いつもブログを読んでくださりありがとうございます
オーストラリア薬剤師のマギーです。
アジア旅行から戻ってきた後の1か月は、本当に濃い毎日でした。
5月から2か月以上続いていた副鼻腔炎のため、初めてきちんと検査をして、今回全身麻酔による手術を受けることになりました。
今回は、ENT(耳鼻咽喉科の専門医)受診から術前準備、そして手術までをまとめて記録したいと思います。
主治医からENTへ紹介をしてもらい、一週間後にようやくENT(耳鼻咽喉科)の専門医を受診。
診察時間は20分ほど。
まずはこれまでの経過を詳しく聞いてくださり、そのあと副鼻腔の構造を模型や図を使いながら丁寧に説明してくださいました。
その後は鼻に麻酔のスプレーをして、細くて長い内視鏡で鼻の中をチェック。
「痛いのかな…」と少し緊張していました。
左側はほとんど違和感なく終了。
でも右側はまだ粘膜の炎症が残っているようで、麻酔スプレーが効いていても少しだけ痛みがありました。
そのあとCTスキャンを一緒に見ながら説明を受けました。
「正常な副鼻腔は、このように黒く写ります。」
そう言われて正常な画像と私の画像を並べて見せてもらったのですが…
私のCTには、その"黒い部分"がほとんどありませんでした。
本来は空気で満たされているはずの副鼻腔が、額のあたりまでほぼグレー一色。
額のほうまで、完全に詰まっている、とのこと。これでは頭痛が続くのも当然ですね。
「この状態は、おそらくかなり前から続いていたと思います。」
そう説明を受けました。
産後、今まで風邪が治る前に新しいウイルスをもらう悪循環でしたからね。1-2年の負債の結果だと思います。
確かに、この2か月は本当にしんどかった。
でも、CTを撮るまでは、ここまで悪い状態だとは全く思っていませんでした。
治療はFESS(Functional Endoscopic Sinus Surgery:機能的内視鏡下副鼻腔手術)。
全身麻酔で行う手術です。
初めての診察ですが、その場で
・出血のリスク
・感染のリスク
・嗅覚への影響
・全身麻酔のリスク
など一気に説明を受けました。
どんな手術でもこういう説明は必ず受けるのですが、リスクが高いケースによっては、患者として気持ちが揺らぐことも絶対あると思います。
もちろんどんな手術にもリスクが伴います。
でも、この数か月の経過やCT画像を見る限り、私にとっては「手術を受けない」という選択肢はありませんでした。
説明を聞いたあと、その場で同意書にサインをして、早速手術日を予約しました。
専門医の初受診は、とても濃い20分間となりました。
読者の方が一番気になるのは、きっと費用ですよね。
今回の自己負担額は、
- ENT(耳鼻科医)の手術費:約$500
- 麻酔科医:約$500
- 入院費:約$500
合計すると約$1,500。日本円だと、20万円弱。
入院費は本来1泊約$1,000ほどですが、私はプライベート保険に加入しているため自己負担は約$500で済みます。今回は日帰り手術ですが、宿泊しなくてもこの支払は発生します。
オーストラリアでは公的医療制度(Medicare)はありますが、それでは手術がいつになるかわかりません。専門医の診察や手術では自己負担が発生しますが、早く処置してもらえるのでプライベート保険の存在は非常に大きいです。
帰宅すると、手術を受ける病院からメールが届いていました。
「手術までに、オンラインフォームで患者情報を入力してください」とのこと。
軽い気持ちで始めたのですが…
これが思った以上に大変。
既往歴、これまで受けた手術、現在服用している薬、アレルギーなどを一つひとつ入力していきます。
私は常用している薬はないため、その部分は省略しましたが、それでもすべて終えるのに15分以上かかりました。
人によっては30分、もしくはそれ以上かかると思います。
高齢の方や、パソコンでの入力に慣れていない方、多くの薬を服用している方、そして体調が悪い状態でこれを一人で行うのは、かなり大変ではないでしょうか。
印象的だったのは、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)についてのチェック項目まであったこと。
これは非常にまれな病気ですが、異常なプリオンというタンパク質が通常の滅菌では完全に除去できないため、手術器具の管理方法が通常とは異なります。そのため、過去に脳や神経の手術歴があるか、家族歴があるかなどを事前に確認する必要があるそうです。
「ここまで確認するんだ」と、医療者としても興味深く感じました。
翌日には、今度は担当の麻酔科医から直接メールが届きました。
自己紹介から始まり、
「安心して手術を受けていただけるようサポートします」
という温かいメッセージ。
そして麻酔費用についての詳細な説明も書かれていました。
今回の全身麻酔の費用は約$1,125。
Medicareから約$600が還付されるため、最終的な自己負担は約$500ほどになります。
オーストラリアでは、手術を担当する外科医だけでなく、麻酔科医とも個別にやり取りをすることが一般的です。
そしてリスクをすべて理解して同意します、という書類にサインをして送信。
数日後、全身麻酔するのにジェルネイルしていることにハッとした私。
急いで麻酔科医に電話して確認しました。日本だったら除去してくださいとなるのかもしれませんが、オーストラリアは麻酔科医によるみたいです。私の場合は除去しなくてもよいということで安心しました。手術の予定があり、ネイルしている方は、事前に必ず確認しましょう。
仕事は術後1週間ほど休むよう言われました。
術後は仕事できないほど大変なのか・・・と、思ってしまいました。
そういわれるとゆっくりすることはできず、それまでに入れられる仕事や用事はなるべく済ませ、当日を迎えました。
・・・次回に続く