オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、子育てなどについて綴っています♪

薬剤師になりたい

オーストラリアで薬剤師になるまでのプロセスを書き留めておきたくて始めたこのブログも、だんだんと記事が増えていき、ここまで多くの方に読んでいただいて本当にありがとうございます。

そして多くのメールでご質問も頂きます。

一つずつ返信したい思いは山々なのですが、未だにバタバタしており返信が出来ていない方は本当にすみません。あと、質問だけ聞いてその後何も返信がなく、それ以来連絡がプツンと切れる方も中にはいるので残念です

始めは英語で調べていても分からないこと、沢山ありますよね。
そうなんですよ、『オーストラリアで薬剤師になる方法』ってめっちゃ分かりにくいんです!(これは私のせいではなく、システムが複雑なのです

なので全体像がわかるように、簡単ではありますがYouTube動画を作成しました。

情報は現時点でのものですので、変更がある場合もありますので、ご自身できちんと調べてくださるようお願いします

もし今後、AUSで免許を取りたいと思っている方がいらっしゃれば、参考にしていただけると嬉しいです。

応援しています♪



日本で薬剤師として働いている方にとって、おなじみの『SOAP』。

びっくりしちゃったのですが、ネット上で『海外の薬剤師は薬歴は書かない!』なんていう記事まで出てきてしまっているのですね…

それは違いますよ~
オーストラリアでも薬歴は書きます!!

医療従事者である以上、『記録』は必要不可欠。
患者さんの主訴だけじゃなくて、ドクターに問い合わせたことや患者家族との会話など、
起こったことはすべて書き留めておかなければいけません。

なぜか?
記録が無かったら、もし何かが起こった時に、何も証拠がないんです。

これは欧米で起こったらかなり大変なことになります。

薬剤師は責任も重いからこそ
これは絶対、絶対、大切な事なんです

オーストラリアでも、もちろんSOAPを用いた薬歴を推奨しています

病院では基本中の基本。
どんな医療従事者もレコードします。
薬剤師も、全ての患者さんに対してこのSOAP形式の薬歴を残すのが本来は理想だと思います。

しかし現実問題、地域の薬局として見ると、それを実際に実行している薬局は多いとは言えません。

だって、やっぱり忙しいから

電話はひっきりなしに鳴るし、患者さんは列まで作ってるし、他の業務もあるのに、一人一人書いてられない

これがやっぱり現状じゃないでしょうか。

クリニックのように、アポ取って、個別のカウンセリングルームに通されて・・・
なんていう環境じゃないのが薬剤師。

大事なことやメモしておきたいことがあった場合には、必ずSOAP形式での薬歴を残しています。
現実、忙しい時は紙にサッ!とメモして、後から薬歴を書くことになります。

私はSとOは簡潔に、そしてAの部分をメインにDOCUMENT分類で書いています。
と言っても、オーストラリアは電子化されたプログラムを使って記録するので、入力作業にそこまで時間はかかりません。

さてさて、
英語で見ると、普段書き慣れていることでも新たな発見があるかも⁉と思い、今回はこのSOAPの英語版を皆さんにご紹介したくて書きました。

薬学生さんは是非、日本のテキストと見比べてみてくださいね~

【S】- Subjective Information
This category contains detailed information provided by the patiet in their own words. Information includes thier smptoms, disability, function and history.

大切なのはここ⇒Only relevant information should be captured.

例えば;
ーlocation, severity, onset, associated symptoms and factors that improve/exacerbate the symptoms
diagnosis, surgical procedures
ーdiet, exercise, alcohol, cigarettes, social supports(whether the consumer lives at home alone/with family)

【O】‐Objective Information
This section includes your objective observation of the patient's problem.
例えば;
ーMedication list
ーMedication management - a perception of their adherence to medicines
ーAdverse drug effects
ーVital signs - BP, HR, weight, height and BMI (if the information is available)
ーLaboratory values/diagnostic test results (if you have the access to pathology results)

【A】‐Assessment
This category includes the various concerns of the patient and your professional opinion based on both the subjective and objective findings.
例えば;
ーan explanation of your recommended interventions and treatment goals and desired outcomes for the patient.
ーWhat might negativeky impact on the patient's progress.
ーProblems
ーMadication-related problems - adverse reactions, dosing discrepancies, missing therapies, medicines without an obvious indcation, drug interactions, complementary medicines and untreateddiseases, drug selection problems, over- or under- dosing, compliance, undertreting, monitoring, education or information, non-cinical information and toxicity or adverse drug effects.

【P】‐Plan
Goal - expected/desired outcomes resulting rom a change in medication management
Monitoring, reiew and referrals
Education or counselling provided

実際に、英語版SOAPの例がこちら↓

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私も朝早く行って、前日に時間が無くて書けなかった薬歴を書いたりすることはあります。
今後、オーストラリアの薬剤師業界のルールがどうなるかはわかりませんが、まだこなせる量なのでOKと自分の中ではしています。

本来、この薬歴は「他の医療従事者とのコミュニケーションを図る」上では非常に重要で、有効なレコードです。

薬歴を書くことが単なる「作業」になってしまっていたり、数をこなすために残業したりするのは、薬歴の本来の意味がなくなっている証拠

日本だから~とか、海外だから~とかじゃなくて、これはきっと世界中の薬剤師業界の問題なんだと思います。

オーストラリアの薬剤師免許は、毎年11月の更新制です

更新に必要なのは
①更新手続き&更新料
②CPDポイント
③実務経験時間
の3点です

①更新手続きはAHPRAのサイトでオンラインで行うことが出来ます。
登録の更新のために、毎年registration feeを支払います。現在はおよそ$400(AUD)です。

「高い!!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアの他の専門職はそれ以上払うこともあるので、まだ薬剤師はリーズナブルな方だと思いますもちろん、確定申告できます。

②CPDポイント
毎年、CPD(Continuing Professional Development)と言って、病態や薬に関する記事や論文を読んだり、勉強会やセミナーに参加して勉強することが義務付けられています。

このCPDはポイント制で、その記事の内容やモジュールの難易度によって点数が異なります。
薬剤師になってからも、毎年40ポイント以上取得することが必須となります。

③実務経験時間
1年間に150時間以上、現場で働くことが義務付けられています。
もし何かの都合で過去一年間に150時間以上をクリアできない場合は、3年間に450時間カウントすればOKです。

やっぱり知識は常にアップデートする必要があるため、この更新制度をとっているオーストラリア。
その他の医療従事者もほぼ同じだと聞いています。

更新制だと、免許をキープするにはそれなりに努力も必要になってきますが、そのためかオーストラリアの多くのプロフェッショナルは『新しい知識を常に取り入れる』という姿勢を持っているように感じます。


私はCPDポイントのため?もあるけど、やっぱり知識は常にアップデートしていきたい!と思っています。
なので仕事が休みの日は、たまにカフェに行ってブラッシュアップの時間を取っています。
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頼むのは大体アーモンドミルクで淹れたチャイラテ チャイって正直外れることも多いので、家で好きなスパイスをた~くさん入れたオリジナルのチャイラテにおさまってしまうのですが、最近は結構好みのチャイラテをいくつか近所で発見

スパイス効果なのか、はかどります‌ 

こういう事を話すと友人や知り合いからは「いつも勉強してませんか?」って言われちゃうんですけど…

たまたまディナーに誘われた日に限って、セミナーとかがたまたま入っていたっていう過去の事もあってそういう印象になっているのかも…

なので、そんなことないです。笑
これも実は素敵な自分時間の一つなのです




日曜日に開催した薬剤師向け✩オーストラリアの医療と処方箋セミナー‌ 

Daylight Savingが始まった事もあり、1時間早くなったという色々ややこしい日程でしたが、(仕事のスケジュールで土日開催がなかなか難しくてすみません‌)わざわざご参加くださった方、どうもありがとうございました

薬の分類から、法律の違い、医療制度の違いと生活への影響、処方箋の読み方...と盛り沢山の内容‌ 今回は春のハーブ、よもぎを使った薬膳スイーツと、オーストラリアのオーガニックハーブを調合した『ストレス薬膳ブレンド』も召し上がっていただきました

外に出て、他の国の人との違いを知って初めて自分の国のことをより深く理解できるのと一緒で、

こうやって比較し、客観的な立場で見てみると、日本の医療についても違う角度から考えることができるんです‌ 

クリニックなどの環境では必ず受け付け(レセプション)があって、会計関係のことはお任せ状態。

でも薬剤師は、ただ薬のことを考えていればいい訳じゃなくて、現場で医療システムに直接触れる機会があるというちょっと特殊な職種です。

だから薬剤師の立場でオーストラリアの医療を見ると、医療システムまで深く掘り下げてみることができるんです。これはすごく面白い

参加して下さった方も積極的に質問してくださったのでかなりinteractiveなセッションとなり、私も楽しかったです。セミナーが終わった頃には、もうオーストラリアのややこしい処方箋が読めるほどになっておられました‌ さすが飲み込みが早いです

セミナー後は地元のカフェにてランチ会‌ 留学生活や今後のキャリアなどについて、色々お話できて楽しい時間を過ごさせて頂きました‌ 

メルボルンに残る人、日本に帰国する人...状況は一人一人違っても、海外に一歩踏み出したというすごい力を持っている人達だと思います。こちらにいる間に、是非オーストラリア医療を知り、日本の医療を客観的に見てみてほしい。きっとそうすることで様々な「気づき」があるはずです。

そして例え日本に帰ることになったとしても、その「気づき」は必ず生きると思います。同じ薬剤師というバックグラウンドを持っている方には特に、自分の目標に向かって是非頑張って欲しいーそのお手伝いができるならとっても嬉しいです‌ 

今回の『オーストラリアの医療制度と処方箋集中セミナー』は、今後ご希望の方がいらっしゃれば、その都度開催します

さて、次の日月曜日は仕事終わりにシティーに行き、勉強会に参加してきました‌ 

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私の薬局は終わりが遅めなので、どんな勉強会も遅刻しちゃうのですが... 
それでも行きたいと思ったら行きます‌ 

この勉強会、今年5月に予定されていたのがキャンセルになっちゃったんです。MRさんに次に開催する時は絶対教えてほしいと頼んでたので、今回開催時に声かけてもらえました。

終わると9時過ぎ、帰ると10時過ぎ、さすがにヘトヘトになりました(笑)

今回は薬剤師しか販売できない、医療グレードのサプリメントの勉強会。今後も皆さんに役立つ情報を発信していくために精進していきますっ

‌メルボルンは最近特に気温差が激しすぎて体調崩しやすいですね‌ 無理せず乗り越えていきましょうね

いつもブログを読んでくださりありがとうございます

今回はセミナー&ランチ会のお知らせです

オーストラリアの薬や医療情報はブログでも少しご紹介していますが、

ブログでは書ききれない ‛オーストラリアの医療のしくみ&処方箋の読み方’  について

セミナー形式でわかりやすく、詳しくお話します 

Startup, Meeting, Brainstorming

『オーストラリアの医療制度(メディケア)って?』
『オーストラリアの処方箋ってどうなってるの?』
『日本の薬事法とどう違うの?』
『オーストラリアの薬って何が違うの?』・・・等々。

薬剤師の視点で医療を見ると、色々な事が数珠つなぎにわかります
現地の薬学部でしか習えない事も含め、90分にギューッとまとめて解説しますせっかくオーストラリアにいるなら、日本の同僚やお友達にオーストラリアと日本の医療の違いについて話せるようになりませんか?

日時:10月6日(日)
11:30~13:00 メルボルン在住者限定90分でわかる!
        「オーストラリアの医療と処方箋 薬剤師向けセミナー」

        ※参加費 $30 (季節の薬膳スイーツ&ハーブティーつき)
        ※場所:Hughesdale駅待ち合わせ(Huesdale駅からは送迎します♪)
        (薬剤師向けですが、その他の医療従事者の方も大歓迎♪)

13:00~14:00 ランチ会 
        ※ローカルのカフェにて
        ※ご飲食代は各自でお願いします

・参加表明はメッセージ、もしくはこちらからお願いします。
・セミナーのみ、ランチ会のみの参加も◎(予約必須)
 ランチ会は薬剤師以外の方でも大歓迎!

セミナーは人数集まり次第開催決定となります。
参加表明された方には、個別に詳細お知らせさせていただきます。
(人数が満たない場合は開催をキャンセルする可能性がありますのでご了承ください。)

お会いできるのを楽しみにしています


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