オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

メンタルケア

この2020年、コロナで薬局は大騒ぎ
爆買い、薬の在庫切れ、鳴りやまない電話とお客さんからの暴言・・・

今年経験したことは、絶対に忘れないだろうなーと思います

そんなストレス下、多くの薬剤師が陥った❝Energy Crisis❞
これは過度の緊張下で、ずっと休みなく働き続けることで陥る状態。

分かりやすく言えば、走り続けて、走り続けて、ある時糸がプチっと切れてしまう

糸が切れると、何をどう頑張っても、体が重くていう事をきかない。コントロールできない状態。

朝起きるのが辛い・・・

仕事行きたくない・・・

それはみんながそう思ったし、それはEnergy Crisisが起こる前の自然な反応なんですよね。

Energy Crisisはどうして起こるのか?
それは、自分に課されるタスク(Demand)が自分のCapacityを超えてしまった時に起こります。

じゃあ、どうすればいいのか?
このような大変な状況の時に、どうしたら自分のCapacityを上げられるか?を知ることなのです。

まずは自分の時間の使い方を見直してみること
仕事で一日に使える時間が限られている以上、エネルギーの使い方を上手く変えることなんです。

たとえ1日30時間あったとしても、きっと『時間が足りない』と思ってしまうのが現代人。
そう考えると、1日に何十時間余分に時間があったとしても、この問題は解決しません。

その大きな原因は、使うべきことに時間を上手に使えていないからです。

【時間のINVESTMENTを考える方法】
①まずは『どういうことをすると、自分が楽しく感じるか?』を紙に書き出すことから始めましょう。
②今までの自分を振り返り、紙に書き出したことを実際にしているかどうかを考えてみましょう。
③出来ていなかったな・・・と思ったら、今から出来るように変えてみましょう。

これだけです。

要は、限りあるエネルギーを、自分が費やしたいところ以外に費やしているために、エネルギー切れになるわけです。

体だけじゃなくてメンタル的にもエネルギー切れになれば、もちろんやる気なぞ起こるはずはありません。

コロナ第一波のロックダウンの時、私はむしろ毎日をとりあえず終えるためだけに、エネルギーを振り絞っている状況でした。

他の薬剤師と同じく、仕事を、タスクを終えるのに必死だったんです。
やる気に回すほどのエネルギーはあの頃、無かったのです。
エネルギーの飢餓状態だったんですね。

でも今思えば、あのままのスピードで仕事を続けていたら、危険でした。

アドレナリンが出ちゃうから、食べずに飲まずにずっと働いていました。
仕事をとにかく終わらせるために。それでも平気でした。

でも今は、例え忙しくて食べられない時でも、少しだけ口にするように心がけています。
そして働いている時は食事をお腹いっぱいに食べない。むしろ少量で、なるべくよく噛んで食べるようにしています。

そしてトイレに行く時には、同時に軽いストレッチをすることを習慣にしています。

運動も大事ですが、疲れ切っている時に運動は逆効果です。
むしろ、4分でいいので、やりたいなと思うストレッチをやってみるとかがおススメ。

体を動かしているうちに、体がもっとエクササイズを必要としているなら、体が教えてくれます。
気持ちいいと感じると、4分が6分になり、気づいたら10分になっています。

後は薬剤師がしがちな、『マルチタスキング』もエネルギー的には逆効果。
プライベートの時は、なるべく1つのことに集中することがとっても大事になってきます。

なのでスマホ見ながら、メールチェックしながら・・・何か他のことをするのは、脳にもっとノイズを増やしてしまいます。課題は早く終わるかもしれませんが、脳は結構疲れているんですよね。

そして忘れていけないのは、リカバリーする時間をきちんと確保すること。
1日5分でもいいので、『今日のこの疲れをどうやったら回復できるかな?』と考えてみることです。
ロックダウンで家と職場の往復だけだった私にとって、このロックダウン中のリカバリー術の1つはアロマオイルでした。ストレッチでもいいし、好きなドラマを見ることでもいいし。頭のスイッチをオフできる術を見つけることが大切です。

私はロックダウン中、心を改めてSNS時間を制限するようにしました。夜〇時以降は、携帯を見ない。
テクノロジーからあえて離れる時間を作ることが、非常に大切になります。

そして、Gratitudeを鍛える
Gratitudeとは感謝すること。日常の一つ一つに、感謝するように目を向けること。
誰に『ありがとう』と言いたいですか?それを考えてみることです。

このGratitudeは、なんと、訓練で鍛えることが出来ます!
筋肉と同じなんです。
そして小さな感謝の積み重ねが、ゆくゆくは自分の健康と幸せにつながっていくのです。

薬剤師さんの中で多いのは、『職場でその時その時の対応はきちんとやりこなしているのに、背負った荷物をうまくおろすことができない人が多い』のだそうです。

ということは、その荷物を降ろして、きちんと自分をケアしてあげることができれば、もっと楽になるという事なんですね。

緊張しっぱなしの心と体を、きちんと緩めてあげることが大事なのですね。

よりチャレンジングな環境に行けば、それだけ自分をケアする力も求められます。
でも裏を返せば、自分ケアがきちんとできるようになれば、もっと楽に生きれるし、さらにいろんな事にもチャレンジできるCapacityも広がるんですよね。

今後はこういう事にも力を入れて、笑顔で生き生きする薬剤師さんを増やしていきたいと思います

海外で挑戦したい薬学生&薬剤師さんに向けた情報発信をしているLINEアカウントへの登録もよろしくお願いします

Add friend

ここ最近、『薬剤師のメンタルヘルス』というウェビナーに積極的にいくつか参加してきました

オーストラリアではコロナウイルスによって、今まで以上のストレスの中、突っ走ってきた私たち。特にメルボルンは感染がゼロになり規制緩和しましたが、いままで世界最長のロックダウンを経験した州。
規制緩和になる直前に多くの人が限界を越えてしまったり、規制緩和されてから一気に疲れが出てトラウマに苦しんでいる人もいます。

日本は第三波。
ロックダウンではありませんが、薬剤師としてフロントラインで働いている以上、きっと似た経験をされる(もしくはされてきた)可能性はあるのではないでしょうか。


どうやって薬剤師としてこの辛い時期を乗り越えていけばいいのか?

その内容を次の記事でシェアしたいと思います。





↑このページのトップヘ