オーストラリアで薬剤師

オーストラリア薬剤師の日常&ローフォドマップライフについて綴っています♪ 

オーストラリア薬剤師の日常生活、薬・健康情報、Low FODMAP dietなどについて綴っています♪

資格


今日は、Day-off

そして、予防接種のトレーニング&アセスメントの日

早起きして、昨日作ったBaked Oatsをお腹に詰め込み、IMG_20210128_142155

↑ちなみにLow FODMAP 作り置きしておくと便利です


7時には家を出て、最寄りの駅へ
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前日にGoogleで調べたので、この電車に乗れば、間に合うはず。

今日は、土砂降りで、夏なのにめちゃくちゃ寒いメルボルン

あー、ジャケット着てこれば良かったー (天気が変わりすぎて、感覚がわからなくなるという、メルボルンあるあるです。笑)


この日までに大量のオンライン学習をこなし、やっとやっと迎えたこの日。
シティーに向かう電車の中では、その資料をパラパラ見直し。そうしているうちに、シティーに到着。

シティーの駅を出たら、目の前のトラムに乗り換えて、会場であるメルボルンの薬学部『Monash University Pharmacy Campus』を目指します
(この乗り換えの最中に、傘さしてたのにもかかわらず、ずぶ濡れになるっていう始末

で、トラムに乗っていたところ、
『ん??なんか、全然到着しないんだけど・・・』と心の中で思いつつ、風景はどんどん変わっていき・・・

まずい、乗り過ごした!!!

しかも、4駅!!!

前日調べてたのに、なぜ??

急いで降りて、反対路線に走り、逆戻りのトラムを運よくキャッチ。
(これに乗れてなかったら、遅刻してたかもw)


いやぁ~、朝イチから焦りまくりでしたおばかさん。


実は、調べていたトラムストップの名前が、実際のトラムストップの名前とちょっと違っていたんです。トラムストップの名前ではなく、番号で見ていればよかったと反省。


インターン生の時も、2回ぐらいこのキャンパスに行ったんですけどね・・・


到着したら、キャンパスに入る前に、QRコードで情報を入れ、


完了した画面をスタッフの人に見せると、ドアを開けてくれるという厳重ぶり。


すごいコロナ対策です薬局よりも、かなりしっかりした体制


超広い部屋に、参加者が私を含めて6名。


1人1人に机が配置され、きちんと1.5m以上のソーシャルディスタンスも保たれています。


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目の前には、Immunisation Kitが用意されていて、なんか感動



アナフィラキシーが起こった時のためのアドレナリン調合から、筋注、皮下注、バイアルの混合までみっちり練習しました。(ちょっぴり、大学4年次のOSCEを思い出しました
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『キャッチアップスケジュールのImmunisation』という課題が事前学習としてあったので、その答え合わせとディスカッションも行いました。キャッチアップスケジュールとは、推奨されている予防接種をしていない人のための、個別プランのようなもの。オーストラリアでは、定期的な予防接種は政府が払ってくれていますが、それを受け忘れた人もいます。そして、移民も多い国なので、その国々で行われている予防接種の種類や時期も全然違う場合があります。オーストラリアで推奨されているけれども『受けていない』ワクチンを、時期が過ぎてからキャッチアップとして受けるため、薬剤師も個別プランを作れるようにならないといけないのです。


これがまた、難しいんですね



そして、最後に試験



ペアになって、実際に打ちます。
(打つのはワクチンではなく、生理食塩水ですが)


無事にこの試験を終えて、晴れてVaccinatorとして資格がもらえます


COIVDのワクチンももうすぐそこだし、タイムリーに資格を得ることができて嬉しいです。


すごく疲れたけど、すごく勉強になったし、とても充実した日になりました



明日からも連勤、頑張るぞ



仕事を探しはじめて2週間、薬局を離れることになって1週間が経過。

あまりの目まぐるしい変化に、心も体もついて行っていないような気がします

とにかく連勤。

それに加えて、仕事後のイベントも詰まってるっていうね
この日は、極寒の中、計画していたヨットでのイベントに参加

職場から直行で、Docklandsへmmexport1610874363097
久々のDocklands‼️‼️‼️


プライベートヨットにmmexport1610873820975

シェフによる日本食mmexport1610874348849

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寝不足で、私は初めの2時間は酔いを紛らわすために外に出たり、中に入ったりと行き来。



夜景はとっても綺麗でした

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外では寒さと戦い、中に入ると温かくて睡魔が・・・

デザートが運ばれる前には、もう脳みそ停止状態

疲れがどっと出たのか、体が動かず、あまり皆と話も出来ずに休んでいました。

旦那にも早く帰りたいと頼んで、お開きにしてもらったけど、

帰宅は午前1時。

明日も(日付が変わっちゃったので『今日も?』ですね)仕事

頑張ろうっ


ZoomインタビューはHR(人事部)の人と面接。

聞かれそうなことを考え、一応、頭の中で予想しながら準備。
(これ、すごく大事

やっぱり、始まる前は少しドキドキしますね~

(Zoomだと自分の顔も見えるところが少々気になってしまいますが・・・)

聞かれたことは、
・What is your strength?
・What is your weakness?
・What is your goal in 2 years time?

等々。

最後にインタビューを受けたのが2年前。

やっぱりサッと答えることはできず、途中考えながら答えたところもありましたが、何とか終了。

私からも質問を沢山しました。
・薬剤師の人数は?
・どういう傾向のお客さん&患者さんが多いか?
・調剤ロボットがあるか?
等々。

お話したのは30分ちょい。

『他のCandidate(候補者)をみて、次のステップに進むことになった場合、来週報告するわね。』 と言われてZoomインタビューが終了。

インタビュー後の❝あるある❞として、『あの質問に対して、もっと上手く言えたんじゃないかな?』と思う事、ありませんか?

私もそんな感じです

❝インタビュー終わったー!すっきりしたー!❞なんて思えず、緊張からのソワソワ感がまだ残っているというか、変な感じ。

なので、その後はひたすらキッチンに立って手を動かしました(笑)

ズッキーニが沢山あったので、ズッキーニスライスを焼きました。

ズッキーニって、こっちではケーキの材料として使う事も多いんです。

写真撮り忘れたけど、ココア味でなかなか美味しくできましたよ♪

こっちでは面接で自分を上手にアピールしないといけないんですね。
日本もそうだと思うのですが、日本って常に❝周りと歩調を合わせる❞ように育ってきていますよね。出る杭は打たれる。

それがいきなり、仕事探しになると❝アピールするように❞と言われる。

それにすごく違和感を感じます。

私もアピールすることが得意な方ではありませんが、今の薬局でコロナ禍の中、一人薬剤師としてやってきたので、❝どんなことがあってもきっと大丈夫❞だという気持ちはあります。

面接のQ&Aも、薬局の普段の経験から正直に話をすればいいんです。

この1年、どういう成長があったかな?
患者さんから特に感謝されたことはあったかな?
等々。

そのためには、自分が今までやってきたことを振り返る時間をあえて作らないといけません。
そして、堂々と話すにはやっぱり数をこなす!!ですね。

さて結果はどうなるか・・・

【続く】



【患者さんを相手にする医療プロフェッショナル】

これには様々な職種があります。

一般的に思い描くのは、

医師、看護師・・・
となると思います。

さて、薬剤師は何番目に出てくるかな?

本来であれば、特に順番にこだわる必要はないんですよね。むしろ、これは認識する人が、どれだけ医療機関に関わっているかによっても異なります。
場合によっては、薬剤師を医療従事者として認識していない方もいると思います。

COVIDの影響で、様々な所で『フロントライン』という言葉を耳にしましたが、
大抵の場合は医師と看護師はいつも当てはまっていて、時と場合によってその❝フロントライン❞に薬剤師が入っている場合もあるし、残念ながら薬剤師が忘れられている場合もあります。

パンデミックの中、『なんで薬剤師がフロントラインに入っていないの?』という薬剤師さんの嘆きもよく耳にしました。

でもこれって、実は世界共通なんじゃないかなと思います。
その❝歯がゆい気持ち❞は、実は当然のことで、おそらく世界中の薬剤師が感じていると思います。

その理由は
1.薬剤師(特にコミュニティー薬局)は一番身近な医療機関であること
2.   病院やクリニックとは違って、予約制ではなく、好きな時に来局できること
3.営業時間が長いこと

という薬局ならではの特徴があるからだと思います。


でも、絶対忘れちゃいけないのは、
私たちは当然、フロントラインです。

むしろ、電話診療しているドクターよりも、
はるかに最前線です。それは間違いありません。

そうだと自分達でしっかりした意識を持つことです。

この前、ドクターともお話したのですが、
やはりどこにでも❝難しい患者さん❞はいるんです。
ただでさえ体調が悪い状態で来られますよね。どんな職種でも、感情をあらわにする人は残念ながら避けられません。

みんな、人間です。

医師には感情を表さなくても、受付のスタッフには当たり散らしたり、

医師だろうが誰だろうが構わず失礼な態度を取る人だっています。

薬局は、きっと世界中共通で、『患者さんにとって敷居が低く、気軽に来れる』場所なんだと思います。

利点としていえば、何でも相談できる、頼りになる、便利で身近な医療機関。
感情がオープンになりすぎてしまうのは、その裏面なのかもしれません。

表裏一体。

だから、『リスペクトが無い』ように感じてしまっても当然。

でも薬剤師の仕事って実際長時間だし、立ちっぱなしだし、電話しながら調剤したり、フロアのこともチェックしたり・・・

多くの人が『想像』する薬剤師の仕事内容と『現実』は、結構かけ離れているかもしれません。薬剤師の仕事って本当に幅広くて、とにかくマルチタスクの達人だと思います。
予約制で一人一人対応しているクリニックや、治療院とは異なるところなのではないでしょうか。

薬剤師として忘れちゃいけないことは、日々のことにめげずに、プロ意識を持つことだと思います。

毎日こんなにも多くの人の健康と薬を管理しているんですから、医療プロフェッショナルとしてのプライドは絶対に持たないとダメです。

プライドって、よくある『薬剤師だからすごい』とか『○○だからすごい』とかそういうプライドではありません。

                  
DUTY OF CARE(患者ケアのプロ)としてのプライドです。

だから言う事、やる事、すべてに責任を持たないといけないんですね。

どんな時もいつも目の前の患者さんに、お客さんに、そういう意識で接しようと思います。


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以前の記事:日本の薬剤師免許をオーストラリアで使うには① で、日本の薬剤師免許をオーストラリアで切り替えるためのステップを簡単に書きました。


一般的には、オーストラリアの薬学部(4年間+1年インターンシップ)を無事に終了すれば、オーストラリアの薬剤師になることができます。日本では「国家試験」がありますが、オーストラリアには「国家試験」がありません。ただし、インターンシップ中に試験があり、その試験方法や内容は、州ごとに違います。
(基本的にインターンシップを受けた州で、薬剤師として認定されます。州によって多少法律が違います。でもオーストラリアは州が違っても、薬剤師としての資格は同じなので、オーストラリア内で働くことができます。)

「オーストラリアで薬学部に行き直さないといけないの?」
…大学に行き直さず、海外薬剤師免許をオーストラリア免許に切り替える方法もあります
 オーストラリアは移民にとても寛大な国なのですそのプロセスを、今回は一つずつ詳しく説明していこうと思います。

①Australian Pharmacy Council(APC)のskills assessmentを受ける
オーストラリアの『医療従事者を統括する機関』に、「海外で薬学部を卒業し、資格を得ていることを申請&認めてもらう」プロセスです。
  skilks assessmentの詳細はこちら↓

 要するに、国によっては薬学部が3-4年のところもあり、薬学の内容として不十分な場合があるからです。その基準を満たしているのかを審査してもらいます。ストリームAとBの判定が出るので、その結果によって今後のプロセスが異なっていきます。(日本の場合はストリームAです。)

日本の薬学部の場合は全く問題はありませんが、書類が多いプロセスです。日本の薬学部のシラバス内容を英語で提出したり、英語の卒業証明書なども提出しなければなりません。

②学科試験ーKAPSを受験する
 ①でのアセスメントが下りると、KAPS受験資格が得られます。KAPSとはThe Knowledge Assessment of Pharmaceutical Sciencesの略で、オーストラリアの薬学部5年間分の知識を問われるコンピューターベースのテストです。有機化学から薬理学、計算なども含まれています。
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↑これは申込書(現在はオンライン化しています)

  KAPS試験の詳細はこちら↓

    KAPS試験勉強を効率的に進めるためのオンライン講座こちら

既に本公開しています!

③英語の試験ーOETを受験する
 
OETとはOccupational English Testの略で、医療従事者として必要な医療英語&コミュニケーションスキルを問われる試験です。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つに分かれています。すべての項目でB以上でないといけません。IELTSもありますが、現場で使える英語を学べるので、私はOETの方がおすすめです!

        OETについてはこちら↓


       OETのコツ~合格まで完全網羅したオンライン講座はこちら↓
 

④インターンシップを見つける
 比較的チャンスがあるのは10月あたりです。レジュメを配って、ポジションを探します。多くの薬局はこの時期にインターン薬剤師を探し始めます。それまで薬局でアルバイトをしていたりすれば、中で雇ってもらえる確率も高くなるかもしれません。

⑤インターン薬剤師として登録する
 ②に合格すると、APCから「手紙」が来ます。その手紙は、「これであなたは大学に行き直さなくても、オーストラリアの薬学部を卒業したのと同等レベルであると認めますよ」という証明になります!
その手紙を、さらにPharmacy Board of Australia (PBA)という別の機関に提出し、インターン薬剤師として現場で働けるように番号と名前を登録する必要があります。
これも書類の多いプロセスです。日本の厚生労働省に問い合わせて、薬剤師登録を証明してもらったりしました。
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↑厚生労働省に送った書類。日本で薬剤師であることの証明を厚生労働省から直接、オーストラリアに送付してもらうための申請書です。

⑥インターン薬剤師として一年間、決められた時間をこなす
現場で薬剤師として働きます。調剤してから投薬するまで、指導薬剤師に監査をしてもらわなければ投薬できませんが、薬局のほとんどすべての業務をこなします。この間、インターンプログラムという外部の機関にも所属し、そこから出る課題もこなしていかなければいけません。5-6月には筆記試験、10-11月に口頭試験があります。フルタイムで働き、課題・試験勉強もするという忙しい1年です。

これらを終えると、正式に薬剤師として登録されます。
よく、『オーストラリアで薬学部に行き直そうと考えているのですが・・・』というご相談も頂きます。

ですが、考えてみてください。

皆さんは、すでに薬剤師としてのスキル&知識をお持ちです。
必要なのは、そのスキルがあることを証明することなのです。証明する方法には、大学に行く方法と、大学に行かずにOET&KAPSを受ける方法の二通りあります。そこでわざわざ4-5年かけて大学に行くという選択をするのは、お金も時間も非常に勿体ない選択なのです。

そして何より、皆さんが日本でやってきたことがすべて認められるシステムがオーストラリアにはあります。何も無駄にならないのです

確かにプロセスは短いとは言えませんが、一つずつしっかりやっていけば可能です
少しでも参考になれば嬉しいです。




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