オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

薬学生

最近は薬局が忙しく、帰宅後も中々頭が休まらないマギーです。

気がつけば今日で9月が終わり信じられません

この2年間はほとんどロックダウン。。。

ですがこのロックダウン、ワクチン接種の一回目が80%に到達したら終わる予定です。

でも今日の新感染者数はなんと1438人
昨日の950人でも驚いたのに、24時間でここまで増えるとは恐ろしい。

グラフにすると一気に増加しています↓
COVID daily cases1


しかもこれ、ビクトリア州だけの人数です。

今日は薬局でもワクチン接種に来る方がひっきりなしで・・・
もう何人打ったかも数えてません 

そしてモデルナのワクチン接種が今週から薬局で始まったので、とにかくブッキングだけでもかなりパンパンです。
そしてアストラゼネカも同時に行っているため、間違わないように慎重に行わなければなりません。

ラストアワーだけで6人も接種したという、そんなHecticな一日でした。
薬学生のオリビアちゃんが2週間だけ薬局に来てくれていたので、本当に助かりましたが、来週からは1人少なくなるのでちょっと厳しくなりそうです

今まで60歳未満はPfizerかModerna、60歳以上はアストラゼネカという制限がありましたが、本日より今後はモデルナも60歳以上の人に対象となりました。

Moderna

現在はスクールホリデー中なので、キッズも沢山来ます。
そして、Modernaを好んで来る60歳以上の方も沢山。

薬局は、もう猫の手も借りたいぐらいの忙しさで、私のシフトもパンパン

ワクチン接種率はものすごいスピードで増えているので、あとはケースナンバーが減って来てくれることを願います。でも何事も健康第一で、がんばろう

オーストラリアで仕事を探すにはどうすればよいか??

レストラン等のホスピタリティー系は募集の紙がお店に貼ってあったりしますが、一般的にSEEK等のウェブサイトで探すことが多いです。


私が今の薬局の仕事をゲットしたのは、Seekを通してではなく、求人を見て直接レジュメを持っていく方法でした。本当は他にも色々方法があるのですが、今回はSEEKを通して応募。

応募するのに必要なのは、レジュメ!!

と言っても、薬剤師の場合は一つ作ってしまえばずっと使えます。

1つ良さそうな求人を見つけたので、とりあえず応募。

その1時間後に電話がかかってきたのですが、仕事中で出ることができませんでした。(この超スピーディーな展開に驚きです

ボイスメッセージが残っていたので、お昼食べている時にかけ直しました。話したのはHR(人事部)のお姉さん。採用へのプロセスは2段階あるらしく、1回目はZoomでインタビュー、それが通ったら実際に薬局へ出向き、マネージャーとインタビューということになるそうです。

早速Zoomインタビューのスケジュールを組んでもらい、電話は終了。

話した時間は約5分。

Zoomでのインタビューは初めてだなぁ。

【次に続く】





ステージ4ロックダウン 4週目が終わりました。

今週は気候の変動がかなり大きかったです8月27日は暴風&大雨で木が倒れたり、家や車が壊されたり、停電が続いたりと大惨事しかも家から働いている人がほとんどなので、いきなり電源が落ちちゃったらデーター飛んじゃいます そしてその影響で、ダムから消毒していない水が流れてしまい、一時期多くの地域では水道水が飲めなくなりました。


コロナに続いて今度は水・・・

日本と比べてAUSは災害があまりありませんが(あっても被害があるのは住宅地が無い砂漠エリアなど)、だからこそこういう時にショックを受けやすいというのはあります。

こんなに風が強い日が続いていると、きっと気圧の変動で頭痛やめまいで悩んでいる人も多いんじゃないかな?私も以前はひどかったのですが、今ではあまりなくなりました。

さてさて、今週に入ってコロナの新感染者数が2桁になってきました
ロックダウンの成果がやっと出ています。もう、ずーっとロックダウンなので、そろそろ結果が出てくれないと皆精神的にやられてしまいます

ステージ4になってから1か月が経ちました。2回目のロックダウンが始まってからはもう2か月近くたっているんじゃないかな。

月末~月初めの今週の薬局は、私にとって本当にきつかったです
月末には処方箋のclaimをしないといけないし、月初めは麻薬の在庫管理に医薬品価格の改正やなんやらで、てんやわんや
Fax処方箋が多すぎて、これを整理するだけでも1時間はかるく過ぎてしまいます。

しかもFaxが動かなくなったので、新しい方法を覚えないといけないし、9月からはelectronic prescription(電子処方箋)がはじまり、システムのセットアップに大忙し 物事が起こる時って、こうやってなぜが集中しませんか?笑

そんな中で、普段の仕事は変わらずあるし、一包化もやらなきゃいけないしでやっぱり午後から息切れしていました(笑)

ectronic prescriptionは、こちらでは略してe-scriptと呼んでいます。
手順は以下の通り↓

①ドクターが処方箋を出す時に、データがQRコードで患者さんの携帯電話に送られます。
escript


②患者さんがこの画面を薬局で見せてくれるので、薬局がスキャナーでスキャンします。
③すると、PCに自動で取り込まれて、薬剤師が調剤する
というシステム。

火曜日(9月1日)に初めて、e-scriptを持ってきた患者さんがいたんです。朝からITの方と電話でこのシステムのセットアップをしていたので、動くはず!!

そう思ってドキドキしながら早速スキャンしようとしたのですが、
何しろスキャナーが調剤室の中にあるので、スキャンできない・・・

『よし!じゃあ、調剤室のスマホにそのQRコードを転送してください。』と患者さんにお願いし、転送してもらうことに。

受信して、QRコードを調剤室のスキャナでスキャンしてみたら、なんと!

③のステップが全く動かないんです・・・

チーン

結局、マニュアルで調剤して、逆に長時間がかかったという苦い初挑戦に終わりました
しかもスキャナもカウンターに必要なんですけど・・・じゃないと、薬剤師が毎回カウンターに出て行ってスキャンしないといけない・・・
これでは全然、作業が進まない!!!

結局ITサポートに電話して・・・

調剤しながら電話して・・・

でも『只今、e-scriptの問い合わせが殺到しておりますので少々お待ちください』のメッセージ・・・

結局その日は繋がらず、トリアージセンターでメッセージだけ伝えて業務を終え、帰宅。

その夜は家でずっとescriptのことを調べていました。Webinarもあったのでそれを何度も見て、ステップを頭に叩き込む!(笑)次の日にITサポートの人から電話がかかってきたらちゃんと説明できるようにしておかないと!!
そして次の日は午前中かかってこなかったので、午後にもう一度電話してやっとつながり、1時間ぐらいITサポートの人と電話しながらの作業・・・(こういう時に一人薬剤師はきつい

結局、うまくソフトウェアがインスト―スされていなかったようで・・・
もう一度インストールし直しました。

これで動いてくれるといいなあ・・・

このescriptがきちんと使えるようになれば、紙の処方箋は減るし、患者さんも『処方箋失くしちゃった!』なんていうトラブルも防げるし、何しろ偽造の処方箋が減ると思われるのでいいことばかり!!

でもこのシステムに慣れるまでが、本当に時間かかるんだろうなぁ。。。
患者さんも、薬剤師も・・・

でもオージーもマスクをすることに慣れるのと同じ。
1か月前は、皆ブーブー言っていたけれども、今では前ほど聞かなくなったので、やっぱり受け入れるまでに時間がかかるんですよね。

バタバタな1週間でしたが、常連さんが生まれて3か月のBabyを連れて来てくれたり、他の常連さんのお母さんが来て『昨日生まれたのよ~』って教えてくれたりと、こんな状況下でも新しい命の誕生ってすごくうれしいなぁとちょっと感動する瞬間もあった一週間でした

ずっと10時間立ちっぱなしで座らないので、足の疲れも結構感じているこの頃。
最近は、アロマオイルに助けてもらっています

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2回目のロックダウンになってから2日目。
1日の新感染者数が288人となり、ビクトリア州のダニエル・アンドリュー州首相(今後、Danと呼びます)がやっとやっとやっと!!

マスク着用を国民に推奨しました。
Screenshot_20200712_203406


日本ではマスク着用が当たり前なのですが、こっちは本当にそういう文化じゃないんです。だから、今までも「マスクの着用は、COVIDの症状が無い限りは必要ありません。」とこっちのなんちゃらヘルスエキスパートっていう人がいつも強調していました。(すみません。こっちのドクターです。苦笑)

いつもニュースを見ていると、
レポーター:『この状況で、国民はマスク着用をするべきでしょうか?』
医者   :『いえ、必要ありません。

の繰り返しでした。

きっと裏があるんだろうなあ・・・と思いつつも、やっぱり『着用は不要です』と言ってしまうのはだめでしょう。

どうして他の国から学ばないのか?

中国政府とのいざこざに、このマスク着用推進する・しないが関係しているのか?

マスク付けるか、付けないべきか?なんて、今議論してる場合じゃないし、そんなことが話題に上るなんて日本では考えられないですよね。

そんな、マスクのトピックが出るたびに非常にもどかしい気持ちになったこの2-3週間。

そこまで渋っていた政府が、やっとマスク着用を推奨!
(もちろん条件つき:1.5mのソーシャルディスタンスが保てない場合に、着用を勧めます)

いや、ちょっと待って・・・ソーシャルディスタンスを保ってない人が大勢いるから問題になってるんじゃないのか??

この条件必要??
と思っていますが、まずは進歩。

でもあと1週間早くマスク着用を推奨するべきだったと思います。
政府が推奨したっていう事は、それだけトラッキング不可能な市中感染がすでに広まってしまっており、ホットスポット以外にも広まっちゃっているっていう事なんだと思います。

案の定、薬局にはマスクを買いに来る人が増えました。それを予想して、私たちの薬局には300箱のLevel3マスクが卸から届き・・・

私は薬剤師なのか?
それともマスク売りの人なのか?っていうぐらい、
案の定薬局は忙しくなりました。
でも今まで渋っていた地元民が買ってくれると、ちょっと気分が上がりました。

それでもやっぱり渋る人はまだ多く、
『これって生産国どこ?』と一つ一つ聞いてくるおばちゃんたち・・・。

おばちゃん:『Where are they made?』(生産国どこよ?)
私    :『Thay are made in China.』(中国製です)

おばちゃん:『How about those?』(じゃあこれは?)
私    :『Made in China, too.』(これも中国製です)

おばちゃん:『Why are they all made in China?』(なんで全部中国製なのよ!)
私    :『Becase Australia doesn't produce any masks!!』
        (オーストラリアはマスク製造してないんですもん。)

この会話、多分10本の指におさまらないほど繰り返したぞ!

さらにはマスクの質などの細かいことを1000個ぐらい質問してくる人たちもいました。
客    :What's the difference? (そのマスクとこのマスク、何が違うのよ?)
                      How long can I ware it? (これって何時間もつの?)
                      How good are they?(どれだけ良質なの?)
                      Why are there so much difference in price?(なんでそんなに価格が違うのよ?)
                      How efficient would it be if wearing masks?
               (マスクつけるのとつけないのでは、効果はどう違うのよ?)
                      What kind of material is this? (なんの素材が使われているの?)

これにはスタッフも唖然・・・

オーストラリアのみんな、ちゃんと政府が出してくれている『マスクについてのQ&A』サイトを読んでから買いに行こう!
マスクのことを全く知らないオージーに、優しい言葉で全部説明してくれている、素晴らしいサイト♪


で、結局、好きなだけ質問して、
『I'll have a think about it.』(うーん、考えとくわ。)
って買わずに帰るっていう・・・。

あとは、『I'll discuss with my husband.』(旦那と相談して決めるわ。)とか


そんな・・・
結婚指輪決めるとかじゃないんだからさ・・・
私からしたらたかがマスクなんですが、旦那に聞かないと決められないのか~。笑

本当に着用したことが無い人が多いので、
どうやって着けるの?って聞いてくる人も結構いました。

あとは箱買いにすごく抵抗がある人も多くて、
『I'll just get two of them today.』(うーん、箱じゃなくてバラでとりあえず2枚買って様子見るわ。)とか。

皆さん、言っておきますけどSingle use(一回限りの使い捨て)だからね!

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コロナウイルスの市中感染が広がっているメルボルン 薬局でも緊張感を今までの2レベルぐらい上げて(気持ち的に)仕事をするようにしています。


今回は、このメルボルンの今の状況をざっと書いておこうと思います。

現在感染者が増えている地域は、ロックダウンされています。

どういう地域かというと、割と移民が多い地域。
移民の中でも、イスラム系や金銭的に政府から補助を受けている人が多い地域です。

特に問題になっているのは、その補助を受けている人たちが住んでいるタワー。
こんな感じ↓
Nine public housing estates have been placed into mandatory lockdown

多くの住人は、Refugeeと言われる難民。
中には英語を全く話さない人たちだって沢山いるんです。

問題は、これらの地域にはこのタワーと呼ばれる建物が密集していること。
Map showing location of Melbourne towers in hard lockdown.

そのタワー内で、感染が特に集中しているんです。

なので政府はこのタワーを完全ロックダウンしました。
各フロアに警察官をおき、外に出た人は厳しい罰則が課せられます。これが『牢屋に入れているみたいだ!』という声もありますが、実際は政府は食料を届けたり、薬を届けたりときちんと生活ができるように対応しています。
子どもが遊べるように、おもちゃが入ったBoxを各家庭に届けたりと、心遣いも感じられます。

確かにいきなりの感染者数スパイクだったので、準備もまだ出来ていないうちにこうなっちゃったわけなので、今後の課題は沢山あります。住人の中で障害がある人は?薬物中毒の治療が必要な人はどうするの?英語が分からない人はどうするの?妊婦はどうなるの?

そんな言葉も発せられています。
でも、それはこれからだと思うのです。私から見たら、今現在できることを、国はきちんとやっているように思います。


そう、ここオーストラリアは本当に恵まれていると思います。

だからこそ、甘いと感じることも正直あります。
この地域ごとのロックダウンが始まる時、住所を移したり、運転免許の住所を変えようとしたりする人たちがいたのも、ありえない。

今回の第2波は、以前のロックダウンの時よりも『常識』が通じない人が多い気がします。

では、なぜ今までうまくやっていたAUSで、今回ビクトリア州で感染者数が一気に増えてしまったのか?

私なりの見解を書きます↓
①季節ーオーストラリアは冬です。メルボルンは特に寒い。これはウイルスが増えやすく、感染しやすい季節。

②人口密度ーメルボルンの都市部の密集度は、オーストラリアNo.1

③海外から持ち込まれた感染ー海外からAUSに入国した人は、14日間ホテル隔離。ですが、管理するガードマン達がマスクもせずに働いていたこと。他の州では警察官によって管理されていましたが、メルボルンではプライベートな会社によって管理されていたので、従業員の意識や注意が足りなかった。

④言語の問題ー今問題になっている難民タワーをはじめ、移民はどうしても現地のニュースに疎い人が多いのです。何が起こっているのかも、知らない。そして関心もない。
だからロックダウンになったことも知っているのか?もしかしたら知らないで行動していた人も多いんだと思います。

以上が重なり、さらに非常識な行動をとってしまった国民の一部もあって、広がってしまったのだと思います。


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