オーストラリアで薬剤師

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美容

以前投稿した貧血と婦人科系疾患で鉄剤についてお話ししました。

お茶でも飲んでちょっとホッと一息‌そんなティータイムに欠かせないお茶が紅茶に含まれているタンニン。タンニンは鉄の吸収を妨げてしまいます‌ 

効率よくサプリで鉄剤を取り入れるために、タンニンを含む飲み物は30分以上避けるのがオススメです。

書き忘れていたので追加しておきます

貧血の症状はめまい、立ちくらみだけではありません。酸素不足になるため、とにかく体がだるかったり、疲れやすいのも特徴です慢性的な頭痛として表れることもあります

ベジタリアンの食事は鉄不足になりやすく、サプリメントで補う必要があります。また女性は特に月経で鉄不足になりやすい傾向があります。

ただ、そのサプリメントが結構厄介者
鉄剤は多くの場合、 胃もたれや便秘を引き起こしてしまいます。吸収が元々悪いため、錠剤で大量に入れないとダメなのです。鉄剤は3ヶ月ほど継続しないと体の中にたまりません。GPから飲むように言われたけど、続けることが難しいのが現状です

シロップ剤のほうが、消化器への負担が少ないとは言われています。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収が上がることはよく知られているため、鉄剤にすでにビタミンCが混ざっている商品が多いです。

鉄不足は血液検査でわかります。
鉄不足と診断されたら、鉄剤を飲むのと同時に、原因を探らなければなりません食事なのか、多月経なのか、その他の理由なのか。
放置すると、案外厄介なのです〜

女性にやっていただきたいのは、多月経かどうかのチェックです。

昼でも夜用のナプキンを使う日が3日以上ある
普通のナプキンでは1時間もたない
経血にレバーのような大きな塊が混じっている
以前より経血量が増え、日数も長くなった

一つでも当てはまると、過多月経かもしれません。
少しくらい経血量が多くても月経だから仕方ないと思ってはいけません。
子宮筋腫や子宮腺筋症は、経血量が多いのが特徴です。子宮内膜症は過多月経を起こす疾患ではありませんが、子宮筋腫や子宮腺筋症を併発するケースが見られます。

ストレスは簡単に月経異常を引き起こします。ストレスは肝に直接影響し、ホルモンバランスが乱れてしまいます。(春は肝が影響を受けやすい時期ですので、今日本にいる皆さんはしっかり休息をとることが重要です!)私の実体験は別の記事で書きますが、仕事が忙しいから、とかストレスがあるのは分かっていて仕方がないから、と私のように安易に考えていてはいけないということをお伝えしたいです。

婦人科系の検査は少し勇気がいりますが、それはみんな一緒です。子宮頸がん検査も含めて、絶対定期的に検査することをお勧めします




今日はピルについてお話します。


日本では海外に比べてあまり使われていないため、大学でもあまり深く勉強しないんですよねー💧

私はあの時「もっと知りたかったなぁ」という気持ちがありましたが、勉強する機会もなく、知識がないままオーストラリアに来て、ものすごい種類のピルを目の前にしてカルチャーショックを受けました🙀

海外は社会進出している女性が多いからでしょうか。

 

知識を補うためにそこからは猛勉強💦💦💦

 

今日は「ピル」について書きます。もっと知りたい薬を学ぶ学生さんにとっても参考になると嬉しいです😃✨

 

まず初めに、「避妊薬には沢山種類があるんだよ~」ということを頭の片隅に入れておいてくださいね❣️

 

「ピル」と一般に言われているのはCOCcombined oestrogen-progestogen contraceptives)ピルのことで、エストロゲンとプロゲステロンが含まれている錠剤を毎日服用することで、体内のホルモンを一定に保ちます。含まれているホルモンの量もすごく少なく、体に悪影響を及ぼしにくく、かつ体がその2つのホルモンで毎月きちんとしたサイクルで機能できる最低限の量しか入っていません。ほとんどのピルは、ホルモンの入っている錠剤を毎日服用し、ホルモンが入っていないシュガーピル(プラセボ)を4日〜7日間服用するというサイクルです。

 birth-control-pills

☘こんな人に最適☘

✅飲むことを覚えられる人…毎日同じ時間に服用しないと効果がありません

毎月生理が来る日を確実に知りたい人…プラセボを服用する時に出血があります

 

⚠️ピルは世の中の女性全員が使えるわけではなく、禁忌もあります。使えないのは血栓リスクのある人, 過去5年に乳がんになった人、35歳以上の喫煙者・・・などなど、ここは大学で習うと思うので今回は省きますね。

 

通常、女性ホルモンってエストロゲンが徐々に高くなっていき、排卵はLHサージと言ってエストロゲンとプロゲステロンが同時に高くなると起こります。排卵後はプロゲステロンが優位になり、子宮内膜がもんどん分厚くなっていきます。卵子が受精卵になるチャンスを逃すと、生理として子宮内膜の細胞が外へ流れるため、出血が起こりますよね。

 

じゃあピルを服用するとどうなるの?ということですが、少量のホルモンを体の外から入れることで、体が「ホルモンを作らなくてもいいんだー」と思い、体内でのホルモン生産工場がお休みモードに入ります😴

なので排卵しない=きちんと服用すれば妊娠しないということ!

その間、外から入ってきたホルモンに後はお任せ状態。


ではプラセボピルを服用する時に出血するのはなぜでしょう?それは少量のホルモンによって子宮内膜も少しづつ分厚くなっていくため、完全に外からホルモンを体に入れない時期を作ることで、生理と同じく厚くなった子宮内膜をはがしているのです。(この出血は、生理ではありませんよ!排卵していないので、生理とは呼びません。)なので、ピルを飲んでいると、出血量も少なく、日数も短いことに気づくはず・・・。

 

ピルを服用すると、痛みが無くなったり、PMSが軽くなったり、とにかく毎月楽になります。

それは上記の理由によるからなんですねー。一定のホルモン状態を保っているからなのです。なので避妊目的ではなく、内膜症や毎月の症状が重い人が日々のQOLを向上させるために服用している女性も沢山います✨

 

副作用:

ホルモンを体に入れるということは、ホルモンに関する副作用が出る場合もあります。

吐き気や頭痛、PMSの症状が初めのうちは出ることも。少量のホルモンでも、体が敏感だと副作用を感じる人もいます。

なので症状が出る時間帯に眠っていればいいじゃん!ということで、就寝前に服用することをお勧めします。大抵の場合、数日~数週間で体が慣れて、感じなくなります。

 

それでもまだ調子が悪い・・・という方は、別のブランドのピルを試してみると良いです。

ピルはたくさん種類があるため(特にオーストラリアは沢山!)、自分に合ったものを見つけることも大切です☝️

 

YazYasminは日本でも有名です。それは副作用が少ないと言われているからなんですねー。ポイントは含まれているプロゲステロンが「drospirenone」なので、抗アンドロゲン作用が期待できるからです。

弱い利尿作用が期待できる…むくみにくい

ニキビを抑えてくれる…美肌効果

PCOSの症状改善…辛い症状はアンドロゲンによるものが大きいです

などなど。コストも高めですが、このような利点があります。

他にはcyproteroneも抗アンドロゲン作用があるので、Brenda-35とかもいいかもしれません。

オーストラリアではメディケア(国民医療保険のようなシステムです)でカバーされるピルも多数あります。

 

ピルを服用すると妊娠しづらくなる?というのは全く根拠がありません。

確かに妊娠するためには、ピルをやめて、再び自分の体でホルモンを作るように生産工場を動かさなければなりません。ピルをやめて、しばらく眠っていた工場員たちが働きだすまでに少し時間がかかるかもしれないため(人によっては13か月かかることも)そのように言われているのかもしれませんね。

 

質問等受け付けています

⚠️注意:ピルは性感染症からは守ってくれません!

    コンドームなどのバリアメソッドが必要です。

 

 ⚠️ちなみに私はCOCピルを推奨するためにこの記事を書いているわけではありません。


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