オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、子育てなどについて綴っています♪

流産

日本はお盆休みですね〜

メルボルンでも日本人の観光客の方を見かけます

日本は猛暑で大変みたいですが、メルボルンはこの冬一番寒いかと思うほどの極寒‌ 体調崩されないように気をつけてくださいね

さてさて、
今まで流産のことを書いてきましたが、ホルモン値も十分に下がり、やっと病院通いが終わりそうです温かいメールやメッセージを下さった方、本当にどうもありがとうございます‌ 

心配してくれて薬局まで来て顔を見に来てくれたお友達、差し入れまで下さった方々も本当にありがとうございました‌ 

感謝でいっぱいです


正直、今回のことは書こうか迷ったんです。

こういう事はなるべく言わないようにしている方も多いだろうし、

読みたくない方だっていらっしゃると思います。

ブログの当初の主旨とは違ってきちゃうかな?とかも思ったり。

それ以上に、とにかく自分の事を包む隠さず書くわけですから。

でも私は、やっぱりこのブログは日記とかじゃなくて、これを通して何か+αのことを伝えられるようなものにしたいなぁと強く思っています‌ 

だったらやっぱり本音じゃないと伝わらない‌表向きを気にしてをかっこつけてたら何にもならない‌ と思ったんです。

ですので、今回伝えられたらいいなぁと思ったこともあったので、ブログという形で書くことにしました。
Part 1からPart 4まで、前置きが長いシリーズになってしまいましたが‌本題は次に書こうと思います。



最近のアップデートです↓

回復期には、1か月前から申し込みしていたメルボルンで行われた気功のワークショップに参加し、マスターとの再会&中国からの有名なプロフェッサーからレクチャーを受け、
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そして今回は2年前よりもカナダやイギリス、ニュージーランド、日本からの参加者も多いという、かなり大きなイベントになっているとは知らずに参加してしまい、ビックリでしたが日本人の参加者さん達が世界中の気功仲間との交流や通訳をさせてもらう経験もできました。

何だかバタバタの2週間でしたが、

薬学生のジェニーちゃんがキャロットケーキを焼いて来てくれたり

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色々な方からお話を聞けたり、


温かいメッセージやお気持ちに本当に助けられ、無事に過ごして来ることができした


ありがとうございます‌ 

私は、元気でやっています‌ 
今後ともよろしくお願いします



この時、流産してから約一週間が経ちました。

仕事が休みの日なので、一ヶ月前からお願いしていたヘアカットをして心もスッキリ
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前下がりのショートになりました
髪がどんどん短くなっていきます~

そして、いつもお世話になっている中医師の先生の診察を受けに行きました。

未だに何というか、子宮の奥がキューっとなるような、下腹部が強く収縮するような痛みはあるし、胃腸のあたりがCrampingしてるし、とにかく体がだるいんです流産直後の一週間は、仕事に行って一日タスクをこなすのも本当にきつくて、このままずっと体がこんな状態だったらどうしようと思ってしまったぐらい。

今までに感じたことのないほどの疲労感

先生によると、流産は出産したのと同じくらいの疲労感が出るのは当然なのだそう。

とにかく今は子宮の中をきれいにしないといけないので、特別な処方にしてもらいました。
「2週間、安静にしてほしいんだけど・・・」
と言われましたが、(そうしたいけど)ちょっと難しい

このタイミングでもう一人の薬剤師さんが違う薬局に移ってしまったので、今は薬剤師の数が足りなくて仕事を休むことはできないという状況なので気(エネルギーやパワー)を補う生薬も入れてもらいました。

今回処方してもらったのはこちら↓
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おおー!!!久しぶりに見た生薬
でも今までに処方されたことのないものも結構入っています。お高めのものあるし...
これを見て興奮するのは私だけでしょうか?(笑)

これをコトコト煮て、煮出した液を飲みます。時間はかかりますが、有難く頂きます


そして中国に昔から伝わる、生薬たっぷり☆栄養満点のブラックチキンスープを旦那ママが作ってくれました!
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このブラックチキンスープは烏骨鶏(Wu-Gu-Ji)と呼ばれるもの。
当帰、党参、黒棗、山薬などが入っています

黒いけど、毛は真っ白なんですね~
「black chicken」の画像検索結果
栄養価が高いそうなので、こちらも有難く頂きます。

生薬は、メルボルンのアジアングローサリー店でも売っていますが、今回は薬効が高く、品質が良い物を中医クリニックで購入

ナツメは高フォドに分類されますが、今はIBSよりも体の回復の方が優先だと思っています。
下は薬膳のものですが、写真みたいにこんなに沢山ナツメ使うわけでもないので、本当に少量だし大丈夫のはず。
「dates black sugar」の画像検索結果
(薬膳やっていた時は、結構ナツメは多め&頻繁に使っていましたが・・・)
低フォドマップ食になってからは避けていたんですよね
今思えば、完全に避けるのではなくて量を考えるべきだったかなぁと思っています。

ちなみに栄養は全てスープに溶け出してしまうので、ナツメ自体は食べなくてもOK。

このブラックチキンスープを飲むと、体がポカポカ温かくなるので不思議~

中医の先生から、「腰も痛いでしょ?」と言われて、

『まぁ痛みはあるけどそこまででもないかな。
とにかくひどい疲労感とお腹が痛いのをどうにかしてください~!』

という感じでしたが…

その翌日からけっこう重たい腰痛が始まり、痛み止めもあまり効かず・・・

先生が言っていた『腰痛』ってこのことだったのね、と後から実感しています

腰痛を和らげる生薬はきちんと入れてもらったので、それが効果を感じるまで辛抱ですね。

腰痛のまま、病院での超音波検査(エコー)へ。

もうモナシュ大学病院の中の道順は大体わかってきたので迷わず受付を済ませました。

内診って苦手なんですけど、とりあえず4-5分の辛抱
PCOSの時よりもグイグイやられなかったのでマシだったかな

とりあえず、子宮外に残っている組織などは見当たらなかったそうなので、あとは来週の血液検査の結果次第かなぁと思います。

残っていると感染症のリスクが上がって、将来もっと大変なことになりかねないので。。。後までしっかりフォローアップする事が大切です。

腰やお腹が痛かったり、まだ奥から収縮するような痛みがあったりと、体は今も全力で押し出そうと頑張っているんだなぁと思います。これが自然な反応なんですよね。今回の流産を通して色々勉強させてもらってるなぁー。

腰は冷やしたら駄目よ~とか
とにかく横になって休みなさいよ~とか、
中国では当たり前のように言い伝えられている事。

色々とそういう中医学的なアドバイスも頂き(知ってる知ってると思いながらも)あえて最近は自分にはしてこなかったな‌と反省もしつています。

今は見直す時期なのかも。まずはやれることからやっています。









救急で「三日後に血液検査に来て」と言われた私。(詳しくはPart 2を読んでください)

血液検査の日は、半日仕事に行ってそのまま病院へ

救急で結果を聞いた時に、担当ドクターから色々とコツを聞いたんです。
産婦人科系はやっぱり検査⇔診察の繰り返しなので、時間がかかる、と。

普通、病院事情を知らないので、病院内のシステムがどうなっているかなんてわからないですよね

コツというのは、どうしたら早く結果を聞けるか、ということなんですけどね。そうじゃないと診察して、血液検査に回されて、また結果を聞きに別の日に診察の予約を取らないといけなくなります。

今回、自分が実際にやってみたからわかったのですが、オーストラリアの医療システムって、知らないとすごく『時間ロス』したり『損』しちゃう場合があるんだなぁ~と学ばせてもらいました。

本当に、実体験してわかることも沢山あります。

モナッシュ大学病院に入るのが初めてだったので、日本の大学病院みたいなのを想像していたのですが、人が多すぎてよくわからない‌なので受付に行って、救急で渡された書類をすべて見せて、どこに行ったらよいのかを聞くことにしました。

Bleeding in early pregnancyという分野らしいですが、それしか書類にかいてなかったし...

産婦人科だろうなぁとは思っていましたが、それが産婦人科として受付しているのか、それとも別々なのかもわからなかったので

結局、クリニックDという場所にたどり着き(産婦人科(だと思う))、その間に横にあるpathologyで血液検査をしてから、産婦人科で受付を済ませ、待つことに。

その間に病院内を散策。カフェやフードコートを見て回りました。
それでも時間を持て余し、結局座って待つことになりました。

つくづく思うのですが、産婦人科って、すごく複雑な場所です。

お腹の大きい妊婦さんもいれば、すこしお腹がふっくらしている人、まだ全くお腹が目立たない人もいるし、女性一人の場合も多いし、カップルで座っている人もいます。

これまでの赤ちゃんのエコー写真を見ながら、資料を整理整頓している人もいれば、携帯で動画見ている人もいるし、硬い表情で待っている人もいます。

この中には、
臨んだ妊娠もあれば、
臨んでいなかった妊娠もあるだろうし、
妊娠したくてもなかなか妊娠できない人もいる。
妊娠の途中で赤ちゃんに何か病気が見つかったりするケースなんかもあるのだろうなぁ。

妊娠以外にも、
女性ならではの病気で 受診している人もいるし、赤ちゃんじゃなくて自分の命を守るために病と闘っている人もいる。

なぜか物心ついた頃から、産婦人科はそう言う意味で残酷な場所だなぁと思っていました。

ある人達の立場からすると、
すごく酷なことだと思うけど、

忘れちゃいけないのは『それぞれ色んな人生ストーリーがある』ってことです。

結局 外から見てもその一人一人の本当のところの人生ストーリーは分からないんです。

嬉しそうに見えるだけで、本当は違うかもしれないし、本当のところは外から見ることはできない。

私たちの脳が『きっと〇〇だろう』と勝手にストーリーを作って、そうだと思い込んじゃって、結果的に自分を苦しめたり、他人を憎んだりしてしまう事がほとんどなのだろうなぁ。

The grass is always greener on the other side.
隣りの芝生は青く見える

これなのだと思います。

私は外からどう見えたのかな?なーんて、少しだけ思ってみながら、そういう事を考えました。(予約の時間を過ぎてからの待ち時間が長かった〜)

診察室がいくつもあって、どこから呼ばれるかわからなかったのですが、他の人が呼ばれるたびにちらっと見えるドクターの顔を見ながら、「あの人はなんか怖そうだなぁ」とか思いながら待っていました(笑)(やっぱり見た目で脳が勝手に判断しちゃってしまっていることを実感。笑)

時間になってもなかなか呼ばれず、「血液検査結果を待っているのかな?」と思ったり。

そしてやっと名前が呼ばれ、(こっちではドクター自らが患者を呼びに行きます。)
私の担当は、とても優しそうな雰囲気のドクターでした。

診察室に入ると、これまでの経緯と共に、
優しい物腰で「初めての妊娠?」とか「子どもは望んでるの?」とか聞かれました。

それからI'm sorry to say that... it looks like the pregnancy is not happening in your womb this time. Your hCG has dropped to ○○. I'm sorry to tell you this.(残念だけど、hCGの値が○○まで下がっているから、今回の妊娠は望めないみたい。)との言葉。

子宮外妊娠の疑いが減ったのは良かった!
でもまだ完全にhCGの値が下がりきっていないので、それが下がるまでは通院が必要な事と、完全に子宮外妊娠の可能性を排除するために超音波検査を受けないといけないこと等を言われました。

「今後しばらく妊娠できないようにするための薬も出せるけどどうする?」と言ってくれたり
(なるほど、これがトラウマになる人もいるんだろうな、と全く初めての経験なので医療従事者としても色々気づきがあります。)、

「PCOSと流産は関係ないからね!」と言ってくれたり、

ドクターは所々で私を慰めようとしてくれたんだなぁ。

病室に入った時も、結果から話すのではなく、これまでの経緯や患者の気持ちを聞いたりしてから本題に話を持って行ったところも、さすがスペシャリストだと思いました。

産婦人科でこういう場面は日常茶飯事だろうし、外国はすごく感情を表す人たちも多いだろうし、
きっと私は何も顔に出なかったので、あれ?っと思われたかも。

とりあえず、超音波検査(エコー)の受付に行って予約をとり、また産婦人科に戻って次の診察の予約を取って・・・

予約、予約、予約・・・で頭がいっぱいになりながらの帰宅。

子宮外妊娠で祖母が昔大変な思いをしたという話を聞いていたので、子宮外妊娠の可能性が低いことがわかり、内心少しホッとした所があります。

そしてやっと救急に運ばれてからのゴタゴタから一息ついたというか、それでもなんか心にポッカリとできてしまった穴。

そう、私の初めての妊娠は、流産に終わったのでした。






Hospital, Emergency Room, Entrance, Sign
(写真はイメージです)


救急に入ると、待合室は人でごった返し、しかも受付にはものすごい人数の人が並んでいます。
とりあえず受付でナースに診断書を見せ、状況や症状を説明します。(こんな展開になるなんて予想していなかったのですが、至って冷静な自分です。)

そこでナースが症状をコンピューターに入力していきます。(ここで症状の重篤度をチェックされ、緊急度を判断するのだと思います。)
そして隣のブースに並び、連絡先や住所、付き添いの人の名前や連絡先などを聞かれ、受付の人がシステムに打ち込んでいきます。

その間、隣の受付では「一体何時間待たせるんだよ!!」と怒鳴り散らす患者さんや患者さんの家族…。

救急で働く医療関係者の人ってものすごいストレス下で働いているんですよね。本当にすごいなぁと、毎回思います。


入力されると、手首に名前と患者番号が書かれたバンドがつけられます。症状が軽い人の場合、追い返されることもあります。


というのも、救急はメディケア(オーストラリアの医療保険)があれば、全て無料で処置や検査が行われるため、医療費の高いオーストラリアではそれを目的に救急に来る人もいるからです。
なのでバンドがつけられた時点で、緊急性があると判断され、その日のうちにドクターによって処置を行わなければならない患者リストの一人になるわけです。言い換えれば、病院はバンドを付けた時点で、その患者を見捨てることができないのです。つき付き添いの人には、visitorと書かれたオレンジ色のシールを服の上に貼ります。

今回、待合室には比較的元気そうで携帯で動画を見ている人もいれば、怪我してる人、車椅子で運ばれてきている人など様々。

これから長期戦になるのは予想していたので、携帯の充電が切れそう...と言ってた旦那に一旦家に戻ってもらい、充電器を取りに行くついでに上着や食べ物を持ってきてもらうことに。何時間待つんだろう...と思いながらも待つこと1時間半。

名前が呼ばれ、中に通されました。

モニターに映し出されていた平均待ち時間は4時間以上!
私より先に救急に来ていた人よりも早く名前が呼ばれたので、優先してくれたのだと思います。

中に入ると、救急担当のドクターがこれから行う処置について説明してくれ、ナースが来てくれるまでひたすら待ちます。その待っている間に旦那が病院に到着。

ナースに呼ばれ、奥の空いている個室で状況を話し、血圧や体温など計ってから血液検査。

普段は大ぜいの人が待っている待合室で行われるのですが、状況が結構センシティブなのでプライベートな個室でやってくれました。

血液検査ではhCGというホルモンの値を調べます。hCGは胎盤から出るホルモンで、妊娠していると血中、尿中で検出されます。言い換えれば、胎盤が無ければ、hCGは出ないわけです。

あとはきっと超音波検査とかになるのでしょうが、この血液検査の結果が出なければ何もできないということで、ひたすら結果を待つのみ。その間に担当ドクターからまた個室に呼ばれ、診察を受けます。

Dr. : What brought you here today?(どうして救急に運ばれたのか、教えてくれる?)
から始まり、子宮外妊娠と流産の可能性を話してくれました。

個室からまた出て、椅子に座って待つことさらに2時間。人がいっぱいで、ベットに空きが無かったし、外の待合室は夕方にかけてさらに患者さんが多くなって大変そうでした。横になりたかったけど、仕方ないです。そしてまたナースさんが来て、もう一度血液検査をするとのことで、個室に呼ばれます。

「さっきも血液検査したけど、今度は何の血液検査ですか?」と聞いたところ、
「輸血が必要な場合を想定しての、血液型などを調べる検査よ。」と言われました。

骨盤出血している可能性のある場合は、念のために行っておくそうです。
(そうそう、そういえばオーストラリア人って、自分の血液型を知らない人が多いんですよ。)
なるほど~。

そして、まだhCGの結果が出ておらず、さらに待つこと2時間弱。

救急に来たときは、予想外の事態で頭も覚醒してしまい、痛みもそこまで感じることなく過ごせたのですが、もうこの頃には待ちくたびれて『早く帰りたい!』しか考えていませんでした。(笑)

やっとドクターに呼ばれて個室に入り(「個室」とありますが、毎回違う個室です。)
結果を聞きます。

Dr. : Well.., your hCG is elevated so you might still be pregnant or having miscarriage at the morment. We need to have a further investigation. I need you to come back in three days time to do the another blood test.(やっぱりhCGの値が上昇しているから、まだ妊娠してるかもしれないわ。それか、今流産してる可能性も否定できないの。だから三日後にまた病院に来てちょうだい。血液検査するから。)

結局、妊娠していたことは確定。
でもこの事件が起こる前のデータが何もないため、子宮外妊娠なのか流産なのかは判断できないのですね。もし三日後にhCGがさらに上昇していたら、子宮外妊娠を疑わないといけないし、もし低下していたら流産ということになります。

三日後って、仕事また変わってもらわないといけないなぁ…
でも、言わなきゃ!

帰宅したのが7時半過ぎだったので、6時間半ぐらい救急にいたことになります。
とりあえず、他の薬剤師に状況を説明して、翌週の血液検査の日に半日休みがとりたいことを伝えました。


Part 3へ続く

これは2019年7月末のこと。
少々グロテスクな単語がで出来ますので大丈夫な方だけ読んでください。

実は5月末から生理が来なくて、いわゆるPMSがずーっと続いている状態でした。
以前にも書きましたが、PCOSの病歴がある私。(「PCOSが無くなった」という記事はこちら
仕事も忙しかったので「きっとストレスのせいだろう」と思っていたんです。月経が不規則になっても、どうせいつものこと。

婦人科系には東洋医学が効きます。私も勉強してきたお灸とか鍼とかの施術を家族や友人には行っていても、忙しさに理由をつけてしまい自分にしてあげる機会を作ってあげてなかったなぁ…と少し反省。

そしてやっと生理が始まると同時に、『やっと来てくれたぁ~泣 これでだるい毎日から解放される~』と、めっちゃ安心しました。

確かに生理痛は普段より重いし、血の塊も多いし、体はだるいし、とにかく偏頭痛もありましたが、
「まぁ、今回は遅れた分、症状が重いのは仕方がないよね。」と。

いつもなら、自分をプッシュして忙しくしてしまうタイプですが、その日はもうソファーでずっと横になりながらダラダラ。何というか、本当に体がだるかったんでしょうね。

翌日の早朝、起きると同時に下腹部に強い痛みが発生
(本当に目が開いてから1秒も経たないぐらいでした)
『この痛みはまずいなぁ…。今日仕事行く前までに治まるといいなぁ』と思い、パナドールを服用するも治まりそうにありません。もっと強い痛み止めも持っていたので、それを飲むという選択肢もありましたが、やっぱりだるくてウジウジすること30分。

一人薬剤師なので、代わりがいないのが辛いところです

土曜日のシフトは昼休みも取れないほど忙しくなるので、一日この痛みで10時間立ちっぱなしに耐えられるかどうか?と自分に問いかけた時、
「たぶん無理」。

前の私だったら、きっと這ってでも行っていたかもしれません今は昔と比べたら少し自分に正直になったかな。

旦那からも『今日はやめたら?』という言葉の一押しで、他の薬剤師さんに連絡して代わりに働いてもらえるかどうかを聞くことに。(ありがたい事に変わってくれました!)

申し訳ない気持ちを持ちつつも、Medical Certificateをもらうために土曜日でも空いているクリニックを探しました。普段行っているGPは土曜日に空いていないので、別のクリニックに予約を入れてもらいました。(空きがあって良かったです!)

12時半の予約までベッドに横たわり、本当にダラダラ~
もう体が、鉛のように重かったんです。眼もとろーんとしてくるし、何だか自分じゃないみたい。
旦那は午後から始まるワインパーティーの主催者として、準備に追われて会場(友人宅)と家を行き来しながら大変そう。でも予約の時間には車で私をクリニックまで送り届けてくれました。

初めてのGPだったので、前の月経がいつだったか?とか私が以前PCOSだったことや、IBSのこともチラっと話しました。そして偶然にもそのドクターが私の前のGPとお知り合いだという雑談もしましたが、忘れてはいけないMedical Certificateをもらうことを伝えなきゃと思って、
「(とにかく)仕事に行けなかったので、Medical Certificateください!」と伝えました。

そうしたら、
「Ok, とりあえずお腹触らしてくれる?」と言われたので診察台へ。

押されると下腹部に圧痛を感じます。
「うーん、生理痛だとこうはならないんだけどね~」
「じゃあ、尿検査してきて!」といわれてトイレへ。

腰の上の方まで痛かったし、「あー、また尿路感染症かな?腎盂腎炎だったら面倒だなぁ。」と嫌な予感が頭を一瞬よぎりました。

GPが尿検査の結果を見て、「大丈夫そうね。」
「でも、もしかしたら下腹部の痛みは盲腸かもしれないから、家帰ってからもとりあえず様子は見ておいてね。」

と言われて、無事にMedical Certificateも書いてもらい、家まで帰宅。
私は家に帰り、旦那はそのままイベントのために友人宅へ車を走らせました。

手を洗って、ついでに朝洗えなかったお皿を洗って、携帯を見たら旦那から何件もの着信があってびっくり。何か家に忘れ物でもしたのかしら?と思って電話をかけなおそうと思っていたら、またかかってきました。
「クリニックから電話来なかった?結果が出たから戻れって。今外に車止めてるから、外出てきて!」
とのこと。(確かにクリニックらしき番号から着信はあったみたいだけど、お皿洗ってて気づかなかった

結果って何?と思いつつも、「やっぱり尿路感染症かぁ。」と面倒に思い、再びクリニックへ。

戻った時にはGPは他の患者さんの診察中。その患者さんが終わるとすぐにGPから名前を呼ばれて、診察室に入ったら
GP: Funnily enough,....it showed the second line just before I threw away the paper. (それまでは出ていなかったんだけどね、結果捨てる直前に、二つ目の線が出ていることに気づいたの。)

second lineという言葉に一瞬混乱し、
私:Sorry, could you be clear? (どういうことですか?)と聞いたところ、

GP:It was a pregnancy test and it shows positive. (あれ、妊娠検査だったのよ。陽性って出てるわ。)

私:OMG!!!!!(もちろん、心の中で叫ぶ)

妊娠してたことにびっくりする前に、この瞬間までずっと尿路感染症の検査だと思っていたおバカさんな自分にもショック(笑)

GP:もう一度尿検査するわよ。結果が出るまできちんと5分測るから、それまで外で待っていてね。

と言われ、全く状況のわかっていない旦那と待合室で今までできっと一番長い5分間を待つことに。
偽陽性であることを祈りながらも、比較的冷静な私は、「クリニックから電話かかってきたとき、何て言われたの?」と旦那に聞き返すも
旦那は「受付の人は、結果がpositiveだから戻って来てって言ってて、次にドクターに電話が繋がれて、'もしもpositiveだったらgame changerだ' って…」と。

ゲームチェンジャーって…(そうだけど。)なんでそれを私にそのまま伝えてくれなかったの~!!
(今思えば、彼が完全に動揺してる証拠ですね)

そうこうしているうちに、また診察室に呼ばれ、
やはり結果は陽性。

陽性で出血してるってもう選択肢は二つしかない。

子宮外妊娠、または流産。

医療従事者って(変に?)知識があると勝手に自分で病名つけたり、状況を判断しちゃうので、いいのか悪いのかわかりませんね

GP:You should go to the emergency. I will write a letter ASAP. (救急に行きなさい。今すぐ紹介状書くから。)

そこからモナッシュ大学病院の救急へ。

ここから長ーい午後が始まるのでした。

Part 2へ続く

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