オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、子育てなどについて綴っています♪

薬学部

日本の薬剤師さんとお話しすると、

「薬剤師は雑用が多い」

「薬剤師としてリスペクトされていない」

という声をよく聞きます。

もし『雑用が多い=リスペクトされていない』というこの方程式が頭にあるなら、

それは変えなきゃ損


私が良く用いる例は、大手の企業などの組織。

沢山の社員さんがいて、自分はその一人。
そして自分の仕事ばかりやっていれば、その分野のエキスパートにはなれる。でも、その組織が大きければ大きいほど、全体像が見えにくい。

自分がやっている仕事は、全体としてみた時に、どんな役割を担っているんだろう?
どんなジグソーパズルを今自分は持っているんだろう? このジグソーパズルは、完成した時にはどんな絵が描かれているんだろう?

以前、異種業界の現地の人々とお話した時に気づかされたことなんですが、
日々忙しさに負けて、自分の目の前の仕事だけに集中してしまい、全体像を把握していない人がほとんどなんです。何年も何年も勤めているのに、全体像を見たことがない、そして見ようともしてこなかった人がほとんど。


薬剤師も同じことです。
前の薬局は大手で、薬剤師は薬剤師の仕事だけやっていれば良かった。

だから、フロアの仕事をやらないといけない時に、ブーブーいう薬剤師も多かったんです。

でも今の薬局は、他に二つ無い、唯一の個人経営の薬局。

もちろん、薬剤師は調剤室だけじゃなく、フロアの仕事もするし、そうじもゴミ出しもします。オンラインショップもあるので(経営は別ですが)オンラインでオーダーしたお客さんへの電話対応もするし、自分に関係ないクレーム処理も私の仕事です。

そして新聞も売っているので、常連さんには売り切れでがっかりさせないように、決まった新聞や雑誌を薬局を開ける前に取っておきます。

これを読んで、「そんなの薬剤師の仕事じゃない!」と思う方は、こう考えてみてください。
薬局も、会社です。規模が小さければ小さいほど、全体像を把握しやすいんです。(これはメリット
私は今の薬局に勤め始めてから、薬剤師の基本的な仕事はもちろんですが、むしろ経営側に立って物事を見ることができるようになりました。

将来薬局経営する予定は全くないですが(笑)こういうビジネスセンスはこれからすごく大切だと思っています。

今勤めているのは小さい薬局ですが、日々すごく変化しています。
今年3月には、薬局内でロト(宝くじ)を売るようになり、フロアスタッフはロトのトレーニングを受けました。
続いて新聞と雑誌を売るようになり、お客さんの声を受け取ってグリーティングカード、文房具までも売るようになりました

そして新しく壁をペイントし直したので、薬局内が明るくなりました(次はカーペットも!)

さらに、周りにスーパーマーケットが無いので、牛乳まで売るようになりました

オーナーは以前、バリスタだったこともあり、コーヒーにはかなりうるさい人です(笑)なので牛乳もとっても美味しいブランドの物を置いていますもちろんメルボルンは食にこだわりのある人たちが多いので、ラクトースフリーのミルクや牛乳以外のミルク(アーモンドミルクやココナッツミルク)も置いています。Bonsoyも置いていますよ~‌オーナー曰く、コーヒーにベストなソイミルクはBonsoyなんだとか。

びっくりするのは、そのアーモンドミルクやココナッツミルクも、カフェ級の良いブランドのものですカフェでしか見ることがないこのブランドのミルクは、メルボルンの薬局で買えるのはうちだけじゃないかなぁ。しかも、カフェ経営の人達が大量購入するために日々薬局に来るのが面白いそう、それほど価格設定を低くしています。

試飲会をしたのですが、スタッフ全員びっくりするほど美味しかった
このアーモンドミルクもココナッツミルクも、超美味しいんです(調剤室の片隅に、牛乳とMilk Alternativesがずらっと並ぶという異様な光景)

しかも、いつも「make it even better」(より良くしたい!)というオーナーの思いが、すぐ行動になっています。だから、「毎日同じ」「常に同じ」はこの職場ではあり得ない。

良く考えてみたら、これが私の中の「絶対外せない価値」とすごくマッチしている。

必然的に、責任感も大きく、大変さはありますが、私にはすごくこの価値観が合っています。

もちろん薬の知識のアップデートは欠かせないので、日々情報は集めるよう心がけています。
患者さんからのランダムな質問で一晩頭をひねることもあり、学ぶことばかりです。

そうじだって、毎日働く職場が汚かったら嫌じゃないですか!一日のほとんどを過ごす場所なので、やっぱりキレイにしたい✡

と考えていくと、一体、雑用って何なんだ??と思いませんか?

それでも「薬に関することしかやりたくない!」という薬剤師さんには・・・ごめんなさい。

ちょっと心の中にもやッとすることがあったら考えてみてください。あなたにとって、「絶対に外せない価値」って何ですか?


前回の記事で、急遽今週日曜日のJapan and Culture Festivalへのワークショップ参加が決まったことを書きました。

内容も実はワークショップのコア部分がずーっと確定できなくて、はっきりしなかったんですが、今日やっとコア部分が定まりました。(ホッ

モヤモヤしてる時って、本当に頭がずーっと考えているので疲れます。でもはっきりしてくると、それに向けてエネルギーを注げるのでやる気もスピードも速くなります

『時間がない』のは仕方がないので、それを受け入れて、できる限り時間を作るように心がけています。

今週は他のオンラインの勉強をいったんストップさせて、「仕事⇒帰宅⇒資料作りなどの作業をする」というスケジュールです。

ゴールから逆算して、まずはやることを紙に書きだすと、意外と頭の中が整理されます。
そこから優先順位をつけていき、日々のスケジュールと照らし合わせてできることからやっていく。 

『やることがありすぎてどうすればいいのかわからないー(´;ω;`)泣』 という人には、このやり方はおススメです。

そんな感じで土日も寝不足状態 
でも事が起こる時って、不思議と本当に一気に起こったりするものなんですね。

重ダル~な気分で月曜日の朝に支度をしていた時、もう一人の薬剤師さんから「Food poison(食中毒)で今日は働けない」という連絡をもらい、その日は休みなしのシフトになったり 

そんな日に限って、やたらと患者さんが来局し、
しかも5人とか一気に来る時に、ドラッグ中毒でSuboxone療法している患者さんが急にフィルムがほしいと言って同時に取りに来たり…
私は調剤室で超がつくほどドタバタした一日を過ごしました。笑

調剤した処方箋枚数は100枚ほど。

そして一人の時に限って、忙しい時に限って、
なぜか「入院していた患者さんが退院したので、今日の午後新しい薬(一包化)を家に届けてほしい」
という病院薬剤師からの連絡があり…

必死でパッキングしたのでした。笑

そして翌日は、
「ドクターから○○という薬(コデインに似た咳止めで、S3【薬剤師が処方箋なしで調剤できる部類】の薬ですが依存性が強いので注意が必要な薬)がほしい」と来た、怪しい患者とのバトル

明らかに咳もしていないし、
見た感じ怪しい。

私は多分嘘ついてると思いつつも、それを確認しなければいけません。
とりあえず、ドクターに疑義照会しようと「ドクターに連絡したいから詳細教えてください」と言うと「ドクターは処方箋なしでも買えるって言ってたぞ!」と逆切れ。ますます怪しい。

そしてクリニックとドクターの名前を聞きだし、「今から連絡してみるから待っててください」というと、
「今、クリニックの電話番号探してるから!」と震えた手で一生懸命何かを携帯に打ってる様子。

(たぶん誰かにメッセージして、ドクターになりきってほしいなんてお願いしているのかな、と推測。)

彼から電話番号を聞き出し、クリニックの名前でグーグルしてみると、出てきた番号ともらった番号が違う。。。


彼は誰かと携帯で話し始め、「あ、もしもし、ドクターの○○と話させてください。」なんて言っている・・・。
私が薬局の電話からかけようとすると、「もう繋がってるんだぞ!俺の携帯で話せ!!」と怒鳴りちらし始めます。

グーグル情報によると、もうクリニックは閉まっている時間。しかも番号が違う。なのに、その患者は
ドクターらしき誰かと話している・・・。

私はその患者の携帯で話すことは断固拒否。

念のため、薬局の電話から正しい電話番号にかけてみたけど、もちろん閉まっているのでだれも電話にはでません。

はい、ウソ確定

「この薬は出せません!」ときっぱり言い、
めちゃくちゃFワード言われたけど、薬局から追い出しました。


そして次の日、また知らない男の人が同じ薬を求めに来ました。(一体、どうしてこんなに同時に起こるの??と思ったほど。)

「ドクターに勧められた」という同じパターンで来局してきましたが、私は前日の予行練習もあったからか(むしろ本番?)小さなサインにも敏感になり、そのひとの震えている手に目がいきました。
この人も薬やってるなぁ~、とカンでわかったので、「その薬はありません」と言い薬局から追い返しました。

今週に限って、習いたくてずっと前から計画していたオンラインのセミナーの予定があったり、日本語の生徒からレッスンの要望があったり・・・

忙しい時にさらに追い打ちが来る時というのは、
「やめなさい」のサインではなく、
「やりなさい」というサインだと思っています。
今まで何かしら大きな変化がある時は、たいていこんな感じなんです。
多分、試されているんです。

その先の「あー、あの時は大変だったなぁ」と後から振り返る時には、何かが変わっているかも!
少し疲れを感じながらも、その山を越えた時が今から少し楽しみです。

27日のワークショップは、自分が学ばせていただく機会だと思って行いたいと思います☆




この数日、薬学業界では大きな変化が起きています

なんとH2ブロッカーの『ラニチジン』に発がん物質NDMA (N‑nitrosodimethylamine) が検出されたというビッグニュース

『ラニチジン』は胸焼け(heartburn)に使う薬で、オーストラリアではこのパッケージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
「zantac」の画像検索結果

これはOTCですが、もちろん処方箋のものも・・・
「zantac」の画像検索結果
ザンタックとして知られている超有名な薬です。ジェネリック品も含めて、これ服用している方多いんだけどなぁ・・・

オーストラリアでもTGA(Therapeutic Goods Administration)からこの問題について正式に発表があり、もちろん「少量ならば問題ない」とは言っているものの、各製薬会社はリコールの嵐


ついにZantacブランドもリコール決定です↓

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どんどんリコールの詳細がファックスで届くので、
薬局のファックスはずーっとウィーンウィーン鳴りっぱなしです。

ニュースでも取り上げられ、不安になった患者さんが次々に薬局に来られます‌ 

誰も予想していなかった出来事だったので混乱状態。

被害がない事を祈ります。




いつも読んでくださりありがとうございます

ブログを読み返していたら、似た記事が2つあり、

自分でも『わかりにくい!!』と思ってしまいました

オーストラリアで薬剤師免許を書き換えるプロセスを分かりやすく書いたつもりなのに、(それがこのブログを始めたきっかけだったのに・・・)特に内容が所々被っている箇所もあったため、余計にわかりづらくなっていました。すみません(反省

ということで、『日本の薬剤師免許をオーストラリアで使うには』というタイトルはそのままに、①と②という2記事にして更新しました。

ではプロセスを簡潔化して書いています。これで何となく「流れ」をつかんでいただけると思います

そして
では、もう少し具体的に知りたい方用に、一つ一つのステップを詳しく書いています。
読まなければいけないウェブサイトの情報もすべて載っています

australia

私の時は情報が無さ過ぎて、「何をすればいいのかわからない」状態でした。
こうやって免許を切り替えた人も周りにいなくて、とにかく暗ーいトンネルをこっち?いやあっち?というように、模索していました。

このトンネル、いつまで続くの??

本当にそんな気持ちでした。

でもあきらめなければ、光はいつか見えます。

これから同じようにオーストラリアで薬剤師免許を切り替えようとしている人の参考になるような情報発信をしたいなぁ。

ということで、
・オーストラリア
・薬剤師
という少数派を対象にした記事が多いですが、このブログをはじめました☆

法律はコロコロ変わるため、少々変更されている箇所がある可能性はありますが、
大まかなプロセスは以前と変わらないと思います。


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海外のお店は早く閉まるイメージだからか、海外の薬局の営業時間も短いんですか?という質問を受けます。

メルボルンに関しての回答ですが、その地域は薬局によって異なります。

特にメルボルン程の大都市となると、日本の営業時間に近い気がします。

確かにサバーブでは早めに閉まるところが多いです。

と言っても、5時で閉めては仕事帰りのお客さんも来られないため、特に電車の駅付近の薬局は6時半、7時までは営業している薬局がほとんど。

シティー(CBD)にある薬局の多くは夜9時ごろまで営業していますし、
大きめのサバーブでは夜10時まで、バーやレストランが多く並ぶストリートや地域では、24時間営業の薬局もあります。

営業時間やシフトの形態にもよりますが、大体の薬剤師のシフト (日中) は1日8時間~13時間。
たまに夜9~10時ごろまでの営業店での夜シフトのみだと、4~5時間の短時間の場合もありますが、
オーストラリアの仕事の中では、かなり長時間の仕事の分類に入ると思います。

そしてオフィスワーカーはほとんどの場合、ランチタイムが30分~1時間あるようですが、
Sole Pharmacist(薬剤師が一人の場合は)の場合は、お昼休みが無い所がほとんどです。

なので、食べられる時に、立ちながら食べています。

薬剤師が2人以上同時に働いている薬局の場合は、30分ごと交代で取るようになっています。

外に買いに行って食べる時間も無いので、皆さん家からランチを持ってくる人が多いです。

例え門前クリニックだとしても、日本とは違ってお昼休みをとらないクリニックがほとんどです。

なので患者さんはお昼だろうが関係なしに処方箋を持って来られます。

こちらは、アメリカのとある薬局だそうです↓

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オーストラリアの薬剤師フォーラムで、誰かが投稿していた写真です。


まず目に入ったのは、下にあるPharmacist meal break scheduleというランチタイムの記載!
1:30〜2:00って書いてあります!

この写真に関して、多くの薬剤師がコメントしていました。
「薬剤師なのに、ちゃんとランチタイムが決まっている!(Σ(・□・;))」(患者さんが来ない合間を見て食べることがほとんどですもんね)

「ランチタイム記載するくらいなら、その時間は薬局閉めればいいんじゃない?」

「えっ⁉8時から10時まで働くのに、30分しか休憩無いの?アメリカの薬剤師ってキツイなぁ~。」

「いや、前、私なんて12時間のシフトで全く休みも取れなかったわ…。アメリカがうらやましい。」

結構この4番目のコメントに多くの「共感」のコメントがされていました。

働く薬局それぞれによって感じ方は違ってくるとは思いますが、
この投稿とコメントを見る限り、間違いなく薬剤師の仕事は、長時間で地味に見えても結構タフなものなんだなぁと思います。















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