大麻はレクリエーション用(違法)と医療用に分けられますが、これって正に『薬は使い方次第でQOLを向上させるけど、逆に健康被害へと導く可能性もある』ということを良く表していると思います。
食べ物でもサプリメントでもそうですよね。
食べ物だから安全とか、自然のものだから安心っていうことは、全くありません。
これを正しく伝えていくことも、薬剤師の役割だと思っていますょ





さて、
今回は、違法ドラッグ。
前回の大麻に引き続き、医薬品シリーズ

今回は、違法ドラッグ。
オーストラリアでは約10%がドラッグユーザーだという統計があります。(2016年統計)
結構多い!



とこの数字を見るとショックを受ける方もいるかと思いますが、多分世界を見渡せば、もっと多い国もあるでしょう。(もちろん、違法です
)
だからこそ怖いもの見たさで(?)ちょっと知りたい方のための記事です。




とこの数字を見るとショックを受ける方もいるかと思いますが、多分世界を見渡せば、もっと多い国もあるでしょう。(もちろん、違法です
)日本ではあまり公にされない分、あまり気にしたこともないという方が多いかもしれませんね。
だからこそ怖いもの見たさで(?)ちょっと知りたい方のための記事です。
コカイン Cocaine
コカインは刺激薬ですので、心身をハイにします。心拍は上昇、アドレナリンは出まくるわ、体温も上がるし、食べなくても平気。それが長期にわたると、もちろん体は疲弊します。動き続けた心臓は疲れて心疾患、不眠症、ホルモンがバランスを崩すので不安になったり様々な弊害が出てきます。体を酸化させ、エネルギーの生産工場であるミトコンドリアが機能しなくなり、臓器に様々なダメージを引き起こします。鼻から吸入することで、鼻血や鼻水が出たり、においや味が分からなくなったり、声がかれたりします。
エクスタシー Ecstasy
エクスタシーとは、本来、MDMAやそれに似た成分を含むドラッグの総称です。ですが、物によってはMDMAが少ししか含まれていなかったり、全く含まれずに、アンフェタミンやPMA(para-methocyamfetamine)、ケタミン、NBOMe、methyloneや家庭用クリーニング剤に含まれる成分などが代わりに含まれている場合があるようです。入っている刺激剤によって、心拍と体温が上昇。これを使う人は、幸福感や高揚感、頭のスッキリ感を求めるそうですが、これはセロトニンによるものです。
MDMAも活性酸素で体をサビさせ、特にセロトニン神経系にダメージを与えると言われています。なので情緒不安定などの症状が出るのも、このセロトニンによる可能性があります。ヘビーユーザーがちょっとのストレスでも耐えられずにキレやすかったり、鬱っぽくなったりするのは、コルチゾールの過剰分泌による作用もあると思います。
アンフェタミン
アンフェタミンが『Speed』、メタアンフェタミンのクリスタルを『Ice』と呼ばれています。Speedというネーミングからも、これらが刺激薬であることがわかります。
ドラッグを使用して、突然死になり得るのも、体が危険状態(ハイの状態)が長くつづくことで心臓をはじめとする臓器がついて行けず、不整脈や心筋梗塞、脳卒中となってしまうのですね。