『マスク着用強制!』が宣言されました。
今週木曜日から施行され、着用していなかったら$200の罰金。
(あー、また明日から薬局は忙しくなりそう)

ニュースで大手ドラッグストアでのマスク購入者のことが書かれていました↓
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マスクを大量買いする人たちが薬局に押し寄せた!!とのこと。
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しかも、100人もの人がドラッグストアに並んだと。。。(恐ろしい

この規制をプッシュしたのが、Danが言った “80%の市中感染は、職場が原因” という一言。
(ニュース参照)
『えー??そうなの??』という街の声・・・。
いやいや、街中のカフェの様子を見ていれば、当然そうなると思います あんなに人がマスク無しで密集していたら、そうでしょうね。 

さらには、私個人的に、病院の対策に非常にがっかりしました。
病院でクラスターが発生してしまったのは、
①医療スタッフが『マスクをしているといじめられる』というありえない現状。

それだけじゃない。

②彼らの患者へのスクリーニング方法がダメ出し満載。
患者に以下の質問するだけで、『スクリーニングしています』って言っていたんですね・・・。

Have you been overseas within the past 14 days?

Have you had contact with a confirmed COVID-19 case within the past 14 days?

Have you had a fever or history of fever without an obvious alternative cause?

Have you had any symptoms of an acute respiratory infection?

(ニュース参照)


最近海外に行きましたか?・・・なんて、誰もYesって言わないし、もう市中感染が広まっているのにそんな質問しても意味がありません。


病院はもっと感染症対策しているかと思ったのに、かなり残念です。
そして、感染病棟でもシフトはごちゃごちゃ。そしてシャワーも浴びずにそのまま帰宅。
クロスコンタミネーションがあったら病院全部がだめになります。

(中国は医療従事者のシフトが被らないようにしたり、全員に30分シャワーを浴びせてから病院を離れさせ、しかも帰宅ではなくホテル住まい・・・感染管理はすごく徹底していたと思います。)

とりあえずマスク着用が強制となり、これでやっと・・・と思いましたが、なぜもうちょっと早く宣言してくれなかったのか。

国民に対する対応、特に欧米諸国のマスクに対する対応は、ヨーロッパも、アメリカも、全部今のオーストラリアと同じ経緯を経ています。もうこれでは駄目だ!と待ちに待ってからの『マスクしましょう』宣言。(どの国もこれを宣言した時には遅い・・・。)

はじめから中国と同じ方法を取っていれば、ここまでひどくなることは無かったのに。これも全て政治が絡んでます。国民の健康は、政治と切り離して考えて頂きたい、と思うのはきっと私だけではないと思います。結局は、それが経済にも影響してきます。





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