











ここで、日本とオーストラリアの医療制度を比べてみたいと思います
オーストラリアはGeneral Practitioner (GP)という主治医制度をとっています。何があってもまずかかるのはGP。GPの判断で専門医が必要だとなれば、紹介状が出されます。紹介状をもらったら、後は自分で施設に電話をかけて予約を取ります。紹介状がないとダメだし、その予約がなかなか取れないことも多いので待ち時間が多いのも難点その後、結果を聞くために再度GPに予約を取ります。行ったり来たりの長―い道のりです
PET/CTだけではなく、血液検査や超音波検査なども同じです。紹介された専門医が合わないと思えば、セカンドオピニオンとして別のドクターに意見を求めることもできますが、日本と比べて自分で医療を選ぶ自由は少ないという印象です。癌が疑われているのに、予約を取ろうとしたら検査が3か月後…なんてことになったらその間気が気じゃありません。
オーストラリアでPET/CTは、痛みや何かしら癌の疑いがある場合に使います。なのでGPからの紹介状が必須です。予防医学という視点があまりないのです。日本では癌が疑われれば、多くの場合健康保険が適用されます。3割負担で3万円程度の自己負担。オーストラリアでの自己負担は、がんの種類にもより様々です。
日本の良いところは、実費検診ができることこれってすごいなぁーと思います。10万円ほどで全身を調べることができます。
しかも、早い。
全てにおいてスピーディー。
受付の方をはじめ検査技師さんの丁寧な説明と対応に、しみじみと感じた日本のホスピタリティーの凄さ!あんなに深くお辞儀をされると、慣れていない私は申し訳なく思ってしまうほどです
海外からお客さんが検査を受けるために来日するという「メディカルツーリズム」が一時期流行したのも納得できます。
「予防医学」って非常に大事な考え方で、事が起こる前にするもの。何かあってからでは遅いんですよね
ブログを書きながらも結果にドキドキですが、今回受けることができて良かったです。
追記
決して、オーストラリアの医療を悲観しているわけではありません。
オーストラリアは移民の国。世界各国から来た腕のいいドクターも沢山います。様々な患者を診ているからこそ、視点が違うし経験値も多い。
移住してから、日本ではわからなかった(診断されるまでに至らなかった?)私の卵巣の病気、そしてIBSが発覚して最新の栄養学を学ぶ機会を与えてくれたのも、アレルギー治療に挑戦できたのもオーストラリアに来てからです。
ただ、早期発見や治療スピードとなると、日本の医療システムのほうが勝っていると思います。オーストラリアでは自分が気を付けてあげないと、気づくタイミングを逃してしまう危険性が大きいと思います。
以上、PET/CT検査を通して見た医療制度の違いでした。