いつもブログを読んでくださりありがとうございます
オーストラリア薬剤師のマギーです。
今回は、私が経験したメルボルンのプライベート病院での出産~退院までについて綴りたいと思います。
出産したのはCabrini Private Hospital。
妊娠悪阻で入院した時と同じ病院です。
その時のブログ記事はこちら↓
この記事にあるように、Cabriniマタニティー病棟は新しいホテルのような病棟と、古い病棟の二つがあります。私が出産した時は出産ラッシュだったようで、新しい病棟のお部屋は満員
なので今回も、悪阻の時に泊まった古い病棟でのステイとなりました。
自然分娩だったので出産後から4泊5日のステイ。帝王切開だと5泊になります。
プライベート病院なので全て個室。旦那さんやパートナーも一緒に宿泊できます。古い病棟と言っても新しい病棟と比べたら古いというだけで、とても綺麗です。今回用意されたのは、エアコンも冷蔵庫もあるお部屋だったのでかなり自由に使えて快適でした
(新しい病棟はホテルのように美しいですが、窓も空かず、冷蔵庫も無いそうです
)
ナースステーションにも近くて、とっても静か。退院前日に『新しい病棟のお部屋が空くけど移動しますか?』と聞かれましたが、荷物を移動するのも疲れるし、なにしろ冷蔵庫があるのはとても便利だったので移動はしませんでした。
39週目に入った夜中、陣痛らしいものがスタート。15分間隔だったり、途中で無くなったりと不規則でしたが、やっぱり寝られず・・・。すぐにお産につながるとは限らないので、とにかく1日リラックスしながら過ごしました。
午後2時以降から何となく規則的になり、午後6時~7時頃、陣痛の間隔が4~5分になったところで病院に連絡し、8時過ぎに旦那ちゃんに車で送ってもらいました。
病院についてからは、陣痛が来るたびに立ち止まって過ぎるまでじっとして、終わったら歩く・・・という感じでマタニティー病棟に到着。時刻は午後8時半頃。
分娩室(奥)に入る前の写真。陣痛の合間に頑張って笑顔(笑)↓

部屋着のまま来て、手にはマッサージ用のボールとクシ、腰に貼ったT.E.N.Sマシーンのスイッチを握っています。この時子宮口5㎝。
産まれたのが翌日39週+1日目の朝4時18分。
予定日が年末だったので、クリスマスや祝日と重なったらいつも診てもらっている産科医(OB)とは違う先生に当たる可能性がありましたが、予定日よりも6日早い出産となり、いつも診てもらっているOBにベビーを取り上げてもらえました


こちらの病院では、産まれた瞬間から母親の胸の上にベビーが置かれ、すぐにカンガルーケアをします。ベビーを抱いた途端、感動して涙が止まらず、疲れも一気に吹き飛びました
その間に会陰裂傷の処置と、臍帯血&組織採取でOBは忙しそうでしたが、私はカンガルーケアで貴重なベビーとの時間を噛みしめていました
旦那ちゃんも寝ないで出産に立ち会ってくれました
臍の緒も彼に切ってもらいました。
そしてその場でコロストラム(初乳)採取をミッドワイフに手伝ってもらい、その場でシリンジで飲ませました。コロストラム採取は36週以降から推奨されて家でトライしていたのですが、触れば触るほどお腹は張るし、シリンジで採取できるほどの量なんて全く出ませんでした
なのに出産直後はミッドワイフがびっくりするほどの量が採取出来ました。
後は私のリカバリー最中にベビーにビタミンK注射とB型肝炎の予防接種投与、ベビーの体温が低めだったのでライトを当ててもらっていました。
分娩室で2時間ほど過ごし、分娩室からお部屋に移ったのは朝6時ごろ。
前日から食欲が無く空腹だったので、朝ご飯は写真を撮る前に出されたものを全てぺろりと食べてしまいました
ビクトリア州では出産するとGreen bookという日本の母子手帳のようなものをもらいます。(これが後々、バイブル的な存在になります。)

生まれてから2ヶ月以内に出生届もしないといけません。

出生届をするのに必須な書類が入っている、Parent packももらいます。
こちらの病院では、問題がない限り出産直後からベビーと同室。
午前中、旦那ちゃんは臍帯血&組織を取りに来る人と胎盤のカプセル化を頼んだ人にコンタクトしたりと大忙し。頑張って私の代わりに動いてもらいました。
そして出産直後からおむつ替えと2-3時間ごとの授乳(ベビーが上手く吸えない場合はコロストラム採取
)が始まりました。
陣痛が始まってから出産まで24時間以上寝ていなかったのですが、出産後ハイだったのに加えて小児科医やミッドワイフの出入りも頻繁で、この日も全く眠れませんでした
初日はベビーが良く寝るので、この時にしっかり休息をとってと言われたのですが・・・眠れないし、なるべくベッドに横になるものの、この日は痛みもあまりなくスタスタ歩けてしまったのもあって動きすぎたかも
この日に苦労したのは、排尿
最終的にエピデュラル(硬膜外麻酔)を使用したので、カテーテルを抜いた後、自分で排尿するのが難しかったです。でも午後にはきちんと出るようになってホッとしました。
ビクトリアプレミアからの出産ギフト(第一子のみ、もらえるそうです。)↓

本やおもちゃ、キッズ用の歯ブラシ、スワドルアップや帽子、ファーストエイドキット等など。
Pure baby等の高級ブランド服も入っていてびっくり。勿論私たちの税金ですが、この国で産まれる子供は本当に幸運。
訪問してくれた小児科医はセレブリティドクターのようで、名前入りのアイテムが入ったギフトももらいました↓

長袖オンジー、ベビーワイプ、おむつかぶれクリーム等々。
今後の予定は、出産6週間後に私はOB、ベビーは小児科医の診察があります。
陣痛から丸二日寝ていなかったのですが、ホルモンの影響なのか頭が休まらず
しかも夜中のベビーの授乳もあって寝るのを諦めかけましたが、やっと朝方5時~7時まで旦那ちゃんも私も眠ることができ、少しリチャージできました。
午前中は朝一で小児科医の訪問、その後に聴覚テスト。
沢山顔にペタペタつけられたベビーちゃん↓

幸い、聴覚は問題なし

お昼ごろにフィジオセラピスト訪問があり、お腹のチェック、骨盤底筋トレーニングと腹直筋解離についての説明がありました。前日に排尿コントロールの難しさを経験したので、積極的に取り組まないといけないなと実感しました。(Day 2から腰に鈍痛があり、ちょっと辛かったので体が少し回復してから取り組もうと思います。)Tubigrip(離れた腹直筋を元に戻す手伝いをしてくれる腹巻のようなもの)をもらい、日中は着用するように言われました。
日本だと骨盤ベルトが主流?のイメージですが、こちらは腹直筋アプローチなのでしょうか。
産後の状態を診てもらうために、6週間後に近所のフィジオセラピストにかかるように言われました。
ラクテーションコンサルタント(授乳専門家)の訪問もありました。この病院ではDay 2とDay 4にラクテーションコンサルタントによる指導があります。私は幸い、母乳がかなり出るタイプみたいで問題は無いのですが、授乳の時のベビーの吸う強さが想像以上で、乳首が痛くなり始めました。
びっくりしたのは、出産後の体中の浮腫み。脚はパンパンだし、何だかお腹も顔も浮腫んでいます
出産後はホルモンの影響はもちろん、羊水が一気に出るので、その分水分を蓄えようとするみたいです。妊娠後期の浮腫のレベルを超えるほど酷い
ベビーが目を開けるようになりました
午前中に足の裏の血液を採取して新生児マススクリーニング検査。この日は悪阻入院の時に出会った日本人のナースさんも働いていて、嬉しい再開でした

この日は腰の痛み、会陰の痛み、そして乳首の痛みという痛みのオンパレード(笑)
特に悩んだのは乳首の痛み
3時間ごとに授乳しないといけないのですが、ベビーが動くたびに、そして爪やおむつの端がちょっと触れるたびに激痛

私もそろそろ疲れが出てきた頃なのもあり、授乳の度に伴う痛みで、授乳がストレスに感じるようになりました。母乳は出るので、ミッドワイフに搾乳を手伝ってもらってシリンジで投与、又は搾乳機で採取して与え続けました
ベビーが授乳の途中で寝てしまうため、授乳を途中でストップさせ、寝かせてから搾乳機を使って搾乳することに。乳首のヒリヒリする痛みに加え、授乳全ての工程が終わると直ぐに次の授乳時間になってしまって、休む時間が無かったことが精神的に負担に感じました。
病院に持って行ったハイドロジェルパックとアイスパックが大活躍しましたが、それでもやっぱり痛い
乳首を休ませるために搾乳機をすすめるミッドワイフもいれば、強制的に授乳
というミッドワイフも。(これは病院にもよるかもしれませんが・・・)
正直その時は言われたことをとにかくこなしていただけ。半分良くわかっていませんでしたが、ベビーが黄疸っぽいので(日本人にとっては普通なのですが)とにかく授乳しないといけないということだったみたいです。まだコロストラムで母乳に粘性があるため、多少きつめに絞らないと出てこないのも一因。
この夜はベビーが母乳を与えても、おむつを替えても何度も泣いて、全く寝ることが出来ませんでした
ベビーが眠り続けてくれたDay 1と比べると、Day 3は全然違いました
Day 1はかなり平和だったなぁ
ベビーは毎日のように変わるので普通なのかもしれませんが、妊娠後期も決して睡眠が十分取れていたわけでもなく、さらにお産の疲れをとる暇もなく育児が始まり、さらに睡眠が取れなくなるのは体に堪えますね
夜になると乳首の痛みが増して、結局搾乳することになりました。
翌日にラクテーションコンサルタントによる二回目の訪問があるそうなので、夜に担当だったミッドワイフが『明日のラクテーションコンサルタントに伝えておくわね。』と引き継いでくれました。

クリスマス前に生まれたいベビーが多いのでしょうか?
自然分娩に加えて、クリスマス前の計画帝王切開や誘発分娩も多いようで、この日のマタニティー病棟は大忙しでした。
クリスマス前に家に帰りたい人も多く、退院する人の手配などで忙しかったみたいで、この日はナースコールしてもナースやミッドワイフが全然つかまりませんでした
翌日に退院する予定なのですが、まだ沐浴指導も受けていないし、Day 4に受けるはずのラクテーションコンサルタントも来ないしでちょっと焦り始めた私
特に授乳については痛みで結構ストレスを感じていたのもあって、このまま何も無かったらどうしよう?と翌日からの家での授乳に不安で仕方なくなりました。
ホルモンバランスの乱れに、寝不足が重なるとこんなにも情緒不安定になるのですね

体の方も、腰痛、会陰の痛みと今度は乳房がパンパンに張る痛みもあって不安定。
結局、引継ぎにミスがあって誰も部屋に来なかったことが判明。
その後ラクテーションコンサルタントと話して授乳にはNipple shieldを使うことになり、バタバタが落ち着いた夕方に沐浴指導も受けることができました
夕方に担当してくれたミッドワイフも授乳のポジションについて丁寧に教えてくれて、まだ不安はあるもののこの時やっと、翌日からの家での授乳育児に少し自信が持てるようになりました。
私の心もちょっと落ち着いたので、旦那ちゃんとベビーを連れてマタニティー病棟内を散歩。
今回も泊まる機会が無かった新しい病棟までベビーを連れて行きました。

ホテルみたいな高級感溢れる廊下に、クリスマスの飾りつけがされていました。オーストラリアらしく、カンガルーとサーフボード。
クリスマス当日

退院時間が朝9時30分なので、夜中に起きている時間からパッキングを始めました。
クリスマス当日の朝ご飯には、クラッカー(左上)が付いてきました↓

ミッドワイフによる最終チェックを受けて、退院。
カーシートに初めてベビーを乗せて、帰宅しました。
新生児をカーシートに乗せるのはかなり苦労しましたが、とりあえず無事に着用させることができました。でもまだ首が座っておらずふにゃふにゃなので、家に着くまで首が曲がらないように私が横でずっと見張っていました

帰宅してから、慣れないナーサリーでの育児開始。やっぱり実際にやると『ここを変えた方がいいんじゃないか?』『こうしたほうがやりやすいんじゃないか?』など改善点が沢山出てくるので、おむつ替えや授乳しながら家具の位置を変えたり、収納を考えたりしてあっという間に時間が過ぎていき、ホスピタルバッグの中身を片付けるのに2日以上かかりました
いかがでしたか?
あくまでも私の体験記です。病院によっては違うところもあるかと思います。
オーストラリアは基本的に日本のようにベビーを預かって母親を休ませてくれるような方針ではないので、出産直後からの実践トレーニングは体力的にも精神的にも厳しいところがありました。ですが、プライベート病院での入院期間は公立病院よりも長いので、その間に色々とトレーニング・教育を受けることが出来、退院後の育児の基礎の基礎を旦那ちゃんも一緒に習得することが出来ました。
一方、公立病院での出産も、オーストラリアでは医療制度がしっかり整っているため全く問題はありません。唯一違うとしたら、入院日数が短いことでしょうか。日数が短いと、中々トレーニングを受ける機会も少ないと思います。もちろん、退院後にMaternal and child health nurseによるサポートが定期的に付くので問題ないですが(これについては後日書きます)、私も旦那ちゃんもプライベート病院でのステイ中に本当に多くのことを学べたと思います。
以上が私の体験記でした
何かの参考になれば嬉しいです。

今回は、私が経験したメルボルンのプライベート病院での出産~退院までについて綴りたいと思います。
出産したのはCabrini Private Hospital。
妊娠悪阻で入院した時と同じ病院です。
その時のブログ記事はこちら↓
この記事にあるように、Cabriniマタニティー病棟は新しいホテルのような病棟と、古い病棟の二つがあります。私が出産した時は出産ラッシュだったようで、新しい病棟のお部屋は満員

自然分娩だったので出産後から4泊5日のステイ。帝王切開だと5泊になります。
プライベート病院なので全て個室。旦那さんやパートナーも一緒に宿泊できます。古い病棟と言っても新しい病棟と比べたら古いというだけで、とても綺麗です。今回用意されたのは、エアコンも冷蔵庫もあるお部屋だったのでかなり自由に使えて快適でした


ナースステーションにも近くて、とっても静か。退院前日に『新しい病棟のお部屋が空くけど移動しますか?』と聞かれましたが、荷物を移動するのも疲れるし、なにしろ冷蔵庫があるのはとても便利だったので移動はしませんでした。
出産当日
39週目に入った夜中、陣痛らしいものがスタート。15分間隔だったり、途中で無くなったりと不規則でしたが、やっぱり寝られず・・・。すぐにお産につながるとは限らないので、とにかく1日リラックスしながら過ごしました。
午後2時以降から何となく規則的になり、午後6時~7時頃、陣痛の間隔が4~5分になったところで病院に連絡し、8時過ぎに旦那ちゃんに車で送ってもらいました。
病院についてからは、陣痛が来るたびに立ち止まって過ぎるまでじっとして、終わったら歩く・・・という感じでマタニティー病棟に到着。時刻は午後8時半頃。
分娩室(奥)に入る前の写真。陣痛の合間に頑張って笑顔(笑)↓

部屋着のまま来て、手にはマッサージ用のボールとクシ、腰に貼ったT.E.N.Sマシーンのスイッチを握っています。この時子宮口5㎝。
産まれたのが翌日39週+1日目の朝4時18分。
予定日が年末だったので、クリスマスや祝日と重なったらいつも診てもらっている産科医(OB)とは違う先生に当たる可能性がありましたが、予定日よりも6日早い出産となり、いつも診てもらっているOBにベビーを取り上げてもらえました



こちらの病院では、産まれた瞬間から母親の胸の上にベビーが置かれ、すぐにカンガルーケアをします。ベビーを抱いた途端、感動して涙が止まらず、疲れも一気に吹き飛びました


旦那ちゃんも寝ないで出産に立ち会ってくれました

そしてその場でコロストラム(初乳)採取をミッドワイフに手伝ってもらい、その場でシリンジで飲ませました。コロストラム採取は36週以降から推奨されて家でトライしていたのですが、触れば触るほどお腹は張るし、シリンジで採取できるほどの量なんて全く出ませんでした

後は私のリカバリー最中にベビーにビタミンK注射とB型肝炎の予防接種投与、ベビーの体温が低めだったのでライトを当ててもらっていました。
分娩室で2時間ほど過ごし、分娩室からお部屋に移ったのは朝6時ごろ。
前日から食欲が無く空腹だったので、朝ご飯は写真を撮る前に出されたものを全てぺろりと食べてしまいました

ビクトリア州では出産するとGreen bookという日本の母子手帳のようなものをもらいます。(これが後々、バイブル的な存在になります。)

生まれてから2ヶ月以内に出生届もしないといけません。

出生届をするのに必須な書類が入っている、Parent packももらいます。
こちらの病院では、問題がない限り出産直後からベビーと同室。
午前中、旦那ちゃんは臍帯血&組織を取りに来る人と胎盤のカプセル化を頼んだ人にコンタクトしたりと大忙し。頑張って私の代わりに動いてもらいました。
そして出産直後からおむつ替えと2-3時間ごとの授乳(ベビーが上手く吸えない場合はコロストラム採取

陣痛が始まってから出産まで24時間以上寝ていなかったのですが、出産後ハイだったのに加えて小児科医やミッドワイフの出入りも頻繁で、この日も全く眠れませんでした


この日に苦労したのは、排尿

最終的にエピデュラル(硬膜外麻酔)を使用したので、カテーテルを抜いた後、自分で排尿するのが難しかったです。でも午後にはきちんと出るようになってホッとしました。
ビクトリアプレミアからの出産ギフト(第一子のみ、もらえるそうです。)↓

本やおもちゃ、キッズ用の歯ブラシ、スワドルアップや帽子、ファーストエイドキット等など。
Pure baby等の高級ブランド服も入っていてびっくり。勿論私たちの税金ですが、この国で産まれる子供は本当に幸運。
訪問してくれた小児科医はセレブリティドクターのようで、名前入りのアイテムが入ったギフトももらいました↓

長袖オンジー、ベビーワイプ、おむつかぶれクリーム等々。
今後の予定は、出産6週間後に私はOB、ベビーは小児科医の診察があります。
Day 2
陣痛から丸二日寝ていなかったのですが、ホルモンの影響なのか頭が休まらず

午前中は朝一で小児科医の訪問、その後に聴覚テスト。
沢山顔にペタペタつけられたベビーちゃん↓

幸い、聴覚は問題なし


お昼ごろにフィジオセラピスト訪問があり、お腹のチェック、骨盤底筋トレーニングと腹直筋解離についての説明がありました。前日に排尿コントロールの難しさを経験したので、積極的に取り組まないといけないなと実感しました。(Day 2から腰に鈍痛があり、ちょっと辛かったので体が少し回復してから取り組もうと思います。)Tubigrip(離れた腹直筋を元に戻す手伝いをしてくれる腹巻のようなもの)をもらい、日中は着用するように言われました。
日本だと骨盤ベルトが主流?のイメージですが、こちらは腹直筋アプローチなのでしょうか。
産後の状態を診てもらうために、6週間後に近所のフィジオセラピストにかかるように言われました。
ラクテーションコンサルタント(授乳専門家)の訪問もありました。この病院ではDay 2とDay 4にラクテーションコンサルタントによる指導があります。私は幸い、母乳がかなり出るタイプみたいで問題は無いのですが、授乳の時のベビーの吸う強さが想像以上で、乳首が痛くなり始めました。
びっくりしたのは、出産後の体中の浮腫み。脚はパンパンだし、何だかお腹も顔も浮腫んでいます



Day 3
ベビーが目を開けるようになりました

午前中に足の裏の血液を採取して新生児マススクリーニング検査。この日は悪阻入院の時に出会った日本人のナースさんも働いていて、嬉しい再開でした


この日は腰の痛み、会陰の痛み、そして乳首の痛みという痛みのオンパレード(笑)
特に悩んだのは乳首の痛み

3時間ごとに授乳しないといけないのですが、ベビーが動くたびに、そして爪やおむつの端がちょっと触れるたびに激痛


私もそろそろ疲れが出てきた頃なのもあり、授乳の度に伴う痛みで、授乳がストレスに感じるようになりました。母乳は出るので、ミッドワイフに搾乳を手伝ってもらってシリンジで投与、又は搾乳機で採取して与え続けました


病院に持って行ったハイドロジェルパックとアイスパックが大活躍しましたが、それでもやっぱり痛い



正直その時は言われたことをとにかくこなしていただけ。半分良くわかっていませんでしたが、ベビーが黄疸っぽいので(日本人にとっては普通なのですが)とにかく授乳しないといけないということだったみたいです。まだコロストラムで母乳に粘性があるため、多少きつめに絞らないと出てこないのも一因。
この夜はベビーが母乳を与えても、おむつを替えても何度も泣いて、全く寝ることが出来ませんでした



ベビーは毎日のように変わるので普通なのかもしれませんが、妊娠後期も決して睡眠が十分取れていたわけでもなく、さらにお産の疲れをとる暇もなく育児が始まり、さらに睡眠が取れなくなるのは体に堪えますね

夜になると乳首の痛みが増して、結局搾乳することになりました。
翌日にラクテーションコンサルタントによる二回目の訪問があるそうなので、夜に担当だったミッドワイフが『明日のラクテーションコンサルタントに伝えておくわね。』と引き継いでくれました。
Day 4
クリスマスイブ
クリスマス前に生まれたいベビーが多いのでしょうか?
自然分娩に加えて、クリスマス前の計画帝王切開や誘発分娩も多いようで、この日のマタニティー病棟は大忙しでした。
クリスマス前に家に帰りたい人も多く、退院する人の手配などで忙しかったみたいで、この日はナースコールしてもナースやミッドワイフが全然つかまりませんでした

翌日に退院する予定なのですが、まだ沐浴指導も受けていないし、Day 4に受けるはずのラクテーションコンサルタントも来ないしでちょっと焦り始めた私

ホルモンバランスの乱れに、寝不足が重なるとこんなにも情緒不安定になるのですね


体の方も、腰痛、会陰の痛みと今度は乳房がパンパンに張る痛みもあって不安定。
結局、引継ぎにミスがあって誰も部屋に来なかったことが判明。
その後ラクテーションコンサルタントと話して授乳にはNipple shieldを使うことになり、バタバタが落ち着いた夕方に沐浴指導も受けることができました

夕方に担当してくれたミッドワイフも授乳のポジションについて丁寧に教えてくれて、まだ不安はあるもののこの時やっと、翌日からの家での授乳育児に少し自信が持てるようになりました。
私の心もちょっと落ち着いたので、旦那ちゃんとベビーを連れてマタニティー病棟内を散歩。
今回も泊まる機会が無かった新しい病棟までベビーを連れて行きました。

ホテルみたいな高級感溢れる廊下に、クリスマスの飾りつけがされていました。オーストラリアらしく、カンガルーとサーフボード。
Day 5 退院日
クリスマス当日


退院時間が朝9時30分なので、夜中に起きている時間からパッキングを始めました。
クリスマス当日の朝ご飯には、クラッカー(左上)が付いてきました↓

ミッドワイフによる最終チェックを受けて、退院。
カーシートに初めてベビーを乗せて、帰宅しました。
新生児をカーシートに乗せるのはかなり苦労しましたが、とりあえず無事に着用させることができました。でもまだ首が座っておらずふにゃふにゃなので、家に着くまで首が曲がらないように私が横でずっと見張っていました


帰宅してから、慣れないナーサリーでの育児開始。やっぱり実際にやると『ここを変えた方がいいんじゃないか?』『こうしたほうがやりやすいんじゃないか?』など改善点が沢山出てくるので、おむつ替えや授乳しながら家具の位置を変えたり、収納を考えたりしてあっという間に時間が過ぎていき、ホスピタルバッグの中身を片付けるのに2日以上かかりました

最後に
いかがでしたか?
あくまでも私の体験記です。病院によっては違うところもあるかと思います。
オーストラリアは基本的に日本のようにベビーを預かって母親を休ませてくれるような方針ではないので、出産直後からの実践トレーニングは体力的にも精神的にも厳しいところがありました。ですが、プライベート病院での入院期間は公立病院よりも長いので、その間に色々とトレーニング・教育を受けることが出来、退院後の育児の基礎の基礎を旦那ちゃんも一緒に習得することが出来ました。
一方、公立病院での出産も、オーストラリアでは医療制度がしっかり整っているため全く問題はありません。唯一違うとしたら、入院日数が短いことでしょうか。日数が短いと、中々トレーニングを受ける機会も少ないと思います。もちろん、退院後にMaternal and child health nurseによるサポートが定期的に付くので問題ないですが(これについては後日書きます)、私も旦那ちゃんもプライベート病院でのステイ中に本当に多くのことを学べたと思います。
以上が私の体験記でした

何かの参考になれば嬉しいです。