オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、子育てなどについて綴っています♪

薬剤師の仕事

ここ最近、『薬剤師のメンタルヘルス』というウェビナーに積極的にいくつか参加してきました

オーストラリアではコロナウイルスによって、今まで以上のストレスの中、突っ走ってきた私たち。特にメルボルンは感染がゼロになり規制緩和しましたが、いままで世界最長のロックダウンを経験した州。
規制緩和になる直前に多くの人が限界を越えてしまったり、規制緩和されてから一気に疲れが出てトラウマに苦しんでいる人もいます。

日本は第三波。
ロックダウンではありませんが、薬剤師としてフロントラインで働いている以上、きっと似た経験をされる(もしくはされてきた)可能性はあるのではないでしょうか。


どうやって薬剤師としてこの辛い時期を乗り越えていけばいいのか?

その内容を次の記事でシェアしたいと思います。





「薬剤師でも、他の仕事やってもいいんですね!」

日本の薬剤師の方から、良くこのような言葉を頂きます。

薬剤師でも、二足だって三足だって、何足ものわらじを履いていいんです。

例えば薬剤師をしながらカフェで働いたっていいし、薬剤師をしながら違う勉強したっていい。

もちろん違う医療の分野の知識を深めるのだってありだし、全く別でもいい。

私の薬剤師の友人は、同時にレストラン経営していたり、イベント会社で働いていたり・・・様々です。
全く違う事がやりたくなって、ITの勉強してる人だっています。

海外暮らしが長い私は、こんなこと普通だと思っていましたが、
言われて気づかされました。

多くの人は、「薬剤師だから~」という肩書に縛られているんじゃないかな。

そうならすごく勿体ないです。(私もそういう時期があったからこそ、勿体ないと本気で思います。)

私は日本語教師の勉強をして、現地の学生に教え始めてもう5年以上が経ちます。そこから現地の高校で教える機会までもらえて、今は学校を離れても自分の授業を受けに来てくれている学生さんたちがいます。

もちろん授業をするためには準備もあるし、それぞれのスケジュールに合うように予定を立てたり、試験前はメールでサポートしたりします。

薬局のシフトが無い日も、授業のスケジュールを優先して、自分のことは後回し。

全く一日中休み~💛っていう日はほとんど無かったなぁ・・・。

でも『日本語を教える』ことを通して、様々な事を勉強させてもらいました。

きっかけは、移住してから仕事が無かったから。
何か自分ができることから始めていったんです。その「日本語チューター」が、このキャリアの原点。短期間だけのつもりで始めて、それが気づいたらメインの仕事になって、そして今はそれが副業になっている・・・。
それだけじゃない、薬剤師だけでは関わることが出来なかった人たちとのご縁、そして決してできなかったであろう経験、さらにさらに、自分の母国語への理解をさらに深めさせてくれました。それまで日本語の文法なんて考えたこと無かったし、英語との違いなんて比較したこと無かったし・・・。

そして教員として学校に勤務することになるなんて、それまで考えたことも無かったです。

でも日本語を一から勉強することで、日本語の美しさを知り、そして外国語への理解度がめっちゃ上がりました。

そんなボーナスが得られるなんて、薬剤師一筋のころは全く予想していませんでした。

こんな素敵な世界を経験させてくれたこの日本語教師のお仕事を、今年で一度お休みすることにしました。

理由は・・・次のステージが目の前に来ている気がするからです。
面白いことに、今の学生さん全員が今年で卒業、来年から引っ越しする予定、仕事で日本に行く・・・など色々重なっているんです。ちょうど私が新たに始めたいこともあって・・・

これは変わり目だな、と思っています。

来年からクラスを取りたいと連絡してくれた方もいらっしゃったのですが、悩んだけどお断りしました。

1人、社会人の学生さんがいるのですが、その人が12月の日本語能力試験を受ける予定で今頑張って勉強しています♪

結構何度高いんですよ~w

文法が結構ややこしいのが多いので、今は集中して週に2~3回授業受けてもらっています。

授業が仕事終わってからになっちゃうので、私もちょっと準備で日本語漬け・・・。

授業の準備は、文法を教えるために例文が必要なんです。
文法を教える時に使う例文を考えたり、口頭で練習するための問題を用意したり、リスニング問題を用意したりと1時間半の授業に対して結構時間かけます。大分資料もそろっているので速やかにできるようになりましたが、やっぱり文法教えるっていうのも知識をブラッシュアップしていかないとネイティブはどんどん忘れちゃいます。笑

日本に住んでいる外国人のための日本語の教科書は見つけやすいのですが、それを使おうとすると日本語ばっかりで、日本語の知識がある程度ない人には使いこなせないんです。(私は日本の本屋さんでずーっと1人立ち読みしてこの事実に気づきました。)
逆に英語圏で日本語を学ぼうとすると、逆に英語で説明されている教科書ばかりになっちゃって、ひらがなとかないんですよ。ひらがな・カタカナ・漢字の代わりに、全部ローマ字で書いてある。

こっちの高校生が求めているレベルの、良い教科書とか問題集が無いの!!!

だからあらゆる日本語のワークブックとか読みまくって、オリジナルの文法解説や問題を項目ごとに作っちゃいましたよ!PCにしがみついて、夜な夜な作業もしていたこともあったなぁ・・・

今はそれを、各学生のレベルに応じてちょっと変えてみたり、どんな問題を使うかを考えアレンジしたりします。

この経験とスキルは、今では私の宝物となりました♡

また機会があったら、いつでもteachingに戻ることができます。

試験まであと少しなので、私も精いっぱいサポートしたいと思います

薬剤師という枠から一旦一歩出て、自分を見直してみるのもアリだと思いますよ☆


日本の薬剤師さんとお話しすると、

「薬剤師は雑用が多い」

「薬剤師としてリスペクトされていない」

という声をよく聞きます。

もし『雑用が多い=リスペクトされていない』というこの方程式が頭にあるなら、

それは変えなきゃ損


私が良く用いる例は、大手の企業などの組織。

沢山の社員さんがいて、自分はその一人。
そして自分の仕事ばかりやっていれば、その分野のエキスパートにはなれる。でも、その組織が大きければ大きいほど、全体像が見えにくい。

自分がやっている仕事は、全体としてみた時に、どんな役割を担っているんだろう?
どんなジグソーパズルを今自分は持っているんだろう? このジグソーパズルは、完成した時にはどんな絵が描かれているんだろう?

以前、異種業界の現地の人々とお話した時に気づかされたことなんですが、
日々忙しさに負けて、自分の目の前の仕事だけに集中してしまい、全体像を把握していない人がほとんどなんです。何年も何年も勤めているのに、全体像を見たことがない、そして見ようともしてこなかった人がほとんど。


薬剤師も同じことです。
前の薬局は大手で、薬剤師は薬剤師の仕事だけやっていれば良かった。

だから、フロアの仕事をやらないといけない時に、ブーブーいう薬剤師も多かったんです。

でも今の薬局は、他に二つ無い、唯一の個人経営の薬局。

もちろん、薬剤師は調剤室だけじゃなく、フロアの仕事もするし、そうじもゴミ出しもします。オンラインショップもあるので(経営は別ですが)オンラインでオーダーしたお客さんへの電話対応もするし、自分に関係ないクレーム処理も私の仕事です。

そして新聞も売っているので、常連さんには売り切れでがっかりさせないように、決まった新聞や雑誌を薬局を開ける前に取っておきます。

これを読んで、「そんなの薬剤師の仕事じゃない!」と思う方は、こう考えてみてください。
薬局も、会社です。規模が小さければ小さいほど、全体像を把握しやすいんです。(これはメリット
私は今の薬局に勤め始めてから、薬剤師の基本的な仕事はもちろんですが、むしろ経営側に立って物事を見ることができるようになりました。

将来薬局経営する予定は全くないですが(笑)こういうビジネスセンスはこれからすごく大切だと思っています。

今勤めているのは小さい薬局ですが、日々すごく変化しています。
今年3月には、薬局内でロト(宝くじ)を売るようになり、フロアスタッフはロトのトレーニングを受けました。
続いて新聞と雑誌を売るようになり、お客さんの声を受け取ってグリーティングカード、文房具までも売るようになりました

そして新しく壁をペイントし直したので、薬局内が明るくなりました(次はカーペットも!)

さらに、周りにスーパーマーケットが無いので、牛乳まで売るようになりました

オーナーは以前、バリスタだったこともあり、コーヒーにはかなりうるさい人です(笑)なので牛乳もとっても美味しいブランドの物を置いていますもちろんメルボルンは食にこだわりのある人たちが多いので、ラクトースフリーのミルクや牛乳以外のミルク(アーモンドミルクやココナッツミルク)も置いています。Bonsoyも置いていますよ~‌オーナー曰く、コーヒーにベストなソイミルクはBonsoyなんだとか。

びっくりするのは、そのアーモンドミルクやココナッツミルクも、カフェ級の良いブランドのものですカフェでしか見ることがないこのブランドのミルクは、メルボルンの薬局で買えるのはうちだけじゃないかなぁ。しかも、カフェ経営の人達が大量購入するために日々薬局に来るのが面白いそう、それほど価格設定を低くしています。

試飲会をしたのですが、スタッフ全員びっくりするほど美味しかった
このアーモンドミルクもココナッツミルクも、超美味しいんです(調剤室の片隅に、牛乳とMilk Alternativesがずらっと並ぶという異様な光景)

しかも、いつも「make it even better」(より良くしたい!)というオーナーの思いが、すぐ行動になっています。だから、「毎日同じ」「常に同じ」はこの職場ではあり得ない。

良く考えてみたら、これが私の中の「絶対外せない価値」とすごくマッチしている。

必然的に、責任感も大きく、大変さはありますが、私にはすごくこの価値観が合っています。

もちろん薬の知識のアップデートは欠かせないので、日々情報は集めるよう心がけています。
患者さんからのランダムな質問で一晩頭をひねることもあり、学ぶことばかりです。

そうじだって、毎日働く職場が汚かったら嫌じゃないですか!一日のほとんどを過ごす場所なので、やっぱりキレイにしたい✡

と考えていくと、一体、雑用って何なんだ??と思いませんか?

それでも「薬に関することしかやりたくない!」という薬剤師さんには・・・ごめんなさい。

ちょっと心の中にもやッとすることがあったら考えてみてください。あなたにとって、「絶対に外せない価値」って何ですか?


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