IBSだから旅行に行けない・・・
バスにも飛行機にも乗れない・・・
旅行を楽しめない・・・
という声を良く耳にします。
その方が感じられている『辛さ』はとてもわかります。
でもきちんとしたマネージメント方法を見つけることができれば、IBSでも旅行に行けるようになる
と証明したいんです


旅行先では1日3食、ずっと外食続きになるので、必ず高フォドマップ食材は入ってきてしまい、100%避けることは正直難しいです。
でもここでのゴールは「なるべく食事を低フォドに近づけて、旅行をできるだけ楽しむ
」こと


私の場合、行きの飛行機から『低フォド食の旅』は始まります。
通常、機内では座りっぱなしなので 摂取カロリー>>消費カロリー
になります


しかも気圧の関係で、空の旅では私たちの味覚が鈍感になるため、機内食はかなり味付けが濃くなっています



なので私はもったいなくて申し訳ないですが、機内食にはあまり手をつけません

その代わり、低フォド食材を非常食として機内に持ち込みます

今回持って行ったのはこちら↓

そして飲み物はお水or紅茶。
他にもIBSのための旅行Tipsは色々あります

non-IBSの旅行者と比較してしまうと楽しみは少ない(かも?)しれませんが、慣れない土地に行くと健康な人でも体調を崩すことはよくあることです。
現地到着後の体調を考えると、IBSでは『行きの飛行機から計画を立てて行く』この方法が一番良いかと思います

ラウンジ利用の方は、そこで機内で食べる用に調達できるものがあると良いですね。
今回利用したカンタス航空のラウンジでは、グルテンフリーのカウンターがありました。

グルテンフリー=低フォド だとは限りませんが、低フォドである確率は通常の小麦製品よりも高くなります

ラウンジ利用を考えていらっしゃる方はカンタスを選んでみては?(ちなみにカンタスはオーストラリアの航空会社です。)
さぁここからは現地の低フォド食レポです

もし低フォドマッパーがシンガポールやマレーシアに行く際に、参考になるといいなぁと思います。
シンガポールでお世話になったのは海南鶏飯(ハイナンジーファン)


蒸し鶏と、鶏のスープで炊いたご飯の組み合わせです。(上記のものはマラッカ名物のライスボールです

このチキンライスにはネギが使用されている可能性はありますが、他の食べ物と比較するとかなりセーフだと思います
(今回何度お世話になったことか。w)チリソースやガーリックソースをたっぷりディップして食べられる方も多いですが、チキンに塩味が付いているので、個人的にはソース無しの方が本来の鶏のうまみ&コラーゲン部分のテュルテュル感が味わえて好きです


シンガポールでは広東系の本格的な飲茶も試すことができます。
飲茶というと、肉まんやシュウマイなどが頭に浮かぶかもしれませんが、お米ベースのものを選択するのが正解


腸粉(cheung fan)は米粉の薄っぺらいクレープの中に、豚肉やエビが入っています。
あとは米粉の皮の蒸し物系や
(このほうれん草&海老ダンプリングは皮がもっちもち、海老はプリプリでした
)

大根もちもお腹に優しいです。
旅行中にもしも体調を崩してしまったら・・・
チャイナタウンにお世話になりましょう

おススメはお粥

マレーシア(KL)で食べたこのお店のおかゆが絶品でした
(今までいろいろチャイニーズ系のお粥を食べてきましたが、一番の美味しさでした
)


おそらく日本のガイドブックにも載っている超有名店だと思うので是非チェックしてみてください。
マラッカでは、マレーシアで有名なアッサムラクサ&ラクサを食べ比べ (もちろん高フォド
でも味見だけ
)


チェンドルというかき氷も味見↓

このチェンドルは、ベトナムのデザートのチェーをかき氷にした感じです。
かき氷+ココナッツミルク+パンダンリーフの白玉(形は細長いです
)、小豆や煮豆がトッピングされています。このチェンドルの特徴は、上にかかっているシロップ。

これ、ココナッツパームシュガーを煮溶かした、マレーシア伝統的なシロップだそうです。
やはり常夏の国ではココナッツですね。
このシロップは、ココナッツシュガーなので高フォドのはずです。
甘さは黒糖に近いですが、ちょっとクセのある黒糖という感じ。
ガツガツ食べると危ないですが、味見すれば「なるほどね~」と納得して、少量で心が満足

こちらのOndeh Ondeh(オンデ オンデ)という地元のスイーツも一度は食べてみたい一品。
皮は白玉粉、口に入れると中に入っているパームシュガーのシロップがぷちゅっ!と出てきます
この感覚は是非味わっていただきたいです。(でも食べすぎは注意です
)


マラッカは「プラナカン」という独特な文化・歴史があり、非常にユニークなグルメもあります。今回どうしても試してみたかったのがこのニョニャちまき↓


私の大好きなブルー





お花の色を使っているんです



中身は豚肉や冬瓜、場合によってはシイタケも入っている場合がありますが、このフィリング(中身)は少量です。ちまきはラードが使われているので、かなりお腹いっぱいになります。
マレーシアと言えば、肉骨茶(バクテー)。
もちろんガーリックが入っているので、スープは一口だけしか飲んでいません。笑
シンガポールのバクテーと異なるところは、様々な生薬が入っているところです。
生薬の味がして、私はシンガポールの物よりも好みでした

ナシレマはココナッツミルクで炊いたご飯にキュウリ、小魚、ゆで卵、ピーナッツ+フライドチキンなどの肉系をサンバルソースと混ぜて食べるというマレーシアの代表的な料理。

もちろんサンバルソースは高フォドなので避けるべきですが、別皿で来るのでコンタミせず安心です

私は小魚+ゆで卵+ピーナッツ+ココナッツミルクライスで十分お腹も心も満足できましたよ
これならカルシウムもたんぱく質も取れる良い組み合わせだと思います。

ストリートフードが食べたくなったら、こんなシーフードのグリル系を選んでみては?

これは牡蛎のオムレツ


もしも麺類が食べたかったら、Bee Hoon(ビーフン)やKway teow(米粉の平たい麺)を注文しましょう

スマホをホテルに置き忘れたので写真はお借りしましたが、
こちらのような、香港風あんかけライスヌードルはお腹にも優しいです

Char Kway Teowも低フォドメニューの王道。

まだまだ米粉ベースのグルメレポートは続きます。
Kueh(クエ)というスイーツもSoutheast Asiaでは人気でストリートでもよく地元民が購入しているのを見かけます。(メルボルンにもありますが、やっぱり本場は種類も豊富!)

米粉ベースで、味は甘いのですが、風味がすべて異なります。名古屋名物☆ういろうよりもテクスチャーはやわらかめ、もっちもちです。緑はパンダンリーフ、白はココナッツミルクなど、自然のもので色付けされています。とにかくSoutheast Asiaのものは何でもVIVID(鮮やか)ですね
このお菓子はお茶受けに良さそうです


シンガポールのストリートで見つけた地元のオフィスワーカーが朝食に集まるお店では、
多くの人達がオーダーしていたChee Cheong Funという米粉のライスヌードルがくるくる巻かれ、短く切られた物をオーダー。(写真 上)

右下の鮮やかなピンクの物は、ライス・クエというもの。
中身は中華ちまきの中身のような味の蒸し米が入っており、食べ応えある一品。スイーツとは違ってほんのり醤油味です。
左のSoon Kuehというものは、もっちもちの米粉の皮の中に、切り干し大根風のものが入っていて、非常に美味しかったです。
皆、ソースをどばぁーっとかけていましたが、もうすでにいい味がついているのにもったいないー!!!と思ったくらいです。
「Gluten Free」という言葉はチラホラ見かけましたが、まだまだそこまで浸透していない様子でした。
やっぱりお米ベースのお料理が一番安心かと思います



シンガポールは皆さん英語話せるのでOKですが、もし通じない所だったらこれを紙に書いて見せると便利かもしれません↓
「请不要加洋葱和大蒜 (qing buyao jia yangcong he dasuan)」
中国語で「玉ねぎとガーリックを入れないでください。」という意味です。Kway Teowなどの麺類は注文があってから炒めるので、オーダーする時にリクエストすると安心です。