オーストラリアで薬剤師

オーストラリアでの日常、薬剤師キャリア&子育てについて綴っています♪ 

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薬局


今、日本の薬学会では大きな動きがあるようですね。

それは、緊急避妊薬(モーニングアフターピル)
今までは医師の処方でしか手に入れられなかったものですが、今後日本でも緊急避妊薬(モーニングアフターピル)が薬剤師の手によって処方できるようになるみたいですね

このモーニングアフターピルですが、オーストラリアではすでに薬剤師の権限で処方します。なので、変化に慎重な日本がこの大きな変化を承認するということは、良い方向に少しずつ変わっていっている気がします
低用量ピルという言葉さえもあまり聞かないし、表に出さない日本社会ですから、これまできっと私が知らない所で、この承認がされるまで険しい道のりだったんじゃないかな、と想像します。

もしかしたら、望まない妊娠で苦しんでいる女性が増えているのが背景にあるのかもしれません。


でもこの大きな変化は、とっても嬉しいです。

以前にも書いていました。モーニングアフターピルの記事↓



でも、あることが頭を過りました。

それは、モーニングアフターピルを処方するにあたり、日本の薬剤師の『女性ホルモン系』の知識は十分なのか?ということです。

決して、日本の薬剤師さんをバカにしているわけではありません。
皆さんものすごく勉強されているし、知識レベルはすごいと思います。

でも私、学生時代に思ったんです。

ピルや女性ホルモンの部分の授業が、ものすごーく薄かった!!

結局、『欧米では一般的で、色々種類があるけど、日本ではそこまでニーズが無いし、種類も少ない』
そして『国家試験ではあまり出ない』という理由だった気がします。(未だに授業の風景が頭に浮かぶほど、しっかり覚えている!!笑)

日本では当時、低用量ピルを服用する人もまだまだ少なかったんです。
飲んでいる人でも多くは産婦人科で処方&投薬してもらって、安定したら薬局に処方箋を持ってくる人が多かったかな。
産婦人科にそーっと入って、受付で薬だけもらいに来る・・・みたいな。

私も一時期、日本でホルモン治療を行ったのですが、その時服薬指導してくれた薬剤師さんの説明が超適当!!
それがショック過ぎて、まだ覚えています(笑)

男性薬剤師さんだったんですが、
あっ、全然知らないんだな、って

日本では、『ピル=避妊』のイメージですよね。

それももちろんですが、それ以外の理由でピルを服用している女性も世界には沢山います。

まず、それを理解しないと、日本はたとえモーニングアフターピルが承認されたとしても、女性は薬局に来づらいし、薬剤師に話しにくいし、辛いままです。

オーストラリアでは、こんなにピルが豊富です。received_367298341194692
写真に収まりきらないものもあります。



この棚に圧倒されて、
なんでこんなに種類があるの?

何が違うの?

ドクターは何を基準にピルを選んでいるの?

と必死で女性ホルモンのことやピルのことを勉強しました。



冒頭で書いたように、10年そこら経った今もまだまだ覚えている、ホルモンやピルの授業で学生時代に思った疑問

薄すぎじゃない??という、印象


やっぱりオーストラリアまで来て、ここで勉強する羽目になったか、と(笑)
正直思いました。

この知識は、特に女性薬剤師さんには是非、知ってほしいな。

モーニングアフターピルのカウンセリングは、知識がかなり必要です。
まずその人のホルモンの周期を考えないといけないし、さらにその人がピルを服用しているか、していないかで内容はガラリと変わってきます。

そしてピルを服用していた場合、ピル周期のどの時期に今いるのかも大事なポイント。

だからモーニングアフターピルのことだけを理解していても、薄っぺらい説明しかできません。


これをしっかりカウンセリングできるようになるには、
薬だけじゃなくて、ホルモン自体をしっかり理解する必要があるんです。
日本も変わらなきゃいけない。
そして日本の薬学教育も、変わらなきゃいけないと思います。




今週は、本当に忙しかったです 
マスク購入者だけでなく、なぜか処方箋も大忙し

お昼の時間なんてありませんでした

さてさて、マスクが推奨されてからやっと、やっとやっと!!

・・・マクドナルドの従業員はマスクをするようにルールが変わったそうです(チーン

私がマスクについてうるさく言っているのは、私のこだわりでも何でもありません。
日本にいてはわからないことー

それは、それだけこっちの人って『マスクをつけることに羞恥心がある』のと、それが今回の病院や地域でのクラスターの原因になっていることを、だれも公の場で言っていないからです。

カフェの集結地、ここメルボルンでは、朝のコーヒーは習慣。
カフェで座ってコーヒーを飲むことはロックダウン中、不可能ですが、テイクアウェイならOKということで、朝からものすごい人数の人がカフェのドア近くに立って待っています。

ソーシャルディスタンスも無いし、誰もマスクもつけていません
しかもカフェの店員さんや、バリスタさんも、あんなに狭いキッチンに4人がぎゅうぎゅうで働いていて、マスクもしていません

これは日本だったら衛生面で即ダメ出し食らうでしょう キッチンに立っている人が、マスクをするという概念もないのが欧米。

そしてメルボルンは1日の新感染者数が400人越えをした今週。
誰もがロックダウンのステージ3から、ステージ4へ引き上げられるのではないか?とびくびくしながらDan(州首相)のアナウンスを聞いていたと思います。

ですが、まだステージ4になるとは宣言されず、
まだまだ感染者数が200~300付近を行き来しており、政府も様子を見ているように伺えます。

もう介護施設や病院でクラスター出てるんですけどね・・・。

そしてここでまさかの『マスク着用強制!』が宣言されました。
今週木曜日から施行され、着用していなかったら$200の罰金。
(あー、また明日から薬局は忙しくなりそう)

ニュースで大手ドラッグストアでのマスク購入者のことが書かれていました↓
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マスクを大量買いする人たちが薬局に押し寄せた!!とのこと。
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しかも、100人もの人がドラッグストアに並んだと。。。(恐ろしい

この規制をプッシュしたのが、Danが言った “80%の市中感染は、職場が原因” という一言。
(ニュース参照)
『えー??そうなの??』という街の声・・・。
いやいや、街中のカフェの様子を見ていれば、当然そうなると思います あんなに人がマスク無しで密集していたら、そうでしょうね。 

さらには、私個人的に、病院の対策に非常にがっかりしました。
病院でクラスターが発生してしまったのは、
①医療スタッフが『マスクをしているといじめられる』というありえない現状。

それだけじゃない。

②彼らの患者へのスクリーニング方法がダメ出し満載。
患者に以下の質問するだけで、『スクリーニングしています』って言っていたんですね・・・。

Have you been overseas within the past 14 days?

Have you had contact with a confirmed COVID-19 case within the past 14 days?

Have you had a fever or history of fever without an obvious alternative cause?

Have you had any symptoms of an acute respiratory infection?

(ニュース参照)


最近海外に行きましたか?・・・なんて、誰もYesって言わないし、もう市中感染が広まっているのにそんな質問しても意味がありません。


病院はもっと感染症対策しているかと思ったのに、かなり残念です。
そして、感染病棟でもシフトはごちゃごちゃ。そしてシャワーも浴びずにそのまま帰宅。
クロスコンタミネーションがあったら病院全部がだめになります。

(中国は医療従事者のシフトが被らないようにしたり、全員に30分シャワーを浴びせてから病院を離れさせ、しかも帰宅ではなくホテル住まい・・・感染管理はすごく徹底していたと思います。)

とりあえずマスク着用が強制となり、これでやっと・・・と思いましたが、なぜもうちょっと早く宣言してくれなかったのか。

国民に対する対応、特に欧米諸国のマスクに対する対応は、ヨーロッパも、アメリカも、全部今のオーストラリアと同じ経緯を経ています。もうこれでは駄目だ!と待ちに待ってからの『マスクしましょう』宣言。(どの国もこれを宣言した時には遅い・・・。)

はじめから中国と同じ方法を取っていれば、ここまでひどくなることは無かったのに。これも全て政治が絡んでます。国民の健康は、政治と切り離して考えて頂きたい、と思うのはきっと私だけではないと思います。結局は、それが経済にも影響してきます。





コロナウイルスの市中感染が広がっているメルボルン 薬局でも緊張感を今までの2レベルぐらい上げて(気持ち的に)仕事をするようにしています。


今回は、このメルボルンの今の状況をざっと書いておこうと思います。

現在感染者が増えている地域は、ロックダウンされています。

どういう地域かというと、割と移民が多い地域。
移民の中でも、イスラム系や金銭的に政府から補助を受けている人が多い地域です。

特に問題になっているのは、その補助を受けている人たちが住んでいるタワー。
こんな感じ↓
Nine public housing estates have been placed into mandatory lockdown

多くの住人は、Refugeeと言われる難民。
中には英語を全く話さない人たちだって沢山いるんです。

問題は、これらの地域にはこのタワーと呼ばれる建物が密集していること。
Map showing location of Melbourne towers in hard lockdown.

そのタワー内で、感染が特に集中しているんです。

なので政府はこのタワーを完全ロックダウンしました。
各フロアに警察官をおき、外に出た人は厳しい罰則が課せられます。これが『牢屋に入れているみたいだ!』という声もありますが、実際は政府は食料を届けたり、薬を届けたりときちんと生活ができるように対応しています。
子どもが遊べるように、おもちゃが入ったBoxを各家庭に届けたりと、心遣いも感じられます。

確かにいきなりの感染者数スパイクだったので、準備もまだ出来ていないうちにこうなっちゃったわけなので、今後の課題は沢山あります。住人の中で障害がある人は?薬物中毒の治療が必要な人はどうするの?英語が分からない人はどうするの?妊婦はどうなるの?

そんな言葉も発せられています。
でも、それはこれからだと思うのです。私から見たら、今現在できることを、国はきちんとやっているように思います。


そう、ここオーストラリアは本当に恵まれていると思います。

だからこそ、甘いと感じることも正直あります。
この地域ごとのロックダウンが始まる時、住所を移したり、運転免許の住所を変えようとしたりする人たちがいたのも、ありえない。

今回の第2波は、以前のロックダウンの時よりも『常識』が通じない人が多い気がします。

では、なぜ今までうまくやっていたAUSで、今回ビクトリア州で感染者数が一気に増えてしまったのか?

私なりの見解を書きます↓
①季節ーオーストラリアは冬です。メルボルンは特に寒い。これはウイルスが増えやすく、感染しやすい季節。

②人口密度ーメルボルンの都市部の密集度は、オーストラリアNo.1

③海外から持ち込まれた感染ー海外からAUSに入国した人は、14日間ホテル隔離。ですが、管理するガードマン達がマスクもせずに働いていたこと。他の州では警察官によって管理されていましたが、メルボルンではプライベートな会社によって管理されていたので、従業員の意識や注意が足りなかった。

④言語の問題ー今問題になっている難民タワーをはじめ、移民はどうしても現地のニュースに疎い人が多いのです。何が起こっているのかも、知らない。そして関心もない。
だからロックダウンになったことも知っているのか?もしかしたら知らないで行動していた人も多いんだと思います。

以上が重なり、さらに非常識な行動をとってしまった国民の一部もあって、広がってしまったのだと思います。


皆さん、こんにちは。

世界中でコロナウイルスで大変になっている中、3月末からロックダウンに入り早めの対策がされたために深刻化せずに済んでいたオーストラリア。

徐々に規制が緩くなり、お客さんも『もうコロナなんていないんじゃない?』なんていう雰囲気だったんですよ。私が薬局でマスクしていたら、『あなた、まだマスクしているの?』って普通に言ってくる人いましたからね(苦笑)薬剤師でもマスクしていない人が出ていていました(これも苦笑)推奨はするけど、個人の判断に任せる、という感じでした。

(ちなみに、ちゃんとマスクして薬局に入ってくる患者さんもいます。本当に二極化していました。)

マスクする、しないがジョークで終わっていましたが、もうここからはジョークじゃ済みません。

国民の気持ちもユルユル~になっていた最中、なんとメルボルンではここ10日以上、毎日感染者が80人近く増え続けています

当たり前ですよね。
ロックダウン中も国民の意識は低かったし、もうソーシャルディスタンス保っていない人だって多かったですもの。
そして差別を訴えるデモもあったし、イスラム系のお祭りもあって大勢の人が集まっちゃったのですから。

お掃除のお仕事の人や、隔離ホテルで働いているスタッフからの感染も原因だと言われています。
『意識が低かった』
本当にそれ。

それでは、市中感染広がります。

今回なされた対策は、全土でのロックダウンではなく、地域ごとのロックダウン。

日本と似ていますね。

ロックダウンされた地域に挟まれているけど、自分が住んでいるところがロックダウンしていなかったらどうすればいいの??なんていう声や、全土をロックダウンしないと意味がないという声もあります。

でも、またビクトリア州全域をロックダウンするとなると経済打撃がものすごいため、地域ごとのロックダウンでとにかく感染カーブを抑えるのが今回の政府が取った対策。

こればかりは難しい選択です 今回は唾液の試験も導入されているし、軍隊も入って大量の試験が行われています。感染が増えている地域では、ドアをノックして強制的に検査を受けさせているので、とにかく今まで以上に検査を行っています。検査機関も超大忙し 

幸い、オーストラリアの他の州は大丈夫なため、医療機関もマンパワーを他州からビクトリア州に送って頑張っています。

むしろ、第一波よりも深刻なメルボルン。
私も薬局でお客さんのピリピリ度がまた戻ってきたのを日々感じています。

ずっと売れ残っていたマスクとハンドサニタイザーを求めに来る人が増え、そして医薬品の在庫不足も目立つようになってきました・・・。

また薬局も、あの大変な状況に戻ってしまうのでしょうか??

そして今週は風邪をひいてダウンしている薬剤師&フロアスタッフが多いので、そのシフトを埋めるために私も長時間シフト
ただでさえ風邪の季節なので、そうなるのは仕方ない。これからはさらに緊張度を上げて仕事に臨まないといけないなぁと思っています。

どうやって疲労とのバランスを保ち、メンタルをキープするか・・・
これは今回の私の課題でもあります。前回の第一波で学んだことを少しでも生かすチャンスですね!
前向きにやっていくぞー!!


オーストラリアで薬剤師になるまでのプロセスを書き留めておきたくて始めたこのブログも、だんだんと記事が増えていき、ここまで多くの方に読んでいただいて本当にありがとうございます。

そして多くのメールでご質問も頂きます。

一つずつ返信したい思いは山々なのですが、未だにバタバタしており返信が出来ていない方は本当にすみません。あと、質問だけ聞いてその後何も返信がなく、それ以来連絡がプツンと切れる方も中にはいるので残念です

始めは英語で調べていても分からないこと、沢山ありますよね。
そうなんですよ、『オーストラリアで薬剤師になる方法』ってめっちゃ分かりにくいんです!(これは私のせいではなく、システムが複雑なのです

なので全体像がわかるように、簡単ではありますがYouTube動画を作成しました。

情報は現時点でのものですので、変更がある場合もありますので、ご自身できちんと調べてくださるようお願いします

もし今後、AUSで免許を取りたいと思っている方がいらっしゃれば、参考にしていただけると嬉しいです。

応援しています♪



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