皆さんはDownschedulingという言葉を耳にしたことはありますか?

これは ❝医薬品のカテゴリーが一つ下がる❞ ことを意味し、❝処方箋医薬品から、処方箋が無くても薬剤師が判断して処方できる医薬品に分類される❞ことを意味します。

日本で言う、『スイッチOTC医薬品』のカテゴリーに近いかな?と思います。

オーストラリアでは、ここ2〜3年の間にこのdownschedulingされた医薬品が結構あります。

2021年に入ってからは、
・Triptans (トリプタン系:偏頭痛薬)
・Melatonin (メラトニン:不眠症)
・Cannabidiol (カンナビノール:up to 150mg daily, THC is <= 1%)

がdownschedulingされ、薬剤師の判断で処方可能になりました。

他の国で処方箋なしで承認されている医薬品例↓IMG_20210809_135618

国によって様々です。

オーストラリアは特に面積が広大なので、田舎の方に行くと主治医に診てもらうために何時間も車を走らせないといけない僻地に住んでいる方もいるのです。そういうケースでは、このようにdownschedulingされて薬局で処方してもらえる薬が増えるのはとても便利ですよね。
同時に、処方するにあたって適切な判断が求められるため、薬剤師に求められるスキルは年々上昇しているのも事実です。