今の薬局で働き始めて、3か月が過ぎました。

働いているのは地域密着型の薬局なので、患者さんとの信頼関係がすでに成立しています。
その中で私のような新参者が出てくると、その信頼関係を崩さずに、さらに新しく良い関係を築くことが大切です。お客さんも「この子はどんな子なんだろう?」と思ってると思うな~。(年齢層も年配の方が多いです)

優しく言うと、「距離を探る」
厳しく言うと、「ジャッジする」感じですね。

私が力を注いだのが、『患者さんの名前と顔を覚えること』です。
私は帰国子女でもほとんど日本育ちなので、アルファベットの名前は中々頭に入ってこないんです。国籍によってはどう発音したらよいのかわからない名前もあるし、オーストラリアで幼いころから育っていたら自然にわかるであろうファーストネームからの性別の判断も、わからない場合が実は多いんです。
特に英語圏ではミドルネームがあり、そのミドルネームで呼んでほしいお客さんも多いという事実も、私にさらに追い打ちをかけてきます。
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しかし処方箋には、ミドルネームが書かれていないことが多いのです。



なので、調剤してる時にそのお客さんと長年勤務しているフロアスタッフの会話の中からミドルネームやニックネームを聞き取って、家に帰ったら頭の中で顔と照合するというプロセスを毎日続けていました。

そのおかげもあり、常連さんの名前も今ではだいぶ覚えたし、顔を見るとすぐに「Hi, Mr./Mrs.〇〇!How are you?」とより自然に口から出るようになりました。

名前で苦労するなんて、ホント想定外でした。
海外で生活するって現実、そんな想定外のことだらけ。
留学してた頃も、きっと想定外のことばかりだったと思います。
想定外のことで悩んで、でもそれを克服すると本当に思い出せないくらいに、辛かったこととか忘れるんです。人間の脳って不思議。

現地の人と比べると確かに時間はかかるけど、でもコツコツ続けていけばきっと何でもできる!!そう信じています!

オーストラリアの人は、やっぱり感情をストレートに表します。
つい最近も、電話でいきなり怒鳴られたり(私のせいではないのに)、厳しい言葉をかけられたりすることもあったな。

ポンコツなミスをして、
2日間泣いて泣いて、眠れないときもあったな。


患者さんとの距離が近く、
うまくいけば家族のように何でも話してくれたり、
まだ未熟な私を温かい目で見てくれたり、
優しい言葉をかけてくれたりと
嬉しいこともあったし。

分からないことが合って知り合いの薬剤師さんに相談したら、親身になって返答してくれて、すごくありがたい気持ちになったこともあったな。

この3か月で一人でお店を任されるようになり、
休憩はなく体力的にも楽ではないし、正直プレッシャーは大きいですが、
私の経験値レベルはきっと少ーしずづでも上がっています。

精神系の薬を何種類も飲んでいる患者さんでも、とってもフレンドリーに話してくれるようになり、「マギー、寿司は好き?メルボルンで一番おいしい寿司屋知ってる?あそこの○○っていう寿司屋がめっちゃ美味しいから行ってみて。」と教えてくれました。
(すごく狭い地域なのでおそらく一番おいしいというのはかなりあやしいのが明らかですが、同僚のスタッフはこの会話にウケてました。笑 純日本人の私の舌をうならせる寿司のレベルは相当高いものでないと!と心の中でつぶやきましたが、気になるので今度行ってみようと思います。笑)

出会う人みんなが、肌の色も違えば、目の色だって違うし、育っている環境も日本以上にバリエーション豊かなのです。本当に色々な人がいるので、ジャッジしてたら疲れちゃいます。だから私はジャッジしないようにしています。
私自身が「ジャッジせずに接している」から、この人も私のことをフラットに見てくれるんだと思います。
大きな気づきでした。ありがとう。